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2014-10-18 サラリーマンがかわいそう。

[]職務発明、論争再び。 職務発明、論争再び。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク 職務発明、論争再び。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント

二十年前の議論が再燃。
どうしてもこういうトピックは"事件"が起きると話題になる。
本質は何ら変わっていない(と思う)。
個人の発明の報奨と会社の貢献。

一方は「個人あっての発明。これなくして革新なし。」
片や「会社が整える環境あっての発明。インフラなくして成果なし。」

朝日の誌上では、職務発明の重鎮、升永弁護士成蹊大の紋谷教授がコメントしているが、二十年前と同様一意の結論は出そうにない。
中村教授は実際に自らが体現者となって米国籍を取り、すでに「そちら側の旗手」となっているから「特許法改正に猛反対」とのお立場だけれど、結局特許法の本筋からみて「産業の発展の促進」がなければどちらに寄った制度も片手落ちである。
紋谷教授の提唱するような、

社員が発明の報奨金に不満がある場合は、ドイツフランスにならって労使紛争を解決する調停制度をつくれば、コストと時間のかかる裁判に頼らずにすみます。

と、ある程度自由に自分の発明を「気軽に査定・仲裁できる環境」を作って細かく実例を積み重ねないと、今のような「やーやーやー。かくなる上はお裁きを!」とばかりにお白州の上に願い出て、弁護士や調査費を莫大に使った「大立回り」をする以外に発明者のフラストレーションは行き場がないのだろう。

日本の経営者だって「優秀な研究者の海外流出」を望んでいる人はおらず、ここに至っても「個人か会社か」の二者択一で今回の議論を終わらせるのはあまりに実りがない。
ぜひとも「発明者専門のADR」などを創設し、日本ならではの「右でもなく左でもないしくみ」を作り上げてもらいたいものである。
これができれば安倍政権大金星になるに違いない。

社員の発明、誰のもの? 社員から会社へと変える動き

ノーベル物理学賞の受賞が決まった中村修二さんが青色発光ダイオード(LED)の開発に成功したのは会社員のときだった。社員が仕事で発明した特許は今、「社員のもの」だが、政府は「会社のもの」に変えようとしている。社員の発明はいったい誰のものなのか。

     ◇

<議論のポイント>

国際競争力を高めるには

・高額対価は必要か

・社員の間で不公平を生むか



     ◇

 〈特許法の改正論議〉社員が仕事でした発明について、現行特許法は特許を受ける権利を「社員のもの」と定める。企業は勤務規則で発明に見合う対価を社員に支払い、権利を譲り受けている。しかし産業界の批判が強く、政府は「会社のもの」に変える改正法案を早ければこの臨時国会に提出する方針。発明した社員への報奨を企業に義務づける規定も盛り込まれる見通し。



■弁護士・升永英俊さん サラリーマン発明者の夢守れ

 日本は1921(大正10)年から93年間も特許は「サラリーマンのもの」でやってきたのに、それを変えるなんて信じがたい。知的財産活用の時代に逆のことをやろうというのだから。

 恐竜がなぜ滅んだのか知ってますか? 隕石(いんせき)が落ちて地球が寒冷化したことに耐えられなかったという説がいちばん有力ですが、人類は逆に、温暖化で滅びるかもしれない。でも中村さんの発明した青色LEDの消費電力は照明で白熱灯の6分の1しかなく、温室効果ガスを出す火力発電を減らせる。中村さんは、人類の滅亡を防ぐことに貢献するレベルの、とてつもない発明をしたんです。

 ところが、中村さんが勤めていた日亜化学工業が中村さんの発明に払った対価は2万円。一方、中村さんが会社を訴えた裁判で、東京地裁は会社が約1200億円の利益を得ると認定しました。会社は中村さんに給料を払っていたし、3億円の開発装置を与えましたが、それを差し引いても対価が2万円はありえない。

 私は中村さんに言ったんです。「日本の法律では、特許は社員のものだ。会社は発明に見合った対価を払わなければならない」と。東京地裁は会社に200億円の支払いを命じ、その後8億4千万円で和解しましたが、サラリーマン発明者が数億円稼げることを初めて示し、技術者や研究者を勇気づけたと思っています。

 中村さんが裁判を起こせたのは「特許を受ける権利は社員のもの」という法律があったからです。2004年の特許法改正ですでに裁判は起こしにくくなっていますが、特許の権利を社員から会社に移せば、サラリーマンがどんなにとてつもない発明をしても対価を請求する訴訟を起こす根拠はなくなってしまう。

 特許の権利が「会社のもの」になったら、サラリーマン研究者の夢もなくなる。今の制度は、起業する勇気のない研究者や技術者でもチャンスがあるという世界に誇るべきものです。理系の優秀な人は今でも、ベンチャー起業をしやすい米国に渡る人がいる。権利の帰属を会社に移せば、それに拍車をかけることになるでしょう。

 会社の設備を使って発明し、損失も負担しないのに社員の権利だというのはおかしいという人もいるが、会社だって発明せずに社員の発明の生む超過利益の一部を得る。もうけものじゃないですか。

 発明の対価が高すぎるということもありません。ヤンキース田中将大投手年俸総額は、7年で約160億円。それは、田中投手が多くのファンを集め、関連グッズを売り、莫大(ばくだい)な金を稼ぐからです。中村さんだって発明で膨大な超過利益をもたらしたんだから、一部をあげるべきです。

 製薬業界のようにチームで研究開発するところは、みんなで対価を分け合えばいい。特許による利益の一部を発明者に還元することで社員はさらにやる気になり、それが新たな発明を生み、会社はもっと利益を上げられます。

 大きな富を生む知的財産は、いくら最新設備をそろえても生まれません。人が生み出す発明、なかでも特許による独占の利益を獲得できるような優れた発明が必要です。中村さんのような人を優遇することが日本の国際競争力の強化につながるのに、知的財産の推進を掲げる安倍政権がそれに逆行する動きをしようとしているのは本当に情けない。

 日本が知的財産時代の勝者になるためには、社員の発明を「会社のもの」にしてサラリーマン発明者の夢を奪ってはいけません。



     ◇

 42年生まれ。中村修二さんの青色LED裁判など多くの職務発明訴訟の代理人。「一人一票実現国民会議」の共同代表でもある。



■知的財産法学者・紋谷暢男さん 企業の関与大きく権利は当然

 社員が発明した特許を「社員のもの」と定めた特許法の規定は大正時代にできましたが、当時、多くの発明者は個人でした。ところが今は、特許を出願するのは95%以上が会社。チームで発明する時代です。今の制度は著しく会社の国際競争力をそいでいます。

