白豚饅頭日記

2015-02-15 パラオの「狼」

[]HGUC ドーベン・ウルフ(ユニコーンver)

今日は夜勤休日出勤明けでしたので、お出かけせずガンプラを。昨年の夏休みに製作途中で止まっていたHGUCのドーベン・ウルフ(ユニコーンver)を完成させました。

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劇中で全高20メートルを越える巨体は他のMSと比べても圧倒的な存在感を放っています。このキットは『機動戦士ガンダムUC』のコミック版にあたる『機動戦士ガンダムUCバンデシネ(月刊ガンダムエース連載)』の第5巻、パラオ攻防戦にて登場した機体を再現していますので、いわゆる「袖付き」仕様になります。アニメ版には登場していません。あれだけ雑多な「袖付き」の編成だといたかもしれないけど。

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背面。バックパックには準サイコミュ兵器「インコム」を装備。

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これは「原型機」から装備されていた武装で、ネオ・ジオンの技術で開発された兵器ではありません。バックパックのアンテナにマウントされているのは対艦ミサイル。「原型機」では推力はシールドブースターに依存していましたが、ドーベン・ウルフではバインダーに高推力バーニアを装備させています。

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バインダーの先端にはビームキャノン、さらにミサイルポッドを装備。呆れるほど火器を満載しています。

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腹部には「原型機」には無かった二連装のメガ粒子砲を装備。「原型機」ではコクピットのあった位置で、メガ粒子砲を搭載した結果、コクピットは上に押し上げられ胸部に移動、胸部にあった冷却系と姿勢制御スラスターは胸幅を広げて左右に押しやられており、元々マッチョだった「原型機」に比べても更にマッチョになっています。

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ビームライフルと接続すれば、メガ粒子の加速出力が3倍まで引き上げられ、メガ・ランチャーとして使用でき、ドーベン・ウルフ最大の火器となります。

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もちろん、火力一辺倒だけでなく、近接白兵戦用にビームサーベルも装備。さらには

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ビームハンドと呼ばれる下腕を分離してビーム砲台として使用できる機能を装備。ビーム砲口はマニピュレーターの手のひらにあり、通常はビームライフルとの接続に使うエネルギーCAPとして、分離後はビーム砲口として機能するようになっています。通常型では通信ケーブルで制御しますが、指揮官型はレーザー通信で制御し、ケーブル収納スペースに「隠し腕」と呼ばれるサブアームを装備。このサブアーム、ビームサーベルくらいなら握れるので近接戦闘にも対応できます。このビームハンド、ビーム砲台としての機能以外にも高圧電流を放出する機能もあったりと至れり尽くせりなんですが、実際に射撃するとしたら、一回の分離時に一回の射撃くらしか出来なんじゃないかしら?「武器の付いた腕を飛ばす」という機能自体はジオン系ではMSN-02ジオング(更に言うならMS-06Zサイコミュ試験型ザク)が実用化しているので、この部分はネオ・ジオンオリジナルの技術でしょう。

さて、ここまで遠回しに「原型機」と言う表現を使ってきましたが、このドーベン・ウルフはネオ・ジオンが独自に開発したMSではありません。

連邦軍から流出したあるMSをベースとしています。それは

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ORX-013「ガンダムMk-V」です。グリプス戦役の末期の混乱の中、エゥーゴ主体の新政権が誕生すると、ティターンズ政権時代には公に認められていた強化人間の研究や、それに付随する技術の開発は全てペインティングされる事になりました。ガンダムMk−Vは本来「サイコガンダムの戦闘力は維持しつつ小型化」と「ニュータイプではない一般兵でも使用可能なサイコミュ兵器」という2つの開発目的を持っており、グリプス戦役末期には完成した数機がテストに入っていたのですが、上記のような政権交代の中、強化人間研究を行っていた技術者達は新政府に逮捕される事を恐れ(それくらい非人道的研究をしていたから)、逮捕の手を及ぶ前に一部の技術者ネオ・ジオン亡命、その手土産として試験中だったガンダムMK-Vの1機をネオ・ジオンに持ち込んだのです。

