エロゲ雑記

・「CUFFS」のくだんの騒動について。『おたくまっしぐら』、『School Days』、『桃華月憚』、『Dies Irae』などの先人達がヤラかしたの教訓から、まるで成長していない・・・(安西先生風に) 「CUFFS」はユーザーにひどいことしたよね(´・ω・`) しかし、エロゲには負けるとわかっていても行かなければならない時もある。批難されるとわかっていても出荷しなければならない時もある。 たぶん、きっと、おそらく、親会社や流通からの圧力や資金繰りとか、そんな感じで。とはいえ、いくらブランド側の内部事情を邪知したところで、関係者じゃないユーザー様の揣摩憶測に過ぎず、結論が出ないのだから、語る意味があんまり無いと思うのだった。
・騒動の熱波に煽られた当初の心境。「エロゲファンはもうそろそろハッキリと言うべきなのですッッ。エロゲクリエイターは保護されているッッ!」、「ヤロウ…タブー中のタブーに触れやがった…」。ネット上で、公然とクリエイター批判するのって許されてないよね、みたいな。
・イマの心境。『水月』は未プレイだし、トノイケダイスケ×☆画野朗コンビの作品に思い入れが無くて、ロリ双子のおしっこプレイぐらいしか興味をいだいたことがないし、砂浜で仲良くキャッキャウフフと砂のお城を作って楽しんでいるところにズカズカと入り込んで、「こんなのは本当の城じゃねえ!」と喚き散らすのも野暮じゃないかと。ねえ、僕らの未来は、どこへ向かう。無力な僕らを誰かが救ってくれるの?
・ちなみに『Dies Irae』の件は、作品うんぬんよりも早狩発言に憤慨したからなんだからねっ!勘違いしないでよ!「light」のダウンロード販売やアクティベートによるネットワーク認証方式、アナザストーリーの配布など、業界に新風を吹き込もうとする革新的な独自の動きには目を見張るものがありますが、だからといって、アレゲな作品を販売することの擁護には結びつきません。ソレはソレ、コレはコレ。
・実際にプレイされているエロゲ沢村の住人による感想は、信者補正があると思いながらも、概ね好評だっただけに、実は巷でいわれるほど地雷ゲーではないんじゃないかと。大半は未プレイの方々が騒いでいるのだと思うし、プレイして満足している方々にわざわざ冷水を浴びせかけるのもいかがなものかと。好きな方々からすれば、理屈云々無しに好きなのだからしょうがない。何が嫌いかじゃなく、何が好きかで語れよ的なアレで。個人的には、"未完成"というレッテルが貼られて、まともに製作されていれば、大きな賞賛を浴びたであろう、実に勿体無い作品という位置付けに。『Dies Irae』も同じ心境ですが、こちらはユーザーが期待する「正田崇」氏がシナリオを執筆される可能性は低そうなので、『Garden』に比べると救いが無いなぁ。
・完成品を発売しないと生きる資格がないわけじゃないから。未完成のままでも、いい・・・わけはないよね。
アルクが言ってた。「『Garden』を購入した責任、とってもらうからね。」
・とっあんが「指導者は、謝るな。誰かに責任を押し付けられない立場の人間の謝罪が許される社会は堕落の一途を辿る。」って言ってた。これを実践したのが「銀時計」、謝ったのが「CUFFS」。前者の「一口にいうと『もっと面白くなるパッチ』です。」という珍言は、たぶん一生忘れない。むしろ忘れられない。
・「まきいづみ」が出てるだけで十分だろ。じゃあなんで『ワンダリング・リペア! 』を買わないんだ?みたいな。
・巡回先の管理人様の受け止めた方とか捉え方に特徴が出て、実に興味深い。大半はエロゲブランドとかエロゲ業界に対する否定的な意見や問題点を指摘したり糾弾するエントリーが大半を占める中で、"じゃあどうすべきか"的な今後の改善案などを提示したエントリーが少なかったような気がした。
・『Dies Irae』よりも騒動が広がってしまったのは、「独り言以外の何か」氏の(当初の)擁護エントリーがキッカケとってブランドに牙を剥くという皮肉な結果ながらも、今回の騒動で株が上がったのは同サイトという印象。エントリー当初はちょっと弱気になっているかなと思いましたが、あの主張軸のぶれなささは見習ねば。ただ、作品の深部まで踏み込んでいるせいか、ユーザー側というよりも、クリエイター側という感じがする。その辺りが嫉妬されて、煽られる理由の一端なんじゃないかなと分析してみたりも。アキバblogがそれを燃料にプチ炎上化。アキバblogの記事のルート削除されたヒロインのサムネイルに×はちょっと無いかな。たしかに閲覧者にはわかり易いと思いますが、愛が無さ過ぎる。ネット上の評判に対して敏感に反応して中古価格が劇的に下がってましたが、予約特典のシーツなどの複数買いの影響も少なからずあったと推測。無償保障の告知によって、どれくらい値を戻すか気になるところ。
・ネットは感情的で残酷でときに無力だ。それでも私たちは信じてる、エロゲのチカラを。エロゲーマー宣言。でも、すっかりネトゲ厨化。TF2面白いよ!
