本の読み方
こういう本の読み方がいいのかもしれない。
とてもいい方法を教えましょう。部屋に座って本を読む―ひたすら読む。然るべき人たちが書いたまともな本ですよ。すると知性がその本と同じ高さまで運ばれ、あなたはそのあいだずっと、穏やかな、静かに燃える喜びを感じ続けるでしょう。こういう生命の自覚は、あなたの日常生活のなかで常に持てるはずです。あなたをほんとうにとらえて離さない作者を見つけたら、その人の全著作をお読みなさい。「だれだれがなにをしたか知りたい」などと考えずに。ベストセラーのリストなんかも、気にすることはありません。これと決めたひとりの作者があなたに与えてくれるものを読む。次には、その作者が読んだ本を読んでいくのもいい。こうするうちに、あるひとつの観点から見た世界像が見えてくるのです。
ジョーゼフ・キャンベル、ビル・モイヤーズ「神話の力」より
でも、こんなふうに読めてない。「いまこの作者を読んだかと思えば次はあの作者、という移り気な読み方」をしている。でもそれでは「どの作者もあなたになにひとつ語ってはくれません」という。
では、好きな「ほんとうにとらえて離さない作者」とはだれなのかと考えたけれど……分からない。
それを見つけるために「移り気な読み方」をしてしまっているのかもしれない。
この本からはこれからもたくさん引用しちゃうでしょう。
- 作者: ジョーゼフキャンベル,ビルモイヤーズ,飛田茂雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/06/24
- メディア: 文庫
- 購入: 9人 クリック: 70回
- この商品を含むブログ (63件) を見る