藤野の散文-初鶏、鶯、花曇り このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-04-30 加齢の怖いこと。

[]心の硬直に気付けるか。 心の硬直に気付けるか。を含むブックマーク 心の硬直に気付けるか。のブックマークコメント

昨日性癖チェックのことを書いていて思ったこと。

実は自分も親しい友人と話していて「お前、だいぶ変わってるで」と言われることが多い。
「へぇー。そうかねぇ」と馬耳東風だったが、それこそが慢性病に気づかぬ患者なのかもしれないと思う。

日常生活では「よほど」の奇行でもなければ滅多に他人が諫めてくれるものではない。
というか、よほど親しくなければ「触らぬ神に祟りなし」だ。

「言い出したら聞かないタイプ」の奴なんかに誰が真面目に意見してくれるだろうか。

「自分への指摘」というのは10倍くらいに増幅しておかないと、ついつい「裸の王様化」が起きている。(汗)

特にこれは年をとるほど厄介だ。
特にこれは「知っている分野」ほど厄介だ。
若い奴の言うことにはハナから耳を傾けなくなったり。

逆にとってもシビアなことを言われたら、すぐに心にクラックが入って傷ついたり。
めんどくさ。

老後に高齢化が進むほどに「子供に還る」という現象はよく見られるそうだが、なんとか若い人に面倒をかけないような配慮、くらいはある老人になりたいものである。
年をとる怖さってなかなか奥深い。

2017-04-29 性癖チェッカー。

[]自分はどんな曲者か。 自分はどんな曲者か。を含むブックマーク 自分はどんな曲者か。のブックマークコメント

最近、発達障害とかADHDとかいう言葉をよく耳にする。
昔にはなかった病名も、医療が進むにつれどんどん解明され、新しい病名がついていく。

発達障害、と聞くと何やら重い病のように聞こえるが、どうもそうではないらしい。
発達の偏在とか、性向というようなことだという。
自分たちの周囲にも「ちょっと変わった癖のある人」というのはざらにいる。
というか「全く癖のない人」なんているだろうか。
つまり自分も…

自分がどれほど「まっとうな社会人」なのかどうか。
については少々言いたいこともあるけれど、まだそういうのってどちらかというと「表の世界の話」だ。
むしろ気になるのはあっちの話。
「実は年上(年下)にしか興味がない」とか。
「実は和服に…」とか
「実は幼児が…」とかいう話になると、もう他人には決して話せない話題だ。
LGBTとか人種偏見なんかについては、ここ半世紀でものすごく進歩して、開放的で多様なことを認める社会になっていてるけれど、未だに「闇の部分」は残っている。

自分で自分を知るための性癖チェッカーがあってもいいのではないか。
あまり他人と意見交換しない、一番秘めた部分だからこそ。

別にそれで「危ないから当局に通報する」というようなものではなく。

ただ、自分自身で「自分ってどの程度の位置にいるのかな」ということを見るための鏡のようなものを。

自分では最も「普通だよ」と思っていることが「かなり偏っているよ」ということは、日常でも自分たちはしばしば経験している。
案外「フジノさんって変わってるねー」なんてことは幾つもあるかもしれない。
まず当人にシグナルを送ってあげることが大事じゃないだろうか。

2017-04-28 自分の仕事とAI(4) このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

[ウェブ進化論]AIのこない場所。

多分、「次元の少ない領域」は次々にAIに取って代わられることになる。
運転とかレジの計算とか、入場チェックなんてもうかなり自動化されて人がやっているのが珍しいくらいだ。
反対に"変数"の多い分野はなかなかに大変だ。
サービス業の高級なあたりとか、人の感情を先読みするような分野は、今しばらくはAIは手を出しにくいだろう。
(でもクレーム受付とか、簡単な営業はすでにできつつあるから案外サービス業も陥落は早いのかもしれないが)

で、一番最後に残るのは何か。
芸術か。
創作か。
エンタメか。
自分は「料理」だと思う。

「変数」がものすごく多い。
"素材"に始まり。
"産地"とか"時期"とか同種の中での"特定種"だったり。
"調味料"とか"製法"とか"発酵とか熟成"とか。
"焼く""蒸す""揚げる""茹でる""漬ける""煮込む"。
あるいは"生"。
"香辛料"もあるし"切り方"とか"盛り付け"とか"器"とか。
和食、フレンチ、イタリアン、中華とかだけでなく「創作」なんて分野もたくさんある。
そしてそれらを作り出すのが料理人。

そして「お酒」。

またこれも語りだしたらきりがない。
醸造酒蒸留酒果実酒。それぞれだけでも専門店がいくつも必要だ。
さらに接客。
さらに店構え。
そして値段。
そして変化力。
時代に合わせて「食」自体も変化する部分がある。

こう考えてみると、料理人というのはすごい存在だ。
毎日、朝から仕込みをして深夜まで料理を作り続ける。
そしてそれをずっと繰り返す。

料理人というのはそんな求道者であり芸術家でもあり得る。
AIが最後にチャレンジするのはここではないだろうか。

ロボットと仕事競えますか 日本は5割代替、主要国最大 日経・FT共同調査
人工知能(AI)の登場でロボットの存在感が世界で増している。日本経済新聞と英フィナンシャル・タイムズ(FT)が実施した共同の調査研究では、人が携わる約2千種類の仕事(業務)のうち3割はロボットへの置き換えが可能なことが分かった。焦点を日本に絞ると主要国で最大となる5割強の業務を自動化できることも明らかになった。人とロボットが仕事を競い合う時代はすでに始まっている。

クリックすると分析ツール

 日経とFTは、読者が自分の職業を選択・入力するとロボットに仕事を奪われる確率をはじき出す分析ツールを共同開発し、22日に日経電子版で公開した。米マッキンゼー・アンド・カンパニーが820種の職業に含まれる計2069業務の自動化動向をまとめた膨大なデータを日経・FTが再集計し、ツールの開発と共同調査に活用した。

■丸ごと自動化も

 調査の結果、全業務の34%に当たる710の業務がロボットに置き換え可能と分かった。一部の眼科技師や食品加工、石こうの塗装工などの職業では、すべての業務が丸ごとロボットに置き換わる可能性があることも判明した。ただ、明日は我が身と過度に心配する必要はない。大半の職業はロボットでは代替できない複雑な業務が残るため、完全自動化できる職業は全体の5%未満にとどまる。

 19世紀産業革命に始まる製造業の歴史は、自動化への挑戦そのものだった。200年を経た今、AIの進化が新たな自動化の波を起こしつつある。

 マッキンゼーによるとエンジンを組み立てる工場労働者の場合、77ある業務の75%が自動化できる。部品の組み立てや製品の箱詰め作業などだ。米ゼネラル・モーターズ(GM)は世界各国に合計3万台のロボットを導入しており、うち8500台のロボットは稼働情報を共有して生産ラインに故障の前兆がないかAIが目を光らせている。

 自動化の流れは、難しいとされたホワイトカラーや事務系職場にも押し寄せる。米通信大手のAT&Tは顧客の注文の文書化やパスワードのリセット作業など500業務相当をソフトウエアロボットで自動化している。データ抽出や数値計算は人より高速にできるため「2017年末にはさらに3倍に増やす」(同社)計画だ。

 ホワイトカラーの象徴といえる金融機関でも自動化が進む。事務職では60ある業務のうちファイル作成など65%がロボットに代替できる。米ゴールドマン・サックスでは00年に600人いたトレーダー株式売買の自動化システムに置き換わり現在は数人に減った。著名投資家のジム・ロジャーズ氏も「AIが進化すれば証券ブローカーなどの仕事は消える」と断言する。

 一方で意思決定や計画立案にかかわる仕事、想像力を働かせる仕事はロボットの苦手分野だ。最高経営責任者(CEO)など経営幹部には63の業務があるが、ロボット化が可能なのは業務進捗表の作成など22%にとどまる。俳優や音楽家など芸術関連の職業も65ある業務のうち自動化対象は17%にすぎない。

■人手不足の解

 今ある業務が自動化される割合を国別に比較すると、日本はロボットの導入余地が主要国の中で最も大きいことが明らかになった。マッキンゼーの試算では自動化が可能な業務の割合は日本が55%で、米国の46%、欧州の47%を上回る。農業や製造業など人手に頼る職業の比重が大きい中国(51%)やインド(52%)をも上回る結果となった。

 日本は金融・保険、官公庁の事務職や製造業で、他国よりもロボットに適した資料作成など単純業務の割合が高いという。米国などに比べ弁護士や官公庁事務職などで業務の自動化が遅れている面もある。米国の大手法律事務所では膨大な資料の山から証拠を見つけ出す作業にAIを使う動きが急速に広がっているが、日本はこれからだ。

 一部の職場ではすでに雇用が失われ始めるなどロボット化には負の側面が確かにある。それでも生産年齢人口が50年後に4割減る見通しの日本では、ロボットに任せられる業務は任せて生産性を高めることが国力の維持に欠かせない。

(中西豊紀、FT=ロビン・クウォン

 この記事は日経とFTの共同プロジェクトの一環として掲載しました。

2017-04-27 自分の仕事とAI(3) このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

[ウェブ進化論]AI経営との戦い。

日経より。
もっとも疑わしいのはこの部分だ。

一方で意思決定計画立案にかかわる仕事、想像力を働かせる仕事はロボットの苦手分野だ。
最高経営責任者(CEO)など経営幹部には63の業務があるが、ロボット化が可能なのは業務進捗表の作成など22%にとどまる。

本当だろうか。

ディープラーニングしたロボットやAIが、果たして経営戦略を立てられないだろうか。
むしろ迷いなく粛々とこなすのではないだろうか。

つまり「正確性」とか「確率的」な読みはAI・ビッグデータ陣営が間もなく人を凌駕するようになると予測する。
(だから経営者の人たちはそれを大いに使わせてもらい、その先に進めば良い)
さらにさらに。

自動運転車が事故を起こすのはNGだが。
企業経営とか投資とかの分野で「失敗も許される」ような分野であれば。
十分にAIはイノベーションを起こすように思う。

コンピュータは「突飛なこと」は考えない、ということはない。
「突飛なこと」を深く学習すれば「突飛だが勝算アリ」と判断することも出てくるだろう。

巷の経営者だって日々どこかで誰かが大失敗している。

そう考えると「人が期待していること」とか「人が困っていること」とか「事故や事件があるところ」についてデータを集め、その解決策を導くことなどはかなり簡単になりそうだ。

むしろ「そういう問題がある」ということがはっきりしたら解決策って見えたようなものである。

果たして自分は"AI経営"では叶わないようなビジネスを考えていけるのだろうか。(汗)

ロボットと仕事競えますか 日本は5割代替、主要国最大 日経・FT共同調査
人工知能(AI)の登場でロボットの存在感が世界で増している。日本経済新聞と英フィナンシャル・タイムズ(FT)が実施した共同の調査研究では、人が携わる約2千種類の仕事(業務)のうち3割はロボットへの置き換えが可能なことが分かった。焦点を日本に絞ると主要国で最大となる5割強の業務を自動化できることも明らかになった。人とロボットが仕事を競い合う時代はすでに始まっている。

クリックすると分析ツール

 日経とFTは、読者が自分の職業を選択・入力するとロボットに仕事を奪われる確率をはじき出す分析ツールを共同開発し、22日に日経電子版で公開した。米マッキンゼー・アンド・カンパニーが820種の職業に含まれる計2069業務の自動化動向をまとめた膨大なデータを日経・FTが再集計し、ツールの開発と共同調査に活用した。

■丸ごと自動化も

 調査の結果、全業務の34%に当たる710の業務がロボットに置き換え可能と分かった。一部の眼科技師や食品加工、石こうの塗装工などの職業では、すべての業務が丸ごとロボットに置き換わる可能性があることも判明した。ただ、明日は我が身と過度に心配する必要はない。大半の職業はロボットでは代替できない複雑な業務が残るため、完全自動化できる職業は全体の5%未満にとどまる。

 19世紀産業革命に始まる製造業の歴史は、自動化への挑戦そのものだった。200年を経た今、AIの進化が新たな自動化の波を起こしつつある。

 マッキンゼーによるとエンジンを組み立てる工場労働者の場合、77ある業務の75%が自動化できる。部品の組み立てや製品の箱詰め作業などだ。米ゼネラル・モーターズ(GM)は世界各国に合計3万台のロボットを導入しており、うち8500台のロボットは稼働情報を共有して生産ラインに故障の前兆がないかAIが目を光らせている。

 自動化の流れは、難しいとされたホワイトカラーや事務系職場にも押し寄せる。米通信大手のAT&Tは顧客の注文の文書化やパスワードのリセット作業など500業務相当をソフトウエアロボットで自動化している。データ抽出や数値計算は人より高速にできるため「2017年末にはさらに3倍に増やす」(同社)計画だ。

 ホワイトカラーの象徴といえる金融機関でも自動化が進む。事務職では60ある業務のうちファイル作成など65%がロボットに代替できる。米ゴールドマン・サックスでは00年に600人いたトレーダー株式売買の自動化システムに置き換わり現在は数人に減った。著名投資家のジム・ロジャーズ氏も「AIが進化すれば証券ブローカーなどの仕事は消える」と断言する。

 一方で意思決定や計画立案にかかわる仕事、想像力を働かせる仕事はロボットの苦手分野だ。最高経営責任者(CEO)など経営幹部には63の業務があるが、ロボット化が可能なのは業務進捗表の作成など22%にとどまる。俳優や音楽家など芸術関連の職業も65ある業務のうち自動化対象は17%にすぎない。

■人手不足の解

 今ある業務が自動化される割合を国別に比較すると、日本はロボットの導入余地が主要国の中で最も大きいことが明らかになった。マッキンゼーの試算では自動化が可能な業務の割合は日本が55%で、米国の46%、欧州の47%を上回る。農業や製造業など人手に頼る職業の比重が大きい中国(51%)やインド(52%)をも上回る結果となった。

 日本は金融・保険、官公庁の事務職や製造業で、他国よりもロボットに適した資料作成など単純業務の割合が高いという。米国などに比べ弁護士や官公庁事務職などで業務の自動化が遅れている面もある。米国の大手法律事務所では膨大な資料の山から証拠を見つけ出す作業にAIを使う動きが急速に広がっているが、日本はこれからだ。

 一部の職場ではすでに雇用が失われ始めるなどロボット化には負の側面が確かにある。それでも生産年齢人口が50年後に4割減る見通しの日本では、ロボットに任せられる業務は任せて生産性を高めることが国力の維持に欠かせない。

