OSSを使いたいけど…

MacOS Xを使っている友達がよく文句を言いに来た。「オープンソースソフトウェア(OSS)を使いたいけど、コンパイルやビルドがよくわからない」って泣きながら言っていた。まぁ、確かにそうだね。OSSって簡単な物じゃない。プログラマ達またはUNIXユーザは難しくなかったのは当然。正直に、僕が知ってるUNIXユーザは全部情報科学の人で皆プログラマまたはプログラムの分かる人ばかり。でも、アーティストまたはデザイナー達はプログラムを触ったことがない。コンパイルとビルドは何ものかも分からない人にはOSSソースコードからコンパイルするのは無理。
その人の為にDarwinPortsと言うものがあった。OSSを自動的にコンパイルやビルドをやってくれるソフトウェアであった。これを使ったら、ライブラリの依存関係などを考えず、プログラムとライブラリを自動的にインストールする。これを使う為に、4つのコマンドを覚えないとならない。

    1. port list
      サーバにあったソフトウェアを表示する。
    2. port install ...
      ソフトウェアの名前を入力して、インストールする。例: port install gimp2
    3. port installed
      インストールされたソフトウェアの一覧を表示する。
    4. port uninstall ...
      ソフトウェアの名前を入力して、アンインストールする。例: port uninstall inkscape

最初は、これだけできれば、DarwinPortsを使える。他のコマンドはたくさんあるけど、それは興味のある方だけは自分で勉強しないとならない。コマンドを「ターミナル」で実行して、待つだけ。エラーがあれば、あきらめないでください。エラーメッセージを見ましょう。大体はライブラリが設定ミスでインストールし忘れなので、DarwinPorts内のパッケージを探しましょう。例えば、inkscapeをインストールする時に、gnome-vfsと言うライブラリが見付からなくて止まった。「port list」でパッケージの名前を探してください。探したら、名前はgnome-vfsなので「port install gnome-vfs」を実行。終わったら、もう一回inkscapeをインストールする。簡単でしょう。
DarwinPortsはルートにoptと言うディレクトリを作って、その中にインストールされたソフトウェアがあった。Finderでoptを見れるのは恥ずかしい方々には、optを隠しましょう。どうやって?一番簡単のはルートに「.hidden」と言うファイルを作って、中に、「opt」って書いてFinderを再起動する。他のやり方はターミナルで「/Developer/Tools」にあった「SetFile」を使う。

/Developer/Tools/SetFile -attribute V /opt

後は、デフォルトはMacOS XX11で日本語入力ができなかった。解決するのは、実は簡単だよ。まず、DarwinPortsから「kinput2-macim」をインストールしましょう。終わったら、環境変数LANGとXMODIFIERSを設定しましょう。tcshまたはcshを使う人は自分のホームディレクトリにある.tcshrcまたは.chsrcの一番下にこれを書いてください。

setenv XMODIFIERS '@im=kinput2.macim'
setenv LANG ja_JP.UTF-8

それから、同じところの.xinitrcにちょうどウィンドウマネージャを起動コマンドの前にこれを書いてください。大体は一番下、「exec ...」の前。

kinput2=/opt/local/bin/kinput2.macim
if [ -x $kinput2 ]; then
    $kinput2 &
fi

X11を再起動すれば、X11で動いたプログラムに日本語入力が可能になる。ただ、inkscapeの時に、ドローエリアで日本語入力ができなくて、「Font and Text」(Ctrl-Shift-T)で日本語入力をやらないとならない。
僕みたいにIRIX/UNIXの人、どうしてもアプリケーション起動をターミナルでやりたいのはよくあるね…実はできるよ、「open -a ...」でやりましょう。例えば、「open -a X11」。