 確かに発明をするのは会社ではなく、人間です。しかし、新しい薬や燃費がよいエンジンをつくるなどの課題の設定は会社が行い、それを解決するための人材配置や設備の購入も会社が関わります。社員は個人の発明者と異なり、会社から給与や賞与、研究費をもらい、企業内のノウハウを自由に活用して、発明をしています。

 また、特許を使った製品は売れて初めて利益を出す。量産化の設計や市場調査、販売促進は、発明者以外の社員がします。数億円の契約を取ってきた営業職の貢献だって大きい。さらに、会社は研究の失敗や製品が売れないリスクを全部負担しています。

 これらを踏まえると、社員が発明した特許は「会社のもの」と考えるのが当然です。私は1966年に法律雑誌の中で法人帰属であるべきだと主張しました。日本の学会では今でも少数意見ですが、外国では現在、常識です。

 英国やフランスは「会社のもの」です。ドイツは「社員のもの(役員除く)」でしたが5年前、会社が不要と判断しない限り、発明から4カ月後に自動的に「会社のもの」になるようにしました。米国は「社員のもの」ですが、対価の定めがなく、契約によっては1ドルももらえません。ドイツや米国も、事実上は「会社のもの」と言ってもよいでしょう。

 日本は発明の対価の面でも、世界とかけ離れています。中村さんの青色LEDは省エネに貢献する重要な発明であり、会社に大きな利益ももたらしました。ただ、会社が設備を与え、補助者を付け、留学をさせ、給料を払いながら研究をさせた以上、東京地裁の200億円の判決は考えられません。

 英国は著しい利益をもたらす発明には相応の補償金を払うように77年に法律をつくりましたが、過去の事例は09年の心臓造影剤の特許の1件だけ。純利益の3%、150万ポンド(約2億6千万円)の支払いでした。私はドイツに研究仲間が多くいますが、「日本の対価は高すぎる。大企業はどこも日本に研究所を置かなくなる」と言われました。青色LED訴訟の和解額8億4千万円も高すぎです。

 これは、「対価」という言葉がもっぱらお金のことを指し示す点に問題があります。今回の法改正で特許を最初から「会社のもの」にし、「対価」ではなく、より幅の広い「報奨」に変えるべきです。報奨金だけでなく、昇進、昇給表彰、留学、記念品など、様々な形があってよいでしょう。

 最も自由度の高いのは米国のような契約ですが、日本には合わない。いまいる会社の制度が不満だから転職する、という雇用慣行が根付いていないからです。ですから、報奨の義務づけは必要です。ただ、報奨金の金額の水準まで国が示せば、会社の自由度が大きく損なわれるので反対です。

 社員が発明の報奨金に不満がある場合は、ドイツやフランスにならって労使紛争を解決する調停制度をつくれば、コストと時間のかかる裁判に頼らずにすみます。

 社員の発明を「会社のもの」へと抜本改正し、幅広い報奨を認める。それぞれの会社の創意工夫で、研究者や技術者のやる気を最大限引き出すことが国際競争力につながります。(聞き手は西尾邦明)

     ◇

 36年生まれ。法学博士。成蹊大学名誉教授。特許法や著作権法種苗法など知的財産法の横断的研究や国際比較研究の第一人者。


ノーベル賞級の発明を増やすには 中村修二さん一問一答
ノーベル賞に値する発明を日本で増やしていくには、どうしたらいいのか。研究者への報奨や大学教育のあり方はどう見直すべきなのか。ノーベル物理学賞の受賞が決まった中村修二・米カリフォルニアサンタバーバラ校教授(60)に聞いた。

特許は会社のもの「猛反対」 ノーベル賞の中村修二さん
■「米国、優秀な科学者はみな起業」

 ――特許の権利を「会社のもの」にする政府の方針をどう評価しますか。

 「反対というより、猛反対。サラリーマンがかわいそうじゃないですか。(青色LEDめぐる)私の裁判を通じて、(企業の研究者や技術者への待遇が)良くなってきた。それをまた、大企業の言うことをきいて会社の帰属にするのはとんでもないことです」

 ――なぜですか?

 「米国はベンチャー企業の起業が盛ん。科学者であっても、ベンチャーやって、ストックオプション新株予約権)でお金を稼いでいる。優秀な科学者はみな起業する。日本にはベンチャーの『ベ』の字もない。起業しやすいシステムがないことが問題ですね。米国では、ベンチャー企業に大企業の優秀な研究者もくる。ところが日本では、大手企業からベンチャーにはこないのが実情です」

 ――「会社のもの」は経済界が強く求めました。

 「企業の発明者の待遇は良くなってきたのに、ここで法律を変えてしまっては厳しい。起業のシステムをちゃんと整えてからでないと。首相の安倍(晋三)さんは、大企業ばかりを優遇しているように思う」

 ――報酬を払うことは義務づける方針です。

 「報酬を会社が決められるようになっているのは、問題です。会社が決めたら、会社が決めたことに日本の社員は文句を言えない。みな、おとなしいから。社員は会社と対等に話ができないから、会社の好き放題になりかねません」

 ――企業側からは、訴訟を起こされるおそれがあるから国際競争力低下につながるとの指摘もあります。

 「そんなことはない。それがあるから、企業は発明者にかなり良い待遇をしようとする。私の裁判でどんどん良くなっているんです。これがなくなれば、サラリーマン研究者は最悪です。目的達成のための動機付けを取ってしまうわけですから」

■「日本はガラパゴス化

 ――米国の技術者や研究者の報酬は高いのですか。

 「ベンチャーはストックオプションです。株ですから、上場したら、何十億、何百億になるんですから。できの悪いのが大手企業に残っている。優秀な人はみんな、スカウトでベンチャーにいくし、自分から進んでベンチャーに行くんですよ」

 ――企業を移るたびに報酬も良くなっていく。

 「米国では、4、5年でどんどん会社を変わります。移動するたびに報酬は良くなりますよ。必ず増える条件で行きますからね」

 ――日本の研究者はお金ではなく知的好奇心でやっているとの調査結果もあります。

 「それ、プロスポーツ選手に聞いてください。ヒットを打った、ホームランいっぱい打った。好奇心だけで野球をやっていますなんて、だれも言いませんよね。米国のサラリーマンもだれも言いません。だから、私は若い人には最低5年以上海外にいなさいと言います」

