藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

採用に思う。

昨年末から、e-マネジメント社では、定期的に無料採用セミナーを開催している。
中小企業の採用には、「自社の魅力を伝える」しかないのだが、
内容がシンプルなため、思いのほか好評。
http://www.emanagement.co.jp/seminar/seminar.html(お知らせ)


ありがたいこと、だがあらためて、「会社と人材」について、思う。


なぜ、採用できないのか?

自分の関係する会社では、それぞれ人を募集している。
ホームロイヤーズは弁護士・弁理士司法書士・法務スタッフ。
アスリートはシステムエンジニア
e-マネジメントはマーケティングスタッフ。


景気が上向き、「超採用難」が叫ばれる中、幸いにも応募者は少なくない。


ありがたい話だが、なぜか。


アスリート(ソフト開発)などでは、5年前までは、「新卒採用」と「中途採用」は一番頭の痛いテーマだった。


大手の紹介会社や、求人のwebに100万単位のお金をかけるが、全然採用に至らず。


説明会で、自社の内容を熱っぽく説明するも、人は少なく、反応もまるでなかった。


それでも、8年ほど前には新卒10名も採用していたのに。


その時の社員さん、ほとんど残ってないじゃないか…


今にして思う。当然だ、と。


自社って何?

会社ってやって行くだけでも大変。
その証拠に「経営」って「営み」を「経る」と書くじゃない。


営業のこと、
商品や技術のこと、
社員のこと、
客先のこと、
おカネのこと、
銀行のこと、
組織や制度のこと、



毎日が大変なの!と言いたくもなる。
自分だって、今でもそうだ。


だが、そこでさらに考えねばならない。


「自社の特徴」
「自社の目標」
「自社の将来」
は何か?


そして、それらに「魅力」はあるか。


な、なければ。



どうする?(♪〜)


ないなら。


作るしきゃ、ない。


自分は単純にそう思った。


そこに背を向けていても、見ないふりをしても、「そこ」がすべての中心だもの。


「それ」がはっきり見つからないうちは、自社に人は来ないだろう、と。


こりゃやばい。もう逃げていられぬ。



「私の原点」でも整理したが、そんなことを思ったのが会社を始めて8年目。(おせぇ)


それから、特許にめぐり合い、法律事務所を興し、中小企業経営サポートへ、ときている。


今なら「日本一の法律事務所をサポートするSE、来たれ!」とか
「日本中の経営者のサポートスタッフ集まれ!」とか、表現しやすい。(でも仕事は忙しいが)


この、ことの〝起こり〟は、「自分自身の仕事」をそのような方向に「ドライブ」したから、に過ぎぬ。


自分が「IT屋」として、「生涯打ち込める仕事はどこだ」、と暗い海の中をもがき、あがいて。



ハタと思う。これって経営者だけじゃあないね。


自分の方向。

自分はたまたま小さな会社の「舵取り」をする船頭だった。


なんとなく周囲からのプレッシャーや、自分で疑問も感じ、あーでもない、こーでもない、とやっている。


経営者かどうか、なんて関係ない。


皆、「自分の人生」の船頭。


一人身で暮らしていれば、そんなに周りの圧力は強くないかもしれないが、「身が軽い」だけで、しくみは同じ。


自分の仕事、職種、キャリア、趣味、家族、友人。自分がドライヴするのだ。


自分の人生の「特徴・目標・将来像」。若いうちから持ちたいものだ。


20代ではプレッシャーなどかからない。自分でかけるしかない。


これだってタイムマシンなんだけどなぁ。