目が重くてどうにかなりそうです。昨日は一日中コンタクトをつけていて、今日は一日中眼鏡をかけていたのですが、どうにもこうにもつらくて目を開けるのがやっとです。それでも向き合わなければならないものがあるので、一ヶ月を切ったイベントに出す小説を書き、締め切りがもっと迫った仕事に取り組み、目がどんよりもっさり状態。
買い物がてら気分転換にいつもと違う方面へ出向くと、川沿いに桜並木がありました。夕刻だったため露天は片付け中、それでも満開の桜に見とれてしまいました。眼鏡がないとぼんやりとした景色しか見えないので、大丈夫だと判断する道のみ、自転車は裸眼で。
明日からの準備をひと通り終えてコーヒーを飲んでいるとチャイムが鳴り、ドアを開けると私よりもこの町のことを知っている友人が立っていました。一人暮らしを始めて孤独かと思いきや、歩いていける距離に友人がいることはとてもありがたいです。
しばらく経ってから共に外出して、夜桜観賞へ。一番近い橋のところは特別にライトアップされているようで、幻想的な桜と円に見える月とをたっぷりと味わいました。そこにほんの少しのアルコールかコーヒーがあればご機嫌なのですが、帰宅してもまだ残っているものがあるため我慢するしかありません。友人は自転車を転がし、私はその隣を歩いてとりとめのないことを話していました。いろいろと初めてのことが多かったので参考になる情報をもらったり、お店のことを教えてもらったり。桜は満開になるとぼんぼりのようにまるくなっていて、ジャンプして触ってもびくともしませんでした。風が吹いてもまだ散る気配がなく、その時が来たら花びらの嵐に埋もれてしまいたいと思っているのは私だけではないでしょう。
携帯もデジカメもない私は目に焼き付けるしかないのですが、いかんせん目が重くて痛いために何度も眼鏡を外さねばならず、ぼんやりとした桜と月も味わう結果になりました。あまりにも咲いている桜は、一面がその色に染まって見えました。
来年はみんなで集まれると良いね、と話しながら友人と別れ、部屋に戻って再び現実と向き合うことに。あまりにも目がつらいのでめぐりズムをして目薬をさしたのですが、それでも重いおもい。レーシックを頭に入れておかないとこの先きついかもな、と思いながら何とか作業を終えてまとめていると、締め切りを一日勘違いしていたことに気がつきました。大体そんな毎日を送っています。

ちなみに、先週から目覚ましの曲はフジの「桜の季節」にしています。

書類をクロネコへ取りに行くついでにジョギングしようと思い立ち、少し走ってみました。けれど初めて見る景色がものめずらしくてスピードが次第に落ち、記憶の中にある地図を頼りにパン屋さんへ行こうと思っていたのに、結局見つからず周辺をぐるぐるするだけで終わってしまいました。見つからないのはもどかしいけれど、それもまた楽しくて困ります。すぐ近くにあるはずなのに見つからなくて、迷路のような路地をたくさん曲がりながら上を向いて桜を見て満足し、横を見て住宅の違いがわかってうなずき、猫を見つけて近づいた分距離を取られて悲しくなり、気がついたら一時間が経っていました。

携帯を落としてしまって見つからないまま一週間が過ぎました。不便なこともありますが、なかなかこの生活も楽しいです。たとえば、待ち合わせをする時はまだ来ない相手のことを想像しました。寝坊したのかもしれないし電車が遅延したのかもしれないし、もしかすると何らかの事件に巻き込まれたのかもしれない……そうなると私は待ちぼうけを食らったままその場から動けず、一日中立ち続けることになるのかも、なんて。相手からすると遅れる旨を知らせる方法がないので余計困るみたいですが、ざっくりとした待ち合わせ時間しか近頃していなかったので、きっかりに会うのは新鮮だったりもします。ネットは家でのみなのでtwitterやその他の情報もまるで入ってこなくて、知る術はその相手の言葉のみ。姿を知っている人の場合は直接相手から話を聞く方が好きなので、最近あったことをふむふむとうなずきながら聞いています。
時間を知るのは街の時計か母親から借りた腕時計。腕にすると違和感があるのでポケットにしのばせて、長針と短針を読みます。押しても文字は出てこないし、色も変わりません。でも、私が中学に入ったころはまだそのような生活をしていました。中学の頃、友達との待ち合わせは池袋のセゾン前。それが元セ前になり、宝くじ売り場になり、西武らへんになり……。たった一週間ちょっとなのに外での連絡手段がなくなって、たくさん人がいる中でその人を見つけると、自然と笑顔になるのだと気づきました。ホッとする感覚、しばらく忘れていて、また携帯を持ったら忘れてしまうかもしれないぬくもり。もうしばらくはこのままで良いかなと思いながらも、そろそろこのままではいけないとも思っています。

