バンガロールに来ちゃったの(実録亞細亞とキネマと旅鴉) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

10-06-2006 (Sat) ちょいとひとまわりしてこようかな

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一泊二日の予定で箱根に骨休めに行く。目的は二つ。一つ目は、憧れの富士屋ホテルに泊まること。二つ目は、小津安二郎監督の『彼岸花』と『父ありき』のロケ地探し。箱根はたぶん四度目で、十何年ぶり。

最高気温28℃の予報だったので半袖で出発。9時すぎに家を出たが、134号が渋滞していて箱根に着いたのは11時すぎ。途中まで晴れていたのに、箱根はくもっていて寒い。芦ノ湖畔で昼食後、『彼岸花』と『父ありき』のロケ地を探す(次項参照)。比較的簡単に特定できたので、山のホテル(公式)のラウンジへお茶を飲みに行く。富士山の見えるテラス席に座ったものの、あまりの寒さに室内へ移動。ケーキを食べてまったりする。

芦ノ湖の右岸を北上し、芦ノ湖スカイラインに入って左岸を南下。頭文字Dなジグザグ道はすいていて飛ばし放題だが、フィアット・ニュー・パンダはけっこう苦しげ。しかも、BGMが『小津安二郎メモリアル・アルバム』(asin:B00005EKLV)なのが激しくミスマッチ(↓は再発された同じ内容のもの)。

『父ありき』に1カットだけ出てくる曽我兄弟の墓に寄って、5時ごろ富士屋ホテル(公式)に着く。J先生のカフェテリアプラン(会社の福利厚生制度)を使ったため、部屋は最も趣のないフォレストロッジ。でもかなり広く、一泊二食つきだとポイントを使ってもけっこうな負担額。

夕食は5時45分または8時からで、8時からを選ぶ。かなり時間があったが、ホテルに着くころから雨が降り出してあまり活動できず、地下にある資料館などを見る。夕食のフランス料理は、また来たいというほどではないが、悪くはなかった。正統派っぽいフレンチはこういった機会でもなければ食べないので、たまにはいいかという感じ。まだワインがあるのにデザートを持ってきたり、早く仕事を終わらせたいという空気が垣間見えたり、一流ホテルのサービスとしては首をかしげたくなるところもあった。ゆったりと楽しむには5時45分の回のほうがよかったかもしれない。

[]『彼岸花』と『父ありき』の箱根 『彼岸花』と『父ありき』の箱根を含むブックマーク 『彼岸花』と『父ありき』の箱根のブックマークコメント

『彼岸花』の箱根は、平山一家が日帰り旅行に行くところ。有馬稲子桑野みゆきがボートに乗っているあいだ、佐分利信田中絹代がベンチで話しているシーンである。山の形からすると、ここは県立恩賜箱根公園の少し北、箱根町役場箱根出張所脇の駐車場のあたりだ。映画では、国道1号と同じくらいの高さの、展望台みたいな場所である。しかしそれはもうなくて、もちろん佐分利信と田中絹代が座っていたベンチもない。

…と思ったのだが、もしかしたら箱根町役場箱根出張所の屋上なのかもしれない。実際にそこから景色を眺めてみないと断言できないが、手すりもそっくりだ。屋上に上がれるのだろうか。[14-06-2006 加筆]

彼岸花 [DVD]

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『父ありき』(DVDはボックスでしか発売されていない)の箱根は、中学教師の笠智衆が生徒を引率して修学旅行に行くところ。芦ノ湖でのボートの事故で生徒が亡くなり、笠智衆は責任をとって教師をやめることになる。箱根の一風景として曽我兄弟の墓が映り、山道を歩くシーンのあと舞台は芦ノ湖へと移る。ほとんどは旅館の中のシーン(セット)だが、富士山や桟橋のショットがある。これは『彼岸花』のロケ地よりもうちょっと北で、いわゆる逆さ富士のビューポイントのあたりのようだ。今日の富士山は見えたり隠れたりで、あまりくっきりとは見えない。賽ノ河原らしきショットも出てくるが、映っている石塔は今はもうないようだ。

小津安二郎 DVD-BOX 第三集

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