 ――よく、日本は文系社会だと指摘されていますが。

 「会社では良い仕事したら昇進する。でも昇進して、課長とか部長とかが担う仕事は管理で、文系の仕事です。理系の人は理系の仕事だけをしたいのに、文系にならないと偉くなれない。だから文系社会と言っているんです」

 ――日本と比べて米国の研究環境はいいですか。

 「いいですよ。自由です。責任はもちろんついてきますけどね。非常に自由、何をやっても良いという感じです。米国の工学部の教授だったら、みんなコンサルティングやベンチャーをやっている。日本でそういうこと、今はやれって言っているけど、ほとんどできないでしょ? いろんな規制がまだあって」

 ――ベンチャーが日本で広がらないのには、日本の文化の影響もありますか。

 「昔、でっち奉公と言った時代がありました。死ぬまで長く勤めることが正しいような風潮もあった。私は会社を辞めることは悪いと思っていた。そういう洗脳教育を受けているので。ずっと同じ会社に勤めることを、正義のように教えられたんですよ」

 ――ほかに日本へのメッセージはありますか。

 「日本はグローバリゼーションで失敗していますね。携帯電話日本国内でガラパゴス化している。太陽電池も国内だけです。言葉の問題が大きい。第1言語を英語、第2言語を日本語にするぐらいの大改革をやらないといけない」

■「個性伸ばす教育を」

 ――独創的な研究を生むには何が必要ですか。

 「私も、日亜化学でできたというのは、入って十数年は良いベンチャー企業だったから。創業者がお金を出し、一切干渉しないという理想の環境だった。大手企業では発明はまずできない。個人で自由にできるから独創的な発明ができる」

 ――今どのような研究に取り組んでいますか。

 「製品化されたLEDは、投入電力に対して光として出力する効率が50〜60%。これをなるべく100%に近づける研究をしています。装置の構造を変えるなどに取り組んでいる」

 ――開発から受賞まで約20年かかりました。

 「過去のノーベル物理学賞の対象はほとんどが理論。物づくりは少ない。今年もらえなかったら、ほとんどないに等しい。そういう意味では今年は可能性があると思っていました」

 ――なぜ米国籍を取られたのですか。

 「米国の大学教授の仕事は研究費を集めること。私のところは年間1億円くらいかかる。その研究費の半分は軍から来る。軍の研究費は機密だから米国人でないともらえない。米国で教授として生きるなら、国籍を得ないといけない」

 ――初等教育はどう変えれば良いですか。

 「小さいときから、何が好きかを見て、個性を伸ばすべきです。でないと、発明でもビジネスでもリーダーシップを取れません」

     ◇

 〈中村修二氏と特許法〉 中村氏は2001年、青色LEDの発明に対する対価を求め、日亜化学工業を提訴。一審で日亜側に200億円の支払いが命じられ、企業に衝撃を与えた。これを契機に、同様の訴訟が相次ぎ、企業が社員の発明への報奨を見直したり、産業界が特許法改正を求めたりすることになった。



     ◇

 〈ノーベル物理学賞と青色LED〉 中村氏は、赤崎勇・名城大教授、天野浩・名古屋大教授とともに今年のノーベル物理学賞の受賞が決まった。授賞理由は「明るく省エネルギーな白色光源を可能にした効率的な青色LEDの発明」。青色LEDの開発、実用化で光の三原色がそろう道筋がつき、LEDの爆発的な普及につながった。

2010-08-04 大義のために。

[]ジャスラックの誤謬。 ジャスラックの誤謬。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク ジャスラックの誤謬。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント



著作権は、ともすれば無実化してしまう創作の権利、を守る存在ではあるのだろう。
だが、「その権利」を主張するあまり「ミイラ取りがミイラ」になって、誰のために権利を主張しているのか分からなくなることもある。

「個別に著作を厳密に保護してゆく」ということの正しさと、「それが全体として何を護っているのか」ということはしばしば見失うことがある。


個別のルールに厳格なあまり、「木を見て森を見ず」になる。
とくに規制の遵法者は、ついついその向こうにある「大義」を忘れてしまうことは多い。
結果的に「著作権料」を取りたいのか、音楽を普及させたいのか、という原則が見失われるからこのようなニュースになるのだろう。

しかしオーケストラの主催となると、「団員に給料を払っており、実演家(団員)は報酬を得ていると判断できる。
内容は同じとされても、『音楽を利用する主体』という形式的な点で判断せざるを得ない」。


本筋に戻り、「何のための芸術の普及か」ということを常に判断せねば、この権利団体の経営判断はブレてしまうことになる。
個人的には、もっともっと「ボランティア演奏の普及」を企図して、jasracの運用ありき、と言われるような演奏活動を主導してゆかねば、たんなる「嫌味な規制団体」としてますます疎まれる側面を脱しきれないと思う。


何か困ったことが催事であれば「jasracに頼んでみよう」というくらいの発想の転換を望む。
役所仕事では、芸術は滋養しない。
ぜひ発想の転換をお願いしたい。

無料公演なのに「著作権料を」 JASRACにオケ当惑
ノーギャラのボランティア演奏会でも楽曲の著作権使用料を支払わなければいけないのか。
音楽の著作権を管理する日本音楽著作権協会(JASRAC)と各地のオーケストラの間でこんな議論が起きている。
主催の名義が変わっただけで、支払いを求められるようになったケースもある。
著作権法38条で、著作物自由に使えるとされる「営利を目的としない上演等」の解釈の違いが原因だ。


神奈川フィルハーモニー管弦楽団は、神奈川県内の養護学校などでのボランティアコンサートを県の依頼に応じる形で実施してきた。
子どもたちに音楽を届けたいという気持ちを積極的に打ち出したい」と今年4月から自主公演に切り替えたところ、JASRACから使用料を払うようにという指摘を受けた。
団員は交通費等の実費のみで、公演への報酬は受け取っていない。


JASRAC側の主張はこうだ。
こうした自治体や学校の依頼にノーギャラで応じるのであれば、「営利を目的としない」「入場料無料」「実演家(この場合は神奈川フィルという団体)に報酬が支払われない」といった著作権法の要件を満たしているため、使用料はかからない。
しかしオーケストラの主催となると、「団員に給料を払っており、実演家(団員)は報酬を得ていると判断できる。
内容は同じとされても、『音楽を利用する主体』という形式的な点で判断せざるを得ない」。


