小出裕章さん『隠される原子力』

勉強になりました。



京都大学原子炉実験所の小出裕章先生。1970年代のオイルショック時代「これからは原子力発電しか無い」と原子力研究の道に入り、研究を進めるうちに原発の持つ根源的な危険性に気づき、反原発の警鐘を鳴らし続けた先人。2011年3月20日山口県で行われた講演です。原子力発電の仕組み、チェルノブイリ事故の影響、被曝量と発ガン率の関係、原発の持つ問題点の整理。いずれも論理的で分かりやすく、しかも専門的な話をしてくれています。1時間46分、じっくり見てしまいました。


USTREAM小出裕章氏に聞く」
 小出先生が福島原発について解説してくれている「現在」。東電の発表している資料を分析すると、再臨界なんてことが中で起こっているらしい。
 http://www.ustream.tv/recorded/13897618


京都大学原子炉実験所のサイト
 チェルノブイリ、スリーマイル、福島原発の研究資料が公開されてます。
 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html


隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ
隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ小出 裕章

創史社 2011-01
売り上げランキング : 5


Amazonで詳しく見る
by G-Tools
この1月に出版された小出先生の最新刊。アマゾンから在庫が無くなってます。放射能は目に見えません。だから、空想や希望が入り混じり、悲観論や楽観論が蔓延ってしまう。でもまず「知識」を持たないと、現状に合った議論は出来ません。