白豚饅頭日記

2019-01-13 海賊の「ガンダム」

[]HGUC クロスボーン・ガンダムX1

年初めのガンプラはコチラとなりました。

f:id:wrx-sti:20190104163116j:image

HGUCクロスボーン・ガンダムX1 」です。『機動戦士ガンダムF91

D

の正統続編として「少年エース」誌にて連載された『機動戦士クロスボーン・ガンダム

にて主人公を助ける凄腕のエースパイロット「キンケドゥ・ナウ」が搭乗していました。「キンケドゥは仮の名で実は・・・」と言うキャラクターですが、まあ読まれた方はご存知だと思いますのでネタバレは避けます。

「なぜクロスボーン・ガンダムなの?」と言う点は、昨年亡くなられた声優辻谷耕史さんへの追悼として「絶対作りたい」と思ったから。生前、辻谷さんは「ゲーム作品ではなく、ちゃんとアニメ作品としての『クロスボーン』でキンケドゥをきちんと演じてみたい」と仰っていたそうで、やはり好きなキャラクターだったんだなぁっと心に響いたのも理由。もちろん、作品としての『クロスボーン・ガンダム』は大好きなガンダム作品でもあります。富野監督が『F91』のTVアニメ企画がポシャった後に、それをベースに物語を組み立てられ、それを長谷川先生がコミカライズした点で、まっとうな「富野作品」。

その『クロスボーン・ガンダム』の簡単なあらすじは・・・

宇宙世紀0133年、地球圏は比較的平和な時代となった頃、木星では謎のガンダムが宇宙海賊として猛威を振るっていた。主人公は地球から木星コロニーへ留学する一団の一人だったが、木星を目前にした時に謎の宇宙海賊の襲撃を受ける事になる。主人公「トビア・アロナクス」は、その襲撃の中で木星圏の真の姿である「木星帝国」とその本性に触れ、木星帝国に命を狙われる事に。そのトビアを救ったのが宇宙海賊「クロスボーン・バンガード」。彼らは「コスモ・バビロニア紛争」と呼ばれた事件の直後に木星帝国の陰謀に気づいた人々が、木星帝国に抵抗するためにかつての「クロスボーン・バンガード」の名前を使って作り出した組織。トビアは共に助けられた少女ベルナデットを守る為にクロスボーン・バンガードに加わり木星帝国の野望に立ち向かう事となる。その中で明かされるベルナデットの出生の秘密、木星帝国の真意、地球圏に色濃く残る「貴族主義」、コロニー間に芽生えた自治の意識、自然を回復しつつある地球など、様々な事を知ってトビアは人間として、ニュータイプとして成長していくことに・・・

な、お話です。

基本的には「熱い」物語で熱心なファンに支えられ続編が『機動戦士Vガンダム』以降の時代にまで広がって連載中。今尚、コアなガンダムファンからはアニメ化(もちろんTVアニメ作品として)が今だ望まれている点でも、コミカライズガンダム作品の中でも屈指の名作と言えるでしょう。熱心なファンの方が手書きアニメで動画をネットにアップされています。

D

ホント、TVアニメで観たいよなぁ、クロスボーン・・・。

さて、今年初、そして久々のガンプラレビュー「クロスボーン・ガンダムX1」です。組み立ては基本素組みですが、一部ガンダムマーカーを使って塗装、またはタッチアップしました。

f:id:wrx-sti:20190104163126j:image

キットは宇宙世紀110年頃を境に始まった「MSの小型化」の一つの到達点である本機を1/144スケールながらシャープな造形で再現。フェイスは通常の「フェイス・クローズ」状態と、放熱モードの「フェイス・オープン」時の2種類がありますが、今回はクローズ状態で。オープン状態の方も部分塗装し「口」の部分はゴールドに塗装していますので、クロスボーン・ガンダム2号機なり3号機のレビュー時にはオープン状態で組んでみたいと思います。オープン状態はF91の様なマスク全体が解放されるのではなく、マスクの一部がエヴァンゲリオンの「口」の様に開くので劇中でも印象的なシーンで良く使われました。

f:id:wrx-sti:20190104165201j:image

強大な木星の重力や地球圏を超えた深宇宙で活動できる様、スラスターは当時でも最大推力を発揮できる物が装備されています。このX型スラスターは可動式で近接戦闘時に高い運動性を発揮すると共に、スラスターを束ねる事で強力な合成推力を発生させ強い重力を振り切ったり、超長距離の移動にも性能を発揮しました。このスラスターは胸部にドッキングしているコア・ファイターの推進機関でもあります。

