岡本太郎 神秘

岡本敏子が序を書き、内藤正敏が太郎の撮った写真をプリントした一冊。
内藤は「ネガの忠実な再現ではなく、岡本太郎のネガから、徹底的に内藤正敏の写真としてプリントしたい。」との思いから始まった、敏子の許可を得られて始まった試みは「実際に、毎日毎日、引き伸ばし機にネガを入れて覗いて気づいたのは、たぐいまれな岡本太郎の写真家としての素質だ。」とつむがれる。
この写真集は、『出羽三山』や『遠野』を撮った民俗学者でもある内藤の視点がが岡本太郎民俗学的視点と重なった二人の写真家の力強く新鮮な一冊だった。

岡本太郎 神秘 (Art & Wordsシリーズ)

岡本太郎 神秘 (Art & Wordsシリーズ)