藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

非日常での訓練。

わざわざ思いダンベルを持ち上げたり、床を動かして走ってみたり。
昔の人なら驚いたろうが、まだまだ進化は止まらない。

健康志向の高まりを受けたフィットネスブームが衰えをみせないなか、新手のジムが相次ぎ登場している。
筋肉に電気刺激を与えたり、高地の低酸素状態を再現したりと短時間で効果的に体を鍛えられる“ファストフィットネス"が特徴。
中にはゴルフレッスンを受けながら筋肉運動できる一石二鳥式も。
フィットネス進化論は止まりそうにない。

「ファストフィットネス」という言葉は果たして正しいのだろうか。
そんな疑問はともかく、事態はどんどん進む。

足腰や両腕にも装着するこのボディースーツは、電気刺激で筋肉を動かす。胸やおなか、太もも、背中など計18カ所に電極が配置されており、近距離無線通信で作動する。

とか。

利用者は高度2500メートル級の山地と同程度の高地状態でランニングやヨガなどを楽しめる。
低酸素状態で体に負荷がかかり簡単な動きでも高い効果が得られる。
「30分歩くだけで通常の2時間分の運動量に相当する」(店長の高橋佑太氏)。

効率化の時代は、ついにここまで来た。
と言えば語呂がいいが、座ったままの日常が普通の自分たちが「ある時過酷な状況に身を晒す」というのは自然な要望なのかもしれない。

「緩んだ日常と、過酷なトレーニングのバランス」こそがこれからの自分たちのテーマなのだろうか。

「お酒と断食」なんかもありそうだ。

進化ジムで即効燃焼「15分で効果4倍」 電気で筋肉鍛える 低酸素空間でラン
健康志向の高まりを受けたフィットネスブームが衰えをみせないなか、新手のジムが相次ぎ登場している。筋肉に電気刺激を与えたり、高地の低酸素状態を再現したりと短時間で効果的に体を鍛えられる“ファストフィットネス"が特徴。中にはゴルフレッスンを受けながら筋肉運動できる一石二鳥式も。フィットネス進化論は止まりそうにない。

MTGのトレーニングジム「SIXPAD STATION」(東京都目黒区)で運動する中山さん

MTG名古屋市)が6月に開業した東京・代官山の「SIXPAD STATION(シックスパッドステーション)」。薄手の黒いスーツを身にまとった利用者に、トレーナーが防弾チョッキのような厚手のスーツを着せる。まるでSF映画の登場人物のようだ。

高度2500メートル級の山地の空間を再現した施設で運動できる(東京都港区のFITLABO×4)

足腰や両腕にも装着するこのボディースーツは、電気刺激で筋肉を動かす。胸やおなか、太もも、背中など計18カ所に電極が配置されており、近距離無線通信で作動する。

トレーナーが親機のような機械を操作して負荷を調整。「通常のジムのマシンとは違い全身を同時に鍛えられる」(事業責任者の伊藤宏紀氏)という。

「もう少し上体をねじってみましょう」「いいですね、負荷を上げますよ」。トレーナーの威勢のいい声がフロアに響く。利用者はミラースクリーンに表示される指示にしたがい、スクワットしたり、両腕を左右に広げたりする5種類の動作を繰り返す。

「たった15分なのにもう汗だく。1時間分の運動をしたような疲労感。効果が高い」。都内の会社員の中山千春さん(35)は満足げだ。スクリーンに設置されたセンサーが体の動きや姿勢を認識し、利用者の成績を記録する。筋肉の厚みを測定し、運動の成果も見える化する。「ゲームのように楽しみながら続けられそう」

MTGのジムは手ぶらで、いつでも気軽に来られるのも特徴。施設にはシャワールームやタオルも完備。1回の利用料は8千円(税別)するが、初回体験は3千円。月額プランも用意している。

過酷な環境を再現するジムも登場している。6月に正式開業した「FITLABO×4(フィットラボクロスフォー)」(東京・港)は高地トレーニング専門のスタジオだ。利用者は高度2500メートル級の山地と同程度の高地状態でランニングやヨガなどを楽しめる。

低酸素状態で体に負荷がかかり簡単な動きでも高い効果が得られる。「30分歩くだけで通常の2時間分の運動量に相当する」(店長の高橋佑太氏)。国内外のトップアスリートも取り入れている運動を初心者でも気軽に楽しめるようにした。トレーナーが5分ごとに利用者の血中酸素濃度を測定。健康状態を確認しながらサポートする。

「走っても疲れにくい体になった」。自営業の本杉淳悟さん(44)は妻の美智子さん(42)と週1回通う。7年ほど前からランニングを始め、書籍で高地トレーニングに興味を持った。現在もほぼ毎日、外で10キロを走るランナーで「ペースも上がってきた」と笑う。人気の月4回のプランは月1万円からだ。

特定のスポーツに絞った目的型の施設もお目見えしている。「リビエラスポーツクラブ」(東京・港)は3月、ジムと連動したゴルフレッスンを立ち上げた。スクリーンにコースや弾道を投影したり、映像でスイングを分析したりする最新機材を使う。

ゴルフのスイングを指導するレッスンは一般的だが、ジムのトレーナーも一緒になってサポートする“一石二鳥"式は珍しい。ゴルフのスイングに重要な肩甲骨や股関節などのストレッチをマンツーマンで指導する。「ゴルフに必要な柔軟力のある体づくりを指南できる」(トレーナーの小石雄二氏)

毎週のレッスンに月1度のコンディショニングを取り入れたプログラムが人気だ。ゴルフを長く続けたいが、体力の低下を感じる40〜60代の利用が多いという。月4回の年間プランは月4万6500円。

月1万円以下の低価格ジムが増えるなかお財布との相談も必要だが、働き方や休日の過ごし方が十人十色の現代人にとって自分に合ったジム選びが欠かせない。夏休みシーズンはすぐそこ。海水浴やレジャーに向けた体づくりは、いまからでも遅くはない。

駿河翼)