f:id:wrx-sti:20190104163716j:image f:id:wrx-sti:20190104163336j:image

クロスボーン・ガンダムの主武装が強力なビーム・ソードである「ビーム・ザンバー」と、短射程ながら強力な破壊力を持つ「バスターガン」。ビーム・ザンバーはビームの発振方向を縦に収束する事で、当時の防御武装だったビーム・シールドをもたやすく切り裂く事が出来ます。バスターガンは射程こそ短いものの、接近戦を主とするクロスボーン・ガンダムにおいて貴重な射撃武器であり、牽制や至近距離での射撃などに効果を発揮しました。

f:id:wrx-sti:20190104164055j:image

その二つを組み合わせた高出力ビームガンが「ザンバスター」。使い方次第では精密射撃も可能な武器です。劇中では核ミサイルの阻止や対艦攻撃、重MSとの戦闘などに使われていました。

f:id:wrx-sti:20190104164935j:image

両腕には当時のMSの標準装備であるビーム・シールドを装備。板状に展開するのではなく、四角錐に傾斜して展開するので、通常のビーム・シールドより防御力が高く、使い方次第ではウェイブライダーの要領で大気圏突入も不可能ではありません。

f:id:wrx-sti:20190104164823j:image

ビーム・シールドを一方向に収束して使う格闘戦用武器「ブラインド・マーカー」。敵の懐に飛び込んだ際に極めて有効な武装ですが、使いこなすには相応の技量を要求する使い方の難しい武装です。

f:id:wrx-sti:20190104165041j:image

その他にも通常のビーム・サーベルも装備していますが、これはビーム・ザンバーが使用不可能になった場合の緊急的な武装で、劇中でもザンバーを破壊されたX1が二刀流で使用したものの、強力なビーム系斬撃武装には対抗できませんでした。

f:id:wrx-sti:20190104164356j:image

両足のふくらはぎには排熱を利用したヒートダガーを装備。この武装は足裏から出して「蹴り」と同時に斬撃を食らわせたり、射出して不意打ちを狙うなど、エース級のパイロットが操縦するクロスボーン・ガンダムならではの武装。このヒートダガーが戦いの決着をつける事もありました。

宇宙世紀0090年代後半、MSの大きさは「軍事予算における限界」に達しています。0080年代末期に「恐竜的進化」を遂げたMSは、その「行き過ぎた進化」の反省から0090年初頭にはシンプル化が進められましたが、一方で莫大な軍事兵器を一手に担うアナハイム・エレクトロニクスは、軍事予算の縮小が自分たちの思惑を超えない様にMSの「大きさ」を巧みにコントロールしていました。

f:id:wrx-sti:20190104165310j:image

0090年代の主力機RGM-89「ジェガン」とクロスボーン・ガンダムの比較。ジェガンは当時のMSの中でも必要十分な性能と抜群のコストパフォーマンスを発揮した機体でしたが、ある意味でアナハイムジェガンの「大きさ」を調整し、低価格化を防ぐ様にコントロールしています。90年代も中盤に差し掛かるとより運用能力に柔軟性を持たせたD型を開発しますが、D型は膨大な武装バリエーションを持つ事で連邦軍の戦術運用に「ジェガンしかない」状況を作り出し、一方でジェガンの部品を流用した可変機「リゼル」や高性能機「ジェスタ」を売り込む事で軍用MS分野における「アナハイム一強時代」を確立させました。ジェガンはさらなるバリエーションである高機動型(R型)、近接戦闘型(M型)、ローコスト型(J型)が開発され、連邦中央軍以外にもコロニー政府軍軍事プロバイダーなどでも運用される事になります。

一方で技術革新はとどまる事を知らず、ついには「技術的特異点」とも言われるRX-0「ユニコーンガンダム」を生み出しました。

f:id:wrx-sti:20190104165356j:image

ユニコーンガンダム2号機「バンシィ」とクロスボーン・ガンダムの比較です。ユニコーンガンダムは後世では封印されたサイコフレーム技術を使い「極限の操縦性と可能性」を見せつける事になりますが、その「人類史に与える危険性」の観点から封印され、後世には技術的遺産は残されていません。それ以外にもMSの大気圏内飛行を劇的に進化させる「ミノフスキー・クラフト」の小型化や、ニュータイプ(もしくは強化人間)が使用するサイコミュ系誘導兵器のローコスト化(ファンネルミサイル)等が開発されますが、それらの新技術は結果としてMSを大型化させてしまい、平時において軍事予算の圧縮を図りたい連邦政府の思惑と対立する事になります。宇宙世紀も100年代に入ると軍の研究機関である「サナリィ」が大型化を続けるMSの小型化を提唱、軍からの圧力も高まった事で渋々ながらアナハイムが開発したRGM-109「ヘビーガン」でしたが、実質「ジェガンを小さくまとめただけ」の機体は軍から不評で、アナハイムの姿勢に不満を持った軍はサナリィへ小型MSの開発を命令、サナリィは「フォーミュラ計画」の名の下に既存の技術を組み合わせつつ、劇的な小型化と軽量化を達成した「F90」を開発しました。F90はアナハイムが開発した従来サイズのMS「MSA-120」を比較審査で圧倒、次期主力MSのベース機となる事が決定します。サナリィでは中距離支援型の F7系列と高性能型のF9系列機を開発し、連邦軍の主力機としてF71(量産化に際してはアナハイムが製造権を得てヘビーガンとの部品共通化などの設計変更が行っている)が正式に配備される事になりました。とは言え、F71は本来開発されていたF70のデチューン版でしかなく、アナハイム干渉に反発するサナリィでは更なる高性能機としてF90の発展型であるF91を開発、コスモ・バビロニア紛争にて実戦投入されたF91は小型MSにおいて極限の運動性と火力を達成し、レジスタンス側の貴重な戦力として紛争解決に大きく尽力する事になります。

