本の読み方

こういう本の読み方がいいのかもしれない。

とてもいい方法を教えましょう。部屋に座って本を読む―ひたすら読む。然るべき人たちが書いたまともな本ですよ。すると知性がその本と同じ高さまで運ばれ、あなたはそのあいだずっと、穏やかな、静かに燃える喜びを感じ続けるでしょう。こういう生命の自覚は、あなたの日常生活のなかで常に持てるはずです。あなたをほんとうにとらえて離さない作者を見つけたら、その人の全著作をお読みなさい。「だれだれがなにをしたか知りたい」などと考えずに。ベストセラーのリストなんかも、気にすることはありません。これと決めたひとりの作者があなたに与えてくれるものを読む。次には、その作者が読んだ本を読んでいくのもいい。こうするうちに、あるひとつの観点から見た世界像が見えてくるのです。

ジョーゼフ・キャンベル、ビル・モイヤーズ「神話の力」より



でも、こんなふうに読めてない。「いまこの作者を読んだかと思えば次はあの作者、という移り気な読み方」をしている。でもそれでは「どの作者もあなたになにひとつ語ってはくれません」という。

では、好きな「ほんとうにとらえて離さない作者」とはだれなのかと考えたけれど……分からない。

それを見つけるために「移り気な読み方」をしてしまっているのかもしれない。


この本からはこれからもたくさん引用しちゃうでしょう。

神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)