藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

精神の強さ。

世界的にサービス業が「うつ」に罹りやすい、というのは、数年前のアメリカの統計だった。
自分はその理由は「モノ作り感のなさ」にあると思っている。

米の統計では、サービス業の中でも労働集約的な業種の、「小売りの販売員や、飲食の接客係、観光客の案内員」などが中心だった。

WHOは相変わらず、その推計についての原因究明についてはなにも言わないが、「定位感」のない、また日々を過ごしていても自身が「進歩しているのかどうか全く分からない」という、人がもっとも三半規管を狂わせやすいような、そんな理由があるのだと思う。

世界中の「二十人に一人」がうつ病
そんな世界は、何処か方向性がおかしいだろう。

これまでの「いわゆる世界の価値観」が、揃って"憂鬱な未来"を彷彿させているということである。

今の普遍の価値観を疑ってみる必要がある。
今の普遍の指標や経済活動や、常識や美徳、も疑ってみる必要があるだろう。

折角生きているのに、その多くの時間を悲観的に過ごさねばならないのは勿体ない。
また、いろいろあっても「面白き こともなき世を おもしろく」と高杉晋作の精神がなければ、この世は躓いてばかりだろう。

人類は精神的にも、ちょっと脆くなって(ソフト化して)いるのではないだろうか。

うつ病、世界で推計3・5億人…人口の5% 世界保健機関(WHO)は9日、世界でうつ病で苦しんでいる人が人口の約5%に当たる3億5000万人以上に上るという推計を発表した。

 自殺で亡くなる約100万人の大半がうつ病経験者で、WHOは治療と支援の重要性を訴えている。
 WHOは、うつ病は一時的な気分の浮き沈みとは異なり、2週間以上ふさぎ込んで、仕事や家庭での活動に影響が出る病気と強調。女性の5人に1人が産後うつを経験し、心疾患とうつ病の発症には、強い関連性がある。厳しい経済状態や失業、災害に直面すると、うつ病の危険性が高まるという。カウンセリングや投薬が効果的な治療となるが、半数以上が必要な治療を受けていないとみられる。
 厚生労働省によると、2008年に、うつ病を含む気分障害で治療を受けた人は国内で推定101万人。
(2012年10月10日11時15分 読売新聞)