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W&R : Jazzと読書の日々 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010/10/18 iPadで見る、訳付きTEDカンファレンス このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

こういうところがアメリカの底力だよなあ。


TED カンファレンス

TED

Technology Entertainment Design。年に一回カリフォルニアで開かれる4日間の学術講演会。最先端の科学や芸術について、その道の専門家を招き、一般の素人さんでも分かるような解説をしてくれる。TEDの年会費は6千ドル(今なら円高のおかげで50万円?)。でもネットで無料公開している上、日本語の翻訳も付いてます。英語の勉強と思って見てみたんだけど、内容も面白かったので、ちょっと紹介。


f:id:wineroses:20101018210205j:image

・とりあえず、TEDにアクセスして、聴いてみたい演者を選ぶ。

 http://www.ted.com/translate/languages/jpn

・パソコンだと動画に字幕が付くけれど、iPadは英語だけ。

・そこで、右の「About this talk」の横「Open interactive transcript」をタップ。

・タブが「English」になっている場合は「Japanese」に替える。

・これで講演内容が日本語で表示されます。

・この日本語本文をダブル・クリックすると、その場面まで動画が飛びます。

・iPadの場合は、日本語本文のところに指を二本置き上下に動かすと、本文のほうがスクロールするようになっています。これ、使いやすいような使いにくいような微妙なインターフェース


見てて思うのは「プレゼン」の考え方が違うことかな。日本の場合は演台があるじゃないですか。講演する人と、それを聴く観客の間に「障害物」がある。「あなたと私は違う」という間接的な表現ですよね、あれは。学校の授業形式が基本形になってるのかな。たぶん学校制度を日本が輸入したとき、欧米が教会での「説教」をモデルにしていたからでしょう。神様の言葉を伝えるためのものだから、大衆との間に敷居がある。でも、このTEDの講演スタイルは同じフロアに立っている。ライトは当たるけど、間に「障害物」はない。そうすると講演内容も「いま世界にはこんな問題がある。それについて自分はこう考えるが、あなたはどう思うか。一緒に考えたい」というアピールになる。これが良い感じに思いました。

それから、パワーポイントの使い方が違うなあ。日本だと、パソコンの画面がスクリーンに出て、箇条書きに文字をだらだら並べる「黒板代わり」なんだけど、TEDで講演するレベルの人たちはそうではない。文字で表せるなら、トークのほうでやる。画面に出すのは「文字にならないもの」。画像だったり動画だったり。だから言葉は分からなくても、見るだけで、話してる内容も推測できます。これは多言語国家だからかな。他の文化圏の人とともに考える習慣を子どものときから身につけてるんじゃないか。

また、文字でプレゼンしてしまうと、話す内容が制約されるデメリットを伴う。だからパワーポイントから文字を無くすと、アドリブしやすいってことですね。観客の反応に合わせて間を取ったり、ふと思いついたエピソードを挟んだり。それが講演を刺激的にしているように思いました。それからどの人でも、アメリカン・ジョークはデフォルトのようです(笑)。


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