■
U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術
- 作者: C オットーシャーマー,C Otto Scharmer,中土井僚,由佐美加子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2010/11/16
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 59回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
U理論のセミナーへ行ってきました。
発電会議のファシリテーションで使えそうな気がしていたからです。
石原さんの回し方もそれに則っていたこともあり、実際受けてみて自分なりの理解ができた気がします。
そして、他の仕事や趣味、生活などでも使えそうな概念、理論です。
日本人が持つ暗黙知の継承、空気を読むそういったことを、理解しにくい方々が力を促進しようと言う目的で開発された、理論化されたのでは、そんな気がします。
レベル分けしつつ、各人の内面、見えない部分を語り合えるようにしているのが面白いと思いました。
レベル1だよね、今の気付き、セレンディピティはレベル2だよね、あるある、共感できる、実感できた、腑に落ちましたはレベル3だよね、一体感を持ってこれで行けそう、さあ新たな未来に向って〜てな感覚はレベル4だよね、なんてふうに。
スポーツや武道の世界、趣味の世界、科学の研究の世界、開発の世界、職人の世界、政治の世界、あらゆる場面で、目に見えない領域をレベル分けして語り合う、問いかけ合うことで、共通認識を促進できるのではないかという気がしました。
自分自身との対話も同じように内省するプロセスを、レベル分けして第三者的に認識していこうとすることで、内省の促進が図られるような気がします。
現場で苦しんでいる、スポーツや武道などで伸び悩んでいる、研究開発で日々考え抜いている、そのように日々精進している人には、U理論は不要かもしれません。
それができない人に、それができるように促進するときに語りかける言葉として、U理論は使えるツールなのかなという気がします。