白豚饅頭日記

2017-05-04 戦場の犬たち

[]MG ジム・スナイパーII「ホワイト・ディンゴ隊仕様」

GWのガンプラ工作、まずは久しぶりのマスターグレードをチョイスしました。

f:id:wrx-sti:20170503193418j:image

RGM-79SPジム・スナイパーIIのホワイト・ディンゴ隊仕様。数あるジムの中でも屈指の人気を誇る機体です。初出はドリームキャストのゲーム『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で・・・』で、劇中では物語の最終決戦前に補給された最新鋭機として登場しています。

このゲーム、中々に異色な作品ですので、少し紹介を。

1年戦争末期、地球連邦軍ジオン公国に占領されていたオーストラリアの奪還作戦を発動します。ただし、主戦場は宇宙へと移行しつつあったこの時期、地上で展開できる大部隊は少なく、その戦力は人員・装備とも全て各戦線から抽出した「寄せ集め部隊」。その寄せ集めの中から、方面軍司令部直属の特務部隊「ホワイト・ディンゴ」が編成されます。隊長は物語の主人公でもあるマスター・ピース・レイヤー中尉。元戦闘機パイロットで、開戦後のごく初期にMSに転向した「モルモット部隊連邦軍内で極秘裏に編成されたMSの評価・試験を実地で行う特務部隊)」出身者。パイロットとして優秀のみならず、兵士としての資質も高く、指揮能力にも優秀な「優れた隊長」の資質を持つ人物です。その他、2番機パイロットで戦車兵出身のレオン・リーフェイ、3番機パイロット軍楽隊出身という異色のマクシミリアン・バーガー、ホバートラック「オアシス」でチームをバックアップするオペレーターのアニタ・ジュリアン、頼り甲斐のある整備長ボブ・ロックなどがホワイト・ディンゴ隊の主要なメンバー。彼らはMS「ジム」及び「ジム・キャノン」を駆り、オーストラリア奪還に向けて障害となるジオンの重要な拠点や強力な部隊を先制して撃破する困難なミッションに挑みます。そこにはジオンが極秘裏に開発した細菌兵器破壊という極めて重要なミッションも含まれていたのでした・・・。

D

D

D

上の動画は近年バンダイPS3用にリメイクした『サイドストーリーズ』に収録された内容で、ドリームキャスト版とは異なりますが、物語の流れはほぼ同じです。

ドリームキャスト版ではラストまでジムの武装が貧弱だったんですよねぇ。

このゲームの最大の功績は、それまでガンダムファンから「ヤラレメカ」としてしか見られていなかったジムの評価を一変させた事ですね。チームプレイや後方との情報連結、高い索敵能力を活かせばジムは「かなり強い」MSである事をゲームで実感でき、プレイしたファンの多くがジムを再評価するようになりました。小説版ではその部分がさらに掘り下げられていてオススメの1冊。

さて、このキットはそんなゲームの内容を反映して多彩な武器がセットされています。

f:id:wrx-sti:20170503194311j:image

ちょっと戦闘機のパフォーマンス・プロモーション的に撮ってみました。そんな多彩な武器から一部を紹介。

f:id:wrx-sti:20170503193956j:image

「ロングレンジ・ビーム・ライフル」。初出は『機動戦士ガンダム第08MS小隊』。物語ラストで脱出する病院船ケルゲレンを見事撃墜したり、主人公機を攻撃したりと良い印象の無い武器ですが、出力・射程共、ジムが装備できる最強の武器でもあります。ただし、ドライブするにはそれなりの高出力反応炉を装備していないといけないので、ジムの中でも単機でこの武装をドライブできるのは、このスナイパーIIのみ。『08』では補助冷却システムを装備して陸戦ジム(初代ジム・スナイパー)が使用していました。ゲームではPS2で発売された『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』で登場したジム・スナイパーIIデフォルト装備として持っており、大抵の敵機をアウトレンジから撃破する圧倒的性能を持っていましたが、弾数が少ない(3発撃ったらチャージしないといけない)欠点があって使いにくい武器でした。

f:id:wrx-sti:20170503193628j:image

『100ミリマシンガン』。ごく初期の連邦軍量産型MSの主力武装がコレ。ビーム・ライフルに比べてランニングコストが安い事や、整備性が良好な点、そして「砲身温度さえ気を付けておけば連射が可能」な事が現場パイロットから高く評価された武装です。数発ではザクを撃破する事は難しいですが、連射で叩き込む事でザクはもとよりグフくらいまでなら何とかなる武装。ただし、のちに登場したドムや水陸両用型MS相手では貫通力不足が指摘されるようになり、より高初速の90ミリマシンガンに更新される事になります。

f:id:wrx-sti:20170503193723j:image

『ビーム・スプレーガン』。ご存知、ジムの武装と言えばコレ。当時即成された未熟なパイロットでも命中させられるよう、ビーム兵器のメリットである射程に目をつぶって、接近戦における速射能力の特化したビーム兵器。射程が短い為、大気圏内においては威力が低下傾向にあって、地上部隊ではあまり評価されていませんが、上手く使えば接近戦では強力な武装となります。この武装のみMGジム改」から流用。

