西安金橋国際旅行会社と陝西友聯国際旅行会社

西安及び中国全土の個人旅行用車、ガイド、地元美食などのお手配いたします。

「陝西省の発展と未来」−2017CRI外国人記者 陝西省取材の旅

2017年4月23日から29日まで、中国国際放送局(CRI)の外国人記者たちが陝西省への取材旅行に出かけています。

 日本語部からは梅田記者と張強記者の2人が参加しています。

 前回の記事は「①陝西省の旅が始まります!」をご覧ください!

 取材旅行初日、西安の最高気温は北京よりも6℃高い29℃です。西安咸陽国際空港を出ると、快晴の空が待っていました。

 幸先の良いスタートを切って、まず訪れたのは、西安曲江影視グループです。「影」は映画、「視」はテレビのこと。ここは陝西省の文化を、映像を通して発信することを目的として、2006年4月に西安市曲江新区の管理委員会の批准を経て設立された国営企業です。その特徴は映画やテレビ番組などの映像作品を「投資→制作→上映(放送)」までワンストップで行うことで、国営の広報機関的な側面を持ちながらも、投資と収入のバランス、つまりビジネスとして成り立たせることを重視しているそうです。


西安曲江影視グループの李婷副総経理

 それはつまり、売り上げが立つだけの作品を創り出しているということ。代表作には2009年の歴史ドキュメンタリー映画『大明宮』や、中国テレビドラマの最高賞「飛天賞」を獲得した2013年の『小麦進城』、そして日本をはじめアメリカ、カナダ、ベトナム、韓国などでも放送されたドラマ『大唐芙蓉園』(日本題:楊貴妃)など、中国では誰もが知る作品ばかりです。


同社の代表作と獲得賞

 さらに近年は新たな動きがあります。2016年に興行収入8700万元を突破した『百鳥朝風』は伝統楽器である嗩吶(スオナ=チャルメラ)を題材にした物語で、西洋化の波が押し寄せる中での伝統の継承を描いています。

 また、現在は「一帯一路」沿線国家文化交流を促進する目的で、紀元前に大陸西域へ遠征し、シルクロードをつないだとされる人物「張騫(ちょう・けん)」を主題にした作品制作の準備を進めているそうです。

 何より、映像制作といえば、北京や上海が群を抜いているというのが常識です。しかし、ここ西安曲江影視グループには他の地方のものとは異なる最大の強みがあります。それは、ここが「西安」だということです。

 中国の原点とも言える歴史的・文化的背景を持ち、シルクロードの起点でもあった、かつての長安。その唯一無二の資源と、映像作品との相性は抜群です。

 西安、ひいては陝西省の文化を、そして現代における「伝統文化の継承」と「『一帯一路』の促進」を、省外にとどまらず世界へ伝えていく同社。その北京・上海顔負けのハイクオリティーな作品作りに、ますます注目が集まることでしょう。