・エロゲユーザー的には、エロゲ業界とひとくくりの枠として捉えるけど、結局は個人商店の集まってるけど横の繋がりが希薄な商店街という印象を受ける。目先の実益だけに捉われて、業界全体を良くしていこうとか、盛り上げていこうという気構えのブランドがあまり無いような。持っていたとしても実際の行動に動かさないとかね。んでもって、食中毒や食品偽装とかで顧客からの信用を失って、ラノベ量販店やアニメショッピングセンターなどの他のオタモールにお客を取られて、エロゲ商店街はシャッター通り化へまっしぐら。エロゲは衰退しました。
・とはいいつつも、典型的な日本人らしく、オタらしく、熱し易く冷め易いというのも事実であり真理。「もう買わないぞ!」と高らかにハンガーストライキを宣言したところで、新作が発売されてしまえば、「○○可愛いよ。○○。」とか「××は俺の嫁。」となると思われ。なんというツンデレ!だから、安西先生・・・『こいとれ』が欲しいです。なので、今後の先行きについては、かなり楽観視してたりする。このいかにもなグダグダ感が良い意味でも悪い意味でもエロゲらしいっちゃ、エロゲらしいと思う。もう、しょうがないなぁ、エロゲは。
・"あきらかに管理された、クリエーターとは呼べない方々が作る、当たり障りのないゲームを量産するメーカー"に資金を投じる。その結果が『学食のおばさん』となるわけです。「メインヒロインが40歳なんだぜ!」と熱く語る某氏に男気を感じた。それが君の群青色か。
・とはいえ、こうも負の連鎖が続くと、作品の一定のクオリティを担保する統括組織があってもいいんじゃね?と思う。もうブランドの性善説やコモンセンスに頼るのは無理なんじゃないかな。ソフ倫とかメディ倫はもっとはたらけ。「職場を愛してるか?」 「給料分!!給料分!!給料分!!」
・「あー、エッチなゲームプレイするだけでお金が入ってくる仕事とかないかな。」↑とか?
・98〜02辺りの頃の方がよっぽど粗造乱造な酷い作品が多かったよねという話もチラホラ。
・何故か、パートボイス、単一ルート、メインヒロイン非攻略、非処女有り、バグがデフォ(昔の話ですが)なライアーはちっとも叩かれない、ふしぎ!
・あ、でも「すたじおみりす」は潰れちゃったよねみたいな。
・「ぼとむれす」は2008年になっても、あいかわらずなブランド。
・自分の興味は、『KISS×500 KISS権、発動』のテキスト内にどれだけ三点リーダが占めるかについて。
・オクルマダー?そんなことより、かにしのファンディスクに期待しようぜ(プレイボールAA略)。みやびちゃんぷりちー!
・リーダさん派、通販さん派、鏡花派の三国鼎立時代が到来。もちろん俺は、リーダさん派を選ぶぜ!