(中西豊紀、FT=ロビン・クウォン

 この記事は日経とFTの共同プロジェクトの一環として掲載しました。

経営者です経営者です 2017/04/27 13:02 社長の仕事が本当に部下にできないかって私もよく考えます。
答えは「全然できるだろう」と思います。
自分の付加価値ってなくなったら必要ありませんものね。
なかなかに厳しいです。

2017-04-26 自分の仕事とAI(2) このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

[ウェブ進化論]機械化は脅威ではない。

自分じゃないとできない仕事ってどれほどあるだろう。
日本はAIに取って代わられる仕事の率が一番高いらしい。

日本は金融・保険、官公庁の事務職や製造業で、他国よりもロボットに適した資料作成など単純業務の割合が高いという。

それだけ形式主義ということだ。
世界でも珍しい「ハンコ社会」は未だに続いているし。

記事の見出しは「ロボットと仕事競えますか」とあるがここ何千年かの人の歴史ってずっと「機械化との競争」がテーマだったはずである。

ネットとコンピュータの進歩で「少し」それが加速していることで、急に(特に)先進国の人たちが「自動化脅威論」を唱えているが、それほど心配はいらないと思う。
ただ自分を始め、「自分の仕事ってどこまで自分じゃないとできないか」ということははっきりしてくるに違いない。

さて、経営者の仕事ってどうだろうか。

(つづく)

ロボットと仕事競えますか 日本は5割代替、主要国最大 日経・FT共同調査
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 日経とFTは、読者が自分の職業を選択・入力するとロボットに仕事を奪われる確率をはじき出す分析ツールを共同開発し、22日に日経電子版で公開した。米マッキンゼー・アンド・カンパニーが820種の職業に含まれる計2069業務の自動化動向をまとめた膨大なデータを日経・FTが再集計し、ツールの開発と共同調査に活用した。

■丸ごと自動化も

 調査の結果、全業務の34%に当たる710の業務がロボットに置き換え可能と分かった。一部の眼科技師や食品加工、石こうの塗装工などの職業では、すべての業務が丸ごとロボットに置き換わる可能性があることも判明した。ただ、明日は我が身と過度に心配する必要はない。大半の職業はロボットでは代替できない複雑な業務が残るため、完全自動化できる職業は全体の5%未満にとどまる。

 19世紀産業革命に始まる製造業の歴史は、自動化への挑戦そのものだった。200年を経た今、AIの進化が新たな自動化の波を起こしつつある。

 マッキンゼーによるとエンジンを組み立てる工場労働者の場合、77ある業務の75%が自動化できる。部品の組み立てや製品の箱詰め作業などだ。米ゼネラル・モーターズ(GM)は世界各国に合計3万台のロボットを導入しており、うち8500台のロボットは稼働情報を共有して生産ラインに故障の前兆がないかAIが目を光らせている。

 自動化の流れは、難しいとされたホワイトカラーや事務系職場にも押し寄せる。米通信大手のAT&Tは顧客の注文の文書化やパスワードのリセット作業など500業務相当をソフトウエアロボットで自動化している。データ抽出や数値計算は人より高速にできるため「2017年末にはさらに3倍に増やす」(同社)計画だ。

 ホワイトカラーの象徴といえる金融機関でも自動化が進む。事務職では60ある業務のうちファイル作成など65%がロボットに代替できる。米ゴールドマン・サックスでは00年に600人いたトレーダー株式売買の自動化システムに置き換わり現在は数人に減った。著名投資家のジム・ロジャーズ氏も「AIが進化すれば証券ブローカーなどの仕事は消える」と断言する。

 一方で意思決定や計画立案にかかわる仕事、想像力を働かせる仕事はロボットの苦手分野だ。最高経営責任者(CEO)など経営幹部には63の業務があるが、ロボット化が可能なのは業務進捗表の作成など22%にとどまる。俳優や音楽家など芸術関連の職業も65ある業務のうち自動化対象は17%にすぎない。

■人手不足の解

 今ある業務が自動化される割合を国別に比較すると、日本はロボットの導入余地が主要国の中で最も大きいことが明らかになった。マッキンゼーの試算では自動化が可能な業務の割合は日本が55%で、米国の46%、欧州の47%を上回る。農業や製造業など人手に頼る職業の比重が大きい中国(51%)やインド(52%)をも上回る結果となった。

 日本は金融・保険、官公庁の事務職や製造業で、他国よりもロボットに適した資料作成など単純業務の割合が高いという。米国などに比べ弁護士や官公庁事務職などで業務の自動化が遅れている面もある。米国の大手法律事務所では膨大な資料の山から証拠を見つけ出す作業にAIを使う動きが急速に広がっているが、日本はこれからだ。

 一部の職場ではすでに雇用が失われ始めるなどロボット化には負の側面が確かにある。それでも生産年齢人口が50年後に4割減る見通しの日本では、ロボットに任せられる業務は任せて生産性を高めることが国力の維持に欠かせない。

(中西豊紀、FT=ロビン・クウォン

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2017-04-25 自分の仕事とAI(1) このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

窓の外にてんとう虫。
桜を見るより春だ。

[ウェブ進化論]まずは自分のこと。

社会人になりたてのころ。
ともかく「自分がこなせる仕事」をすることで満足していた。
何しろできないことだらけだったから。
休日に丸一日を費やして、見積もりを作るのにフロッピーワープロソフトと格闘していたことを思い出す。
すっごい低生産性だ。

そのまま独立して10年ほど経ったころ。

「自分でしかできないことってなんだろうか?」とふと思った。

毎日忙しそうにセコセコ動き回っているけれど、俺ってこんなもんなのか?と思ったのだ。
その後「七つの習慣」がその疑問を解決してくれた。

緊急度と優先度のマトリックスを考えよ。だ。
大して重要でもないくせに、急ぐ仕事ばかりで時間が過ぎては元も子もない、と。

これだ、と思った。
急がないけれど重要な仕事。(ってなんだ)
これをしっかり見なきゃイカんなと。

船が方向を間違えて氷山に激突したら、それは間違いなく船長の責任というものだ。
まずは「そういうこと」を考えておかねばならない。

できればさらに「どこの目的地」とか「どの方向」とか「どのルート」とか「安全に」とか「楽しく」とかも考えたほうがいい。

まさか氷山があるなんて。とか
夜で見えなかったから、というのはあっちゃならないミスなのだ。
(つづく)

ロボットと仕事競えますか 日本は5割代替、主要国最大 日経・FT共同調査
人工知能(AI)の登場でロボットの存在感が世界で増している。日本経済新聞と英フィナンシャル・タイムズ(FT)が実施した共同の調査研究では、人が携わる約2千種類の仕事(業務)のうち3割はロボットへの置き換えが可能なことが分かった。焦点を日本に絞ると主要国で最大となる5割強の業務を自動化できることも明らかになった。人とロボットが仕事を競い合う時代はすでに始まっている。

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■丸ごと自動化も

 調査の結果、全業務の34%に当たる710の業務がロボットに置き換え可能と分かった。一部の眼科技師や食品加工、石こうの塗装工などの職業では、すべての業務が丸ごとロボットに置き換わる可能性があることも判明した。ただ、明日は我が身と過度に心配する必要はない。大半の職業はロボットでは代替できない複雑な業務が残るため、完全自動化できる職業は全体の5%未満にとどまる。

 19世紀産業革命に始まる製造業の歴史は、自動化への挑戦そのものだった。200年を経た今、AIの進化が新たな自動化の波を起こしつつある。

 マッキンゼーによるとエンジンを組み立てる工場労働者の場合、77ある業務の75%が自動化できる。部品の組み立てや製品の箱詰め作業などだ。米ゼネラル・モーターズ(GM)は世界各国に合計3万台のロボットを導入しており、うち8500台のロボットは稼働情報を共有して生産ラインに故障の前兆がないかAIが目を光らせている。

 自動化の流れは、難しいとされたホワイトカラーや事務系職場にも押し寄せる。米通信大手のAT&Tは顧客の注文の文書化やパスワードのリセット作業など500業務相当をソフトウエアロボットで自動化している。データ抽出や数値計算は人より高速にできるため「2017年末にはさらに3倍に増やす」(同社)計画だ。

 ホワイトカラーの象徴といえる金融機関でも自動化が進む。事務職では60ある業務のうちファイル作成など65%がロボットに代替できる。米ゴールドマン・サックスでは00年に600人いたトレーダー株式売買の自動化システムに置き換わり現在は数人に減った。著名投資家のジム・ロジャーズ氏も「AIが進化すれば証券ブローカーなどの仕事は消える」と断言する。

 一方で意思決定や計画立案にかかわる仕事、想像力を働かせる仕事はロボットの苦手分野だ。最高経営責任者(CEO)など経営幹部には63の業務があるが、ロボット化が可能なのは業務進捗表の作成など22%にとどまる。俳優や音楽家など芸術関連の職業も65ある業務のうち自動化対象は17%にすぎない。

■人手不足の解

 今ある業務が自動化される割合を国別に比較すると、日本はロボットの導入余地が主要国の中で最も大きいことが明らかになった。マッキンゼーの試算では自動化が可能な業務の割合は日本が55%で、米国の46%、欧州の47%を上回る。農業や製造業など人手に頼る職業の比重が大きい中国(51%)やインド(52%)をも上回る結果となった。

 日本は金融・保険、官公庁の事務職や製造業で、他国よりもロボットに適した資料作成など単純業務の割合が高いという。米国などに比べ弁護士や官公庁事務職などで業務の自動化が遅れている面もある。米国の大手法律事務所では膨大な資料の山から証拠を見つけ出す作業にAIを使う動きが急速に広がっているが、日本はこれからだ。

 一部の職場ではすでに雇用が失われ始めるなどロボット化には負の側面が確かにある。それでも生産年齢人口が50年後に4割減る見通しの日本では、ロボットに任せられる業務は任せて生産性を高めることが国力の維持に欠かせない。

(中西豊紀、FT=ロビン・クウォン

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2017-04-24 1年後の自分へ。

[]ちょうどいい未来。 ちょうどいい未来。を含むブックマーク ちょうどいい未来。のブックマークコメント

10年前とか、中高生の自分へ、という問いかけには正直戸惑うけれど。
逆に「1年後の自分へ」というのは逃げ場がない。
1年後なら「知らない遠く」でもなく、また「ちょっと曖昧に空気だけ」というほどいい加減にも扱えない。

勢い、仕事もプライベートも「具体的」に考えざるを得ない。
こうして今まで1年づつ歳を取ってきたわけで、それはこれからも続いてゆく。

「遠い将来のことはいい。来年の今、お前は何をしているのだ?」という質問は案外辛い。
「こんな仕事と、こんな趣味と、こんな家族と友人と」という話は、明日からの一日一日で「365日後」にはやってくる話だから。

そして恐ろしいことに、1年後の積み重ねが何十回か重なって、自分の人生はトータル的に構成されている。

1年後の自分イメージというのは思いの外シリアスだ。
「まだまだ先だから」という"逃げ場"がないし、けれどリアルにやってくる。

さらに逆算してみれば「来月の自分」にまで話は迫ってくる。
来年の自分は無事に過ごしているだろうか。
そのために明日があるのかもしれない。

2017-04-23 満足の基準。満足の基準。

[]妥協できないもの。 妥協できないもの。を含むブックマーク 妥協できないもの。のブックマークコメント

OECDが調べたら下から6番目だったという。
ええっ。
安全で清潔で美味しいものがあって。
トップクラスでもいいんじゃないの、と思いながら。
そういえば「満足」ってなんだろう。

映画の中で札束や金塊や美女にまみれながらも「飢餓状態にある主人公」というのはよくある構図だ。

同様に途上国の僧侶とか牧師とか教育者が「日々の暮らしに感謝する姿」というのもそんなに珍しいものではない。

「生きていく上で不足かどうか」ということと、「今のままでいいのか」という問いは一つの「満足していますか?」という問いでも全く意味が異なる。
世界中の15歳が「もう今のままで構わない」と言い出したら人類の進歩は止まるだろう。

「幸せは感じているが、やるべきことはもうないか?」という問いにすべきではないだろうか。
自分が問われたら、前者の質問には「10」、後者の質問では「1」くらいだ。
まだ何にもやれていないと思う。


15歳の生活満足度 日本41位 47カ国・地域、東アジア低く

 経済協力開発機構(OECD)は19日、学習到達度調査(PISA)の一環で、生徒の生活満足度を調べた結果を初めて公表した。日本の満足度の平均値は6.8で、OECD平均の7.3を下回り、比較可能な47カ国・地域で下から6番目だった。

 調査は2015年に72カ国・地域の15歳を対象に実施し、47カ国・地域が回答。「最近の生活全般にどのくらい満足しているか」との質問に0(全く満足していない)から10(十分に満足)の11段階で答えてもらった。

 トップはドミニカ共和国メキシココスタリカなど中南米の国が並ぶ一方、下位は韓国香港など東アジアの国が目立った。日本の状況を分析した国立教育政策研究所は「日本人は控えめな評価をする傾向がある」とみている。

 テストに対する不安を聞いたところ、不安を示す指標は0.26で回答のあった56カ国・地域の中で15番目に高かった。同研究所は「シンガポールなど成績の良いアジアの国でも高い傾向がある。高い学力を維持するには一定の不安感を抱くのはある程度やむを得ない」としている。

 家庭でのICT(情報通信技術)の利用に関する指標は7.83で46カ国・地域中32位だった。同研究所は「ICTを使う宿題を学校が出していない」と指摘している。

2017-04-22 今の悩みを超えるのはいつ。

[]ブレイクスルーは案外近くに。 ブレイクスルーは案外近くに。を含むブックマーク ブレイクスルーは案外近くに。のブックマークコメント

日経より。
法政大の渡部教授のすごい分析に驚いた。

 株式会社中央銀行、英語は、英国に起源を発する巧妙な制度である。いずれも「足して2で割る合わせ技」で複数の目的を達成している。

詳しくは記事にあるけれど、「所有者と運営者」とか「出資者と運用者」とか。
さらには英語は、ゲルマンラテン語の「合わせ技」なのだという。

つまりは「一党支配」ではなく、なんでも中庸をとる、ということが大事なのだとすれば、我われ日本時は得意分野なのかもしれない。

アメリカEU保護主義的に向かう報道が多いけれど、「今さら保護主義なの?」と感じている若い世代も多いはず。

今の世界的な「保護主義的トレンド」が次には一斉に「超国際視点」に変わる日がくるような気がする。

何事も本当に浸透するには少し時間がかかるもの。
むしろこれまで2000年ほど縛られてきた「国」の概念をいつ自分たちはブレイクスルーできるのだろうか。
そんなところに興味が向いている。

