winter note

2006年12月12日 Left Handed Compliment

[] もっとホメるのだ


 あらゆる女は、目の前の男が自分に好意を持っているかどうか、正確にかぎ分けることができる(ただし「この男はわたしに好意を持ってない」とかぎ分けた上で無視する女もいる)。


 だから男が女に恋心を告白するとき、心から驚く女は皆無である。驚く女がいたとして、それは「驚いたほうが自己演出する上で都合が良い」と考えた結果の演技であるか、告白という行為ではなくあまりにベタベタな台詞に驚いたか、告白してきた男の背後からトラックが突っ込んできたか、いずれかである。


 何ひとつメッセージを発信しなくとも、エスパーかエスパー以外の何かのように、女は男の好意を完璧に読み取ることができる。よって、男が女に自分の好意を伝達するのは、意思の疎通という観点からは無意味である。


 ではなぜ女は男に対し「わたしのこと好き?」とたずねたり、言外にそうした質問をにじませることで、男に「好きだよ」と言わせたがるのだろうか。

 意思疎通のためではない。意思疎通のためだとしたら、既に付き合っている男に、みだらな行為や、ふしだらな行為や、みだらかつふしだらな行為をしている最中に、好意を表明させる必要は(多くの場合は)ない。


 女という生き物は「スポットライト効果」を好物としている。自分に好意を持っている相手が、スポットライトをこちらに向けてきて、それでようやく女は満足できるのだ。男の「好きだよ」の台詞で女が舞い上がるのは、好きだという意思が伝達されたためではない。そんなものは顔を見ただけでわかる。女が舞い上がるのは、男の興味・関心・好意が自分に集中し、舞台の主人公のようになれる瞬間がやってきたからなのだ。


 軽薄な男にホメられ続け、のぼせあがってしまった女、というステレオタイプなイメージがある。ステレオタイプではあるのだけれども、実際にほとんどの女は、男からホメられ続けるとオーバーヒートするよう設計されている。

 どれだけステキな台詞であれば炉心温度が上昇するか、どれだけ連続して銃撃を喰らいつづければ限界に達するかは、個体ごとに違う。けれども、すべての女が最前線向けに生産されているわけではない。というか、多くの女は戦場慣れしていないため、それなりの銃撃でそれなりにダウンするはずだ。


 すぐれた兵になるために、まず連射性能を鍛え上げるべし。レベル上げは得意でしょう? シューターは連射してナンボでしょう? 細かい作戦やオプションの準備も良いけれど、それもまずは基礎能力を高めてから。


 というわけで練習がてら、わたしを遠慮なくホメるがよい。秒速でのぼせあがってみせますぜ?

NANA氏NANA氏 2007/01/07 20:36 すごい面白いです。文字読むのめんどくさくてブログとかほとんど最後まで読まない自分ですが、どんどん引き込まれていきました!

winternotewinternote 2007/01/08 10:48 素敵な言葉をありがとう。冗談抜きで秒速有頂天のわたしです。小躍りしたくなるぐらい嬉しく、まあ実際に小躍りするはずはないのですが、代わりにこの感情を、エアボイパ(エアギターのギターをボイス・パーカッションにしたもの)で表現してみます。では、よく見ててくださいね。3・2・1……

……以上です。ご清聴ありがとうございました

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