描きたいライブは今日もあって、半分も見られなかったあら恋のリキッドはとても饒舌でした。曲の世界にくるまれて体感するあのライブ、今度またどっぷりと浸りたいです。

ずっと書きあぐねているものがあります。それはきっとラブレターのようなもので、書いてしまったらそこですべてが終わってしまうような気がするので、一年近くそのままにしてあります。でも、書かなかったら記録にも残らないまま、記憶も風化してしまいます。だからこそ記しておこうと思うのに、まだ終わらせたくなくて一文字も書けていません。
頭の中にはいくつもの言葉があふれていてそこの間から音楽が透けて見えるのに、書き上げたらそれらの音楽を聞けるようになるかもしれないのに、もどかしいほど考えがぐるぐると回って終わりが見えません。自分の中で整理をつけたくないからなのか、それ以前にまだ認めたくないからなのか。今もまだ好きだから、大切に記録しておきたいです。夏、までには。

いつだって私はご機嫌なままで、明日も例年通りライジングサンへと向かいます。そして近頃どこにもメモをしていないため、観た映画のこともライブのことも忘れてしまいそうです。自分の記憶がまるであてにならないので、もしかすると捏造された思い出がでてきてしまうかもしれません。でもとりあえず、今週末は現実世界で北海道へ。

完全に忘れてしまう前に箇条書き。
1/16 アナログフィッシュ2011 one man live 「ナイトライダーズ
1/21 『ソーシャルネットワーク
1/26 『海炭市叙景
1/27 exPoP!Vol.46(ハグレヤギ・撃鉄・PaperBagLunchboxクリープハイプYOMOYA
1/29 PaperBagLunchboxタワレコインストア
1/29 SEVEN IDIOTS PARTY, nobody comes ghost goes Vol.2(world's end girlfriend & POLTERGEIST ensemble・world's end girlfriend & BLACK HOLE CARNIVAL ゲスト:湯川潮音
1/30 クリープハイプ新曲披露ライブ
1/31 メレンゲ acoustic session 2011 東京公演

2/1 『冷たい熱帯魚
2/9 楳図かずお恐怖マンガ展「楳恐 −うめこわ−」
2/9 TOKYO No.1 SOUL SET + Ladies「全て光」ALBUM RELEASE PARTY
2/12 メディア芸術祭
2/14 ダヴィンチ展&もう一つの謎
2/16 『その街のこども

3/1 『アンチクライスト
3/4 JACKSON VIBE × SHIBUYA-La.mama「man-to-man vol.1」(アナログフィッシュ
3/5 LIQUIDROOM presents「UNDER THE INFLUENCE」(キセルメレンゲ

とりとめのない日々のことはとりすがることもないためにすり抜けていく。記憶の片隅に置いておきたい情景があってもふたたび思い出した時にはもう違っている。よみがえることのない色と、断定してしまう言葉たち。
などと格好つけてみましたが、可も不可もない生活を送っていると忘れてしまうものがたくさんあるだけです。一月はおそらく人生初のインフルにかかったおかげで疲れてしまい、二月は二十八日しかなかったためにあっという間で、いまやもう三月。どうして今更メモしようと思ったのかと言うと、二十八日は我が家において永遠に少女なひとの誕生日であり、水曜日には春のにおいを感じてしまったからでした。
毎年名前を思い出せずもやもやして、調べて判明してまた次の年まで忘れるということを繰り返していたのに、昨年オチビサンで名前を印象づけられてしまったために今年はすぐに思い出してしまった花、沈丁花。私にとって春を知らせるにおいです。