ですが、F91にも問題がありました。極限の軽量化を果たす為に従来のムーバブルフレーム方式からトラスフレーム構造にした結果、凝りすぎた機体構造で整備性が劣悪なのと、軽量化しすぎた結果として機体剛性が低下していた事(F91が最大戦闘機動を行うと機体側が耐えられない)です。F91は量産化が決定し、一部構造の見直しと機体剛性強化の為に補強が追加されましたが、それでもピーキーな操縦特性は変わらず「パイロットを選ぶ」機体になってしまいました。一方でサナリィの技術を盗用したアナハイムF91をコピーしたRXF-91を開発、この機体は従来通りのムーバブルフレーム方式を採用した事から、機体剛性の不足に悩まされる事なく「性能的にはF91より少し劣る」レベルの性能を発揮。次なるRX-99「ネオ・ガンダム」で巻き返しを図りますが、これらの機体のデータは逆にサナリィ側にリークされ、アナハイムが開発した技術を吸収、F90の3号機を改造した機体でテストが行われています。

小型MSの技術蓄積はアナハイムサナリィの競争によって急速に進んで行き、120年代にはヘビーガン系列の発展型であるRGM-119「ジェムズガン」とF91の簡易生産版とも言うべきRGM-122「ジャベリン」が完成、そして130年代に一つの到達点となる機体が完成しました。

「F97」ことクロスボーン・ガンダムです。

F97はサナリィが外宇宙での運用も考慮したMSで、推進系には従来の化学燃料から電気推進イオンロケット)に変更する事で機体内部の推進剤スペースを大幅に減らしました。その分、外宇宙での有害な放射線への防御を強化する為に外装には放射線遮断剤を厚めに採用しています。自重が重くなった事から機体構造にはムーバブルフレーム方式を採用、操縦系統はコア・ファイター形式を採用する事でパイロット生存性を高めています。コア・ファイターは従来機の様な機体構造と一体化する方式ではなく、背中のドッキングスペースに「差し込む」形式を取っているので、機体側の剛性低下や整備性の悪化を防止する効果もありました。このコア・ファイター方式は改良が続けられ、後にLM312V「ヴィクトリー」で結実する事になります。

このF97をクロスボーン・バンガードの戦術運用に適した改造を施したのがクロスボーン・ガンダムでした。クロスボーン・バンガード譲渡される際に、外装はクロスボーン・バンガード意匠を取り込む形で改修され、製造ナンバーや刻印は全て削り取られて型式もXM-X1(2号機はXM-X2、3号機はXM-X3でそれぞれ仕様が異なる)に変更されています。接近戦に特化するために装甲が強化され、冷却用のダクトも内側で装甲版に保護される様になりました。F91と同様にバイオ・コンピューターが採用されているので、機体の追随性は極めて高いレベルですが、一方で操縦がピーキーで「パイロットを選ぶ」機体になっていますが、これは搭乗するパイロットがエース級だった為、特に問題になっていません。一方でバイオ・コンピューターの放熱に対処する為、人体で言うところの「口」に開閉式の放熱ダクトが追加されています。

クロスボーン・ガンダム1号機は木星帝国との戦闘において、格段の戦果を上げる事になりますが、地球圏に戻った際の戦闘において大破した状態で大気圏に落下、その際にビーム・シールドを使って大気圏突入を行い、地上のサナリィ地球支部に救助されました。その後、機体の修理と追加武装を施した「クロスボーン・ガンダムX1改」として復活、木星帝国との決戦に挑む事になります。

長々と書いちゃいましたが「NEXT100」を詠うなら、やっぱり『クロスボーン・ガンダム』は是非アニメ化して欲しいので、つい熱くなっちゃいました(^^;;

さて、今年は少しでもペースを上げてガンプラを作っていきたいものです。

追記

このブログで「はてなダイアリー」での更新は終了します。

次からは「はてなブログ」での更新ですので、インポート作業などちょっとやってから更新となります。

以降はこちらで。

https://wrx-sti.hatenablog.com

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/wrx-sti/20190113/1547377047