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路地裏スパイダー

2005-11-22

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今日は大事なライブがあるというのに眼鏡もコンタクトも忘れてしまったので昼休み中に池袋まで出て、眼鏡だと時間がかかるのでコンタクトを購入してきました。そしてそこで担当してくれた眼鏡のお兄さんがプラン9ゴエさんに似たフレームと風貌をしていたので、よく見えるようになった目で何度も確認してしまいました。どこのフレームだったのか聞けば良かった、と会社に戻る途中のバスで少しの後悔。

新しいコンタクトはよく見えて、見えすぎるのでちょっと違和感があります。考え事などをする時には意図的に焦点をずらしたりするので、見えすぎると視点が定まってしまうので考えに集中できなくなってしまいました。考えたこと、それは今日のフィッシュマンズのこと。あとは明日、AXに行く前に記せたらなと思っています。

[][] FISHMANS presents "THE LONG SEASON REVUE"

開演時間ぎりぎりに原宿に着いて、AXの入り口で「譲ってください」という紙を掲げている人とこれから会場に行く人の多さに驚きました。年齢層は高めで男の人も多く、湧き上がってくるのは不思議な感情。

これから見る方や昨夜の余韻に浸っていたい方には申し訳ないので畳みます。自分語りが入るので長いです。




畳みに伴って文体も変化。

私にとってのフィッシュマンズは本当に浅い。ソウルセット繋がりで名前ぐらいは知っていたし、曲も何度か耳にしたこともあるけれど特にひっかかりを覚えるということはなかった。中高生の頃はもっと別の音楽情熱を傾けていたし、ちゃんと聞いたとしても退屈だとさえ思ってしまったかもしれないと今は思う。

けれどベスト版が出て話題になってから少し気になりだして、ライジングサンに出演するという話を聞いてものすごく見たくなった。過去をさかのぼって見ることはできないけれど、生でその曲を聞けるということに興味があった。ライジングサン前に音源を聞いてみて、すんなりと耳に入ってくることに驚きつつ、彼らの良さがわかる年齢になったのだと思うと嬉しくもなった。あの頃にはわからなかったことが、今になってわかる嬉しさというのは、年を経る悲しさよりも大きかった。

ライジングサンでは開始時間を間違えて認識していたため、サンステージに戻ったら郁子ちゃんの声が聞こえてきて、綺麗な夕焼けを見ながら他の会場へ行く人々とすれ違い、足早に歩いていたことが印象に残っている。あの開かれた空間での曲達は魔法にかかったように美しくて、空さえも演出のように思える奇跡のような時間だった。刻々と移り変わる空と、雨と土のにおい。ものすごく好きな人も、ちょっと興味がある人も、私みたいに時間が経ってから知った人も、シートに寝ている人も、「夜もヒッパレみたいだね」と言う人も、全然面白そうじゃない人も、全部、あの空と曲に抱きしめられていた。それら全てが一つの世界を作り出しているようで、本当に魔法みたいだった。

あそこで感じたものは何と表現して良いのかわからなくて、時間が経った今でも、いや時間が経てば経つほどに輝きを増している。スペシャで放映されたものを見るだけで感情がぶわっと盛り上がってしまい、どうしようもない気分になる。だから、私にとって忘れられないフィッシュマンズのライブはライジングサン。

あそこに行っていなければ昨夜のライブはもっと違った風に見られただろうなと思う。でも、あそこに行っていなければ私はフィッシュマンズのライブに行こうと思わなかったかもしれなくて、行ったからこそ昨夜に繋がったこともわかっている。だからとても複雑な気持ちになってしまった。

メモしようと思ってもなかなかまとめられなくて、三時間を越す濃い内容だったのに、私はなすすべもなく思い返すことぐらいしかできない。それぞれのボーカリストは自分たちの色に曲を染めていて、UAはやっぱりものすごい声に吸引力を持っている人だったし、郁子ちゃんはとても楽しそうで笑顔になってしまったし、永積さんは透き通るぐらい綺麗な声で世界を広げてくれたし、蔡くんの声は真似とかいうことではなく単純に曲に合うものだったし、ポコペンさんはキャラもさることながら歌声も魅力的でぐっと自分の傍へ引き込む力をもっていたし、PODさんは耳にすんなり溶け込んでくる声を持っていて言語の壁をすいっとこえていたし、山崎まさよしさんは所在なさげではあったけれどきちんと自分が持っているものを出していた。

厚いギターの音、胸にずしんと来るベース、さりげなくも耳に残るキーボード、美しいだけではないバイオリンの旋律、そして確実にリズムを刻んで感情までもを叩いてくるドラム。それぐらいのまとめ方しかできない。ずっとずっと好きだったわけではないし、私がちゃんと知ったのは一つのくぎりが終わった後だったから、待ち望んでいた人と対等に語り合うことなんてできない。

あの空とそこから降り注いできた曲のことを思い浮かべると今でも泣きそうになる。ずっと続けていくことによって時代とは関係のない曲の良さがわかることもあると知ったのもあそこだったし、どれだけ情熱を持った文章を読んでもいまいちわからなかったものが生で実際に見た時に一瞬で理解できてしまったのもあの大地だった。

昨夜のライブはずっとずっと待ち望んでいた人たちのためだけではなくて、私のように少し気になりだしたり、ライブを見てみたいとほのかに思っている人のためのアピールでもあったのだとすると嬉しい。ただ単純に今思うのは、そのような人たちがライジングサンでの私のような衝撃を受けていれば良いなあということ。認めるとか認めないとか現在とか過去とかそういうことを吹っ飛ばして、あの場に広がった空気の優しさや曲の広がりや人が発するエネルギーというものを感じられたのなら、それだけでしあわせじゃないのかな、と思う。

taideomouhibitaideomouhibi 2005/11/27 14:32 モダンドッグのPOD、気に入っていただけましたか?

whosewhose 2005/12/04 04:03 コメント返信おくれてごめんなさい!
すんなりと溶け込むようで、声が綺麗な方という印象が残っています。あの時はふわふわした気持ちで聞いていたので、改めてちゃんとPODさんの曲を聞いてみようかな、という気持ちになっています。

taideomouhibitaideomouhibi 2005/12/04 11:30 ご返答、ありがとうございました。「fishmansファンのためのモダンドッグ講座」アップしてみました。是非!