バンガロールに来ちゃったの(実録亞細亞とキネマと旅鴉) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

30-12-2007 (Sun) 台湾旅行第二日

[]台南→麻豆→台南→台北 台南→麻豆→台南→台北を含むブックマーク 台南→麻豆→台南→台北のブックマークコメント

  • 朝食つきだったのでホテルで朝食を食べ、8:50の興南客運バスで麻豆(台南縣麻豆鎭)へ。40分ほどで到着する。麻豆の中心部はいわゆる老街だが、古い建物がずらっと並んでいるわけではない。中山路を中心に、ぽつぽつと中華バロックの建物がある(写真)。

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  • 麻豆は、『それぞれのシネマ』の侯孝賢篇、『電姫戯院』のロケ地である。お目当ての電姬戲院はすぐに見つかった。現在は使用されておらず、中を見ることはできない(id:xiaogang:20071230#p2参照)。
  • 中央市場にある龍泉冰店で湯圓を食べて(id:xiaogang:20071230#p3参照)、郊外にある南瀛總爺藝文中心へ向かう。趣のない幹線道路、興中路をひたすら歩くがかなり遠い。1/12が立法委員選挙なので、道路脇は候補者の幟だらけ。途中、民進党候補者の事務所もあった。
  • やっとたどり着いた南瀛總爺藝文中心は、麻豆總爺糖廠の跡地を整備してアートスペース等として活用しているところ。麻豆總爺糖廠の前身は、1907年に明治製糖に買収された麻豆製糖廠。戦後は台灣糖業公司の一部となり、總爺糖廠、麻佳總廠、麻豆糖廠と名前を変えて、1993年に閉鎖されたらしい(LINK参照)。目当ては糖廠時代の建物だったが、現在リストア中(上左写真)でほとんど見られなかった。
  • 広い敷地に木立もあって、夏に来ると気持ちよさそうなところ。散策に訪れている地元民も多いが、もちろんみんな車。糖廠といえば冰品。まだ寒波の来ていない台南附近は、陽射しもあってかなり暑い。冰棒などを食べながら、またてくてくと麻豆に戻り、12:00のバスで台南へ帰る。

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  • 百年老店、再發號百年肉粽で昼ごはん(id:xiaogang:20071230#p4参照)。中国語で老舗のことを老字號とか老店とか呼ぶが、わたしはこれに弱い。歴史の古い台南には、‘百年老店’や‘八十年老店’がひしめいている。次回はもっといろいろ食べ歩きたい。
  • 今回の目的は麻豆だったので、台南を見る時間はほとんどないが、ちょいと建築散歩。前回リストア中だった原台南州廳(森山松之助設計、1916年竣工/國定古蹟/現・國家台灣文學館)(維基百科)や原台南測候所(1898年竣工/國定古蹟)(維基百科)(上右写真)、それから台南でいちばん好きな原林百貨店(梅澤捨次郎設計、1932年竣工/市定古蹟)(下左写真)などを回る。
  • 台南での唯一の任務は、現役の映画館、全美戲院(1950年竣工)(下右写真)。台湾の新聞によれば、『電姬戲院』の内部のシーンが撮影されたというのだが、入る時間もなくてよくわからなかった。でも外観も渋かったのでとりあえず満足。前にフィアット・パンダが停まったのでJ先生も満足。“色、戒”の看板がかかっているが、今日は上映していなかったのには不満足。
  • 義豐阿川冬瓜茶の前に行列ができていたので、わたしも並んで冬瓜茶を買い、高鐵でのおやつにする。冷房が死にそうに寒いバスで台南高鐵站へ向かい、16:17の高鐵に乗ると18時にはもう台北。すでに寒波に襲われている台北は寒い寒い。
  • 台北火車站でネットで買った花蓮往復の切符を受け取り、燦路都飯店へ向かう。台南の遠東百貨に大戸屋ができていて、外壁に定食の特大写真などがあって驚いたが、なんと燦路都飯店にも大戸屋ができていた。チェックインしてから近所の點水樓で晩ごはん(id:xiaogang:20071230#p5参照)。
  • 燦路都飯店は二度目。ビジネスホテルみたいな狭い部屋にしてはずいぶん高いが、シャワートイレがあってネットがタダで洗濯ロープやいろんなものが揃っていて、けっこうよい。なんとなくきちんとしていて清潔な感じは、悔しいけれどやはり日系ホテルだと思う。しかしこんな日でも冷房が入っているところは台湾のホテルである。空調にはwarmスイッチがあったので、そっちに入れて27℃とかにしてみたが、暖かくも冷たくもない風が出てくるだけ。切ったほうが暖かいので諦めて切る。
  • 今日の歩数はちょっと少なめの25344歩。

[]『それぞれのシネマ』の電姬戲院 『それぞれのシネマ』の電姬戲院を含むブックマーク 『それぞれのシネマ』の電姬戲院のブックマークコメント

『それぞれのシネマ』[C2007-13]侯孝賢(ホウ・シャオシェン)篇、“電姬館(電姫戯院)”の主役は、ある古い映画館。周囲の賑わいから、舞台は台北だと思われるが、ロケ地は台南縣麻豆鎭の電姬戲院である。

