バンガロールに来ちゃったの(実録亞細亞とキネマと旅鴉) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

03-05-2007 (Thu) 奈良旅行第二日(帰省+奈良旅行第五日)

[]奈良 奈良を含むブックマーク 奈良のブックマークコメント

今回の奈良ホテルは素泊まりだが、やはりメインダイニングルームにも入ってみたい。晩ごはんを食べることも考えたが、オーソドックスなフレンチのようだし値段も高い。そこで朝ごはんを食べることにした。売りは茶粥だが、日本のお粥にはあまり惹かれない。やはりクラシックホテルでは洋食を食べたいので、洋定食にした。しかし、2500円くらいするにもかかわらず、これといった売りのない内容だった。嬉しいことといえば、パンがフレンチトーストやホットケーキも選べることぐらい。メインダイニングルーム自体はあまり好みではなく、窓際の席でもなく(茶粥定食を予約した人だけのようだ)、接客もあまり気持ちのよいものでなく、期待はずれだった。それは奈良ホテル全体についてもいえることで、憧れの奈良ホテルに泊まってはみたけれど、「さすが奈良ホテル」というところがあまり感じらない。朝刊は毎日だったが、夕刊が産経だったのにはのけぞった(手もふれず)。

朝食後は、荒池のほとりで『月は上りぬ』[C1955-12]のロケ地を見つけて(id:xiaogang:20070503#p3)から庭園を散歩。庭園の出入り口には鹿よけの戸があり、その外側にはしっかり鹿のうんこがあった。

チェックアウトして、今晩の宿、奈良ワシントンホテルプラザ(公式)へ移動。荷物を預けてから東大寺方面へ行く。興福寺のあたりで今回初めての鹿とご対面。東大寺では、大仏殿、龍松院、戒壇院などを回って『月は上りぬ』のロケ地めぐり。大仏殿では聖武天皇慶讃献茶式法要というのが行われていて、大和茶のサンプルをくれたのはいいけれど(くれたのが大和茶レディではなくおじさんだったのでJ先生憤慨)、大仏は正面から見られず。東大寺近くのらんるというお店で昼ごはんを食べ(id:xiaogang:20070503#p2)、再び東大寺に戻って(写真)『月は上りぬ』のロケ地めぐり。さらに若草山に登って『月は上りぬ』のロケ地めぐり。

ロケ地めぐりが一段落したところで、いよいよ本日のメイン・イヴェント、鹿の餌付けをする(写真)。若草山の前に並ぶおみやげ屋さんはどこも鹿せんべいを売っているが、どの店の前にも鹿が一匹ずつ控えている。だれかがその店で鹿せんべいを買うと、すかさず狙うという仕組みだ。きっと当番表が作成されていて、交代時間も決まっているに違いない。150円のしかせんべいを、J先生と半分ずつ鹿にやる(メイン・イヴェントのわりにケチくさい)。あっという間に取られるので、写真を撮るのもたいへんだ。鹿せんべいを持たない人間には見向きもしない現金な動物だが、ある程度食べるとしつこく追わないところがクールだ。

鹿を満喫したところで、春日大社志賀直哉旧居、新薬師寺とまわって、今日の観光はこれでおしまい。新薬師寺(写真)は観光客も少なめで、こじんまりしたところがいい感じだった。ならまちのカナカナでお茶を飲み(id:xiaogang:20070503#p4)、吉田蚊帳(公式)でならまちふきんを買い、春日庵、萬々堂通則、今西本店とまわっておみやげ兼母の日プレゼントを買う。ホテルにチェックインしてから、すぐ前にある台湾料理屋、臥龍坊で晩ごはん。カウンターだけの狭い店だが、台湾の屋台料理がいろいろ味わえる。看板の小龍包はいまひとつだし、屋台に比べるとおそろしく高いが、カリカリの香腸や、魚丸にちゃんとひき肉が入った魚丸湯(写真)を食べ、台湾啤酒を飲んでそれなりに満足。今日の歩数は30467歩。

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[]らんるの自家製パンとスープ らんるの自家製パンとスープを含むブックマーク らんるの自家製パンとスープのブックマークコメント

昼ごはんを食べたのは、らんるという生パスタのお店。私は生パスタが苦手なので、スープとパンのセットを頼む。J先生は季節の野菜のパスタ。ジャガイモとえんどう豆(だったと思う、たぶん)のスープもおいしかったが、特に自家製パンがおいしかった。パスタはフェットチーネだったので生パスタ問題は発生せず、そこそこだったと思う。

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町家を改造したお店で、畳の席が中心。小さいけれど明るい中庭に面した大きめのテーブルだったので、なかなか居心地がよかった。料理が出てくるのに時間がかかったので、すっかりまったりした。

[]『月は上りぬ』[C1955-12]の荒池・東大寺・若草山 『月は上りぬ』[C1955-12]の荒池・東大寺・若草山を含むブックマーク 『月は上りぬ』[C1955-12]の荒池・東大寺・若草山のブックマークコメント

舞台は奈良、向こうに見える五重塔が、池の水に映っている。それはふつう、猿沢池と興福寺の五重塔だ。だから『月は上りぬ』の終盤(だったと思う)にあるそのショットも、猿沢池と信じて疑わなかった。ところが前回チェックしに行くと、どうみても塔の向きがおかしかった。昨日再び猿沢池に行ってみたが、やはり塔の向きがおかしい。「別の池ではないか」というあたりまえのことに今さら思い至り、奈良ホテルそばの荒池に来てみる。そこには映画とほとんど変わらない風景があった(写真)。

今日はほかにも、『月は上りぬ』に出てくるところを探して、東大寺や若草山を歩き回った。それらはすでに、私のサイトの『月は上りぬ』ロケ地ページ(LINK)に載せているものだが、そこには自分の目で確認していない場所も含まれている。前回の旅行では見つけられなくて、そのあと出張で再訪したJ先生が見つけて撮ってきてくれたところだ(前述したように、それらが『日本映画を歩く - ロケ地を訪ねて』[B209](asin:4122047277)に書かかれていたことはあとで気づいた)。

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一番行きたかったのは龍松院(写真)。安井昌二が下宿していた禅寺だ。映画には内部や庭も出てくるが、残念ながら非公開。庭の手入れか何かが行われていたので、門からそっと覗いて、映画に出てくる玄関はあれかと想像したりした。山根寿子、杉葉子、北原三枝の三姉妹の家は、現在整肢園があるあたりに建てられたオープンセットらしい。この家からは南大門や地蔵院が見えていたが、もはや同じアングルを再現するのは難しい。

若草山は、安井昌二と彼を訪ねて奈良に来た三島耕が旧交をあたためるところ。前回は外から見ただけだったので、今回は登ってみた。といっても途中に柵があり、それ以上は行けない。映画では柵はないが、ふたりがいた場所もこのあたりだったと思われる。

小さな変化はたくさんあるが、『月は上りぬ』の奈良はまだまだ残っていた。

[]カナカナのロールケーキ カナカナのロールケーキを含むブックマーク カナカナのロールケーキのブックマークコメント

観光を適当に切り上げ、カナカナ(公式)でお茶を飲む。チャイとバニラロールケーキ。最近ロールケーキにはまっているが、おいしいロールケーキは意外に少ない。でもカナカナのはナカナカだ。

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畳の席に座りたくて少し待ったが、あいにく奥のちょっと新しい部屋だったので雰囲気はいまひとつ。表の窓に面したところか、縁側みたいなところの椅子席がよさそうだ。というわけでまた行きたい。トイレは土間にあるのに、通称べんじょげたがなさそうだったのが減点ポイント。