神奈川フィルの長塚義寛理事兼事務局長は「内容に変更はなく、社会貢献の気持ちを表したかっただけなのに」と納得しきれない。


名古屋フィルハーモニー交響楽団は、1996年から名古屋市音楽プラザで年間20回ほど無料のサロンコンサートを開催している。
今年5月、JASRACから同様の指摘を受けた。
一方で、名フィルは市主催で無料の「まちかどコンサート」に協力。
こちらは使用料を請求されていない。


こうした状況に対し、日本オーケストラ連盟は「従来はオーケストラ自らがボランティア公演を積極的に展開することはまれで、問題になることはなかった。
今後このようなケースが増えるのでは」と懸念し、JASRACに配慮を求めて話し合いたい意向だ。
(青山祥子

会うさん会うさん 2010/08/04 11:14 jasracって小林亜星とかいるとこだよな。何かとうるさいな。

2009-12-27 Googleの挑戦。

[]自由と所有の狭間で。 自由と所有の狭間で。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク 自由と所有の狭間で。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント



Googleの一番の功績は「情報」というものをデジタル(=インターネット)の世界で「無償化」したことではないか、と最近思う。
そして、情報が有料であり、また著作の著作権者も無制限に保護されるはず、という感覚とは根本的に対峙する。


Googleは当初検索エンジン、という立場からスタートしたが、つまるところは著作者のある作品、という「人類究極のリテラシー」ともいえる文字文化を解放しようとしているのではないか。
世界各国で繰り広げられている、(Googleブックサーチなどに対する)書籍の権利関係の闘争について見てみると、そんな気がして仕方ない。


Googleはその持前の明るさで、人類に「著作を解放せよ」と迫っているのではないか、と思う。
それは、「自分の作品」とか「作品の興業性」というものにそのエゴからの退却を迫る。


アルキメデスが集い、世界の図書を一か所に集めようとしたエジプトの図書館『アレキサンドリア』よろしく、Googleの試みは、ひいては「世界唯一のバーチャル図書館建立」へ向けての壮大な試みに見えてきた。


彼らの言う「世界中の情報を整理し尽くす」というのは著作物もその「透明な」対象になってもらいますよ、という言外の強いメッセージがあったのかもしれない。
web進化賛成派としては、ぜひこの傾向が浸透し、さらに多くの情報が流通する世界を夢想したい。


価値ある著作は、きちんと課金できる仕組みがあればいいのだから。
それが繁栄のためのプラットフォームなのだと思う。


グーグルの書籍電子化、禁止命令 パリ裁判所 

米インターネット検索大手グーグルが進める電子化書籍の全文検索サービス「グーグルブックス」で著作権を侵害されたとして、フランスの出版グループなどが起こした損害賠償請求訴訟で、パリの裁判所は18日、グーグル側に対し、書籍の電子化の禁止と、30万ユーロ(約3900万円)の支払いを命じた。AFP通信が伝えた。

 また、電子化の禁止に違反した場合には、1日につき1万ユーロの罰金を科すとした。

 訴えていたのは、仏出版組合や作家協会などで、1500万ユーロの損害賠償を求めていた。

 グーグル側は訴訟で利用者が情報を得る権利を主張し、「デジタル化は米国で進めているため仏裁判所の権限が及ばない」などとした。
しかし、判決は「電子化は書籍の複製にあたり、著作権者らの事前の承諾が必要だ」とした。

ぱんさーぱんさー 2009/12/27 18:31 Googleの話、面白かったです。勉強になりました。

2009-09-27 次世代マッサージ機「マイトレーナー」。

[][]自分のツボは自分で決める。 自分のツボは自分で決める。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク 自分のツボは自分で決める。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント



注文して数日、縦約180cm×横60cmほどの大きな段ボールが到着。
開梱したら、狭めのマットレスのような形状。そりゃそうだ、寝るんだもの。
上下二層に分かれたサンドイッチみたいな感じ。

型とり。

コンセントにつないで仰向けに寝転がる。
いま旬の「低反発ウレタン」みたいなものを利用しているのだろう。
身体がじわっと沈みこむ。
そのまま待つこと二十分程度。
暖めて柔らかくなった「型」から身を起して「自分の背中の型取り」終了である。


ツボ指定。



さて、自分のうなじ辺りから、背中、腰、ふともも、ふくらはぎ。
等身大の自分の「背後モデル」が完成。
大体、筋肉のはしり方、とかツボの分布、凝っている個所などは分かっている。
これを指定する。


まず首の付け根。特に左。
そのまま脊髄に添うように下へ。
そして肩甲骨。
自分はこの骨に沿って脇腹にいたるまでが異常に凝るので、ここは特に念入りに指定する。
ここは「脊髄から腰」へと向かう筋肉と、この「肩甲骨から脇腹」へと流れる筋肉の集まる個所なので、念入りにプログラム。
そのまま背もたれにあたる腰上の部分は広めにゆっくりマッサージを。


そして腰。

腰椎の上二番目の脊椎辺りから、その周囲。
ここら辺りが腰痛の患部である。
腰椎のすぐ上は軟骨がグリグリとした手ごたえで筋が固い。
ここが上半身の全体重を受けてめているのだ。
背骨を中心に、念入りに揉み解す。


そして尾てい骨へ。
腰痛の根元は、この尾てい骨まで下がったお尻の左右辺りに「震源地」があることも最近分かってきた。
この辺りはスポットで強く、狭く、の指圧のような感覚で。



そんな「目の前に自分の型」を取って置き、
その型に自分で押しながら(あるいは気に入ったプロに押してもらいながら)「自分だけのマッサージのパターン、ツボ、強さ」を指定する。
いつでも、好きなだけ、最高のマッサージ師が手に入る。


名トレーナーとセットで



マッサージは一度施術を受けると5千円〜1万円くらいはかかる。
よほど体型が変わらぬ限りは一生モノで使えるマッサージ機。
そう考えれば単価100万円くらいでもペイするのではないか。
(支払は毎回1万円のほうがいいな)


しかもこのマッサージ機「マイトレーナー」は一度正しくプログラムしてやれば、何度でも使える。
プロスポーツの選手が専属のトレーナーを雇っているように。
だから、製品購入時には一度きり、カリスマ・トレーナーが出張してくれるクーポンを付けても良いだろう。
自分だけのカリスマ・トレーナー。


腰痛に悩み、肩こりに悩む多くの人に支持されるのではないか。
単価100万円のマッサージ機ならメーカーさんも開発にかかる動機はあるのではないかとおもうが、どうだろうか。
この機械、特許モンかも。