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開館は日治時代の1937年で、当時の名称は電姬館。光復後に電姬戲院と改名され、上右写真のように不自然に修正されている。

現在は、映画館としても他の用途でも使用されておらず、中を窺うことはできなかった。撮影に使われたと思われるタイムテーブルや掲示板がそのまま残されていて、まるでつい最近まで映画館だったかのよう。タイムテーブルには、“養鴨人家(あひるを飼う家)”や“秋水伊人(シェルブールの雨傘)”の紙が貼られたままだ(下左写真)。取り壊されるのを待つばかりにも見えるが、郷土史的観点からも、ロケ地的観点からも、建築史的観点からも、ぜひリストアして残してほしい建物である。この町に張震(チャン・チェン)や舒淇(スー・チー)がやってきての映画撮影はそれなりに大きな出来事だったはずで、地元で保存の気運が高まることに期待したい。

なお、このロケ地情報は、[nancix diary](LINK)で知った。どうもありがとうございます。

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[]龍泉冰店の湯圓 龍泉冰店の湯圓を含むブックマーク 龍泉冰店の湯圓のブックマークコメント

午前のおやつは、中央市場にある龍泉冰店。誰もいなかったのに、入ったとたん次々に人がやってきた。平等路に面した入口もあるが、みんな市場の中からやってくる。

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名前のとおりカキ氷屋さんだが、冬なので湯圓を食べる。みんなも湯圓を食べている。ここの湯圓は一種類のみ。紅豆湯ではなく、麦こがし(って食べたことがないからよくわからないけれど)みたいなものがかかった素朴な味。

[]再發號の八寶肉粽 再發號の八寶肉粽を含むブックマーク 再發號の八寶肉粽のブックマークコメント

ガルシア=マルケスの『百年のチマキ』って知ってますか? いや、私も読んだことないんですけど。…とか、ついバカなことを書いてしまうほど、再發號百年肉粽という店名にはインパクトがある。いつ‘百年’をつけたのかとか、いつバージョンアップするのかとか、いろいろと気になる。

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すごく有名な店だが、行くのは初めて。八寶肉粽(左写真)、魚丸湯(右写真)、青菜を注文。見るからに見事な八寶肉粽はたしかにおいしく、さすが老舗の味だが大きすぎる。わたしはそんなにチマキスキスキではないので、二人でシェアするくらいがちょうどいいと思った。八寶肉粽にはクソベラ、ではなくて専用のヘラがついているが(欲しければ買えるらしい)、正しい食べ方はいまいちわからない。

[]點水樓の小籠包など 點水樓の小籠包などを含むブックマーク 點水樓の小籠包などのブックマークコメント

晩ごはんは、ホテルから近い點水樓(公式)へ行ってみる。小籠包がウリのようなので点心の店かと思ったら、メイン料理もあるかなり立派なレストランだった。

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小籠包(左写真)、腰果雞丁(右写真)、炒空心菜、豆沙小包を注文。小籠包はふつうにおいしい。皮が薄いわりにしっかりしていて破れないところがよい。豆沙小包は、餡があっさりめなのはいいが、皮と餡のコンビネーションの絶妙さは、明らかに鼎泰豐に負けている。小籠包のおいしいお店はいくつかあって、それぞれ一長一短だと思うが、豆沙小包だけはぜったいに鼎泰豐である。

入ったときは台湾人が多く、「ここはまだ日本人に占領されていないな」と思って安心していた。ところが、台湾人はどんどん帰って、次々に日本人がやって来た。いつのまにやらまわりは日本人だらけ。「ビールを飲んでいたら日本人」の法則はほとんどハズレなしだが、それにしても台湾人、どうしてビール飲まないのかな?

メニューがいろいろあるので、小籠包も食べたいけれどおかずも食べたい、というときにはいいと思う。しかし、モダンなインテリアに若い店員というのは、小籠包を食べるのにはふさわしくない。それに何より高すぎる。小籠包が200元というのは高すぎる。上述の内容に台灣金牌啤酒で1000元を超えるなんて高すぎる。

umikarahajimaruumikarahajimaru 2008/06/13 22:12 はじめまして。
『電姫戯院』について検索していて、こちらにたどりつきました。
わざわざロケ地までいらっしゃってるんですね。すご〜いと思って、私のブログでもご紹介させていただきました。こちらにはコメント欄にアドレスは書き込めないようになっているみたいので、一応TBは入れたのですが、反映するでしょうか。どうぞよろしくお願いします。

xiaogangxiaogang 2008/06/14 11:29 umikarahajimaruさま、
はじめまして。[海から始まる!?]は時々拝見しています。
コメントおよびご紹介ありがとうございます。トラックバックはちゃんと反映されています。
張震と舒淇の関係については、わたしはあまり深読みはしませんでした。たしかに看板の映画を考慮すれば、子供に何かいわくがあるのかなとか思えなくもないですが。
わたしは、国府軍の将校が、仕事の合間だか仕事中だかに軍の車で部下を使って映画を観に行くという公私混同ぶりが、当時日常的な風景だったのかな、と思って観ていました。