・たくみんはとっとと『はるはろ!』を執筆する作業に戻るんだ。
・ちと脱線。根本的な原因は、ボリューム肥大化に伴う工数の超過でしょう。各ツールが発達に伴い作業工数の削減と効率化が可能になったとはいえ、やれ女性キャラはフルボイスにしろ、やれデモムービーは当たり前、やれ体験版を配布しろ、マルチエンディングは必須、予約特典はもっと豪華に、攻略ヒロインをもっと増やせ、イベンドやエロシーンのCG枚数も増やせ、P2P対策に新しいプロテクトを組み込んだり、サイトやファンクラブ運営など、エトセトラ、エトセトラ、DOS時代には無かった様々なゴットなユーザー様のゴットゴーガン(我侭)に応えてきた結果、自分達の首を絞めてしまった感が否めない。志しは高くとも、理想を抱いて溺死しちゃ元も子も無い。
・ブランドの規模にあった背伸びをしない製作をすればいいじゃないと思いつつも、他のブランドの作品と常に比較されて、少し劣る部分があれば、まるで鬼の首を取ったかのようにレビューサイトや掲示板などで追求されるだけに、ユーザー側からしてみれば手抜きが許されないこの状況というのは好ましいですが、ブランド側にはホント厳しいと思う。だからこそ、ボリューム偏重で柔軟性に乏しい大艦巨砲主義から航空主兵主義への転換が望まれるところ。おっぱいや容姿は小さい方が好まれるのに、なんとも皮肉な結果だ。
・テキストサイズで報酬額が決まっていることにも問題かな。
・購入特典、予約特典の是非については色々と思うところがあるだけに、別途ネタに。もっぱら最近は、特典の付かなくて安く購入できる古川とかメッセを利用。テレカとか寝具系のアイテムは持て余してしまう。
・アリスとかは一人のクリエイターの才能に依存しないアトリエ方式で開発されていて、作品を製作するのはクリエイターではなく会社という色合いが強い。まぁ西の横綱と評される老舗ブランドなだけに、単なるイメージ的なものだけで、実態は他社となんら変わらないかもしれませんが。もはや、先の見えない一寸先は崖なエロゲチキンレースを、命という燃料をもってブレーキの無いダンプカーで爆走させる時代ではないのかも。("命は燃やしつくすためのもの"を信条にされている方は別ですが)
・"オンリーワンプロダクト"という意味では、管理とか枠に囚われないからこそ、凄い作品が生まれる。製作された作品とのみ向き合うのであれば、きっとそれがベストだと思うけど、この辺りは求めるものの方向性の相違があるので略。ひと言だけ言わせてもらうと、「死んだら元も子も無くね?」
・他ジャンルでは分割(巻とかクールとかで)が当たり前なのだから、もう1作品のみで作り上げて完結させることに固持する必要は無くなってきた転換期を迎えているんじゃないかな。最近だと『マブラヴ』や『ef』、中〜低価格路線の作品ではわりと分割されて販売されるようになってきましたが、まだまだ根底には受け入れ難い土壌があるようで。たとえば、共通ルートのみをスターター、公式サイトやアンケートハガキでの人気投票やネットの評判などを参考に、需要のあるヒロインのみをエキスパンションとして在庫管理が不要になるダウンロード販売と併用するなどのリスク分散を行いながら、積極的に行われてもいいと思う。
・ただ中〜小規模のブランドだと、幾多の苦難を経てダウンロード販売に漕ぎ付けたとしても、初動では見向きもされずに他社のパッケージ版に流れる可能性が大なので、よっぽど作品に自信があって定番商品となりうる作品で無ければ、厳しいかもしれない。なので、結局のところ過去の実績が無いだけに、リスクを恐れて手を出さないんじゃないかな。少なくとも、自分が経営者なら承認しませんもの。実験作ならともかく、メインタイトルなら確実実に。
・大手のビックタイトルだと、世界観の引き継げるから初期草案からまた作り出さなくて済むという工数面や前作の販売数から逆算が可能といった大きな利点(ランスやFateなどはこのアドバンテージが大きいと思う)がありますが、逆に売れない作品は大きくセールスを落とす可能性が高いだけに、最悪『男坂』とか『サイレントナイト翔』路線の投げっぱなしジャーマン方式のうやむやになってしまう気がする。今時のエロゲは生ものなだけに、1ヶ月経過しただけで廃れてしまい、数ヶ月後に続編が発売される頃にはもう別の作品に関心が向いてしまっている可能性が高いという大きな欠点も。エロゲーマーと秋の空。ただ『さよならを教えて』とか『SWANSONG』のように数年経過した後見直される作品もあり、この方式での実績が無いだけに、予測不能。理解不能
・まぁこうやってつらづらと書いてみたところで、どうせ何も変わらないのであった。絶望した!