戦後最大の不況。
そんな稀な機会に居合わせたのは、見方によってはラッキーなことだ。
11月の輸出は昨年に比べ27%落ちの5.3兆だと発表が。
今年は
全国倒産件数、前年比11.5%増、
上場企業倒産、戦後最大。
東証一部上場企業数、66年以来、40年ぶりに減少に転ず
米就業者数、一ヶ月に53万人減
米人員削減数、百万人に
オバマ政権は、公共事業などで雇用創出目標を300万人に拡大するという。
もう就任前から獅子奮迅。
それにしても、300万人もの雇用を「作り続ける」ことが可能かどうか。
ということくらい、皆はっきりと分かっているのではないか。
基幹産業最大の自動車産業が傾いているのだ。
それに替わるものなどありはせぬ。
EUの階層社会的なモデルでもなく、もっとフラットな「新しい世界」を標榜する。
そして、「新しい価値観」をスローガンに、急速にロハスを目指す。
そんな風にせねば、このまま都会での「何も生まない暮らしを続ける」というシナリオはもう保たないだろう。
ということは、必要な「受け皿」は、「それ」に備えたライフラインの整備だ。
ともかく低エネルギー社会に向かうために、田舎の整備と「餓死者」だけは出さぬライフライン。
それが次期政権の姿ではないか。
日本も、もちろんそれに追随することになる。
でも「そういうの」は日本の得意とするところかも知れぬ。
「和の心」とか「平常心」とかそんなあたりが活きてくるのではないか。
大不況を見て、そんな気がする。