なぜ「事業再生コンサル」なのか?

Twitterで「なんで事業再生コンサルを目指したんですか?」と質問をいただいたので、そんなことについて書いてみます。ちょうど最近、今後いまの仕事を続けていくかどうかを考えているところだったので、これまでの振り返りと頭の整理も兼ねて。

「なぜ事業再生コンサルなのか?」
この質問に答えるには2つの軸で説明をしないといけないと思う。
1:なぜ「コンサル」なのか?
2:なぜ「事業再生」なのか?


1:なぜ「コンサル」なのか?について

  • 汎用性が高いスキルが身につけられるから
    • 再生のコンサルティングの行うには、幅広い知識が身につける必要がある。財務(会計・税)、法務といった、いわゆる士業的な知識はもちろんのこと、事業に対する知識、組織設計(Structure)、組織・事業運営方法(Operation System)、人材配置(Staffing)といった、まさに経営全般に対する知識が必要になる。上記スキルは、特定の業種・業界だけでなく、仕事をしていく上で、ありとあらゆる業種・業界で役に立つ汎用的なスキルだと思う。こういったスキルを幅広く若いうちから身につけられる仕事が少ないと思ったので魅力的に感じた。
  • 様々な業種・業界を対象に出来るから
    • (自分の働いているところの場合)特定の業種、業界だけでなく、ありとあらゆる業種、業界が守備範囲なので、その分得られる知識・経験が多くなると思ったから。事業会社に新卒で入り、ある部門、ある課の、特定された業務を行うことで得られるものは少ないと、当時判断した。
    • あとは、単純に飽きっぽい性格なので、仕事の対象が変化に富んでいること、また一定の期間でまったく別の新しい仕事をする機会があることは非常に魅力的だった。実はこの理由がすごく大きいかもしれない。。。

2:なぜ「事業再生」なのか?

  • 経営を行う上で必要な知識・スキルが身につけられるから(上記とかぶりますが)
    • 「事業再生」は上にあげたような、「経営」にかかわるあらゆる知識・経験が必要になるので、それらを幅広く身につけるには「事業再生」の分野が適していると思ったから。例えば、いわゆる「戦略系」では会計、税、法務といった、ある意味事務的な(しかし経営の根幹をなす)部分が必要な場合は外注に出すことが多く、「事業」に特化した役務の提供になりがちです。例えばマーケティングや、営業力の強化、組織設計といった個別テーマに対してのアプローチが中心となる事が多い(とその時は考えていました)。人事コンサル、営業コンサル、●●コンサル、といった専門分化した役務ではなく、常に会社・事業全体の事を考えていく必要がある事業再生という分野は魅力的だった。
  • わかりやすく「良いこと」だと思ったから
    • 単純に、困っている人(事業継続が困難になっている会社・人)を助けられるのは気持ちがいいと思ったから、というのも大きな理由だと思う。まぁ一言でいうと「かっこよさそう」だったから、という感じでしょうか。もともと開発学なんかを勉強していたものだから、単純に「利益追求・利益至上主義」といった趣がある仕事に興味を持てなかったんだと思う。自分の仕事が「わかりやすく」社会的に意義がありそうであることをそれなりに大切にしていたような気がする。(すべての仕事は社会的に意義があるという前提はもっていますよ)
    • 実際、お客さんにはめちゃくちゃ感謝されることが多々あります。なかなか、こういう経験は出来ないなぁと本当に思う。こんな若造に対して、「worldofyesterdayさんがいなければ、うちの会社は潰れていた」とか「なんて感謝すればいいのかわからない」とか言われるのはやっぱりしびれます。まぁその分あほみたいに大変だったり、厳しい状況におかれたりしますが。。。

と、すぐに思い出せるところで書いてみました。あらためて書いてみると、「ああ、そんな事を考えていたんだなぁ」とそれなりに発見があるものですね。こうやって、振り返ってみると、「やりたいこと」が明確でなかったが故に「汎用性の高いスキル・経験」を重視していたんだな、と感じます。そうやって、身につけたスキルや経験の先に何を見ていたのか?というとそのときは具体的に見えていなかったです。選べないからこそ「なんにでも役に立つもの」を得られる事を選んだんでしょう。漠然と「将来自分で事業をしたい」という気持ちはあったのだけど、具体的に「これ」というものがなかった。
結果として得られたものとても多かったので、不満はないけれど、次のステップをどうするか?については真剣に考えるタイミングに来ていると感じています。

とりあえず、こんな感じで。

「なぜ、ノウハウ本を実行できないのか?

