藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

安全な革命はない。

イノベーションとか起業とかいう話は「リスク覚悟」というのとセットになっていることが多い。

果たして「安全」を担保しながらイノベーションを起こすことって可能だろうか。
って、この時点で多分アウトだ。

古武術の先生に聞いた話。
常に「これが最後の試合い」「この一合に終える」という精神がなければ、日々の試合は乗り切れないとか。

だから「ここまでのリスクね」という勝負って多分負ける。

おっそろしい話しだけど「もうこれで負けたら人生の終わり」というくらいの線でないとイノベーションなんて生まれない。

そんな境遇になって、そのまま失敗した人も多いし稀には「大成功した人の話」は聞こえてくる。
共通なのは「みんな死ぬ覚悟だったこと」だろう。

イノベーションの要件が絶命すること、だとは思わないけれど「何か一定のマージン」を残したままで新しいことはできないのじゃないだろうか。

零細企業のスタートアップだと、もうハナから"崖っぷち"。
余裕のマージンなんか全然ないからその環境はもう「命と引き換え」くらいの感じだ。

先日大手メーカーの「社内ベンチャー担当役員」に聞いた話。
「どうもキラッとしたアイデアが出ないんだ。」

そう。
社内ベンチャー」という言葉が矛盾だ。

やるなら単独ベンチャーでしかないのだろうと思う。

そんな危ない世界に、自分の周囲の環境のこととかも含めて「ひたすら突っ込むかどうか」というあたりがベンチャーの狂気ではないだろうか。
ビジネスを始めるのなら「そこらくらい」の覚悟は持って臨んだ方が成功するのだと思う。