SLY MONGOOSE「SLY MONGOOSE」

SLY MONGOOSE
昨日の余韻に引きずられてしまって、笹沼さん、ああ笹沼さん笹沼さん、とベース音に耳を傾けるばかり。「Snakes And Ladder」を演奏する時にベースをマシンガンのように左右させているところを思い浮かべて、これは本当にミーハーだ、と思わず苦笑してしまいました。音数が多いから厚いというだけではない大人の音楽に、ふてくされぎみな気持ちも少しは浮き上がらせてもらえたので、多くは気にしないことにします。

太田忠司「黄金蝶ひとり」

黄金蝶ひとり (ミステリーランド)
初心者にやさしいミステリーランド、とは言いながら今回はミステリーとは別の要素が含まれていて少し驚いてしまいました。初歩の初歩らしい仕掛けにも驚いたり、冒険ものとして楽しんだり、なかなか浮かびにくい情景をあれこれ入れ替えて不思議な世界を操作していました。一冊まるまる物語となっているので、そういうのも含めて好きな人がいそうです。

山崎ナオコーラ「指先からソーダ」

指先からソーダ
年齢が、ということではなく文体が若い、という印象を受けました。だからと言ってつたないということではなくて、瑞々しさとも少し違ったもので、考え方や感じ方が私とずれていたりするので、そこが新鮮に感じられたのかもしれません。共感ではなく新しい視点を知ってウキウキして、言葉にこだわりを持つ彼女の小説も読みたくなりました。

本来ならば渋谷のタワレコサカナクションのインストアライブ→15%割引の葉書を使ってマツキヨ→ユーロスペースでレイト→ツタヤでレンタル半額、といういくつものワンダーランドをはしごする予定だったのですが、そうそう上手くいくはずもなく、インストアが間に合わない→終了時間までも間に合わない→レイトさえも間に合わない状況に陥ってしまい、渋谷そのものへ行くこともあきらめて、西武へ行ってやけくそになり、近場のマツキヨで用事をおさめました。ワンマンまでおあずけとなったので、アルバムで音を閉じ込めるしかなさそうです。