ウッ。
ぐきっ。


ああ。
ただ痛いだけのマッサージを受けながら夢想する。

2008-06-17 はよ来い、コピーチューン時代。

[]世論形成。 世論形成。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク 世論形成。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント


最近「ダビング10」の問題がメーカと決着しつつある兆し。
(まだハード代金に上乗せする代金でモメてるみたいだが)



そして、こんな記事がわざわざ日経から発表になる、というのは。
水面下で相当「著作物の流動化」機運が高まっているのではないか。

放送時に見逃したテレビ番組をネットを通じて視聴するサービスを「利用したい」と答えた人は89%に上った。


放送終了後の番組のネット配信をめぐっては、NHKが12月にも有料サービスを始める計画。
シード社は、この種のサービスの需要は大きいとみている。



以前は漫然と「へぇー」てな感じで流し読んでいたが、こういう記事は必ず報道以上の意図を持っている、というかある報道担当者の意思、があってこその報道なのか。


ともかく、流通させて。
そりゃ問題は多数起るだろう。

盗作、転用、改ざん、時効、法律、国対国のルールに交渉。



けど、この件に限ってはそれでいい。
人類のお家芸、と言っていいだろう著作物。
(昆虫、とかにはないよね)


それがいろんな法律の規制の足かせで、動けずのたうち回っている。
そこにあるのに、届かない。



自分は特許よりも断然、著作権にジレンマを感じる。
何より数が違うのだ。
生み出すのも個人のほぼ自由だ。


どんどんどんどん流通し、新しい著作権の解釈が生まれ、洗練されていくことを心から望む。

i-Tune コピーライト・ストア


うう、著作権もジョブズのものか……


<記事全文>

見逃した番組をネットで、9割が「利用したい」 民間調べ


 調査会社のシード・プランニング(東京・台東)は17日、インターネットでテレビ番組などを配信する「IPTV」の利用意向調査をまとめた。


放送時に見逃したテレビ番組をネットを通じて視聴するサービスを「利用したい」と答えた人は89%に上った。
放送終了後の番組のネット配信をめぐっては、NHKが12月にも有料サービスを始める計画。シード社は、この種のサービスの需要は大きいとみている。


 「利用したい」と答えた人のうち、「有料でも利用したい」との答えが「無料で」をやや上回った。
見たいジャンル(複数回答)は「国内ドラマ」が51%と最も多く、「洋画」(49%)、「邦画」(46%)が続いた。

 4月下旬にネットで300人に調査した。 (nikkei web)

neoneo 2008/06/17 23:51 すてき!i-Tunean. コピーライトストアなんて。日本人初かもですね!!

why-newtonwhy-newton 2008/06/20 08:25 neoさんどうも。やはりアップルか!!という気が。(笑)

テレビ電話 チャットテレビ電話 チャット 2010/11/05 17:40 エッチなテレビ電話 http://www.lovemarket.biz/ 無料チャット <a href="http://www.lovemarket.biz/">テレビ電話 チャット</a>

2008-01-19 書き初め。

[][]あのホテルもライセンス料徴収? あのホテルもライセンス料徴収? - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク あのホテルもライセンス料徴収? - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント


ぎょぎょ。
エジプトが妙なことを。

 ピラミッドやスフィンクスなど多彩な古代遺跡を誇るエジプトで、遺跡や発掘品の複製品を対象に題材の「使用料」を課す法律の導入が検討されている。異例の?著作権?法案は近く議会で本格審議される見通し。

 エジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス事務局長が12日までに明らかにした。


著作権が建物に。
日本では著作物

「思想または感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの(著作権法第二条第一項第一号)


しかも保護期間は作者の死後、50年まで。


な、なんでいきなりピラミッドが。
日本も「お寺」とかやるか。


ムリか。

neoneo 2008/01/19 20:36 アハハおもしろ。書き初め、携帯でも見れるんですね!字体も良いです。(^-^)

ひでひで 2008/01/19 21:43 ピラミッドな課金とはびっくりですね!ホントにそんなことあるのでしょうか?

tgvtgv 2008/01/19 22:19 奈良の法隆寺に課金。て、あの絵葉書とかは、著作権料払ってるのですかね?

hankshanks 2008/01/20 01:04 面白いブログですね。書き初めも。大先輩ですね!

コピーライトコピーライト 2008/01/20 14:14 そのまま世界中の建造物が、課金し出したりしませんか?でも入場料とか取る建物ありますよね。

why-newtonwhy-newton 2008/01/22 08:00 neoさんどうも。携帯okでしたか。この書初め、気に入ってます。(笑)

why-newtonwhy-newton 2008/01/22 08:01 ひでさんどうも。多分、ピラミッドの絵葉書とか、模型とかに課金するのだと思いますが。他人が撮ったものなどは問題ですねぇ。

why-newtonwhy-newton 2008/01/22 08:02 tgvさんどうも。多分法隆寺には支払っていないでしょう。カメラマンには払っていると思います。法隆寺に支払う、のは色んな意味で飛躍がありますが。

why-newtonwhy-newton 2008/01/22 08:03 hanksさんこんにちは。先輩ですか。(笑)よろしくです。

why-newtonwhy-newton 2008/01/22 08:04 コピーライトさんこんにちは。建造物を撮影するのに課金するとややこしいので、多分消費者に渡る作品に課金、ではないでしょうか。私見ですが。

2007-08-15 終戦記念日は残暑か

[]知財、日韓戦争。 知財、日韓戦争。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク 知財、日韓戦争。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント



http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007081332.html

めずらしく、日本メーカから提起。


薄型テレビの激戦区、北米でシャープがサムスンに販売差止訴訟


対象技術は高コントラスト技術、広角視聴などに関する5件。
サムスンが米国で製造・販売するテレビ、携帯電話も差止め対象だ。


なかなかの作戦



実際の特許侵害の技術論的な応酬は、成り行きを見させていただくとして、


今回の訴訟はシャープの本気度がうかがえる。
訴訟を起こしたのは、米テキサス州東部地区連邦地方裁判所。

原告に「肩入れ」することで有名だ。
シャープは勝つつもりでいる。


(そういえば、なぜテキサス東部地裁は原告に肩入れするのか。
今度調べよう。(汗))



