20年ぶりのドラえもん
私は小学生の頃、ドラえもんがものすっごい好きだったんですよ。
その頃、「まんが道」もバイブルだったしね。
「のび太の恐竜」は、原作もたぶん、100回以上読んでると思う。
ボロボロになるくらい読んだし、とても思い入れがある作品で。
そりゃツッコミどころや文句もいっぱいあるけど、それでも大好きで。
イデオロギーがあんまり出てないところも好きで。
「のび太の恐竜」というのはドラえもんの作品郡にとっても非常に重要なエピソード。
日本のドラえもん文化を今後守っていくためにも、
今回のリニューアルは非常に大きな役割を担っているわけです。(うるさいなあもう)
というわけで、友達を誘って行ってみました。
ドラえもんの映画を映画館で見るのは1986年の「のび太の鉄人兵団」(asin:B00005YUXO)以来です。
20年ぶり。
感想は・・・良かった部分もあるけど、残 念 。
作画が、スケジュール足りなかったかんじ。
すごく良く動いてて最高なところと、作画が破綻してヤシガニ状態になってるところが混在してた。
前半には結構良いシーンがあった。
ピー助が生まれるシーン、タイムマシンが追われるシーン、プテラに追われるシーンなんかはかなり気合い入ってた。
演出も、前半は相当丁寧に描かれていたと思う。
でも、終盤の作画が、酷かった。
ティラノとか、クライマックスとか。
そういう酷いシーンを見ている間は、ひたすら悲しかった。
良いところばかりを予告や雑誌で見せるから、これはと思って見に行ったのになあ。
ストーリーは、原作をより良く生かしている部分も結構あったと思うけど、
逆に駄目にしてる部分も気になった。
せっかくの良いシーンをダラダラ長く引っ張りすぎて台無し、みたいなのとか。
タイムパトロールに頼らずに自力で日本まで行ったのは理屈としては良かったけど
逆に映画としてはしつこくなったかもしれない。
特に腑に落ちないのはラストシーンの演出。
ピー助との別れのシーンが2回ある物語なのだから、きちんと違いを描かねばならない。
おんなじやん。
そういう意味で、ラストシーンは初代「のび太の恐竜」アニメ版(asin:B00005HVG5)がベスト。
10倍くらい泣ける。マジデ。
声優さんの演技はかなりよかったし、作りたいものの方向性としては個人的には良いと思うんだけどね。
不安定なのが残念だった。
でも子供がとても集中して見ていたのが良かった。
「ドラえもんの映画を見る」というのは、子供の人生にとってとても大切な体験だと思うのですよ。