風見瀞

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2004-10-11 師の教え

娘。ラジ宴ディレクター・しりうす。氏の“魂の訴え”です。是非ご一読を。

娘。楽宴メイン掲示板投稿7159

書き込みが流れてしまいそうなので転載しちゃうよ>しー 10:49

番組の最後の方で「ヤフオクで定価の倍出してチケット買うのを1回我慢してそのお金をCD代にまわして貰いたい」って言ったんですけどこれ結構マジメにそう思ってて、なんとかもっと分りやすい形でこの切実な願いを伝えたかったなぁと少々悔やんでおります。


制作現場の第一線でハロー!プロジェクトを支えている方と幸運にもお会いしお話をする事が出来てその中にはファンとして冷や水をかけられたようなハッとさせられる話も多くありました。正直、視聴者に明かすのは躊躇ってしまっても当然と思えるような質問もあったはずです。にもかかわらず氏はインタビュー中ただの1度も「その質問はちょっと・・・」と拒否する事はありませんでした。インタビュー後には「愛のある放送を。信じてますよ」とおっしゃって戴きました。事実、放送前のチェックは要求されることはありませんでした。


様々なリスクを承知の上であえてマイクの前に立ってくれた勇気とファンを全面的に信頼できてしまう氏の器の大きさに感動しつつファンに求められている事を肌で感じずにはいられませんでした。


インタビューは「二人ゴト特集」というカタチで撮影中のこぼれ話だけをまとめて放送する事も出来たのですが、今回あえて当初の予定を変更して残した部分があります。これはリスナーの方によっては「視聴者にそんな話を明かすのはいかがなものか?」とお思いになられたかもしれません。けれど、ギリギリのラインで残した話の中にこそ今ファンに現場から伝えたかった事がこめられていたと思っています。


TV番組を作るというのは慈善事業ではありません。様々な方面から寄せられる要求に応えながらも制作スタッフは“良い番組”というものは誰にとっての“良い番組”であるべきなのかを見誤らずに日々戦っています。伝えたい画があれば放送に間に合わなくなったとしても撮影を続け、撮りたいアイデアがあれば実現出来るよう提供側に打診し、また過去の放送でDVD化出来なかった残したい画があればなんとかカタチに残るよう再提案をする。与えられた条件の中でメンバーの魅力をファンに伝える事に対する真摯な気持ちは僕らの想像以上のものでした。


「ダメだと思われたら終わりですよ。全然僕の枠だなんて思ってません」


そう語る氏の真剣な眼差しには常に覚悟を意識しながらもクリエイターとしての誇りを持ち続けて来た人の強さを感じました。


そろそろ僕らはインターネットの便利さと引き換えに見失ったモノがたくさんあるって気付いてもいい時期なのかもしれません。ネットはファンにとって情報や同好の人を繋ぐ最良のツールのひとつだと僕は思っています。けれど、その便利さゆえ手放したものも少なくありません。例えばネットを巡れば新曲が聴け、見逃した番組を簡単に拾えてしまう。確かに便利だけれど、だからと言ってCDやDVDを買うのをやめてしまうのはやっぱりどこか違うんですよね。番組に対する意見や要望もそう。ネットの便利さが逆に結果を遠ざけるものになってしまっている場合もあるわけです。


曲にしろ映像にしろ、それらが誰に向けてリリースされているのか。彼らやハロー!のメンバーが苦心しながら作った作品は誰へのものなのか。「別に自分が買わなくても何も変わらないよ。どうせ事務所主導で動くんだから」と思っている方がもしいるのならそれは誤りだと断言できます。僕らが思っている以上に結果はダイレクトに反映されている。悔しいけれど、あともう少しの“ファンの支持”が届かずに失ってしまったものは少なくない。


マイナス面で簡単に結果が出てしまう反面、プラスの面で結果を変える事は僕らが思うよりずっと容易いらしいです。放送中、語っておられた“ファンの声の伝え方”はほんの一例にしか過ぎません。今回、ありがたい事に総リスナー数で3700人もの方に放送を聴いて頂きましたがこの数字はひとり1枚なにかのCDやDVDを購入する事で未来をまだまだ大きく変える事ができる数字なんです。


なんか説教くさくなっちゃって、んぁーなんだかなぁって感じですがファンとしての行動ひとつで僕らがハロー!プロジェクトを盛り上げる事が出来る。ファンとしてやるべき事をやる事でしか彼女達を支える事は出来なくてこれは僕らにしか出来ないことなんだって事をジックリ考えてもらえたら、やっと今回の放送が成功したと言えるんだろうと思っています。



ラジ宴が放送された翌日、買いそびれていたハロプロのCD、DVDをTSUTAYAでまとめ買いしました。それらの商品は今回の放送が無かったら買わず仕舞いだったかもしれません。


ボクも「セールスと事務所の戦略とは無関係」という根も葉もない憶測に疑いは持ちつつも「大外れではないだろう」と考えていました。ただ、現場の声を聞いて目が覚めました。冷水をぶっ掛けられた気分です。


系列のレコード会社であっても数字に対してはシビア。ネット上やコンサート会場での盛り上がりは参考程度で、結果として数字だけが評価の対象になる。それぞれに目標が設定され、達成できなければ次の展開はない。どこの世界でも当たり前のことなのに。なぜか忘れていました。


CDは「支持票」そのもの。いくら意中で支持していても行動に移さなければ何も伝わらない。そのアーティストに次のステージが与えたいのならば購入すべきでしょうね。裏を返すと、不買という“不支持票”を投じることには「そのアーティストがどうなろうとも全く構わない」くらいの覚悟が必要ということです。


不買を決め込んだ作品が脳裏に浮かぶ。彼女たちを支持する者の一人のはずなのに、彼女たちの“未来”を奪う方に加担していたのかもしれない――。


「無投票層」なんて都合の良いポジションはボクらには用意されていない。そしてうつつを抜かしている時間もない。大切なのは行動で意思表示すること。それが彼女たちの可能性を広げることになるということ。インタビューではこんなことも教えてもらいました。本当に有り難うございました。

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娘。ラジ宴(今のメイン)
娘。楽宴(モトサヤ)

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