サムスンは今や液晶製造量で世界一。


記事はシャープの「ライセンス料ねらい」と推測するが、


知財戦略、積極的にやってもらいたいと思う。


シェアあらそい真っ最中の両者、どの辺りが和解の落とし所になるだろうか。


サムスンの対応にも注目したい。

お友達お友達 2007/08/15 19:46 あ、私も同じ残暑の気配、感じてました。私たち、同じ感性ですね。(^^)V

texacotexaco 2007/08/15 22:56 こんにちは。三年前からワシントンとテキサスにいますが、サムスンの方がブランド化してるかもしれません。ま、アップルが液晶出したらみんなそっちに乗り換えるんでしょうけど。(笑)

why-newtonwhy-newton 2007/08/16 00:52 (汗)そうですね。皆声に出さないけれど、感じているような気がします。

why-newtonwhy-newton 2007/08/16 00:56 スティーブ・ジョブズは確かにアメリカでは「神を超える男」ですね。実際信じられないくらいアメリカの国民性をよく知り、また市場の理解も天才的だと思います。サムスンと日本の頑張りは別の努力かもしれませんが、なんとか伍してもらいたいな、などと。

kojakoja 2007/08/16 13:38 一週間ごとに季節ってなんて細かな!ひょっとしてblogの題名とか。

Go・AlohaGo・Aloha 2007/08/16 16:00 暦の上では、もう秋なのは”知識”として解っていますが、体感するのにはもう少し、時間が掛かりそうですね。

2007-07-13 ここでも本筋外。

[]何回までなら許される? 何回までなら許される? - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク 何回までなら許される? - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント



デジタル番組のコンテンツを「9回」までは認める方向で一致した、と。

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20352752,00.htm?ref=rss


指針を出したは、情報通信審議会。(総務省諮問機関)


いつも思うのだが、大事なのは「回数」でなく、「中身」だろう。


著作権の絡まりを解(ほぐ)す



およそ全ての創作物に「自然発生」する著作権。


再利用、二次利用には

  • 複製権
  • 上映、演奏権
  • 公衆送信権
  • 映画などは頒布権
  • 譲渡権、貸与権に変形、翻案権
  • 二次著作の利用権


などがあり、


また別途

  • 著作人格権

(公表権、氏名表示権、同一性保持権)


など、かなり複雑。



しかも、故意に侵害したら刑事罰が待っている。


そのせいで、テレビのコンテンツなどはほとんど流通しない体たらく。


膨大なコンテンツが「死蔵」に。


NHKなどが中心になって、製作者や出演者、放送局、映画館などの「絡み合った権利関係」を解きほぐし、「視聴者の視点」でサービスに乗り出さねば。


まったくユーザ不在の権理論に終始していて、辟易する。(嘆)


しかも何十年も。


規制は裏目に出ることも



  • 雇用の安定のために「正規雇用を増やせ」というしばりを掛けると、と「社員希望の人」を採用しなくなる。


  • 少子化対策に、女性に育児休暇や時短勤務を認めろ、と強制すると「子供を産みそうな」女性の採用を控える。



近頃、とかく取りざたされる「勘ちがい規制」。


「9回コピー」の効果のほどはわからぬが、

  • コンテンツの利用ルール確率、と
  • デジタル機器間での互換性の確保

(メーカーが違うと「移動」すらほとんどできぬのだ)



が火急のテーマだろう。


なにしろ、その先には巨大なマーケットが眠っているのだ。



ここでもオープン化、低価格化がキーワード。


プロダクションや映画の配給会社などたとえ「小さな単位」でも、業界に先駆けたシステムを持ったところが勝ち組になるだろう。

2007-07-12 特許とオープン化。

[]IBMやった。 IBMやった。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク IBMやった。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント


http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070712/277353/?ST=oss

開放する特許は主にWeb上のサービスを構築するための技術で、ソフトウエアの仕様や、サービス間でデータをやり取りするためのプロトコルである。



公開される特許はこんなものだ。
http://www-03.ibm.com/linux/opensource/isplist.shtml

Interoperability Specifications Pledge
相互運用仕様の宣言。


なかなかカッコよい。

特許トレンドはどこまでオープンに



IBMといえば、「システム360」という圧倒的なパワーを持つ大型機を市場に投入し、
その優れたOSを独占することで未だトップクラスの地位を保っている。
(ついに昨年売上げトップから陥落したが)


ハード業界のオールドエスタブリッシュメント代表だ。


優れた発明と、独占によってトップを走ってきた。


IBMの特許の保有件数は2002年までの十年間で二万五千件、
稼ぎは年間一千億を超す。



先日のオープンソース陣営vsマイクロソフトのつばぜり合い。


IBMすら志向し始めたオープンソース。


「特許」自体が本来の産業発展へ向けて舵を切られているようなきがする。

2007-06-18 怒りの林檎。

[]コピーと著作権コピーと著作権。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク コピーと著作権。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント


f:id:why-newton:20070618191621j:image:left
アップルが怒っている。
アップル、文化庁を激しく非難--「私的録音録画補償金制度は即時撤廃すべき」 - CNET Japan





(首相官邸サイト、pdfファイル)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/070531/iken1.pdf


「個人的に楽しむための私的録音・録画にも保証金を積むべし」と。
いわゆる「i-pod課金」問題。



対し、音源購入後の「家庭内でのダビング」は常識だとして、
アップルジャパンが内閣官房に猛抗議。


注目は、分野が「著作権」なことと、
相手がアップルなこと。



何かといえば、JASRAC



Youtube 問題はじめ、著作がらみでは日本の態度は「閉鎖的」だとして、たびたび批判されてきた。


他方、アップル(スティーブ・ジョブス)はアメリカの象徴だ。


アメリカのシンボル対、文化庁。
外圧必至か。


芸術の発展のために、より開放的な結果を望む。




もっとも日本のJASRACさながらアメリカだってかなり強引。


84年でフリーになるミッキーマウスを03年まで延命、その後さらに20年積み増しているから、この件は泥仕合かもしれぬ。


「アップルを私的録音録画小委員会から閉め出し、欠席裁判で物事も決める閉鎖的な体質を持つ文化庁の典型的な隠蔽体質を良く表している。


(中略)はなから『結論ありき』の審議会運営をする著作権事務局には真摯な姿勢は微塵も感じられず、もはや公平公正な著作権行政を運営する適切な省庁とは言い難く、速やかに著作権行政を他の省庁に移管することを強く望む」(アップル)