「足して2で割る」英国の試練
株式会社、中央銀行、英語は、英国に起源を発する巧妙な制度である。いずれも「足して2で割る合わせ技」で複数の目的を達成している。

 株式会社は、ひとつの法人の上に株主の所有権と取締役経営者)の支配権という2つの権利を認知した。英国には土地信託の伝統があり、委託者(地主)の権利を擁護する衡平法の法理を生んだ。これが1844年共同出資会社法(会社法の起源)に受け継がれ、取締役の信認義務や株主権擁護という概念に発展した。もともと株主と経営者双方の権利を認知するのだから「会社は誰のものか」という問題設定自体が的外れかもしれない。

 次が中央銀行。1694年創設のイングランド銀行は、官民合同の貨幣管理の先駆けであった。同行は共同出資会社として設立され、民間の出資者が取締役として企業統治を担った。イングランド銀行の負債である銀行券ポンド紙幣)に国王が裏書保証し、その見返りとして同行が国債投資した。それによって政府王権)の財政資金需要と民間(商人)の取引決済ニーズを両立させた。官民が貨幣発行利益(seigniorage)を共有したのである。

 グローバル言語としての英語も、ゲルマン語とラテン語の合わせ技である。金融業の重要概念である「受託者」にはtrusteeとfiduciaryの2つの英語があるが、前者はゲルマン語源、後者はラテン語源である。

 こうした巧みな制度を生み出した英国が、欧州連合(EU)離脱を機に移民制限、司法権の奪回、単一市場の利点確保という複数目的の達成を模索する。従来強硬な交渉姿勢を示していたメイ首相も、3月末の離脱通知書の中では独断的表現を避け、妥協の余地を残した。

 ともあれ英国のEU離脱は政治主権と自由経済の両立が現代国家の課題であることを体現している。

法政大学教授 渡部亮)

2017-04-21 財務カウントダウン。

[]もういい、という決断を。自分たちが。 もういい、という決断を。自分たちが。を含むブックマーク もういい、という決断を。自分たちが。のブックマークコメント

加速度的に高齢者が増える。
医療費介護費用がかさむ。
だから医療費を抑えたり、現役の負担を増やさねばならない。

いつまで。
どこまで。

厚労省の推計では25年時点の給付費ベースの医療費は54兆円で16年度の1.4倍。
介護費も足元の2倍の19.8兆円まで膨らむ。放置すれば制度の持続可能性は危うい。

74兆円の社会保障費。
それは無理だろう。
国の予算の八割が高齢者のためだとしたら、バランスは取れないだろうと思う。

政府は毎年の予算編成で社会保障費の自然増にあたる6500億円程度を5000億円にとどめる目標を掲げる。

年に1500億円程度を縮めるスケール感では2025年あたりで簡単にクラッシュするだろうことは想像に難くない。

もうだめだ、というのなら大転換をするしかない。
でなければ国も会社も丸ごと潰れてしまうまでである。

破綻しないために。
現役世代が諦めてしまわないうちに。
これからの「高齢者自身が選択の声」を上げるべきではないだろうか。
「もう、いいから」と。

五十代の自分も、そのうち「その当事者」になっていく。


医療費、データ活用し非効率地域を是正 諮問会議

 政府は12日、経済財政諮問会議を開き、医療や介護分野の改革論議に着手した。過剰な医療行為などの地域差を洗い出すデータを活用して是正を促すほか、地域ごとに都道府県が主導して医療・介護を効率的に見直すしくみをつくる方針。医療・介護費の抑制につなげる。来年度予算編成は診療報酬や介護報酬の改定も焦点で、社会保障改革を巡る攻防が激しくなる。

 諮問会議は12日の会合で、6月にまとめる経済財政運営の基本方針(骨太の方針)に向け各論の討議に入った。最大のテーマが予算の3分の1を占める社会保障分野で、中でも医療・介護だ。18年度は6年に1度の診療報酬と介護報酬のダブル改定の年にあたり、改革の好機とみるからだ。

 団塊世代が全員、75歳以上の後期高齢者になる2025年度に向けて制度改革は待ったなし。12日の諮問会議では医療と介護を一体で改革する必要性を確認。議長の安倍晋三首相は「データを最大限活用し、中長期的に持続可能で効率的なものとする」と表明した。

 民間議員高齢化や性別の要因を除いた地域別のレセプト診療報酬明細書)開示を要請。内閣府は都道府県別の外来約2200、入院約2800項目のSCR(年齢・性別をならしたレセプトのデータ)を公表した。市町村別も開示する。過剰医療で費用が膨らんでいるような地域をあぶり出して是正を促す。

 気候の違いや人口分布などで地域ごとに求められる医療行為に差はある。一方で薬の処方や医療機器の使用に統一的な基準がないことも地域でのばらつきの要因。データ開示を手始めに医療サービスの標準化や報酬体系見直しを段階的に進める。

 塩崎恭久厚生労働相は地域の医療・介護費抑制に向け、都道府県の権限を強化する方針を表明した。都道府県をトップとした協議体をつくり、市町村や健保、企業や医療機関が参画。都道府県が案件ごとに関連機関に要請・指示する。都道府県が医療や介護を効率化するためにまとめた「地域医療構想」を実現する。

 政府は高齢者1人当たりの入院医療費と介護費は地域的に相関があり、医療の体制の見直しが介護分野の改善にもつながるとみる。ただ、地域によっては医師会や医療機関の発言力が強く、都道府県の権限強化に反発する可能性もある。

 介護分野では、自立支援を促せるように介護保険の保険者への財政インセンティブのあり方を検討するほか、要介護度の改善に応じて加算する介護報酬の仕組みを導入する方針だ。

 厚労省の推計では25年時点の給付費ベースの医療費は54兆円で16年度の1.4倍。介護費も足元の2倍の19.8兆円まで膨らむ。放置すれば制度の持続可能性は危うい。

 政府は毎年の予算編成で社会保障費の自然増にあたる6500億円程度を5000億円にとどめる目標を掲げる。来年度予算編成で焦点の診療報酬や介護報酬の改定を巡っては、報酬削減に対する医療関係者や介護事業者の反発は強い。与党を含めて財務省と激しい攻防になるのは必至だ。

 かかりつけ医以外の病院の外来受診時の定額負担の導入も焦点だ。日本では外来受診時の負担が軽すぎることで、過剰に病院に通院する人が多いとの指摘がある。

2017-04-20

[]自分の性分。 自分の性分。を含むブックマーク 自分の性分。のブックマークコメント

やっぱり自分は政治家とか官僚には向いていないらしい。
最近、介護の仕事をしているけれど、やっぱり「現場の匂い」なしにはどうも落ち着かない。

みんなが抱えている不安とか。
老後ってどうなるのか、と考える若手とか。
今の大事な家族が弱ったらどうするのか、とか。
そんな大事なことへの意見が必要になっている。

現場を見ずに制度で解決できる、ということはないだろうと思う。
さて。
では自分も現場に入らないと、と。

2017-04-19 その瞬間がすべて。

[]ライブのすごみ。 ライブのすごみ。を含むブックマーク ライブのすごみ。のブックマークコメント

最近、シェフや板前さんたちと話していてつくづく思うのは「これが原点」だということだ。
彼たちは今のところ「AI」とか「自動化」というところからは無縁である。
それどころか「技の継承」という観点でもだいぶ危うい。

多くの名料理人たちは「一代限り」でその使命を終える。

中でも運のいい巡り合わせがあれば「次の当主」が生まれる。
そんな話を音楽家の友人と話していたら「料理でも音楽でも絵画でも彫刻でも習字でも」"芸術とはみなそういうものだ"と諭された。

禁欲的に、自律的に、孤高を追い求めて極める芸術。
みなそれは一代限りのものなのだ。
そんな一流の人たちほどではなくとも。
自分の人生で自分が感じ、生きてきた道もまた、誰もその跡をたどることなどない。

一期一会ならぬ、自分の人生は自分だけで一度きりなのだ。

誰もが数限りない場面を過ごし、良くも悪くもその一生を過ごす。
そんな「線」をあえて記録するとか、受け継ぐ、という感覚がそもそも違っているようだ。

ライブの演奏がその一瞬で消化され、後に残らない。
それこそが人の一生のようなものなのだ。
記録に残らず、再現できず、でもそこで体験できることが生きるということなのだ。

料理人です料理人です 2017/04/19 00:09 最近楽しく読ませてもらっています。AIで実現できないのは料理だろう、という話面白かったです。自分でもまだまだ料理の秘密って分かっていないですから。むしろ科学に助けてもらいたいくらい厳しい世界です。
色んな話題でこれからも楽しみにしています。

2017-04-18 今こそ最高の想像力を。

[]今の陣地はもうすぐなくなる。 今の陣地はもうすぐなくなる。を含むブックマーク 今の陣地はもうすぐなくなる。のブックマークコメント

一体どこからどこまでがAIよ?とか
そもそも「自動プログラム」以外のAIなんてあるの?
といった本質的な問題を軽々と踏み越えて「AI的なもの」は日々どんどんその範囲を広げている。
「軽々しく人工知能なんて言うものじゃない」と言っていた人も「ある意味これもAIだ」と言い出すほどの機運である。

で、どこからどこまでが本当のAIか?という技術的思想論ではなく。
「AI思想」というのは今もこれからも「人間自身への戒め」を与えてくれるものだと思えて仕方ない。

そういう意味では、これまでの三度の産業革命というのは、まだヌルかったのだ。
書籍が印刷されたり、動力が生まれたり、はすごいことだがまだ「人知」を超えてはいなかった。
まあいえばパワーだけで勝っていたというか。

この度の革命は「知恵」の部分でも「スピード」の分野でもはるかに人間を超える可能性がある。
初めての「人類の脅威」と言っていいのではないだろうか。

これを予め予想できていたのはSF作家だけだと思う。
今考える最高の想像力、がリアルに実現されようとしているってことだ。

さて今さらAIの台頭を嘆いても始まらない。
自分たちのリアルの仕事の「最高の想像力」をせめて働かせたいなぁ、と切に思う。

もう多分、今自分のしている仕事ってそのうちAIがやってくれるに違いない、と思うから。


人は短期ではもう勝てない? AIが資産運用の主役に|マネー研究所|NIKKEI STYLE

 AI(人工知能)が株式投資などの運用をするようになると、どんなことが起こるのだろう。AIの技術進歩と金融実務の両方に詳しい、金融情報会社のRPテック取締役、櫻井豊さんに解説してもらった。

──なぜここへきて、AIを活用した運用が関心を集めているのでしょう。

 きっかけになったのは機械学習の進歩です。ひと昔前は、機械運用は能力的に駄目だと思われていました。私も実際にやってみたことがあるのですが、作れるモデルが単純すぎて、複雑な相場をとらえられるようなものではありませんでした。

 そんな状況だったのが、この10年くらいの間に機械学習の統計的な手法がすごく進歩した。それだけでも大きいのですけれども、さらにディープラーニング(深層学習)の手法が発達して、可能性が飛躍的に開けました。AIと金融はそもそも相性が良い。運用に関心のある人なら絶対トライしてみたくなるほど、今は良い仕組みができてきているんです。

1986年早大理工学部数学科卒。東京銀行ソニー銀行などを経て現職。金融技術と金融理論・実務に通じ、著書の評価も高い

──ヘッジファンドがここ数年苦戦する中、AI系のファンドの成績が良好ですね。この流れは今後も強まるのでしょうか。

 少なくとも短期の取引で、人間のトレーダーが駆逐されていくのは間違いないと思います。超高速トレードはもちろんですが、10分とか、あるいは1時間から数時間のトレードは、AI技術を使った研究が進むと、ほとんど人間はかなわなくなるというのが個人的な印象です。長期のトレードはまだ時間がかかると思いますが。

チャートを超える法則も

──例えば腕利きのデイトレーダーのコピーを作る、みたいなイメージですか。

 必ずしもそうではありません。腕利きのトレーダーも何らかの(こうなったらこうするという)パターン認識をしているはずで、それを機械が読み取るというアプローチはあり得ます。ただ、トレーダー本人も自分の行動の理由がよく分からないというケースもあり、機械による読み取りが難しいということも考えられます。

 テクニカル分析ではチャートが使われますが、それについて話を広げますと、人間が築いてきたチャートの経験則も、それはそれで本質を突いているとは思うけれど、機械から見ると値動きパターンのある一面しかとらえていないということが言えます。

 チャートはチャートで表せるものしか認識できませんが、機械でとらえていくと、もっと多様な、硬直的でない、複雑で微妙な経験則が見つけられるかもしれない。

櫻井さんの近著『人工知能が金融を支配する日』

──AI運用が広がってくると、ヘッジファンドのありようも変わってくるかもしれませんね。

 最近ではブラックマンデーの時に空売りで大儲けしたポール・チューダー・ジョーンズ氏が、運用成績の低迷を受けてAIを使った運用にかじを切った、といった話が伝えられています。これは、ジョージ・ソロス氏やポール・チューダー・ジョーンズ氏のような、人間一人の抜きんでた才覚でやってきた20世紀型のファンドが白旗を掲げ、機械運用を始めているということなのでしょう。

 ここ数年、ヘッジファンドは成績が振るわず、資金が流出している状態ですけれども、一方でうまくやっているところはあって、その中でAIを使っているところが目立つ、という状況にありますから。

ページ: 2

──雑ぱくな質問ですが、10年たったらどんなことが起こりますか。

 プロフェッショナルの運用の世界では、人間の意思決定が相当減っていると思います。短期のトレードはもちろんそうでしょうし、長期のアセットアロケーションにしてもそうでしょう。

 人間は、自分自身が最終的な判断を下すのではなくて、結論を導くアプローチを選ぶのが大事になる。どんなAIを使って結論を得るのか、といいますか。

──人間の運用者がいなくなる。

 そうではありません。ただ役割は変わってきて、一人の人間がその人の勘だけで動かしていくというのが劇的に減っていくのではないか。AIも含めたいろんな情報をベースに、人間が最終的には判断するというのはあると思う。完全機械化というのではなく、機械が担う役割が増えてくるというのであって、全部の仕事が、つまり予想から実行まで完全に機械が行うというわけでは必ずしもないのです。