もともと、継続力のなさが自分の弱みだ!と考えているので、ついついこういう本は気になってしまう。頭ではよーくわかっていても、実行に移さないとか、解っているけどやめられない、ということを繰り返しているので、いいかげんに改善せねば、と思い年末に購入。本当にすぐに読める(1時間もあれば充分)ので読みっぱなしになっていたけど、改めて手に取ってみたので頭の整理をしておく。

本の内容を素直に受け入れて、素直に良い部分を身にしていきたい。

なぜ、ノウハウ本を実行できないのか―「わかる」を「できる」に変える本

なぜ、ノウハウ本を実行できないのか―「わかる」を「できる」に変える本

<ポイントメモ>
知識を行動に移すための最大のポイント

  1. 「1にも、2にも、3にも、反復すること」断続的に何度も情報に接することで、行動を身につけることが出来る。

知っている知識を実際の行動に移さない理由は3つ

  1. 『情報過多』
  2. 『ネガティブなフィルター装置』
  3. 『フォローアップの欠如』

1:情報過多

  • 一度しか読んだり聞いたりしたことのないものは、ほとんど覚えていられない。
  • よって、「少数のものを何度も」学ぶべきであり、「多数のものを一、二度」学んでも意味がない
  • 何かを復習するには、少数のコンセプトに集中し、それを何度も繰り返し行い、それに深く没頭し、そのアイディアやスキルをさらに発展させなければならない。そのためには間隔を置いた反復が重要である。

2:ネガティブなフィルター装置

  • あらゆる情報−本、CD、ビデオ、セミナー、会話など−を優柔不断で、閉鎖的で、批判的で、不安でいっぱいの心で見る傾向が強い
  • そのようなネガティブなフィルターを通してものを見ると、見たり聞いたりしたことのごく一部しか、学び、活用することが出来ない。また、達成出来ることのうち、ごく一部しか成し遂げることができない。
  • ポジティブでとらわれない心は、創造性、創意、機知を活性化し、想像以上の可能性を生み出す
  • 新しい情報の「間違っている」ところを探すのではなく、積極的に「正しい」ところを探し、自分自身に「自分が読んだり聞いたりしているものには何らかの価値があるはずだ。それは何だろう?」と問いかけることが重要。
  • 閉鎖的でネガティブな見方を開放的でポジティブな見方に変えることは、成り行き任せではできない。新しい考え方を絶えず推し進める方策が必要である(→フォローアップの仕組み)

※「聞く(学ぶ)」ポイント

  • 偏見や先入観をもたずに聞く
  • 新しい情報を学ぼうと熱心に取り組む姿勢で聞く
  • 前向きな期待をもって聞く
  • 相手の言うことだけでなく、想像力を刺激して何を生み出せるか期待しながら聞く
  • 「これをどう活用できるだろうか」と考えながら聞く

3:フォローの欠如

  • 成功する人は熱心に学び、仕組みとサポートと説明責任を与えるフォローアッププランを持っている。
  • 成り行き任せでは教わったことを実行に移すことは出来ない。
  • 「教える、やってみせる、それをやらせる、見守る、上達を褒める、または方向を変えさせる」というのは単純だが効果的なフォローアップ・プランである。
  • いいところを取り上げて強調することで、学習者のモチベーションを高めることが出来る。方向性を変えさせたり、間違いを指摘したりする前に、上達を褒める事が重要である。
  • そして、学習者自身が自分を褒め、方向を変えられるようになる事が重要である。
  • 1対1の面談、外部コーチにょる指導は、知識と実践のギャップを埋めるのに有効な方策である。