林檎の鼻息は荒い。



この件が、今後のネット配信の方向を決めるのではないか。


規制しない方が、繁栄すると思うが。

2007-05-31 カウンター。

[]オープン陣営、逆襲 オープン陣営、逆襲 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク オープン陣営、逆襲 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント

no title


こちらもなかなか、負けてはいない。
さすが、狩猟民族同士。

 「Microsoftが,Linuxに侵害されたという特許を具体的に示さないのはなぜか。
実際には存在しないから、有効ではないから,あるいは簡単に回避できる特許だからではないか」
−Linux特許管理会社Open Invention Network(OIN)*1 (後略)



ぼちぼちライセンス契約を結ぼう、というMSの横っ面をはったか。


OINは、Linux防御のために、引っかかりそうな特許をずい分購入したりもしているようだ。


ということは彼らの言い分はある程度正しいとも思え。


本当の状況は

自分ならともかく「前向きに、慎重に協議を進めたい」くらいの返事をしておいて、MSの特許を大至急綿密に調査したいが。


その上で出方を決める。


徹底交戦か、ソフトランディングか。
どちらもバルクの特許を抱えるだけに、訴訟と見せて、その後の着陸点を探している。


日本でもそうだが、どれだけ優秀なパテントロイヤーを揃えるか、
そしてどれだけ巧みな戦略を立てられるかだ。


特許裏事情

自分も特許で大手企業と交渉する身だが、最近少し驚いたことが。


大手弁護士事務所、弁理士事務所はほとんど「何らかの系列」企業と関わっている。


このたびは知財高裁の決定(審決)に異議があり、上告したのだが、参った。


探す弁護士が軒並み受けてくれない。


「あぁーうち、S社の顧問で」
「うちはN社の侵害訴訟、受けてる最中」
「うちはJ社の出願指定事務所なんだよ」
「D社の系列のA社と関係あるから受けられない」


利益相反、でまったく息のかかっていない事務所がなかった。


最終的に、辣腕、かつ独立したてのロイヤにお手伝いいただけることになったが、実績のある専門家を探して事務所を彷徨うさまはまさに「特許難民」。


ここでも大手の力の強さを知る。
大手はカネにモノを言わせ、主たる事務所と顧問契約しておくことで、相当なアドバンテージなのだ。




それにしてもオープン陣営、ここまで言うか。

The Linux Foundation Exective DirectorのJim Zemlin氏は同日記者会見で,
「(LinuxがMicrosoftの特許を侵害しているという同社の主張は)誰も気にかけていないし,気にすべきではない。


この分野ではMicrosoftが持っている特許は実は少ない。



眠れる虎が起きねばいいが。
ナメてはいけない。

*1:米IBM,米Red Hat,Novell,ソニー,蘭フィリップスが共同で設立した特許管理会社

2007-05-24 守旧派、開放系を威嚇す。

[]マイクロソフト、ブラフ。 マイクロソフト、ブラフ。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク マイクロソフト、ブラフ。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント


no title


先日、MSがオープンソース陣営を、自社の持つ235件の特許侵害、と告発した。
http://d.hatena.ne.jp/why-newton/20070516


その第二弾。

(前略) したがって、当社のほうから訴訟を起こすつもりはない。
 
もちろん、「将来も絶対に起こさない」と断言することはできないが、訴訟に訴えるというのがマイクロソフトの戦略ではないことだけは確かだ。
にもかかわらず、先日の記事は、われわれが訴訟攻勢をかけるかのような内容になっていた。
あの記事で唯一新しい情報だと言えるのは、(侵害されている)特許の具体的な件数だけだ。
(後略)


ライセンスの契約がまとまらなかったら、訴えるゾ!というのと何ら変わぬ。


特許ビジネスの常道だが、まず相手を威嚇せねば使用料交渉など、進まぬ。


法廷外の戦いから

両者に確実に言えるのは「訴訟路線は膨大なカネがかかる」ということ。


戦わずして勝つ、と。


250もの特許をいちいち侵害かどうか調べていたら、儲かるのは弁護士だけだ。


時代のトレンドは圧倒的に開放志向だが、「オープンソースvs特許」はこれからシリアスな問題になっていくだろう。


ソフトの世界では十年くらいは続くのではないか。


そういや Linux,red-hat,apatchなど「オープン陣営」として一括して特許の権利化や、ライセンス管理はしていないのだろうか?
ブログを読んだ方から、「Open Invention Network(OIN)」というところが特許を管理している、と教えていただいた。感謝

今のような既存vs 開放系の過渡期には、そんなガードも必要だと思うのだが。


そんなのがなくとも発展していくだろうが、守旧派の抵抗は激しそうだ。

2007-05-16 MS 、特許ふり回し。

[][]米流ビジネス術か 米流ビジネス術か - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク 米流ビジネス術か - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント

マイクロソフト、リナックスを235件の特許侵害で告発。(よく数えたわねぇ)


訴訟こそ起こしてないが、Linuxカーネル、ユーザーインターフェース、OpenOffice.org などのオープンソース群が「的」になっている。


MSの出方によってはオープンソース陣営(ソニー、Red Hat、IBM、NEC、Philipsなど)との特許戦争となる可能性もある、と。



MSはともかく。

知財ウォーズはともかく。(これとて充実感は薄いが)


MSのスティーブ・バルマーは

「公平とは公正であることだ。」("What's fair is fair,") という。

また、

「われわれは知的財産を尊重し、尊重する人を支援する世界で生きているのだ」
とも。




うむぅ。
こういう発言、米のCEO臭がプンプンしないか。(顰)


徹底的に自社サイドに立ち、自分のもてるロジックを総動員してアドバンテージや正当性などを主張する。




アメリカ人が自分を売り込むときの意気込みに、相似る。


今年初めに読んだ「ハーバードMBA留学記 岩瀬大輔著」を思い出す。


「ビジネスの世界で、真実を語るということがいかに難しいか、白黒がはっきりしないグレーのもんだいについては、いかにほとんどの人がそれを自分に有利に語ろうとするか
(後略)



「グレーを自分よりに語る姿」
とてつもなく小ざかしくないか。


たとえビジネスと言えど。


たといその場は勝利すとも。


主張しなければ、負けることばかりか。
それでもそう思う。


「グレーを取り合わないで共生できる世界」を切り開いていくしかない、と。

2007-01-30 薬の南北格差。

[][]特許といのち。 特許といのち。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク 特許といのち。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント

アンダーユース:利用不足、というカテゴリを止めて、「提案」に変える。
ブログのカテゴリ設定って、意外に難しい。


未だ、結構試行錯誤している。
(日記の[検索box]のおかげで、ずい分助かっているが。)

2006-10-19 発明者に軍配。-日立vs米沢氏

[]変わる職務発明のトレンド 変わる職務発明のトレンド - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク 変わる職務発明のトレンド - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント


17日、光ディスクの発明対価訴訟で、メーカー側の上告が棄却、1億6300万
円の支払いが確定した。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061017AT1G1703I17102006.html


元日亜の中村教授に続き、二番目の高額決着だが、それよりも画期的なこと。


その発明が海外で利用され、得た利益についても、対価の請求対象としたこと。



特許法は国によって微妙に違いがあり、特許の登録には、国ごとに、個別の出願手続きを取らねばならない。

それ故か、これまで海外の貢献分は対象しない、というのが通念だった。これが覆った。


この特許で、日立が得ていた利益は、海外6カ国にわたって、11億8千万。これに対し1億6千万あまりの支払いである。


大きな進歩といえるだろう。


これに対し、メーカの態度はどうか?