──個人投資家にはどういう影響が考えられますか。

 儲けられる人が減っていくというのはあり得ます。特に短期取引は機械の割合が増えていくので、機械に取られるような戦略の人はだんだん勝てなくなっていく。スピードではかないませんから。

 ただ、戦略は無数にあるので、まだ機械が読み取りにくいような戦略をやっている人は生き残るでしょう。でも5年、10年たつとどこかでそれを認識する機械ができるかもしれません。

■個別株はまだまだ大丈夫

──どんな必勝戦略も、いつかAIが気が付いて、やり始める可能性があるということですね。

 そうですね。

 でも、私も株式投資をやりますが、個別株の細かいところまで考えると、まだまだ人間が取れるところはたくさんあると思いますよ。

──それはほっとします。

 機械がそこまで勉強できないというのか、機械を使った運用の対象になってないと言った方がいいかもしれませんけれど。

 今は、やはり機械の運用対象は比較的流動性が高いもので自動取引が可能なもの、為替とか。株ならば先物インデックス。つまり、CTAがやるようなコモディティーは機械も取り入れやすいのですが、売買がそんなに多くなく、公開情報が少ないような日本の個別銘柄みたいなところまではAIも追い付いていない、というかそんなところまでやっている人はまだほとんどいないと思います。

 ただ流動性が高い株はいずれ機械がカバーするようになる可能性はあります。まだ人間がやれるという領域も、5年10年たつうちには次第に侵食されていくことにはなっていくと思います。

──しかし、良い銘柄は基本的には上がっていくものだから、人間がもうけられなくなるというわけではないですね。

 そうですね。

 それから、うまい具合に株価の上げ下げでもうけるというのは難しくなると思いますが、ある程度下がったところで買っておこう、というような単純な戦略は意外とワークする可能性がありますよね、小難しいことをしなくても。

 仮にAIが、下がったところで買ってしばらく塩漬けで持っておくのがよいと判断したとしても、そんな取引を実行に移すというのは、ファンドとしてやりにくいかもしれませんから。

日経マネー 嶋田有)

[日経マネー2017年5月号の記事を再構成]

日経マネー2017年5月号 [雑誌]

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BPマーケティング
価格 : 730円 (税込み)

2017-04-17 現金が消える日。

[]通貨がITに下る時代。 通貨がITに下る時代。を含むブックマーク 通貨がITに下る時代。のブックマークコメント

IoTの将来性やその脅威はみんなが感じていることだと思うが、いよいよの本丸が「お金」に違いない。
AMEXはその登場時に「お金のお葬式」を広告したというが、この度はその比ではないだろう。

一方、仮に現金を全廃してデジタル通貨に一本化したとすると、「誰が何をいつ売買した」という決済情報をすべて中銀に知られてしまうといった問題点も指摘されている。

利便性障害凌駕する。
通貨一つ一つに「ID」管理がされる日はそう遠くないだろう。

もはや現金が流通を把握されるのに違いない。
さらに世界中で「通貨そのもの」についての統制がようやく俎上に乗ってくるような気がする。
世界通貨の統一は、ユーロを超えてデジタルマネーが先陣を切るのではないだろうか。

世界の中銀、法定のデジタル通貨発行へ実証段階に
 【ロンドン=黄田和宏】世界の中央銀行が「法定デジタル通貨」の発行に向けて実証段階に入り始めている。スウェーデンの中銀は工程表を定め、発行の検討に入ると発表した。スマートフォンスマホ)での決済など現金を使わない取引が急増し、各国中銀も電子化に対応した決済システムの構築を急ごうとしている。ビットコインなどの仮想通貨存在感を強めるなか、中銀もデジタル通貨の発行に踏み出せば「金融の電子化」が急加速する見通しだ。

 世界最古の中銀であるスウェーデンのリクスバンクは3月中旬、通貨クローナのデジタル版「eクローナ」の導入に向けた3段階の工程表を発表した。スキングスレー副総裁が指揮している。まず今年11月までにデジタル通貨の理論的な裏付けについて検証した報告書をまとめ、年末までに次の段階に進むかどうかを判断する。ノルウェーなど北欧の中銀とも連携して作業を進める。

 第2段階では技術的な要素や規制についてより実践的な検討に入り、2018年末をめどに「eクローナ」の発行の是非を判断する。導入を決めた場合には、最後の実証段階に進み、発行の準備作業を始める。デジタル通貨発行後も現金は残す方向だ。

 スウェーデンでは近年、紙幣や硬貨の現金流通量が大幅に減少している。17年2月末時点の紙幣の流通残高は533億クローナ(約6400億円)と、この10年で半減。大手金融機関が協力する「スウィッシュ」と呼ばれるモバイル決済が普及し、国民の半数以上が利用するようになっているからだ。こうした急速な変化が進むなか、金融システムの安定には中銀が保証する安全な電子的な決済手段が必要かどうかが検討課題となっていた。

 香港金融管理局(HKMA)も今月上旬、香港ドルの紙幣を発行するHSBCなどの主要金融機関3行と、デジタル通貨の導入の可能性について検討を始めたことを明らかにした。銀行間取引や企業間の決済が目的で、年末までに初期の実証作業を終える予定だ。

 カナダ中央銀行もすでにカナダドル(CAD)のデジタル通貨「CADコイン」を銀行間取引に用いる実証実験を始めている。日銀が昨年11月に東大と共同で開いた金融技術の研究会でも「中銀によるデジタル通貨発行の可能性」が取り上げられた。

 一般的な電子マネーは運営する民間企業の経営悪化などの影響を受ける恐れも否定しきれず、中銀が発行するデジタル通貨の方が信用度は高くなる。デジタル通貨なら発行量を素早く精密に調整できるので、金融政策の柔軟度も高まるとされる。デジタルデータを操作して通貨の額面価値を減らし、マイナス金利適用したような状態にすることも技術的には可能とされる。一方、仮に現金を全廃してデジタル通貨に一本化したとすると、「誰が何をいつ売買した」という決済情報をすべて中銀に知られてしまうといった問題点も指摘されている。

2017-04-16 進化の果てに。

[]ようやく「その先」のこと。 ようやく「その先」のこと。を含むブックマーク ようやく「その先」のこと。のブックマークコメント

ゆうちょ、と同様に農協もその存在を問われている。
高度成長期の機能した大組織が雪崩を打って瓦解する。

この次に崩れるのは、いよいよ民間の大企業と「官製」ではないだろうか。

なんて不安定な時代だ、という声も聞こえる一方で、
「実はこれほど豊かで安定した時代」は初めてだという。

そしてそして。

いよいよ「本当の自動化の時代」が来て、大部分の人の仕事は必要なくなりそうだ。
多分、それで「食べられなくなること」もない。

大半の労働から解放されて、いよいよ自分たちは「誰のために何をして生きるか」という人の本質について考える機会が出てきそうな。
それが人がこの世でようやく考えられるレベルに達したということではないだろうか。
人間の真価が問われるのはこれからだ。


農協金融2年で分離・再編 農林中金、JAに判断求める

 農林中央金庫が全国600超の地域農協(JA)に対し、2019年5月までに金融事業の分離・再編の方向性を示すよう求めたことがわかった。9月までに中長期の収支状況の試算をJAに示し、結論を促す。政府の規制改革推進会議は農業振興経営資源を集中するよう求めていた。農中の異例の要請で、農協改革が加速する可能性が出てきた。

 JAは「JAバンク」のブランドで、貸し付けや住宅ローン、貯金といった金融事業を手掛けている。ブランドは1つだが、実際の経営はJAごとに分かれている。

 JAが貯金などで集めたお金は各都道府県にある信用農業協同組合連合会(信連)を通じ農中が吸い上げ運用する。農中はJAの金融事業を監督する役割も持っている。

 農中は9月までに金融事業をてがけるJAに対し、10年程度先までの収支見通しを示す。地域経済の停滞や人口減といった将来リスクを盛り込んだ具体的な試算を示し、分離・再編の必要性を理解してもらうねらいだ。

 農中が示す今後の選択肢は3つだ。1つは金融部門を農中や信連に譲り渡し、窓口だけを残した代理店になること。貸し倒れのリスクや自己資本規制などの負担がなくなり、金融部門の人員を減らし、農業部門に人材をあてられるようになる。農中の試算では代理店になった後、どれくらい手数料が受け取れるかの料率も個別に示す。

 2つ目は周辺のJAと合併して規模を大きくし、財務基盤を強化する。島根県などはすでに1つに再編している。3つ目は現状維持だ。

 政府が掲げる農協集中改革期間が終わる19年5月までに回答を求める。

 金融部門はJAの稼ぎ頭で、14事業年度(全国合算)の経常損益は3千億円近い黒字。一方、農業振興にかかわる部門は1300億円以上の経常赤字だ。ただ国内の金融を巡る環境は厳しい。地方では人口減少や高齢化で貯金の減少が目前に迫る。貸し出しも、日銀マイナス金利政策で収益を上げにくい。

 貯金が1兆円を超え地銀並みのJAがある一方、数十億円しかない財務基盤が弱いJAもある。将来リスクに備えた再編は欠かせない状況だ。農中は過去に信連に同様の要請をして12県が農中との統合を選んだ。今回もJAの再編が大きく動く可能性がある。

2017-04-15 料理と時間。

[]時間を給する料理人。 時間を給する料理人。を含むブックマーク 時間を給する料理人。のブックマークコメント

どんな名料理店も「作り置き」しているところは少ない。
例えば料亭とか旅館のように、作り手とお座敷が少し離れている、とかいうと「少し味が落ちている」と思う。
だから優れた旅館は、料理が仕上がってから1分以内とかに客の前に並べるような工夫をしているらしい。
それはともかく。

料理を仕上げた後と、それを食べる間にある「おいしさの関係」は重要なのだ。
もっと言うとラーメンでも焼き鳥でもトンカツでも「できたて直後」をお客に届けられるかどうか、というのは重要なことだ。

母親に「ご飯やでー」と言われてから20分も経ってからではせっかくのおいしさをかなり捨ててしまっていたのだ。

素材も調理ももちろん大事だが、客も一体になって「食す」ところまでを一気に完遂しないと「食」というのは完結しない。
茶道とかもそういうことなのではないだろうか。

ファストフード(もできたてだけれど)とは異次元の「おいしさへの努力と儀式」が料理にはある。
そしてそれぞれ、世界各国で独特に育まれてきたことに深みをとても感じるのでした。
そんな料理を、毎日毎日ゼロから、季節ごとに作り出す料理人というのは職人の中の職人だと思う。

少しは料理も勉強しよう。


「すぐに食べる」ことが相手への心遣いや感謝の気持ちを表す

  • 銀座「クラブ由美」オーナーママ・伊藤由美

 「すぐに食べる」というと「慌ただしい」「がつがつと品がない」などと思われそうですが、この場合のニュアンスは少し違います。飲食店で出された料理を放っておかず、即座に食べるという意味なのです。特にお寿司(すし)屋さんや和食店で料理をすぐに食べることは、気早(きばや)なことが粋な振る舞い、いえ、心掛けた方が良いマナーでしょう。お刺し身やお寿司などは、何よりもネタの鮮度が大事ですから。

 「活(い)きのいいのが入ってますよ」と勧められて注文したものを前にして、いつまでも話に夢中になっている。これではせっかくの新鮮さが台なしです。板前さん、料理人の立場になってみましょう。彼らは「ウチは鮮度が命。お客さんに少しでも新鮮なものをお出ししたい」という思いを込めているのです。それを放っておくのは、礼を失する行為ともいえるのではないでしょうか。そうした思いに応えるためにも「お待ちどおさま」と出されたら、会話は一時中断。「それ!」とばかりに味わうのが礼儀ですね。

 銀座を愛した偉大なる先達で、粋な食通としても知られた文豪・池波正太郎も『男の作法』という本の中で「てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵(かたき)にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べていかなきゃ、てんぷら屋のおやじは喜ばないんだよ」と記しています。お客さんが揚げたてのてんぷらを前にしてしゃべっていると、一生懸命に揚げた店主ががっかりするのだと。

 これは自宅でも同じことです。手料理を「ありがとう、待ってました。いただきます」と喜んでいただく。これがつくってくれた人への愛情であり、感謝であり、礼儀なのです。温かいものは冷めないうちに、新鮮なものは活きがいいうちにいただく。それでこそ、つくり甲斐(がい)があるというものです。

 前回のコラムで「善意や好意への応え方にもマナーがある」という趣旨のお話を書きました。「出された料理はすぐに食べる」というのも、つくってくれた相手への心遣いや感謝の気持ちを表す一番のマナーではないかと思います。

 ある時「出張で買ってきたお土産のお菓子、ずっと置かれてるんだよ。せっかく買ってきたのにさ」とこぼしているお客さまがいらっしゃいました。お気の毒にとお慰めしたのですが、こうしたケースでも同じことがいえるのではないでしょうか。何かお土産をという心遣いに対する応え方のマナーもやはり「すぐに食べる」ことではないかと。ひと言「ありがとうございます。これ、おいしいですね」と言われるだけで「買ってきた甲斐があった」と嬉(うれ)しくなるものです。逆に、せっかく買ってきてもずっと放置されたままだと「つまらないものを買ってくるんじゃなかった」「余計なことをしたのかな」とがっかりします。場合によっては「嫌われてるのかも」とまで思ってしまう人もいるかもしれません。こうしたことは「自分が買ってきた立場だったら」と考えればわかりますよね。

 料理もお土産もすぐに食べる。些細(ささい)なことかもしれませんが、相手への心遣いができることを“粋”というのだと思うのです。

 次回は4月6日の配信を予定しています。

2017-04-14 保険の本質。

[]リスクのあるところ。とリスクとはみなされないところ。 リスクのあるところ。とリスクとはみなされないところ。を含むブックマーク リスクのあるところ。とリスクとはみなされないところ。のブックマークコメント

生命保険
損害保険
自動車保険
自賠責保険

保険をかけておく。というのは人類の「継続の知恵」でもあると思う。

そして。
その「保険」が必要なアイテムには、大概「リスク」がある。
例えば自動車保険には、「自賠責とさらに任意保険」がある。
もう当たり前になっている。
それほど「かなりの範囲の賠償責任」が存在するわけだ。

一方生保も保険だ。
こちらは「まだ見ぬ老後とか病気とか死後」をテーマに「もしも」を想定する。
それもともかく。

「保険商品の存在するアイテム」というのはとりもなおさず「それだけのリスクがある」ことを指している。
だって世の中の人が「それは必要だよな」と思って保険料を払っているという事実があるのだから。

だから「保険が必要なこと」に注目しておくべきだろう。
つまり「そういうこと」に注意を払っておけば保険に頼る必要が少なくなってくるだろうと思う。
逆に、

事業者が「新規に事業を始めるので、失敗した時の保険をください」というのはない。

事業を新しく始めるとか、新規の分野に乗り出す、というのはもうそれがリスクそのものなのだ。
だからそんなものに掛ける保険などない。

一度きりの自分の人生、「保険をかけておく部分」と「保険なしで賭けること」の区別はしておきたいものだ。
往々にして「アドベンチャー」の方が面白く魅力的なのが悩ましいけれど。

2017-04-13 削る勇気。

[]テクノロジーと決断。 テクノロジーと決断。を含むブックマーク テクノロジーと決断。のブックマークコメント

俗にお役所仕事などという。

おやくしょ‐しごと【▽御役所仕事】
とかく形式的で不親切・非能率になりがちな役所の仕事を非難していう語。
出典|小学館デジタル大辞泉|

自分が子供の頃のこと。
区役所にて。
お昼12:00過ぎ。
「今日の受付は午前中で終わりなので、明日また来てください」
『あなたは今ここにいるじゃない!!』と驚くおばさんに「一応、規則なんで」との返事。
(とまあ言っても日本などはまだいい方らしく、欧米でも役所の手続きが不備だったり、銀行が手続きを忘れたりするのは当たり前らしいけど)

それはともかく。

いま必要なのは、組織が肥大化するにつれて増殖する「本当は価値を生んでいない仕事」の撲滅である。そもそもそのプロセスは存在すべきなのか? 詳細な報告が本当に必要なのか? 見た目の良い資料を作ることで仕事をした気になっていないか?