この他にも陸戦型ガンダムと同じタイプのビーム・ライフル、陸戦用ハイパー・バズーカ、90ミリマシンガン、レールガン、ミサイルランチャー、180ミリキャノン砲などがあります。

ホワイト・ディンゴ隊独自にスナイパーIIに追加した武装が頭部のバルカンポッド

f:id:wrx-sti:20170503194010j:image

ジム・スナイパーIIは頭部センサーが強化されている都合で、頭部内部の容積が無い為、固定武装が装備されていません。が、ホワイト・ディンゴ隊の作戦任務上、近接防御火器は必要とされ機関砲ポッドが追加されています。

f:id:wrx-sti:20170503193740j:image

シールドは連邦軍標準のスモールシールドにラージシールドの下半分を増加装甲として装着した現地スペシャル。ザクのバズーカの直撃なら耐えられますが、ビームライフルには耐えられず、ラストの戦闘ではヴィッシュのゲルググが行ったビーム・ライフルによる狙撃でレオンの機体は左腕を損傷しています。

f:id:wrx-sti:20170503193832j:image

白兵戦用にはビーム・サーベルを装備。キットはジムの物では当時最新型のワンハンドグリップタイプですが、ゲームのコミカライズ版ではビーム・サーベルが補給で届いた機体に装備されておらず、慌ててそれまで使っていたジムのビーム・サーベルを転用した描写がありました。

f:id:wrx-sti:20170503193746j:image

頭部には精密射撃用のセンサーユニットを組み込んだバイザーがあり、これが「ジム・スナイパー」のアイデンティティとなっています。本来はロングレンジで使う武装用ですが、ホワイト・ディンゴ隊の機体運用ではガチンコの近接戦闘が多く、頭部センサー保護用のバイザー程度の使われ方しかされていませんね(^^;;

f:id:wrx-sti:20170503193611j:image

厳しい戦いの連続でしたが、ホワイト・ディンゴ隊は見事に任務を完遂。細菌兵器アスタロスの宇宙への持ち出しも阻止します。しかし、ジオン軍オーストラリア方面軍は連邦軍の攻勢に対して遅滞行動を成功させ、戦力の多くをアフリカ大陸に向けて脱出させる事に成功、連邦軍は大魚を逸した事になりました。連邦軍が懸念したトリントン基地の核兵器施設の奪還や、オーストラリアからのジオン戦力の駆逐には成功し、戦略的には連邦軍勝利となりましたが、戦後を考えると何とも中途半端な戦果となったのは事実。アフリカの逃れたジオンの残存戦力は後々まで連邦軍を苦慮させる事になります。

とは言え、前線で戦った連邦軍将兵の善戦敢闘を否定するものではありません。レイヤー達は最善を尽くして戦い、故郷を取り戻して勝利したのですから。

破壊された細菌兵器アスタロスですが、開発データ自体はジオン側に残り、密かに研究が進められて極秘プラント「ミナレット」に移され「ザビ家の復讐装置」として後に争奪戦が繰り広げられるのはコチラ

で描かれています。が、それは別の物語。

キットはさすがはマスターグレードの最新作だけあって、素晴らしい内容。

f:id:wrx-sti:20170503193542j:image f:id:wrx-sti:20170503193528j:image

最初はランナー数に圧倒されますが、組んでいく内にサクサクと進んであっという間に完成させられます。以前はギミックに凝りすぎて組みにくい部分もありましたが、ここ最近のキットはギミックと組みやすさを両立させ「さすがバンダイ」と感心させられました。まあ、さすがに武装まで来たところで、集中力が切れてダラダラになってしまいましたが(^^;;

このキット、ベースは市販版のジム・スナイパーIIで基本構成も同じですが、武装がホワイト・ディンゴ隊の物に変更されている他、ハンドパーツが市販版と異なり「MG RX-78-2ガンダムver 3.0」で採用された5本指全可動型に変更されているのが特徴。このハンドパーツ、マジで凄いわ。逆に市販版にセットされている実弾体スナイパーライフルと新型シールド(ジム・コマンドタイプ)は付属していません。

f:id:wrx-sti:20170503194311j:image

可動範囲も良好、武装も豊富でプレイバリューの高いキット。市販版ももちろん良好な可動範囲を生かした多彩なポージングが出来るのでオススメ。

ぜひ一度組んでみてください。驚きの連続です。

次のHGUCゼータは組めるかなぁ。ダメならグンマーに持ち越しですね(^^;;

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/wrx-sti/20170504/1493887538