メーカーの性根…


日立の知財部長・平山裕之氏は、

「まことに遺憾。発明を奨励する会社の意欲をそぐ判決だ」。


との言。

また、同社は、

新制度に基づき支払った報奨金は合計で8億1000万円に上る。


と。

どうしてこういう思考回路なのか。

さらには、

「巨額の報奨金は、企業の競争力を阻害しかねないとの警戒感が強い。」


と。馬脚を現す、とは、
このことである。


研究理念は何か?



企業は、社員と目標を共有して発展していくのが当たり前である。

技術を核にするメーカにとって、技術者の「やる気」を鼓舞せずして、未来に希望が拓けるわけはない。


何も一発ねらいの「高額なだけの報奨金」が必要なのではない。


幅広い角度にR&Dを展開するメーカーは、単発の「発明と、その利益」だけにいちいち支払いをしていてはやってゆけない。

ただ、技術者に

・ 会社の開発投資の計画を示し、
・ 成果予想を公表し、それに基づいて
・ 必要な「係数」を合意して、


「本当に納得感のある報奨金規定」を練り上げていく必要があるのではないか。


煩雑さを理由に、発明毎には利益の算定ができない、と言うのは、提供者側の理屈でしかない。

「シンプルで、透明な」制度が鍵。


オープンに市場(発明者側)の意見を取り入れ、「企業と発明者の一体感が持てる」システムを作った企業に、これからの知的財産が集まってゆくのは当然である。

爛廛蹈僖謄鵐鉢瓩亮汰者は国ではない。

企業が、自分の会社でそれを標榜できるかどうかで決まるだろう。

2006-09-06 号外。特許ウォーズ。

[]このディープな世界。 このディープな世界。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク このディープな世界。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント

特許との出会い。

今日、天皇陛下に孫が誕生し、号外が飛び交っている。が、私にとっては、もっと身近な号外があった。
一昨日発売の週刊東洋経済に、我々の特許の特集が採り上げられた。(9/9,爐△痢屬財布ケータイ」で特許“侵害”紛争が勃発!?p92)


螢哀薀凜トン代表の杉中が紹介されている。
杉中は、私が特許の世界に足を踏み入れることになったきっかけの人であり、師匠でもある。


セルフ・ラボに閉じこもり、アイデアを昇華し、文章と図ににまとめる。
そして特許明細書を仕上げてゆくひたむきな様子もさることながら、権利化された特許に対する執着心は鬼気迫るものがある。

特許をめぐる闘い。

特許は、いわば狷探査定が下りてから瓩勝負である。
無効審判が起こされ、知財高裁に上がり、数年がかり。
その間も事業化のため、企業への粘り強い交渉を続けてゆく。


弁護士、弁理士など周りの専門家も辟易する戦いの中、杉中の闘志は翳ることがない。

知財立国は自分のこと

これからのプロパテント(知財重視の時代)の中、少しでも多くのビジネスマンに、特許のすばらしさ(と大変さ)を知ってもらえればと思う。


今回のお財布ケータイも、どんでん返しのドラマの連続だったが、今後の特許事業化プランも、随時ご紹介していきたい。


ブログからでも、苦楽を共にする仲間と知り合えるかもしれない。
いよいよ闘いの本番の幕開けのようである。

2006-07-26 職務発明、また和解。

[]職務発明は、日本の国策だよ。 職務発明は、日本の国策だよ。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー を含むブックマーク 職務発明は、日本の国策だよ。 - 藤野の散文-菖蒲・蛍・ラベンダー のブックマークコメント

東芝フラッシュメモリー訴訟、8700万円で和解。

また、職務発明訴訟が一つ、和解で決着した。


請求額11億円に対し、8700万円。金額の多寡も問題にしたいが、それより重要なことは、和解の対象は、訴訟の対象の特許41件だけでなく、舛岡教授(東北大)が「在職中に関与した500件の特許すべて」を対象にしていることである。

これでいいのか?-発明対価の計算は困難だが…


日亜vs中村教授の時もそうだったが、在職中の「特許群すべて」が対象になっている。


企業側の理屈から言えば、確かに発明の対価算定は、とても面倒な作業だろうことは想像に難くない。


しかし、この流れは日本の知財戦略(プロパテント)を損ないはしないだろうか。そして、私個人の意見はともかく、「そういう論陣を張るマスコミがいない」ことが一番嘆かれる。



職務発明の扱いは日本のこれからを左右する

知財訴訟の重鎮、升永英俊弁護士も常々指摘されている(金融商事判例/No.1236)が、企業の「従業員による発明」に対する態度は、従業員のモチベーションに狡招覘瓩靴討い襦

これは日本という国の中での「これからの富のルール」と言ってよい。要は、もっともっとインセンティブを高めろ、ということだ。



IT長者を始め、いろんなビジネスで成功する人がいる中で、「発明者」も成功例として取り上げられ、皆が目標の一つとするような風土は、今後の先進国には必須である。


率先して仕組みづくりをしよう!

額に汗して働くことは、尊い。


また同様に、人類史上これまでにない発明、も価値がある。産業の発展のための車の両輪、と言ってよかろう。


特許法は産業発展のために、その発明・技術を公開する、という目的を持つ。


私の経営する会社(ソフトウェア開発)では、職務発明の対価として、その発明の生み出した利益の30%、を発明者に還元することにしている。(経費は除く)


製造業の場合の「対価算定の困難さ」も理解できるが、なんとか発明者をインスパイアさせるような世の中にしたいものである。


また、そのような目線に立った、報道・評論をマスコミに期待したい。