ネオ・ジオン無償で「ガンダム」を手に入れました。

ただ、同じように手に入れたサイコガンダムMk-IIのように試験目的での運用はせず、この時期にエゥーゴが投入してきた新型機MSZ-010ダブルゼータガンダムや、順次投入されてくるゼータ系量産機(ゼータプラス)や百式系量産機(百式改)への対抗も視野に入れた次期主力MSの開発ベースとする事になります。当時、ネオ・ジオンでは「正当なザクの後継」としてAMX-011「ザクIII」が開発中であり、ハマーンとその側近達は強力な機体を精鋭部隊に配備する方針(ただ、一方でこういった「強化人間か一部のエースにしか使えないMSでは戦力として数を揃えられない」と憂慮する軍の高官達が別途開発させたのがAMS-119「ギラ・ドーガ」の原型機です)で、より強力なMSを配備したい方針から、ザクIIIとドーベン・ウルフのコンペティションが行われる事になりました。

ネオ・ジオン生粋の技術で作られたザクIIIか、それとも連邦の技術をベースとしたドーベン・ウルフか。

結果は準サイコミュ兵器を装備し、圧倒的な火力を持つドーベン・ウルフが勝利し、正式な量産が開始されます。しかし、最初にドーベン・ウルフを受領したラカン・ダカラン率いるスペース・ウルフ隊が、ハマーンに叛旗を翻したグレミー・トトに与した事で、事態は混迷します。アクシズにあったドーベン・ウルフの量産ラインもグレミー派に押さえられた事で、ハマーン派は慌ててザクIIIの量産を行いますが、その混乱を突いたエゥーゴネェル・アーガマ隊「ガンダム・チーム」の活躍もあり、両者が共倒れに近い形でネオ・ジオンは崩壊、既に量産ラインに乗って一部の部隊には配備も始まっていたドーベン・ウルフは(同じくザクIIIも)エゥーゴ影響下の連邦軍の追撃を逃れて雌伏することになります。また、量産ラインで製造中の機体や部隊受領前に連邦軍が接収した機体はアナハイム・エレクトロニクス社に譲渡され、連邦軍規格への改修後(ガンダムMK-Vに近い形に逆改造)にビスト財団の私兵部隊が運用する事になりARX-014「シルヴァ・バレト」になりました。

シルヴァ・バレトは『機動戦士ガンダムUC』のエピソード7に登場しましたね。

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この動画にもチラっと出てますけど。

他に比類無き戦闘力を得たドーベン・ウルフでしたが、その複雑な火器管制やシステムの操作は熟練したパイロットでも難しく、またその整備も困難で、実際に数が揃い始めると整備や補給やパイロットの養成と言ったインフラ面の弱いネオ・ジオンでは運用が難しかったと思われます。第一次、第二次と続くネオ・ジオン紛争を見た時、ネオ・ジオンの指導者達はその面を理解していなかった様にも見えます。かろうじてシャアネオ・ジオン官僚がしっかりしていた事もあっていくらかマシでしたが。ってかそこが分かっていたら連邦と戦争なんかしないんでしょうけどね。

さてさて、キットの方は可動範囲、プロポーション共に良好。組み上げれば理想のドーベン・ウルフが完成します。ただ、かな〜りパーツ数も多く、シールに頼る部分もあるので、そこは要注意。

バリエーションとして『ガンダムZZ』版と

シルヴァ・バレト

もキット化されていますので、ドーベン・ウルフ系が好きな人は好みで選べば良いんじゃないかしら。

僕的にはガンダムMk-Vのキット化を熱望ですけど!

さて、放置していた昨年の夏の宿題も完成しましたので、次は「ビルドファイターズトライ」関連を作ろうと思います。・・・ユウ君の「アレ」です♪