組織に付く贅肉。
社会にルールとか規制とか許認可制度が増えていく。

すると、どんどん「そのための組織とか人」が準備されて、それらは(基本的には)減ることはない。
「一旦実施していたルールを止めるのは、止める決断をした人にリスクがあるから」だ。

登記簿謄本とか戸籍とか、
本人確認とか電話番号とか生年月日とか。
ルールや確認作業は増える一方だ。

誰かが気づき、編み出した規制や手続きは、一時の役に立ったかもしれないが、それが恒久的に必要なものかは後々に勇気を出してレビューしなきゃならないと思う。
デジタル処理が普及当初だった頃のルールは、今の「顔パス認証の時代」にはほとんど入らなくなっているようにも思う。
金融関係の認証や書類手続きは、間も無く全滅するのではないだろうか。

その仕事、本当に必要ですか?
「働き方改革」が加速している。企業経営の構成要素を、大括りに「事業」「財務」「人事」とすれば、強烈な成功体験ゆえに変革が難航していた日本型経営システムの本丸である「人事」にメスが入ったともいえよう。

「財務」については、1990年代後半から始まる金融・財務面の改革、さらには昨今のガバナンス改革が変化を促している。また、国内市場の成熟に伴う海外展開は「事業」のありように大きく影響を与えてきた。これらの変化を受けながら、いまだ残っていたのが「人事」の問題である。

本社改革などを進めても必ず最後に残る「聖域」の変化を促すという意味では、「働き方改革」は前向きに捉えるべきであろうし、企業の取り組むスピードも速い。残業時間の削減や在宅勤務の充実など、できることは積極的に取り入れれば良い。ただ、もっと重要な課題がある。そもそも「その仕事は本当に必要」なのだろうか。

働き方を変えて効率を上げようとすると、「これまで50分かかっていたプロセスを5分短縮させよう」といった「工数改善」に陥りがちである。それ自体が悪いわけではないし、現場での取り組みや努力は称賛に値する。しかし、残念ながら全社的に目指す改革にはつながらない。お役所仕事と呼ばれるものにかける時間をいくばくか減らしてみたところで、それがお役所仕事であることに変わりはないからだ。

いま必要なのは、組織が肥大化するにつれて増殖する「本当は価値を生んでいない仕事」の撲滅である。そもそもそのプロセスは存在すべきなのか? 詳細な報告が本当に必要なのか? 見た目の良い資料を作ることで仕事をした気になっていないか?

働き方だけではなく、働く内容自体を見直す好機である。
首都大学東京大学院教授 松田千恵子)

2017-04-12 おっさんの赤裸々。

[]30,40,50。トンネルの先には何があるだろう。 30,40,50。トンネルの先には何があるだろう。を含むブックマーク 30,40,50。トンネルの先には何があるだろう。のブックマークコメント

糸井さんのエッセイより。
まるで論語のようだ。

「自分がまだ何者でもない」ことに悩む30代。
「今のままでは通用しないと感づいてしまった」40代。

40歳を迎えるとき、多くの人は
仕事でも自分の力量を発揮できて、
周囲にもなくてはならないと思われる存在になっていて、
いままでと同じコンパスで描く円の中にいる限りは、
万能感にあふれている。

でも、40歳を超えた途端、
「今までの円の中だけにいる」ことができなくなる。
自分でもうすうす、
いままでのままじゃ通用しないと感づいている。

ある程度、世間も知ってそして自分を改めて見つめてみたら、自分の小ささとかに気づくとき、だろうか。

趣味でも何でもいいから、
簡単には1位を取れないけれどワクワクするものを
40歳で持ってみることって、
その後の人生を大きく左右すると思う。

有名な成功者の「今の話」ってあまり参考にならない。
なぜなら「(成功の)今に至るまでの話」だから。

そうじゃなく成功した後に「(成功してみて)しみじみ思うこと」には価値がある。
多分、もう自分の体験談ではなく「ある若者の軌跡」みたいな眺め方になっているのだと思う。
それにはとっても示唆的なメッセージがあるだろう。

「実はね…」という話を僕達は聞きたいのだ。


AERA × ほぼ日

ぼくにとって40歳は25年前。
暗いトンネルに入ったみたいで
つらかったのを覚えている。
絶対に戻りたくない、というくらいにね。

そのつらさは、自分がまだ何者でもないことに悩む、
30歳を迎えるときのつらさとは別物だと思う。
40歳を迎えるとき、多くの人は
仕事でも自分の力量を発揮できて、
周囲にもなくてはならないと思われる存在になっていて、
いままでと同じコンパスで描く円の中にいる限りは、
万能感にあふれている。

でも、40歳を超えた途端、
「今までの円の中だけにいる」ことができなくなる。
自分でもうすうす、
いままでのままじゃ通用しないと感づいている。
別のコンパスで描いた円に入っていって、
いままでとはぜんぜん違うタイプの
力を発揮しなきゃいけない。
その時、自分が万能じゃないし、
役に立たない存在だと突きつけられる。

ぼくも、40歳を迎えるころには、
コピーライターとして、
ちょっとした万能感があった。
でもあるとき、外部の人との交渉の席で、
「もっと偉い人出しなさい」と言われた。
こういう、ぼくとは
まったく別の理屈をもった人たちをも
巻き込んで仕事をしていかなきゃいけない、
という理不尽に直面した。
プレーヤーとしてコピーを書いているだけなら
感じなかったことだと思う。

夫婦関係や子育て、親の介護や自分の病気など、
さまざまな面で、今までどおりにはいかない
理不尽を感じ始める時期でもあるしね。

その時、いままでは通用したのに、
と過去の延長線上でもがくことが多い。
でも、それではなかなかブレークスルーはない。

ぼくはゼロになることを意識するよう心掛けた。
仕事は何でも引き受けるんじゃなく厳選した。
その頃には、仕事で迎えの車が来る
なんてことも当たり前になっていたけれど、
断って電車で移動するようにした。
釣りを始めたのもこのころ。
130人が参加する大会で
80番くらいにやっとなれるかどうか。
はじめて8番になった時には
涙が出るほどうれしかった。

趣味でも何でもいいから、
簡単には1位を取れないけれどワクワクするものを
40歳で持ってみることって、
その後の人生を大きく左右すると思う。

ぼくの場合は、それが10年後につながった。
ちょうど50歳になる年に、
これからはインターネットがおもしろいと思って
ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げた。
ゼロになってもがいた
「40歳からの10年間」がなかったら
できなかったことだと思う。

ぼくら団塊の世代に対して、
いまの40歳は団塊ジュニア世代
「食いっぱぐれることがない時代」を
生きていることをもっと利用したほうがいい。
地面にたたきつけられたって
たいていはスポンジがあるんだから、
もっと円から飛び出してほしい。
起業家やNPOの人たちを見ていると
その芽が出てきたと感じるけど、
もっと自由に活躍する人が出てきてほしい。
団塊には「食う」ために
自由になれなかった人も多いけど、
団塊ジュニアはもっと幅広く、
「仕事はホワイトカラーばかりじゃない」
ってことにも目を向けてほしいね。

ワクワクすることが見つからない人には、
ひとつだけアドバイスがある。
「絶対にやりたくないことからは逃げる」
と心に決めること。
これは逆説でもあって、
「絶対に」が付かない程度の、
文句を言いながらやれることなら、
逃げずにやり遂げろということ。
そうしているうちにワクワクが見つかるから。

ぼくが40歳の時、
このトンネルを抜けると何があるのか、
誰かに教えてほしかった。
だから、ぼくの話が
40歳の誰かに届けばって思うんだよ。

2017-04-11 ほぼ日の秘密。(2)

[]主語がないコンセプト。 主語がないコンセプト。を含むブックマーク 主語がないコンセプト。のブックマークコメント

初めての上場に自らを「まだぎこちない」と吐露する糸井重里氏。
その世界の第一人者だけあって「とにかく上場」した人たちとはマインドが違うようだ。

自分は三十代になるまでは知らなかったけれど、MBAで習うような市場調査だとか、競合の分析だとか、必要な資金計画とか、成長性だとか。
そんな当たり前の経営の王道は、つい「その型にはめること」が自己目的化すると思う。
慣れてくれば反射的に頭の中に事業計画書が浮かび。
そしてそれに当てはめていくことで「経営できました」と思ってしまったり。
まだまだ青写真なのに。

無手勝で、ともかく当たって砕けろ、出たとこ勝負。
というのも危なっかしいけれど「経営とはこうあるべき」みたいな固定観念をもっと緩めて考えるような"バランス"が妙味なのに違いない。
糸井さんが踏み出しているのではそこではないか。
と勝手に想像してにやにやしている。

だって糸井さんが「これで株価対策になるな」とか「株主がなんていうかなあ」とか言うのってらしくない。
けれど「そういったこと」にこれからは触れないわけにはいかない。

揺るがない(多分練りに練った)コンセプトは「やさしく、つよく、おもしろく」である。
これって主語がないじゃないか。

静かな船出だけど、これから市場で面白いことが始まる予感がする。

ほぼ日刊イトイ新聞
・いろんな場所で、しばらくぶりに出会った人たちが、
 「おめでとうございます」と声をかけてくれます。
 それは、3月中旬の「ほぼ日ジャスダック上場」
 というニュースのおかげなんですよね。
 たしかに、それは簡単な道のりではなかったし、
 社会のなかの「会社」として認識されたということで、
 祝われるのはうれしいものなのですが、
 ぼくの、ほんとの気持ちは、もうちょっと複雑です。
 「ありがとうございます」という気持ちの他に、
 なんとなく、初めてこどもを持った父親みたいな、
 「目が笑ってない」硬い笑顔になっているんです。
 新車を受取ってガソリン入れに行くときだとか、
 入学式や入社の式に向かう駅からの道だとか、
 やっぱりちょっとぎこちなくなるじゃないですか。
 ぼくは、じぶんのことを、
 けっこういろんなことに馴れた人であると、
 じぶんにも言い聞かせて、そうふるまってきましたが、
 そういうものでもないんだなぁと、よくわかりました。

「ほんとうに問われていることは、なんなのか?」
 それを、真剣に自問自答してきたはずです。
 根本的とは言いにくいような現象や思惑にとらわれて、
 ほんとうに大事なことを見失わないようにしようと、
 こころを引き締めてきたのですが、
 考えがやっぱりまだ、のびのびできてない感じです。
 このへんのある意味で初々しい感覚は、
 やがて馴れてから忘れてしまいそうなので、
 あえて記しておこうと思いました。

実際に考え中だったりやり出していることは、
 いままで以上に真剣だったり大胆だったりしています。
 どうやら、というか、けっこう確信的に、なのですが、
 「ほぼ日」は、変わります。
 政治家がよく「チェンジ!」と言いたがりますが、
 あんまりそういう感じじゃないような気がします。
 でも、起承転結でいえば、おもしろく「転」します。
 少しずつわかってもらえるようになると思いますが、
 「やさしく、つよく、おもしろく」の精神はそのままで、
 できることをひと回り大きくしていくような変化です。
 19周年の記念日である6月6日に向けて、動いています。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。

2017-04-10 ほぼ日の秘密。(1)

[]目的語がない方針目的語がない方針。を含むブックマーク 目的語がない方針。のブックマークコメント

芸術と会社組織、というある種「水と油」のようなほぼ日上場
あまりよく知らない人が「手帖を売る小売業を主体とする」とか聞くと、ちょっと違うんだよなぁと思う人は多いだろう。

先日も書いたけど、これは「向こう側からの殴り込み」だ。
安全圏にいればトップで居られるのにあえて相手の土俵にいく行為。
人はこういうのをアントニオ猪木という。(と思っている)
しかしながら同社の経営はすでに誰とも違う「イトイ流」だ。

どうやら、というか、けっこう確信的に、なのですが、
「ほぼ日」は、変わります。

日産自動車とかユニクロの社長がこんなことを言ったら「何言ってるの?」となるはず。
しかし糸井さんが言うと「むむむ。」となる。
これだけでも同社がただの製造小売業ではないことがわかる。

会社の経営って厳格な法律とか税制とかがあるから、どうしても「ある種の規律からは決してはみ出ない」ところがたくさんある。
みんな「そんなもんだ」と思っていることが。
(つづく)

