NLPの代表システムを理解する
心の動きが手にとるようにわかるNLP理論 (アスカビジネス)
NLPでは人の互換の背景にある神経論理構造を、「代表システム」と呼びます。 p.25
NLPの代表システムをご存知ですか?
人は通常他の人とコミュニケーションを図るとき、五感でキャッチした情報を脳に送り、言葉を使ってその情報に意味を持たせます。この意味づけのしくみ、行動や反応の仕組みが、個人個人にプログラミングされています。
NLPでは、人の五感の背景にある神経論理構造を、「代表システム」と呼びます。代表システムは、
- 視覚(Visual)
- 聴覚(Auditory)
- 味覚・嗅覚・触覚(Kinesthetic) (ひとまとめに体感覚)
の3つの感覚(頭文字をとってVAK)を指します。
人は、他人とコミュニケーションを図るときにこの3つのシステムのうちのいずれかを優先的に活用します。たとえば、絵や画像で物事を始めに捕らえる人は視覚を優先します。次に音や本など論理的に物事を捉える人は、聴覚システムを優先します。最後に物事を感覚・味覚のように捉える人は、体感覚システムを優先します。
これが理解できると、他の人間とコミュニケーションを図ろうとするときに、相手がどの感覚システムに重きをおいているかを認識できるようになります。相手の優先システムを理解できれば、次からはその人と話すときはその人が心地よいと思うシステムを用いて話をしてあげれば話はスムーズ行くようになります。
たとえば、視覚システムの人間に論理的に説明してもあまり効果はありません。逆に視覚システムの人間には、図や画像を見せてあげると特によく理解できるようになります。
このように、人は他人とコミュニケーションを図る際にはまず相手の代表システムを把握するよう努めましょう。そうすれば、後はその代表システムにあわせて会話をしてあげれば相手との衝突もなく円満に解決していくはずです。