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そのきらめきはスターライト

October 31, 2009

2009年10月24日放送「朝まで生テレビ」東浩紀の発言を中心としたノート

| 04:52

この回における番組テーマ設定は「若者未来はあるか?」であったが、途中からそのテーマから大きく脱線する。

高齢者がどんどん増えていく日本という国がこのままダメになるのは自明で、今後は高齢者が得するような国を作るしかないのだから、若者差別されているとか損しているといった『若者論』をやっても意味がない。むしろ高齢者が増えていくなかで、それをうまく回していく社会をどう作るのかという話をするべきだ」

と、番組テーマをいきなり破壊。司会の田原総一朗さん(75)が「どうすればいいの?」と問いかけると、東さんは「インターネットを使った直接民主制」の可能性について語った。

「今回、政権交代が起きて、『官から民へ』とか、『国民政治コントロールできるようになった』と言っているけれど、僕は、ネットワーク情報技術革命はすごく本質的だと思う。これまで政治家仕事はいろんな人たちをつなぐことだったが、つなぐだけだったらインターネットでもできる。そうなると、これからの社会はもしかしたら、こんなに政治家っていらないのかもしれない」

と指摘。従来の選挙システムに代わる、ネット時代の新しい政治システムがありうるのではないかという考えを示した。

「ネットがあれば政治家いらない」 東浩紀「SNS直接民主制」提案 : J-CASTニュース

最初に決められたテーマを逸脱したあとに生まれたテーマを、自分言葉でまとめるならば「情報技術による政策決定制度設計」などとなるだろうか。もう少し具体的に“情報技術”を“Web2.0”といってもいいかもしれない。

どうも「SNS」や「直接民主制」という単語に、多くの人が反応してしまっているようだが(J-CASTニュースの表題も“「SNS直接民主制」提案”となっている)、「SNSで運営」はおそらくたとえ話であり、「直接民主制」というのも、今のわたしたちがすぐ想像できるような「全員が話し合って決める」というものではなさそうである(そのあたりが「制度想像力が追いついていない」ということになるのかもしれない)。

以下、聞き取りメモ

  • 情報技術は)コミュニケーションコストを安くした
    • 人と人とを繋ぐだけならば*1、それはインターネットでできる。
      • こんなに政治家はいらないかもしれない
      • (例えば)基礎自治体のいくつかはSNSで運営できるかもしれない
        • 田原「それは僕にはよくわからない」東「わかりましょうよ!」
      • 政策審議の過程を全て透明化し、パブリックコメントのしくみをもっと洗練させることもできる。
        • そうすれば全然違う政策の作り方が可能かもしれない
  • 想像力の問題。
  • これだけ複雑な問題を(日本が)抱えているのに「自民党か、民主党か」でしか選べない、しかも自民民主も(政策が)大して変わらない。(現状では)そういう形でしかぼくたちは意思表示ができない。
    • それはぼくたちが愚かだからとか、そういう事じゃなくて、制度設計の失敗。
      • 近代的な民主主義というのは、おそらく根本的なところですごく問題を単純化してしか処理できない。そういう時代的条件の中で生み出されたセカンドベスト
      • 理想論でいえば、選挙というのは“人”でなく“政策”を選ぶはず。その原理原則を忘れてはいけない。
      • 結局今までは“政策”を選ぶシステムを作るなんて難しかったから“人”を選んでいた。
  • ネットでは)疑心暗鬼みたいなのがある、(例えば)「福祉を受給している奴はズルしているのではないか」。そういうことをとにかくやめる。そのためには制度をすごくシンプルにする必要がある。
    • 原理の問題。あそこに困っている人がいる、あそこに困っている人がいる、……、ってパッチワーク的にやっていくと、すごく制度が複雑になる。
      • そうすると、こっちは得でこっちが損、となって、疑心暗鬼が生まれて、社会全体の信頼が崩れる。今の日本が陥っているのはそれ。
      • 「とりあえず死なない」とか、シンプルなところをいかにシンプル制度に保つか。
  • 政治に対する信頼と、政治家に対する信頼を分けなければならない。
    • 政治家を信頼しなくても良い、システムさえ信頼できれば。だからそのために徹底して透明にすればいい。
  • 「もっと細かい選挙って考えられないんですかね?」

*1ニコニコ動画コメントによれば“本当は「データデータを繋ぐ」といいたかったらしい”とのこと