ほぼ日刊イトイ新聞
・いろんな場所で、しばらくぶりに出会った人たちが、
 「おめでとうございます」と声をかけてくれます。
 それは、3月中旬の「ほぼ日がジャスダック上場」
 というニュースのおかげなんですよね。
 たしかに、それは簡単な道のりではなかったし、
 社会のなかの「会社」として認識されたということで、
 祝われるのはうれしいものなのですが、
 ぼくの、ほんとの気持ちは、もうちょっと複雑です。
 「ありがとうございます」という気持ちの他に、
 なんとなく、初めてこどもを持った父親みたいな、
 「目が笑ってない」硬い笑顔になっているんです。
 新車を受取ってガソリン入れに行くときだとか、
 入学式や入社の式に向かう駅からの道だとか、
 やっぱりちょっとぎこちなくなるじゃないですか。
 ぼくは、じぶんのことを、
 けっこういろんなことに馴れた人であると、
 じぶんにも言い聞かせて、そうふるまってきましたが、
 そういうものでもないんだなぁと、よくわかりました。

「ほんとうに問われていることは、なんなのか?」
 それを、真剣に自問自答してきたはずです。
 根本的とは言いにくいような現象や思惑にとらわれて、
 ほんとうに大事なことを見失わないようにしようと、
 こころを引き締めてきたのですが、
 考えがやっぱりまだ、のびのびできてない感じです。
 このへんのある意味で初々しい感覚は、
 やがて馴れてから忘れてしまいそうなので、
 あえて記しておこうと思いました。

実際に考え中だったりやり出していることは、
 いままで以上に真剣だったり大胆だったりしています。
 どうやら、というか、けっこう確信的に、なのですが、
 「ほぼ日」は、変わります。
 政治家がよく「チェンジ!」と言いたがりますが、
 あんまりそういう感じじゃないような気がします。
 でも、起承転結でいえば、おもしろく「転」します。
 少しずつわかってもらえるようになると思いますが、
 「やさしく、つよく、おもしろく」の精神はそのままで、
 できることをひと回り大きくしていくような変化です。
 19周年の記念日である6月6日に向けて、動いています。

2017-04-09 人の仕事って。

[]本当のサービスとは。 本当のサービスとは。を含むブックマーク 本当のサービスとは。のブックマークコメント

宅配、ホテル、運送、あらゆる労働から「人」が撤退し始めている。
それはそうだ。
「もう自動販売機で十分にやれるな」と思う仕事にはあまり情はわかないだろう。

産業革命以降、人の仕事はどんどん合理化されてきたけれど、今も「最後のせめぎ合いの最中」にいるのかもしれない。

「やっぱり人に相手をしてもらいたい」という分野がどれほどあるだろうか。
下手に未熟な人間よりも機械で代替できるだろう、と思える部分もまだまだある。

でもそうやって「人間達の仕事」を改めて見てみると面白い。

機械やコンピュータでできないことって実はどれほどあるだろうか?
ということを考えさせてくれる。

機械や人工知能がこれほどの勢いで伸びてきたからこそ、自分たちは「そもそも人の仕事はなんだ」ということを再考させられている。
最高の自省の機会が与えられている時代だ、と思えば実にエキサイティングな気もする。

メカが発展を極めればこそ、対比して「人とは何か」を人間自身が考えなければならない。

人というのはなかなかに深い存在ではないだろうか。


日本型モデル見直し スーパー・外食・ホテル… 人手不足で限界に

 ヤマト運輸アマゾン・ドット・コムの当日配送から撤退する方針を固めた。人手不足の壁にぶつかっているのは宅配業界だけではない。これまで丁寧で行き届いたサービスを至上のものとしてきたサービスや小売り、外食などは、こうした「日本型」の事業モデルを見直す必要に迫られている。

ルミネは4月から営業時間を短縮(東京都新宿区の店舗)

 西友は今月4日からネットスーパーの再配達サービスを実質的に有料にした。利用者の都合で指定時間に受け渡しできなかった場合、クレジットカードなどの決済時に手数料として税別400円を上乗せする。

 イオンの岡田元也社長は「従来のサービスができなくなったら、やめるか値上げするか。サービスが過剰になれば、その企業は倒れる」と話す。需要に合わせてサービス水準と価格を設定すべきだと指摘する。

 必要な人手が確保できず、営業時間を短縮する例も相次いでいる。ルミネは4月から旗艦店である新宿店(東京・新宿)など、全店の約8割にあたる12店で閉店時間を30分早めた。

 人手不足に悩むテナントの従業員の負担を軽くする狙い。営業時間の大幅見直しは同社で初めてという。

 セブン&アイ・フードシステムズの「デニーズ」も店員の接客サービスを改め、機械でドリンク約50種類を提供するセルフサービスドリンクバーを導入する。ホテルオークラ東京も従来は対面で手掛けてきた外貨の両替サービスを機械に切り替えた。

 日本の非製造業は労働生産性が他の先進国よりも低い。消費者の好みにできるだけ応じているのに、高い質を誇るサービスの対価が低く設定されていることが一因との指摘は多い。

 しかも、少子化を背景に担い手が不足し、賃金を引き上げないと従業員が集められなくなってきた。求人情報大手のエン・ジャパンがまとめる派遣社員の募集時平均時給は営業・販売・サービス系の職種は17年2月まで18カ月連続で前年水準を上回った。時給を引き上げても人手が確保できない状況が続いている。

 人手不足で今までのようなサービス水準が維持できなくなる可能性が高い。当然と思い込んでいたサービスに対する要求の高さについて、日本の消費者が考え直す契機ともなりそうだ。

2017-04-08 大きな問題の解決法。

[]"素もどり"の術。 "素もどり"の術。を含むブックマーク "素もどり"の術。のブックマークコメント

道州制
地方分権
地方創生
コンパクトシティー
一体「そうした動き」がどれほど具体的に進んでいるのか、はともかく。

問題解決のサンプルとして。
問題が「大きければ大きいほど」いろんな意見がいろんなところから出てくる。
「船頭多くして船山に登る」だ。
それほど「なぜこんなことに」ということは現実に起きたりする。
なぜそんな「大失策」が起きてしまうのか。

その始まりはというと、極端なように見えてどの意見にも「一理あり」だから。
相手の言い分にきちんと耳を傾けるほどに、何が正しいかに迷い方向性を見失う。
最後にはエライことになる。

外部環境の変化とか、
失敗した時のリスクとか、
「売れなかったらどうする」という恐怖の仮定とか。

そんな時には原点に帰って考え直すことがリーダーシップだと思う。
本当に必要なものか、とか
何のために「それ」に手をつけて踏み出すのか、とか
採算をどこで取るのか、とか
一度"素に戻って"正気になってみた方がいいと思う。

そして改めて「その気になって」やるつもりになる。
冷静さと志し、は両方持っていなくてはならないようだ。

地方創生と日本の将来像
 道州制が話題にならなくなって久しい。政府によると、道州制は「国家の統治機能を集約・強化するとともに、住民に身近な行政はできる限り地方が担うことにより、地域経済の活性化や行政の効率化を実現するための手段の一つで、国と地方のあり方を根底から見直す大きな改革」だ。

 自民党は2012年12月の衆院選で「道州制基本法の早期制定を図る」「制定後5年以内の道州制導入」を公約に掲げた。だが状況は変わらないままだ。

 一方で、14年より人口減少の克服と地域活性化を目指す地方創生が政府主導で進められている。毎年、数千億円規模の財源が用意され、国の総合戦略に盛り込まれた支援策を活用しつつ、各地方の自由な発想に基づく地方版総合戦略を策定する。こうした新たな方式が導入され、成果も出てきている。

 ただ全体的な将来像が示されていないことに起因する問題点も浮かび上がっている。例えば、集積が求められる基幹産業の誘致をいくつかの県が進める結果、非効率性や財源の無駄遣いが懸念されるケースが航空機創薬再生医療などの産業で起きている。また内閣府が主導している地方への人材還流についても、いくつかの省庁が類似の取り組みを始めている。

 他方、地方創生と車の両輪であるべき地方分権改革も同時並行的に進められている。地方への権限移譲および規制緩和にかかわる改革提案を自治体から募る「提案募集方式」と、希望する自治体に選択的に権限を移譲する「手挙げ方式」の2つが導入され、いくつかの成果が上がっている。

 ここでも個々の改革案が全体の効率化にかなっているのか、個々の積み重ねが目指すべき地方分権の将来像に近づいているかの議論は置き去りにされている。

 人口減少や高齢化が深刻さを増す一方、財政面の制約がある中では「国全体で生産性・効率性を高めていくこと」が何より求められるが、今の制度・組織のままでは限界を迎える。

 折しも309市町村がコンパクトシティー化の構想をまとめ、国全体に広がりつつあると報じられた。国と地方の関係を整理・再構築し、道州制も含めた国・地方一体の将来像やビジョンを一日も早く根本から検討すべきだ。日本に残された時間は多くない。(眉山

2017-04-07 国民皆介護。

[]問題のあるところ。 問題のあるところ。を含むブックマーク 問題のあるところ。のブックマークコメント

日経社説より。
自分もここ数年、介護事業に関わるようになって驚いたことがある。
一つは「国民皆保険」を実現した過去と、さらに「介護保険」を実現した政治の決断だ。

医療の公定価格は診療報酬、介護の方は介護報酬と呼ばれる。

国民一人一人に遍(あまね)く医療保険があり、さらに「介護」をという施策には正直恐れ入る。
日本という会社の経営者としては非常に重い決断だったと思う。
そういう意味では「医療と介護」が「皆保険」で実施できている稀有な国ではないだろうか。

ここ10年で運用が破綻しないかが試金石になる制度だが、今の所出口が見えていない。
そんなところにチャンスはありそうだ。


医療と介護の効率的な連携で無駄を省け

 政府2018年度、医療サービスと介護サービスの公定価格を同時に改定する。改定に向けた議論厚生労働省審議会で本格的に始まった。

 日本では25年に団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となる。急速に医療・介護需要が増えると予想され、医療費と介護費の膨張を抑えるうえで今回の同時改定が果たす役割は極めて重要だ。

 両者の連携を密にしてサービスの質の維持を図る一方、医師や介護事業者らが不必要なサービスをなくす方向に誘導し、効率化を徹底的に進めてほしい。

 医療の公定価格は診療報酬、介護の方は介護報酬と呼ばれる。わたしたちが公的医療保険や介護保険でサービスを受けた際の費用はそれぞれの報酬で決まる。

 診療報酬は2年ごと、介護報酬は3年ごとに改定されるので、同時改定は6年ごとだ。24年度にも同時改定はあるが、25年に向け余裕を持って本格的な対策を打ち出すには18年度が実質的に最後のチャンスとされる。

 政府は13年にまとめた社会保障制度改革国民会議の報告書において、複数の慢性疾患を抱えることが多い高齢者は入院して完治を目指すより、住み慣れた自宅などで病気と共存しながら生活の質を維持していく姿が望ましい、との考えを示している。

 まずはこのような形を実現しやすい報酬に変えてほしい。高齢患者を終末期に入院させて、濃厚な治療や検査をすることは今もあるとされる。こうした過剰な医療サービスの提供を防ぐような報酬体系をつくるべきだ。

 自宅や老人ホームなどで療養していく際にも、不必要な医療は省き介護サービスを中心に生活を支えていくことが求められる。

 その介護サービスについても、家事支援的なものはできる限り地域のボランティア非営利団体に任せたい。医療と介護の両方から同じようなサービスが提供されるといった無駄もなくしたい。

 政府はここ数年、高齢者の増加に伴って大幅に伸びかねない社会保障予算を一定範囲内の伸びにとどめる目標を掲げている。この目標達成のためにも診療・介護報酬の抑制は必要だろう。

 ただ、数字合わせの場当たり的な改定にしてはならない。25年以降の超高齢化社会を乗り切るための、長期的な視野を持って改定を進めるべきだ。

2017-04-06 相手の土俵にいく「田舎芝居の座長」。

[]こちらに来たシン・ゴジラこちらに来たシン・ゴジラ。を含むブックマーク こちらに来たシン・ゴジラ。のブックマークコメント

クリエイターとか芸術家というカテゴリーに潜んでいれば永遠に安住できたはずの糸井さんが、表の世界に殴り込み。
ファイター精神としてはアントニオ猪木そこのけだ。

殴り込み、というよりは「ひらりと舞い降りた」感じだろうか。
結構「表の市場の人たち」は慌てていたと思う。
ほぼ日の収益性は…」とか「初値のPERは高めで…」とか。
でも多分、そういうことじゃなさそうだ。
だから「殴り込み」なのだけれど、あまりそれに気付いている人は多くはないようだ。

そして、その「こっち側に降り立った糸井さん」がこの世界を見てみる景色。

ぼく自身も、いつだって「せまい世界」の住民だと思う。
 だけれど、「せまい世界」の居心地よさと同時に、
 その硬直しやすさと、息苦しさについて、
 いつでも感じていなきゃいけないなぁと思ってきた。
 「開こう」であるとか「風を入れよう」ということが、
 どれだけ大事なことか、忘れちゃならねぇと思っている。
 田舎芝居の座長は、小屋の換気が大きな仕事だよ。

鮮烈な風刺とも。
糸井さんにとっては。
こっちの世界は「田舎芝居」なのだ。
というか当たり前に田舎芝居だと思う。
それを「ここしかない舞台だ」と皆が言うからおかしくなる。

どんな世界も「ある種の舞台」でしかない。
その舞台が終わったらガラリと「次の演台」へと移り変わるのだ。

諸行無常
「この世が全てだ」とは思わないほうがよさそうだ。

こちらの世界に降り立った糸井重里って、シン・ゴジラにどこか似ている。

怖いぞぉ。

・どんな人でも、たいていは「せまい世界」にいる。
 ほんとうは、世界というのは無限に広くて、
 そんな広さはとうてい把握できるわけもないので、
 業界だとか、地元だとか親戚だとか、趣味の世界だとか、
 じぶんの生きる範囲をなんとなく決めて、
 そこを中心にして、「世界」だと決めているのだと思う。

「せまい世界」には、そこなりの秩序だとか規則がある。
 そして、知らず知らずのうちに
 「偉さの階層」とか「上下関係」というものができる。
 人の集団ができていくときには、だいたい、
 そんなふうなパターンがあるものだから、
 それは、自然な流れというものなのだろうとも思う。
 だから、ここらへんまでは、文句を言うつもりもない。

その先に、も少し「知性」を、と考えるのだ。
 まず、じぶんたちが「せまい世界」にいるということ。
 つまり、ほんとは、世界というものはもっと広くて、
 その広いところで生きるのはむつかしいから、
 当面の適当な居心地を優先して、
 「せまい世界」にいるんだと、知っていたいものだ。
 それこそ業界だとか、地元だとか、趣味の世界だとかは、
 小さな一部分にしかすぎない「せまい世界」なんだと、
 こころに留めておかなくてはいけないと思うのだ。

