藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

次世代マッサージ機「マイトレーナー」。

四-五年前に急に肥り、その後体重を落としてからはなりを潜めていた腰痛。
この夏からふたたび「常時腰の辺りに鈍痛」がする。
最近股関節のストレッチを始めてからずい分ましだが(ひょっとしてこれが特効薬かも)、しばしばマッサージを受けるようになった。


だが、マッサージャーの質によって痛いだけで全然ツボにはまっていないようなこともある。
だからと言って途中でチェンジ、などというシステムはなく、痛いばかりの時は、わざわざ料金を払って苦痛を味わいに行く、ということになる。
そんな時に思い浮かぶ。

自分のツボは自分で決める。


注文して数日、縦約180cm×横60cmほどの大きな段ボールが到着。
開梱したら、狭めのマットレスのような形状。そりゃそうだ、寝るんだもの。
上下二層に分かれたサンドイッチみたいな感じ。

型とり。

コンセントにつないで仰向けに寝転がる。
いま旬の「低反発ウレタン」みたいなものを利用しているのだろう。
身体がじわっと沈みこむ。
そのまま待つこと二十分程度。
暖めて柔らかくなった「型」から身を起して「自分の背中の型取り」終了である。


ツボ指定。


さて、自分のうなじ辺りから、背中、腰、ふともも、ふくらはぎ。
等身大の自分の「背後モデル」が完成。
大体、筋肉のはしり方、とかツボの分布、凝っている個所などは分かっている。
これを指定する。


まず首の付け根。特に左。
そのまま脊髄に添うように下へ。
そして肩甲骨。
自分はこの骨に沿って脇腹にいたるまでが異常に凝るので、ここは特に念入りに指定する。
ここは「脊髄から腰」へと向かう筋肉と、この「肩甲骨から脇腹」へと流れる筋肉の集まる個所なので、念入りにプログラム。
そのまま背もたれにあたる腰上の部分は広めにゆっくりマッサージを。


そして腰。

腰椎の上二番目の脊椎辺りから、その周囲。
ここら辺りが腰痛の患部である。
腰椎のすぐ上は軟骨がグリグリとした手ごたえで筋が固い。
ここが上半身の全体重を受けてめているのだ。
背骨を中心に、念入りに揉み解す。


そして尾てい骨へ。
腰痛の根元は、この尾てい骨まで下がったお尻の左右辺りに「震源地」があることも最近分かってきた。
この辺りはスポットで強く、狭く、の指圧のような感覚で。



そんな「目の前に自分の型」を取って置き、
その型に自分で押しながら(あるいは気に入ったプロに押してもらいながら)「自分だけのマッサージのパターン、ツボ、強さ」を指定する。
いつでも、好きなだけ、最高のマッサージ師が手に入る。


名トレーナーとセットで


マッサージは一度施術を受けると5千円〜1万円くらいはかかる。
よほど体型が変わらぬ限りは一生モノで使えるマッサージ機。
そう考えれば単価100万円くらいでもペイするのではないか。
(支払は毎回1万円のほうがいいな)


しかもこのマッサージ機「マイトレーナー」は一度正しくプログラムしてやれば、何度でも使える。
プロスポーツの選手が専属のトレーナーを雇っているように。
だから、製品購入時には一度きり、カリスマ・トレーナーが出張してくれるクーポンを付けても良いだろう。
自分だけのカリスマ・トレーナー。


腰痛に悩み、肩こりに悩む多くの人に支持されるのではないか。
単価100万円のマッサージ機ならメーカーさんも開発にかかる動機はあるのではないかとおもうが、どうだろうか。
この機械、特許モンかも。



ウッ。
ぐきっ。


ああ。
ただ痛いだけのマッサージを受けながら夢想する。