リハビリ?

アフタ

木村紺新連載『マイボーイ』

前置き:未だに『からん』の打ち切り(?)に納得いっていない私としては、新連載というのもちょっと嬉しさ半減です。

序論:えーっと。なんでボクシングだったんだろう。『からん』があんなに あんなに あんなに! おもしろかったのに途中で終わらなきゃいけなかったのに、なぜボクシング。

本論:私が人生で最も面白いと、すげぇと思ったボクシング漫画は『シュガー』なのですが、あの漫画がコケていった理由はすべからく「人間」にフォーカスが向いていったからだと思っていて、当初の方向性のまま、突き抜けた天才を描こうとし続けていったならば、あの漫画は一般受けは別として、漫画の中で金字塔として有り続けていけたのではないかと思っているのです。
 『からん』はそういう点において『シュガー』に劣るのは間違いないわけで、木村紺信者としての贔屓目がなければもしかしてあれは駄作だったのかしらと思わなくもない。思わなくもないのですが、、あれはあんな終わらせ方をしていい漫画ではなかったとも思うのです。アフタなんだし。あの雑誌の存在意義はそこしかないだろう。褒め言葉です。
 だけどもボクシングはどうなのだ。木村紺の絵の特徴は「切り取りの妙」であってですね。あるコマとあるコマの間が相当空いたとしてもなんとなく許される(わかりにくいな)部分なわけでさ。柔道ならアリでもボクシングはダメなんじゃないだろうか。という懸念を初回の描写は払拭してくれなかった。古代エジプトの壁画でボクシングを見るような違和感が残るわけです。それ自体が悪いかと言われればそうでもないけど。信者の私でさえあのアニメ絵の娘さんと気弱な主人公のストーリーに興味が沸いたとしても木村紺が描くボクシングに興味が沸かない。どうなの。今回トチったら次の目はあるの。巨娘でいいじゃないかと思うのです。

結論:もしや天才を描きたい漫画家なのか?それならスポーツ題材じゃない方がいいんじゃねえかな。

※全ての関わりになったことのある方々へ。もし石川県は金沢市へいらっしゃる機会がございましたら、ぜひともこちらのコメント欄へご一報ください。不義理の償いとは申しませんが、素晴らしい海の幸を食べさせるお店にご案内申し上げ候