そして、その「せまい世界」での親分だの子分だの、
 上だの下だの、たいしたものだのというのも、
 広い世界から見たらなんでもない屁みたいなものだ。
 そんなことも、いつも覚えておかなきゃいけないだろう。
 「井の中の蛙」がふんぞり返っていたり、
 「コップの中の嵐」を世界の大問題のつもりでいたら、
 「せまい世界」は、貧しく惨めになっていくだけだろう。

ぼく自身も、いつだって「せまい世界」の住民だと思う。
 だけれど、「せまい世界」の居心地よさと同時に、
 その硬直しやすさと、息苦しさについて、
 いつでも感じていなきゃいけないなぁと思ってきた。
 「開こう」であるとか「風を入れよう」ということが、
 どれだけ大事なことか、忘れちゃならねぇと思っている。
 田舎芝居の座長は、小屋の換気が大きな仕事だよ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「せまい世界」に馴れきればこころのせまさを得られるね。

2017-04-05 例外の管理力こそ。

[]借金という性質。 借金という性質。を含むブックマーク 借金という性質。のブックマークコメント

薬物は一度手を出すと、自分の意思では止められないらしい。
恐ろしい存在だ。
そしてお金もしばしば「麻薬」に例えられる。

自分自身の経験で言っても、銀行借入というものをするまでは「そんな恐ろしいこと」と思っていた、けど。
一度そのハードルを越えてしまえば三回もすれば「それ」が常態化する。

麻薬漬け、とそっくりである。

そして自分自身に言う。
「借入は投資のためだ」と。

国が国債を特定の目的に限って「例外扱い」しようとしているらしい。
例外は例外を生み。
そしてみんなが「その道」を指向するようになり。
そして規制やルールは骨抜きにされていく。

都合のいい方便で次の世代にごまかしをしてはならないと思う。

「ツケ先送り」オバケ再び 日本国債 描けぬ出口(4)
子ども・教育…変幻自在

2017/3/9付日本経済新聞 朝刊
 昨年末、A4判1枚の紙が霞が関を駆け巡った。タイトルは「科学技術国債の可能性について」。基礎研究の費用など国の研究開発費の財源を「科学技術国債」の発行で賄う、いわば「第二の建設国債」の創設案だった。当初は「文部科学省の悪乗り」と受け流す向きもあったが、それは始まりにすぎなかった。


 同じころ、安倍晋三首相に近い下村博文自民党幹事長代行は首相官邸でこう進言した。「教育国債を含めた教育費の財源確保に向けて党の議論を始めてもいいでしょうか」。大学や幼稚園などの教育無償化に必要なお金は最大で年6兆円。首相は「いいんじゃない。やっぱり財源論は重要だね」と応じ、党に総裁直属の特命チームができた。

資産の側面強調
 検討の俎上(そじょう)に載ったのは「教育国債」。馳浩文科相は「未来への投資という観点で取り組んでいきたい」と意欲を表明。民進党が提案する「子ども国債」と共に将来世代への負担先送りを与野党が競う。

 雨後のたけのこのような国債の新設案。発端は建設国債を2.7兆円発行した16年度第2次補正予算だった。事業規模28兆円の経済対策の陰で小泉政権の「特殊法人改革」で自粛を決めたはずの出資金への建設国債の発行が解禁されていた。

 共通するのは公共事業などに使い道を限る建設国債を償還財源なしに拡充しようという発想だ。財政法4条で規定する建設国債は赤字国債のように公債特例法案国会に提出しなくても発行できる。「政治的なハードルが低い」特性がある。

 政府与党内の動きに油をそそぐように首相は昨年、周辺にこう漏らしている。「建設国債は財政の指標で別にすべきじゃないのか」

 道路などのインフラは借金としての側面と共に国の資産としての顔がある。建設国債を単純に借金として換算するのをやめて基礎的財政収支などの対象経費から外せば、歳出拡大の余地は大きく増えるというわけだ。かつて乱発された建設国債の亡霊が、新たな歳出メニューを前にまたぞろ顔をのぞかせている。

警句もむなしく
 海外でも日本の建設国債のように使い道を限る国債がないわけではない。パリ協定を主導したフランス。環境維持などに使途を限定する「環境債」を1月に初めて発行した。環境性能の高いインフラ整備などに活用でき、日本の建設国債に似通った仕組みにも映る。

 だがフランス大使館によると「環境債はすでにある予算の財源にしか使われない」(エンギュイエン財務参事官)。日本のように新たな支出には充てず、全体の歳出規模も膨らまないという。使い道も第三者機関が数十年にわたって厳しくチェックしている。

 1966年、戦後初の建設国債を発行した際に財政制度審議会が発した警句がむなしく響く。

 「経常歳出をあくまで経常歳入でまかなうのは、いかなる場合でも守るべき大原則としなければいけない」

2017-04-04 読書の効率。

[]異性と付き合うように本を読む。 異性と付き合うように本を読む。を含むブックマーク 異性と付き合うように本を読む。のブックマークコメント

自室を整理していて、必要のない衣類や雑貨を処分する。
しかし一番の問題は本だ。
小説や漫画はもう買わないようにしているが、それにしても「読む本と買う本の差」がひどい。

一日に一冊買い、
読むのは三日に一冊。

これでは借金は溜まるばかりである。

日経のコラムを読んでいて、ふと気がついた。

自分はこれまで、あまりにも、均質に活字を追いすぎていたのではないかと。

コラムでの読書アドバイスはこんな感じだ。

(1)本への「質問」を決める
(2)読む時間を決める
(3)人に説明する前提で読む

つまり、無邪気に活字をそのままに追い、立ち止まったり行きつ戻りつしながら楽しんで読むのか。
それとも「駆け引きで何かを得るためだけの相手なのか。」
それとも「その本」を元に何か別のことをするために読むのか。

何をするにも、「まずあなたはどうしたいですか?」とこれほど聞かれてきたけれど。
足元の読書が、まず読書が"それ"だったのだ。

誰にでも同じ速度で接するのでもなく。
本にも「本付き合い」がある。
週刊誌も漫画も全集もマニュアルも新聞も、皆との付き合い方はきちんと決めて臨まねばならない。

今年の「意識したいこと」のテーマになった。

100%身につく「ずるい読書法」

 本を読むのに時間がかかる。頑張って読んでも内容を覚えていない──。そんな悩みを解消する、素早く読んで身につける4つの鉄則を紹介する。

■鉄則(1) 心構え:読書の質を高める「3原則」を意識する

 「せっかく時間とお金を投資して本を読むのですから、内容を最大限吸収したいものです。そのためには読書の質を高める心構えが大切です」。こう指摘するのは、『読書が「知識」と「行動」に変わる本』(明日香出版社)の著者で、読書講座を主宰する大岩俊之さんだ。

 読書の質を高める方法は大きく3つ。(1)本を読む目的を明確にし、(2)本を読む時間を決め、(3)本の内容を誰かに説明するつもりで読む。以上の点を意識しながら読むだけでも、大切な内容が記憶に残り、しかも速く読めるという。

 本を漫然と読み始めてはいけない。読み方によって読書の「成果」は大きく変わるのだ。

■読書の質を高める3原則

(1)本への「質問」を決める

 本を読む目的を明確にすると、大切な記述を見過ごさず、記憶にも残りやすい。この本を読んで何を知りたいのか。本に対する「質問」を設定する。質問は右の例と同じくらい具体的なものがいい。

(2)読む時間を決める

 「会社に着くまでの30分にここまで読む」といった具合に、読む時間をあらかじめ決めると、ダラダラ読みを回避できる。集中力が高まるため、速く読めて、内容が頭に入る。

(3)人に説明する前提で読む

 本の要点や感想を誰かに説明することを前提に読むと、伝えるために内容をしっかりと咀嚼して理解しようとする。本を読んだら、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やブログに感想を書くことを習慣にするといい。

ページ: 2

■鉄則(2) 情報の抽出:重要な「20%」を抽出する

 「大抵の本は、『自分にとって重要な箇所』は、全体の20%しかありません。中でも本のエッセンスと言える部分はさらにその2割。本全体の4%に過ぎない。読書とは、突き詰めればそうした情報を『見つけて、抜き出す作業』なのです。すべて読んで理解する必要などありません」。大岩さんはそう言い切る。

本の概要をつかむと、「丁寧に読む場所」と「捨ててもいい場所」が見えてくる。後者は、斜め読みか、読まずに済ます

 大事な情報を素早く抽出するためには、読む順番が大切だ。本の狙いや主張が圧縮されている「はじめに」、本の構成を俯瞰できる「目次」、結論や読者へのメッセージをまとめた「おわりに」を順に読み、本の概要をつかんでから本編に入ると、スラスラ読める。

 重要だと思った箇所は、本を汚すつもりで線やメモをどんどん書き込む。マーキングは時間と手間をかけないことが大切だ(下の写真)。「本を読む時間がない」という人でも、こうした情報抽出のテクニックを使えば、「素早く」「しっかり」読める。

■鉄則(3) 反復:「20%」の重要箇所を繰り返し読む

脳は覚えた内容を急速に忘れるが、復習を重ねると忘れにくくなる。ドイツの実験心理学者、エビングハウスが発見した現象

 頑張って本を読み、重要箇所を洗い出しても、1度きりの読みっ放しにしていたら、大半の内容は記憶に残らない。本の内容を記憶に定着させるには、繰り返し読む必要がある。

 左の図は、「エビングハウスの忘却曲線」という、時間の経過とともに記憶量がどう変化するかを表した有名なグラフだ。人間の記憶は、時間の経過とともに急速に失われていくことが分かる。それを食い止めるには、「復習」が重要だ。復習を重ねるごとに記憶が定着していき、忘却のペースは下がっていく。

 よほどの本でない限り、全ページを何度も読むのは現実的ではない。再読するのは20%の重要箇所だけでいい。言い換えれば、最初に本を読む際に、「繰り返し読むに値する箇所」をマーキングするということになる。

ページ: 3

■鉄則(4) 記録:「読書ノート」にエッセンスをまとめる

 本の内容をよく理解できてきたら、最後に「読書ノート」を作成する。読書ノートには、本のエッセンス、つまり4%の最重要箇所に相当する内容を書き出す。

 「本の要点を文章でまとめる過程で、頭の中が整理されて、理解が深まります。最初は面倒だと感じるかもしれませんが、何回かやればさっとまとめられるようになります」と大岩さんは話す。

 読書ノートにまとめる内容は、(あ)本の基本情報、(い)読書の目的(鉄則(1)で紹介した本への「質問」)、(う)本のエッセンス(「質問」への答えと感想)の3つだ(下図)。

 (う)を書く際の鉄則は3つある。(1)本の要点が凝縮されている箇所は、内容を正確に覚えるためにフレーズをそのまま抜粋する。(2)それ以外の箇所は、後で見返した時にポイントがサッと分かるように、簡潔な要約を箇条書きにする。(3)本全体からどんな気づきを得たのか、言葉や図を使って「自分の感想」を書く。

 読書ノートを見返せば、「どんな本を」「いつごろ」「どうして読んで」「何を学び」「何を感じた」のかが分かる。本のエッセンスはもちろん、その時に自分が持っていた問題意識や考え方まで振り返ることができる。

 時間とお金を投資して得た読書体験をムダにせず、自分の血肉として残すために、読書ノートの作成に挑戦しよう。

大岩俊之さん
 読書講座やセミナー研修などを手けるロールジョブ代表。挫折しない読書法「ゆる速 読書講座」を立ち上げ、人気を博している。著書に『読書が「知識」と「行動」に変わる本』(明日香出版社)、『年収を上げる読書術』(大和書房)などがある。

日経ビジネスアソシエ 2016年3月号記事を再構成]

2017-04-03 会社を選ぶのはあなた。(2)

[]箱は絶対ではないこと。 箱は絶対ではないこと。を含むブックマーク 箱は絶対ではないこと。のブックマークコメント

就職先を選ぶとき、応募する側からしてみればどうしても「どこにエントリーするか」というまずは選ぶ立場になる。
そのときに気をつけたいのが「SONYかパナか。商事か物産かそれとも双日か。」とか「流通ならセブンファストリか。」とか。
やっぱり応募先の企業名を見て「そこ」に自分を当てはめてしまう。
そりゃそうだけど。

自分などもひどかった。
もう「より良い"そこ"に当てはまる為の方策」しか考えていなかったと思う。
主客転倒も甚だしい。
大学というところも、またそういうことを指導するのが本分ではないかと思う。今さらですが。

エントリーするかどうか、というのは自分が決めなければいけない。
それは「相手先の箱」があるから「そこ」に当てはめていくものではないのだ。
相手の箱しか見ていないと、その箱に入ってから「箱が違った」というような話になりやすい。

箱はたまたまの「既存の行き先」であって、「その辺りの箱を選ぶかどうかの責任」は自分にあらねばならない。

「箱選び」ばかりに執心し、箱しか見えていない状態になると、もう「なぜその箱に行くのか」ということを考える視野はなくなってしまう。
自分も正にそうだった。
しかも、そもそも社会人経験など非常に薄い存在である。

業界を選ぶ、とか職種を選ぶ、というのは実はそれほど大事なことなのだ。

さらに、就職して社会人になってからこそが本番だ。
社会人になってからも「箱のこと」ばかり考えていると、そのまま定年間近になることも多い。

「この箱だから大丈夫だ」というような箱は今の時代にはなかなかない。
「箱選びの精神」からどれだけ早く離れることができるか、というのが新卒レベルから重要な視点ではないだろうか。



「儲けているのに給料もたくさん出す企業」116社一覧

東洋経済オンライン 3/31(金) 5:00配信

 今年の就職活動はかなり早いペースで進んでいる。3月末にエントリーシートの締め切りを設定している企業も多い。しかし、まだ志望企業を絞るどころか、どんな企業があるのか、読み切れていない人も多いかもしれない。

「儲けているのに給料もたくさん出す企業」11位以下はこちら

四季報データから"いいとこ取り”企業を探す

誰もが知っている有名企業だけではなく、できれば年収が高く、ある程度の成長性があり、高い利益を出す”いいとこ取り”な企業はないかと、業界研究や各種データをくまなく見ている人もいるだろう。

年収が高い企業は魅力的だが、利益率や売上高が伸び悩んでいれば将来、収益を確保するため、人件費などの削減を行う可能性が出てくる。逆に高い利益率があっても給与水準が低ければ、人にカネをかけていない会社ではないかと想像してしまう。

そこで、高年収、高利益かつ高成長という企業を、ある基準を設けて抽出したのが、今回の「高年収&高利益&高成長企業」ランキングだ。

平均年収は750万円以上!

