ArchLinux へ TeX のインストール
目的
TexLiveパッケージのインストールから日本語のpdfが出力できるようにするまでの覚書です。
手順
パッケージのインストール
sudo pacman -S texlive-core texlive-langcjk
設定1
まず dvipdfmx が読みこむパスを調べます。kpsewhich コマンドを用います。
kpsewhich -show-path="opentype fonts"
とすれば opentype font を調査するディレクトリ、
kpsewhich -show-path="map"
とすれば map ファイルを調査するディレクトリを出力します。このとき、たくさんディレクトリが出力されますがそのうちのどこかひとつにリソースが配置されていれば dvipdfmx は読み込みます。
今回は /home/username/.texlive/texmf-var/fonts/map および /home/username/.texlive/texmf-var/fonts/opentype ディレクトリを新たに作成しそこに置くことにしました。
設定2
map ファイルを作成します。IPAフォント および IPAexフォント は TeXLive の中に含まれています。これを利用したい場合は以下のmapファイルを用意します。
rml H ipaexm.ttf rmlv V ipaexm.ttf gbm H ipaexg.ttf gbmv V ipaexg.ttf
独自のフォントを使用したい場合は設定1で調べたopentype fontsやtruetype fontsのディレクトリにフォントファイルを配置し、上のmapファイルと同様なものを作成します。
rml H RyuminPro-Light.otf rmlv V RyuminPro-Light.otf gbm H GothicBBBPro-Medium.otf gbmv V GothicBBBPro-Medium.otf
これらのmapファイルを設定1で調べたmapファイルを置くためのディレクトリの中に配置します。
設定3
/etc/texmf/dvipdfmx/dvipdfmx.cfg 内でmapファイルを読み込んでいる部分をコメントアウトし、新たに設定2で作成したmapファイルを読み込むよう記述します。これで dvipdfmx の -f オプションでいちいち設定せずに済みます。
f ipa.map
このあと updmap コマンドを実行してmap情報を更新してください。
確認
platex test && dvipdfmx test
としてmapファイルで指定したフォントが埋め込まれたpdfが出来ているか xpdf や acroread で確認してください。
なお sty ファイルなどを追加して利用する場合は mktexlsr や texconfig rehash などのコマンドでファイルの場所のキャッシュデータを更新する必要があるかもしれません。
追記
同様に dvips のフォントマップを指定しようとしたがうまくいかず。