12-02-2007 (Mon) 今年の初ロンディーノ
■[食]TAVERNA RONDINOのアラカルト

タベルナ・ロンディーノ(公式)には、毎年元旦に行くことにしている。しかし今年は鎌倉にいなかったので、初ロンディーノがこんなに遅くなってしまった。
今日のメニューは、ミックス・サラダ、ムール貝のワイン煮(写真)、娼婦風スパゲッティ、ホウボウのグリル。ここの娼婦風スパゲッティはやっぱり最高で、今日のお魚はかなりあっさりしていた。ドルチェは、初めて見るマロン・パイ(写真)。大きく見えるかもしれないが、たぶんパイの実より少し大きいくらい。おいしかった。
■[更新情報]『イザベラ』ロケ地

彭浩翔(パン・ホーチョン)監督『イザベラ(伊莎貝拉)』[C2006-19]ロケ地ページ(LINK)を作成し、[亞細亞とキネマと旅鴉]の[as films go by -澳門篇-](LINK)に載せました。まだ最初のほうだけですが、これから少しずつ追加していく予定です。
■[映画]『君よ憤怒の河を渉れ』(佐藤純彌)(DVD-R)[C1976-16]
![『君よ憤怒の河を渉れ』(佐藤純彌)(DVD-R)[C1976-16]のブックマークコメント 『君よ憤怒の河を渉れ』(佐藤純彌)(DVD-R)[C1976-16]のブックマークコメント](http://r.hatena.ne.jp/images/popup.gif)
『君よ憤怒の河を渉れ』(映画生活)をDVD-Rで観る。10年以上前に観て、二度と観たいとは思わなかった映画だが、中国で大ヒットした要因などを『中国10億人の日本映画熱愛史』(asin:4087203565)で読んだらもう一度観てみたくなった(id:xiaogang:20060824#p2参照)。
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最初から期待していなかったせいか、テレビを観るように気楽に観ていたら、意外におもしろかった。しかし前半の展開からすると、もっと大きな政治的陰謀が繰り広げられていることを当然期待するわけで、政界の黒幕とはいえ、結局一人の狂信的右翼の個人的な犯罪であり、その内容は擬似科学っぽいトホホ新薬なのだから、やはりがっかり感は拭えない。
それはそれとして、『中国10億人の日本映画熱愛史』から中国でのヒットの要因を抜き出してみる(pp. 20-32、「」内は原文のままの部分)。
- 「資本主義社会の物質的な豊かさ」が描き出されている:「新宿の高層ビル群、ホテルや豪邸での贅沢なライフスタイル、登場人物たちの洗練されたファッション」など。
- 「素早いズームや斬新なカット、スペクタクルあふれる追跡シーン」、「電子音楽によるBGM」。
- 「従来の中国社会の価値観においてブルジョワ腐敗文化としてネガティヴに捉えられていた都市が」、「ポジティヴなものとして登場し」ている。
- 「勧善懲悪的なストーリー」:「反右派闘争や文革で失脚した人々の名誉回復が進んでいた」という時代状況において、「無実の検事が、警察の追手を逃れながらみずからの身の潔白を証明していくというストーリーに、多くの観客が共鳴した」。
- 「高倉健、中野良子、原田芳雄が演じるそれぞれのキャラクター像」:「たとえば、中野良子が演じる、命を懸けて愛を貫こうとするヒロイン」。
人口の80%が観たという熱狂ぶりはさすがに不思議だが、1978年当時の中国の状況を考えると、ここに挙げられている要因はそれなりに納得できるものである。
それよりも興味深いのは、検閲によるカットと高倉健のイメージに関する次のような記述だ。
- 高倉健と中野良子のラブシーン、ホテルで中野良子が服を脱ぐシーン、倍賞美津子の登場シーンすべてがカットされたことで、「中国語ヴァージョンの『君よ憤怒の河を渉れ』における高倉健は、きわめて禁欲的な存在となった」。
- 「道徳的に問題のある箇所もすべてカットされることによって、高倉健は完全無欠な人格者へと変貌」し、「一種の理想像としての高倉健のイメージをつくりあげ」た。
任侠スターとして大活躍していたころの健さんを「第二期健さん」、任侠後の健さんを「第三期健さん」ととりあえず呼ばせてもらうと、「第二期健さん」ファンとしては、この「検閲カット後」の健さんのほうが断然しっくりくる。「第三期健さん」映画はほとんど観ていないので、そこでの典型的なイメージや、任侠スターのイメージからどのように脱却をはかろうとしていたかについては全く知らない。だが、健さんなのにラブシーンがあるのにはいささか驚いたし、いくら二人っきりで、洞窟で、夜だからといって、健さんがそんな簡単にそういうことをしてはいけないと思う。健さんはもともと「きわめて禁欲的な存在」なのだ。そしてまた、そのラブシーンがあきれるほどひどいので(当時のスター映画としてはふつうかもしれないが、妙な角度のキスシーンや、絶対に裸を見せないベッドシーン←林青霞(ブリジット・リン)のラブシーンとかを思い出しますね)、あれならカットしたほうがいい。
ついでに言わせてもらうと、検察の体面ばかりを気にして健さんを犯人扱いするせこい検事正を池部良が演じていて、最初は犯人扱いするものの、やがて健さんを助ける刑事を原田芳雄が演じているわけだが、やはり「第二期健さん」ファンとしては、健さんを助ける役は池部良にやってもらいたい。「ご一緒、願います。」パーン。(←西村晃を撃つ音)
ファッションに関しては、60年代の映画なら納得するが、70年代や80年代のファッションは今見るとかなり恥ずかしく、「洗練されたファッション」と言われるとちょっとひいてしまう。これも覚悟して観たせいか、そんなにひどいとは感じなかったが、中野良子の超ナチュラルな眉だけは異様に気になった。70年代ってあんなだったんだっけ? ちなみに、初めて張曼玉(マギー・チャン)を見たとき「中野良子みたい」と思ったが、こうして見るとあまり似ていないですね(本人を全く見ていないのに、なぜか連日張曼玉を思い出している)。
また、当時の中国の男性は、健さんではなくて(健さんは逃亡するため変装したり精神病院に潜入したりしているから…)原田芳雄を真似たらしい。あんなモミアゲ男が北京や上海に異常発生していたとしたら、なかなか楽しい光景ではないか。
ところで、この映画に関してずっと気になっていたのは、タイトルに「ふんど」とふりがながふられていることだった。調べてみたら、どうやら「ふんど」とも読むらしい。知らなかった。
せんきち
2007/02/16 20:15
こんにちわ。1987年の話ですが、上海へ旅行したときに見たイケてる(であろう)若者たちは、どちらかと言えば原田芳雄系でした。真夏だったので、なんだか暑苦しかったです。
xiaogang
2007/02/19 14:05
真夏はまさかトレンチコートは着ていないでしょうね。

