アイマスオタが非オタの彼女にアイマス世界を軽く紹介するための10本

 
まあ、どれくらいの数のアイマスオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らないアイマスの世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、アイマスのことを紹介するために見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。
(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女にアイマスを布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)
あくまで「入口」なので、金銭的に過大な負担を伴うメディアミックスは避けたい。
できればXbox360アイマスのキャプチャー動画、せめてニコニコのMADにとどめたい。
あと、いくらアイマス的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。
アイマス好きがアーケード版は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。
彼女の設定は

アイマス知識はいわゆる「CDTVで上位にランクインすることで流れるアニソンのPV」的なものを除けば、ゲーム雑誌程度は見ている。
サブカル度は低いが、頭はけっこう良い

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。
 

THE IDOLM@STER アイドルマスター とかちラーメン大盛り 〜望みの限りに〜(P不詳)

THE IDOLM@STER アイドルマスター とかちラーメン大盛り 〜望みの限りに〜
まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「とかち以前」を濃縮しきっていて、「とかち以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。長さも「とかちつくちて」だけなら数秒だし。
ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最低限の情報を彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。
 

アイドルマスター ロケットガール 高槻やよい 「GO MY WAY!!」(えこP)、アイドルマスター Perfume パーフェクトスター・パーフェクトスタイル PV風(わかむらP)

アイドルマスター ロケットガール 高槻やよい 「GO MY WAY!!」
アイドルマスター Perfume パーフェクトスター・パーフェクトスタイル PV風
アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな動画(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
アイマスオタとしてはこの二つは“動画”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。
 

アイドルマスター Do-Dai (NPV,NAP,アストロガール)(P不詳)

アイドルマスター Do-Dai (NPV,NAP,アストロガール)
ある種のSFアイドルオタが持ってる宇宙への憧憬と、春香・亜美・やよいのアイドル的な歌唱表現へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもアイドルソング
「童貞的なださカッコよさ」を体現するプリンス
「童貞的に好みな女」を体現する振り付け
のふたつをはじめとして、オタ好きのする要素を歌にちりばめているのが、紹介してみたい理由。
 

アイドルマスター「雪歩に101回目のプロポーズ」雪歩(男坂P)

アイドルマスター「雪歩に101回目のプロポーズ」雪歩
たぶんこれを見た彼女は「サムネイル車田正美だよね?」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この系譜の作品がその後続いていないこと、これが一部のアイマスオタ界隈では大人気になったこと、マンガなら実写テレビドラマになって、アイドラに逆輸入されてもおかしくはなさそうなのに、ニコマス内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。
 

アイドルマスター 春香と灰春香(ななななな〜P)

アイドルマスター 春香と灰春香
「やっぱりアイマスは春香の物語だよね」という話になったときに、そこで選ぶのはアイドルマスター「永遠の嘘をついてくれ」featuring春香でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるななななな〜Pの思いが好きだから。
断腸の思いで削りに削ってそれでも16分、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。
春香と灰春香の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが薄幸PやノーヴェPだったらきっちり1分にしてしまうだろうとも思う。
なのに、各所に頭下げて迷惑かけて16分を作ってしまう、というあたり、どうしても「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえななななな〜Pがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。
 

ありすえP……ありがとう(TAK8P)

ありすえP……ありがとう
今の若年層でありすえP見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
I Wantよりも前の段階で、春閣下の哲学とか性格とかはありすえPで頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの二次創作がニコニコでこの時代に生まれていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくアイマス好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆる没個性としか春香を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。
 

アイドルマスター 「my song」 あずさ・千早 (ML04 CM付き)(やまかずP)

アイドルマスター 「my song」 あずさ・千早 (ML04 CM付き)
千早とあずさの「胸」あるいは「歌づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「終わらないmy songを毎日歌う」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそアイドルマスター 天海春香 ヤッホー! by ななななな~ アイドルマスター/動画 - ニコニコ動画の最後は「運命の出会いを信じてる?」ループ以外ではあり得なかったとも思う。
「祝祭化した虚構を生きる」というアイマスオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の一因はmy songにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純にそれを心と呼んでもらえるかどうかを見てみたい。
 

アイドルマスターロマサガ3 ロブスター真のテーマ(うんこうP)

アイドルマスター&ロマサガ3 ロブスター真のテーマ
これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういう人気タイトルのサウンドを「まっこまっこまっこまっこまっことでーすきくちまっこまっこまっこまっこまっことでーすえへへまっこまっこまっこまっこまっことでーすきくちまっまっまっことでーすえへええっヘっへえええええへへっへへへっへへへへへえええええええhhhっへえええやーりやーりやーりやーりやーりやーりぃ! きくち」という形でアイマス化して、それが非アイマスオタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。
 

【愛m@s24】ニュー・ニコマス・パラダイス 1(木曜洋画劇場P)

【愛m@s24】ニュー・ニコマス・パラダイス 1
9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にニュー・ニコマス・パラダイスを選んだ。とかちから始まってニコパラで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、ニコマスの盛り上がりとその儚さについて考えるきっかけとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。
 
「駄目だこの見習いプロデューサーは。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。