選定基準として、年収、利益、成長率について、設定した基準をクリアしている企業を、『会社四季報』(春号が発売中)のデータから探し出した。具体的には上場企業の中で、直近本決算の経常利益率(売上高に対する経常利益の割合)が10%以上、5期前から売上高が10%以上上昇し、そして本決算時点の平均年収が750万円以上の企業とした。わかりやすくいうと、「2ケタ(10%以上)の利益を出し、売り上げを5年前から1割以上伸ばし、高年収の会社」だ。

その結果、対象となる企業は、116社となった。便宜的に売上高の多い順にランキング形式にしているが、対象企業すべてが条件を満たした、いいとこ取り企業と思っていただきたい。

■世界トップ級のBtoB企業がランクイン

1位はトヨタ自動車。売上高が28兆円に達すると同時に経常利益(税前利益)も約3兆円という規模。そして平均年収も851万円と、日本を代表する企業は、高収益&好待遇という点でも模範となっている。

2位は日本電信電話(NTT)。平均年収は純粋持株会社の数字となっているため、高めに出やすくなっているが、利益率も高く、成長性についても、6期連続で売上高を増加させている。

上位には銀行や証券、不動産鉄道・空輸などの有名企業が並んでいるが、塩化ビニル樹脂や半導体シリコンウエハで世界首位の信越化学工業(14位)を筆頭に、村田製作所(15位)、日東電工(18位)、ファナック(22位)、日本ガイシ(28位)といった、世界でもトップクラスのBtoB企業が名を連ねている。なお、FAセンサーなどを手掛け、平均年収が1700万円超、経常利益率も50%以上を記録するキーエンスは、直近決算が3カ月の変則決算のため、対象からは外れている。

上位はどうしても超大手企業になってしまうが、売上高が1000億円未満の企業にも、世界トップクラスの企業が多くランクインしている。たとえば東京応化工業(69位)は半導体製造工程で使われるフォトレジストで世界トップクラスの企業。東京精密(76位)も半導体のウエハ検査装置で世界トップシェアを誇る。

次の3ページには大企業、4〜5ページには小粒でもきらりと光る企業が数多く含まれている。ぜひ志望企業選びの参考にしてもらいたい。

2017-04-02 会社を選ぶのはあなた。(1)

[]こんな会社、よりどんな会社。 こんな会社、よりどんな会社。を含むブックマーク こんな会社、よりどんな会社。のブックマークコメント

大手企業のどこが待遇がいいのか、という例年の特集を見るたびにある感情が走る。
「俺は結局一生縁がなかったな」という感じ。
メガバンク
大メーカー。
メガ商社
メガ通信
メガ運輸。

大学卒業の際には御多分に洩れずそういう「一流」に憧れた。
30年も前のこと。
ちょっと進んだ感性の友人たちは「これからはコンサルだ」と嗅覚を伸ばしていた。
大前研一さんや、外資系大手コンサルがメジャーになり、「メーカーでも流通でもない花形」として意識の高い一部の若者はそちらに向いていた。

「儲けている集団に乗っかろう。」という魂胆があったと思う。
多くの人には。

結果これらのメガ企業は「名も実もあり」、立派な会社である。
だが、その体躯を見て「盲目的にその船に乗る」というのは致命的な「判断センスの盲目化」をもたらしていると思う。

業績や規模や商品が立派だから。
本当は名もなき会社であれば払うはずの注意も「盲信」してしまう。
だって天下に轟く大企業だもの。

これが大企業の最大の誤謬なのではないだろうか。
今立派な企業がマンモス化に苦しみ、自重で崩れ出しているのは「自分たちを"総体"でしか把握できていない」ことにあると思う。

外の人も中の人も「企業ブランド」を鵜呑みにしてしまう。
実は内部に修正が必要だったり、病んだりしていても「ブランド力」は強いから、かなりしばらくの間はそのままの巨体で突っ走ることができてしまう。

給料は多いほうがいい、というのは人情だが「条件がこれこれで良い会社かどうか」という観点は、その会社の表面の「お化粧」でしかないと思う。

「こんな待遇の会社」というのではなく「どんな趣旨で事業をしている会社か」ということを見ておかねば「大きな見誤り」をすると思う。

若者は刹那的だ。
だから「そういう条件をぶら下げる企業の側」も問題だと思う。
(つづく)


「儲けているのに給料もたくさん出す企業」116社一覧
東洋経済オンライン

 今年の就職活動はかなり早いペースで進んでいる。3月末にエントリーシートの締め切りを設定している企業も多い。しかし、まだ志望企業を絞るどころか、どんな企業があるのか、読み切れていない人も多いかもしれない。

「儲けているのに給料もたくさん出す企業」11位以下はこちら

四季報データから"いいとこ取り”企業を探す

誰もが知っている有名企業だけではなく、できれば年収が高く、ある程度の成長性があり、高い利益を出す”いいとこ取り”な企業はないかと、業界研究や各種データをくまなく見ている人もいるだろう。

年収が高い企業は魅力的だが、利益率や売上高が伸び悩んでいれば将来、収益を確保するため、人件費などの削減を行う可能性が出てくる。逆に高い利益率があっても給与水準が低ければ、人にカネをかけていない会社ではないかと想像してしまう。

そこで、高年収、高利益かつ高成長という企業を、ある基準を設けて抽出したのが、今回の「高年収&高利益&高成長企業」ランキングだ。

平均年収は750万円以上!

選定基準として、年収、利益、成長率について、設定した基準をクリアしている企業を、『会社四季報』(春号が発売中)のデータから探し出した。具体的には上場企業の中で、直近本決算の経常利益率(売上高に対する経常利益の割合)が10%以上、5期前から売上高が10%以上上昇し、そして本決算時点の平均年収が750万円以上の企業とした。わかりやすくいうと、「2ケタ(10%以上)の利益を出し、売り上げを5年前から1割以上伸ばし、高年収の会社」だ。

その結果、対象となる企業は、116社となった。便宜的に売上高の多い順にランキング形式にしているが、対象企業すべてが条件を満たした、いいとこ取り企業と思っていただきたい。

■世界トップ級のBtoB企業がランクイン

1位はトヨタ自動車。売上高が28兆円に達すると同時に経常利益(税前利益)も約3兆円という規模。そして平均年収も851万円と、日本を代表する企業は、高収益&好待遇という点でも模範となっている。

2位は日本電信電話(NTT)。平均年収は純粋持株会社の数字となっているため、高めに出やすくなっているが、利益率も高く、成長性についても、6期連続で売上高を増加させている。

上位には銀行や証券、不動産鉄道・空輸などの有名企業が並んでいるが、塩化ビニル樹脂や半導体シリコンウエハで世界首位の信越化学工業(14位)を筆頭に、村田製作所(15位)、日東電工(18位)、ファナック(22位)、日本ガイシ(28位)といった、世界でもトップクラスのBtoB企業が名を連ねている。なお、FAセンサーなどを手掛け、平均年収が1700万円超、経常利益率も50%以上を記録するキーエンスは、直近決算が3カ月の変則決算のため、対象からは外れている。

上位はどうしても超大手企業になってしまうが、売上高が1000億円未満の企業にも、世界トップクラスの企業が多くランクインしている。たとえば東京応化工業(69位)は半導体製造工程で使われるフォトレジストで世界トップクラスの企業。東京精密(76位)も半導体のウエハ検査装置で世界トップシェアを誇る。

次の3ページには大企業、4〜5ページには小粒でもきらりと光る企業が数多く含まれている。ぜひ志望企業選びの参考にしてもらいたい。

2017-04-01 人生にはずれなし。(2)後天的なこと。(影響の輪)

[]終わりが始まりなこと。 終わりが始まりなこと。を含むブックマーク 終わりが始まりなこと。のブックマークコメント

結婚式などで「今日が二人の人生のスタートです」と高らかにスピーチする人がいる。
なるほどその通り。
しばしば(子供はもちろん)大人たちも「ゴールとスタート」を勘違いする。

かくいう自分も十代は受験がゴールだった。
悉くゴールを外し、次のターゲットは就職に。
就職したら出世を目指した。
昇進したら程なく独立した。
独立したら拡大を志向した。
拡大したら新規事業を試みて。
以上、今に至る

全部スタートやん。
ゴールがないんですけど。

しかもスタート地点に着く、とかいう。
スタートまでがハードルだ。
それをクリアしてようやくスタート。
そして本物のハードルあり。
ゴールは遠し。
長距離走


ほぼ日刊イトイ新聞

・受験だとか、就職だとか、人生のなかで、
 どっちに進むのか、どっちに選ばれるのかについて、
 真剣に考えることは、何度かありますよね。

こんなふうに落ち着いて言っているぼくは、
 高校の合格発表の前の夜に、どういうわけか、
 近所の人と家族の間のひそひそ声が耳に入って、
 「落ちたのか!」と勝手に決めて、
 布団のなかでひとり泣きしていた経験があります。
 あとで思えば、なんで近所の人が、
 おれの受験の不合格を知らせにくるんだっつーの。
 どんだけか、ばかな15歳だったんですね。
 なんでしょうか、あの「生か死か」みたいな切迫感は。

ある学校に受かったということと、落ちたということ。
 また別の学校に入れたということ、浪人すること‥‥。
 道は、いくつかに分かれています。
 いくつかに分かれていて、それについて、
 「じぶんはどうなりたい」という希望はあると思います。
 それは、会社に入ることについても同じですよね。
 そういう局面の当事者のときには
 見えなくなることがあります。
 ぼくも、ずっと人生のらせん階段をぐるぐる回ってきて、
 「ああ、そうか」と、いまごろ気づいたことです。
 それは、あっけないくらいの、ただのほんとのことです。
 「はずれくじは、ない」ということ。
 どれにしようか、どっちにしようかというような場合、
 たしかに希望したい「当たり」はあるんです。
 だけど、その「当たり」以外が、
 「はずれ」というわけでもないんだなぁ。
 これ、わりと、見えにくいし、忘れている事実です。

大事な判断というと、すぐに「天国か地獄か」とか、
 「生か死か」「成功か失敗か」「プラスかマイナスか」
 なんて、一方が正解でそれでなければ最悪と
 考えやすいんだけど、それはちがうんですよ。
 「はずれ」だと思ってたものは、「ふつう」です。
 もっとくどくどと言えば、「当たり」だって怪しい。
 「当たり」を引いたおかげで、道を失うことだってある。
 わからなくても憶えておこう「はずれくじは、ない」と。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「はずれくじ」も、何枚か集めると当たりと交換になるよ。

ぱあとぱあと 2017/04/01 14:47 ここ二回の記事気に入ってます。それにしても人生って走り続けなくちゃならないもんなんですねー。こんなこと考えるのも人間ならでわ。

2017-03-31 人生にはずれなし。(1)

[]後天的なこと。(影響の輪) 後天的なこと。(影響の輪)を含むブックマーク 後天的なこと。(影響の輪)のブックマークコメント

ほぼ日より。

それは、あっけないくらいの、ただのほんとのことです。
「はずれくじは、ない」ということ。

そういえば「人生に消しゴムはない」と言っていた先輩がいた。
糸井さんではないが「ああ、そうか」と今ごろ気づく。
勝ち組とか。
成功者とか。
合格とか。
出世とか。
結婚とか離別とか。
そのみんなの反対のこととか。

いちいち整理しやすいから、自分たちは「どっちか」で考える。
心の手抜きというか。
けれど現実はそういうことでもない。
さらに続く。

「はずれ」だと思ってたものは、「ふつう」です。
もっとくどくどと言えば、「当たり」だって怪しい。

「当たり!」と思った瞬間に自分たちは何かを失う。
謙虚さとか哀しみとか。
周囲への配慮とか。
今日のほぼ日は名言だ。

わからなくても憶えておこう「はずれくじは、ない」と。

ほぼ日刊イトイ新聞
・受験だとか、就職だとか、人生のなかで、
 どっちに進むのか、どっちに選ばれるのかについて、
 真剣に考えることは、何度かありますよね。

こんなふうに落ち着いて言っているぼくは、
 高校の合格発表の前の夜に、どういうわけか、
 近所の人と家族の間のひそひそ声が耳に入って、
 「落ちたのか!」と勝手に決めて、
 布団のなかでひとり泣きしていた経験があります。
 あとで思えば、なんで近所の人が、
 おれの受験の不合格を知らせにくるんだっつーの。
 どんだけか、ばかな15歳だったんですね。
 なんでしょうか、あの「生か死か」みたいな切迫感は。

ある学校に受かったということと、落ちたということ。
 また別の学校に入れたということ、浪人すること‥‥。
 道は、いくつかに分かれています。
 いくつかに分かれていて、それについて、
 「じぶんはどうなりたい」という希望はあると思います。
 それは、会社に入ることについても同じですよね。
 そういう局面の当事者のときには
 見えなくなることがあります。
 ぼくも、ずっと人生のらせん階段をぐるぐる回ってきて、
 「ああ、そうか」と、いまごろ気づいたことです。
 それは、あっけないくらいの、ただのほんとのことです。
 「はずれくじは、ない」ということ。
 どれにしようか、どっちにしようかというような場合、
 たしかに希望したい「当たり」はあるんです。
 だけど、その「当たり」以外が、
 「はずれ」というわけでもないんだなぁ。
 これ、わりと、見えにくいし、忘れている事実です。

大事な判断というと、すぐに「天国か地獄か」とか、
 「生か死か」「成功か失敗か」「プラスかマイナスか」
 なんて、一方が正解でそれでなければ最悪と
 考えやすいんだけど、それはちがうんですよ。
 「はずれ」だと思ってたものは、「ふつう」です。
 もっとくどくどと言えば、「当たり」だって怪しい。
 「当たり」を引いたおかげで、道を失うことだってある。
 わからなくても憶えておこう「はずれくじは、ない」と。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「はずれくじ」も、何枚か集めると当たりと交換になるよ。

力強し力強し 2017/03/31 23:48 人生にハズレなし、ってそもそも人生って当たりかハズレかかよ!というツッコミはともかくすごく前向きになれますね。どこか自分なんてハズレの人生、と思っているところがあるからびっくりしました。
前向きとか努力ってのは苦手ですが救われた感じがします。
文章の力ってすごいですね。
また来ます。