バンガロールに来ちゃったの(実録亞細亞とキネマと旅鴉) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

02-01-2008 (Wed) 台湾旅行第五日

[]花蓮→磯崎→光復→富源→玉里→白桑安→靜浦→豐田→花蓮 花蓮→磯崎→光復→富源→玉里→白桑安→靜浦→豐田→花蓮を含むブックマーク 花蓮→磯崎→光復→富源→玉里→白桑安→靜浦→豐田→花蓮のブックマークコメント

  • 花蓮の朝はあまり早くない。開いているお店を探して街をぐるぐる。なんとか蛋餅が食べられる店を見つけ、蛋餅と豆漿の朝ごはん。
  • 今日は一日ドライブの予定。予想気温も下がってきたし、山の方へ行くし、日本を出たときよりも重装備で出かける。昨日は車に暖房があることを忘れていて寒い思いをしたので、今日は真っ先に暖房のスイッチを入れる。うちのパンダと違って、日本車の暖房は暖かいなあ。
  • 台東縣北部あたりまで南下して、花蓮縣をほぼ一周する予定。花蓮から台東に向かう道は、海側を省道11號、山側を省道9號が走っていて、両者をつなぐ道がいくつかある、という単純な構造。今日の計画は、11號を豐濱まで南下、11號甲で山側に入り9號を南下、安通から省道30號で海側へ出て豐濱まで北上、再び11號甲で山側に入り9號を北上して花蓮に戻るという逆八の字コースである。
  • 台北でCDを調達できなかったが、車の中に周杰倫(ジェイ・チョウ)の“11月的蕭邦”があったのでかける。周杰倫には特に興味がないが、台湾をドライブしている気分はそれなりに出た。今回は生きて帰るのが目標なので、「これ、“頭文字D”[C2005-04]の曲だよね」と言いながらアクセルを踏むJ先生を「どうどう」とおさえつつ、結局全部で6回聴いた。
  • まずは花東海岸公路(省道11號)を南下、芭崎旅憩區瞭望台でちょっと休憩してから磯崎國小(花蓮縣豐濱郷)へ(id:xiaogang:20080102#p2参照)。廃校になった小学校で、『花蓮の夏』のロケ地である。校舎には入れなかったが、海が目の前の校庭などをぶらつく。

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  • 光豐公路(省道11號甲)で海岸山脈を越え、花蓮觀光糖廠(公式)(花蓮縣光復郷)へ。1920年に建てられた、鹽水港製糖株式會社花蓮港製糖所大和工場である。戦後は台糖の花蓮糖廠となり、2002年に役目を終えて、現在は観光地となっている。戦前の日式家屋などが残されていて(上写真)、一部は宿泊施設となっているようだが、全体としては整備の途中という感じだ。ちょうどお昼だったので、昨夜に続いてワンタン(わたしは抄手でJ先生は扁食)を食べ、お約束の冰品を食べる。
  • 台灣鐵路花東線と並行して走っている花東縱谷公路(省道9號)を南下。富源火車站(花蓮縣瑞穗郷)そばの杏林醫院を外から見る(id:xiaogang:20080102#p3参照)。さらに南下して、玉里高中(花蓮縣玉里鎮)を外から見る(id:xiaogang:20080102#p4参照)。いずれも『花蓮の夏』のロケ地。

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  • もう少し南下して玉長公路(省道30號)に入り、再び海岸山脈を越える。ちょうど海岸へ出た白桑安(台東縣長濱郷)のあたりで『夢遊ハワイ』のロケ地をチェック(id:xiaogang:20080102#p5参照)。花東海岸公路を靜浦(花蓮縣豐濱郷)あたりまで北上して北回歸線標誌(上左写真)を見る。ヘンリー・ミラーの影響もあって、「北回帰線」には漠然としたあこがれをもっている。しかし、こんなモニュメントを見ても「だから、なに?」という感じだ。北回歸線標誌は花東縱谷公路にもあったはずだが見逃した。
  • 光豐公路へ入り、今度は花東縱谷公路を北上。オプションのひとつだった林田山はパスして豐田(花蓮縣壽豐郷)へ。ここは日治時代の移民村で、日式家屋などが残っているらしい。しかしすでに暗くなり、文史館も閉まっているので、豐田神社の鳥居(上右写真)だけ見ておしまいにする。あとはひたすら北上し、返却予定の18時きっかりにレンタカー屋に到着。返却して無口なおじさんにホテルまで送ってもらった。
  • 生きて帰れないかもと思った台湾初ドライブは、全くトラブルもなく終わった。台湾人の運転のすごさはよく語られているが、都市部でなければあまり問題はなさそうだ。「車線変更命」みたいな人も何人か見かけたが、追い越し禁止の道路でやたらトロトロ走る迷惑な人もけっこういた。信号に名前がついていないのと、標識から分岐点までの距離が短いのとで、曲がりそこねる危険が日本に比べて多いと思う。
  • 今日も夜の街へ出かける。晩ごはんは、昨夜から目をつけていた周家蒸餃(id:xiaogang:20080102#p6参照)。その後、お菓子屋さんを巡っておみやげを買う。花蓮はお菓子屋さんがものすごく多く、しかもわたしの好きな老店だらけ。紱利豆乾專賣店(公式)で白梅などを、前山手工牛軋糖(公式)で牛軋糖を、芣瀾薯道(公式)で花蓮薯を、惠比須餅舗(公式)で夜のおやつを買う。紱利豆乾は八十年老店で、惠比須餅舗は百年老店。来店した芸能人の写真がたくさん載っている芣瀾薯道のパンフレットには、『花蓮の夏』の三人も制服姿で写っている。
  • 今日訪ねたところは車がなかったら行けなかったので、運転免許が解禁になって本当によかったと思う。しかし今日の歩数が15003歩というのは、ちょっと堕落である。

[]磯崎國小 磯崎國小を含むブックマーク 磯崎國小のブックマークコメント

『花蓮の夏(盛夏光年)』[C2006-17]の最初のほうに出てくる小学校は、校庭の端が土手になっていて、そのすぐ先は海というすばらしいロケーション。こんな学校本当にあるのかと思っていたら本当にあった。その名は磯崎國小。正式には花蓮縣豐濱鄉新社國民小學磯崎分校。しかしすでに新社國小と合併し、廃校になったらしい。ちなみに、映画の中では子供たちは‘大王’と書かれた制服を着ている。大王國小(公式)は台東縣太麻里郷大王村にあって、あの制服はそこのもののようだ。

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磯崎國小の跡地はまだそのまま残っている。外観(上左写真)は、小さいせいかあまり学校らしくない。中には入れなかったが、入口近くの教室が音楽教室だったので、ブラインドの隙間から覗いてみる(上右写真)。まさしくここは、余守恆(基本的に俳優名で書いているが、ここは子役なので役名で書きます)が罰として校庭で座らされているあいだ、ほかの子供たちがフレンチ・カンカンの歌を歌っていた教室だと思われる。

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校庭は、映画ではトラックだったところにも草が生えて一面緑色である。上左写真は、余守恆が校庭で座らされていたショット。上右写真は、アングルは異なるが、二人合わせて100点を取った康正行と余守恆が寝ころんでいた国旗掲揚台。これは木製で、かなり壊れていた。

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上の写真は、小学校時代の冒頭、ふたりが走り回っていたところ。右写真のショットは、終盤、張孝全(ジョセフ・チャン)=余守恆が楊淇(ケイト・ヨン)に子供のころの思い出を語るシーンでも挿入されていた印象深いショットである。

ところでこの映画の子役は、成長後の俳優に全然似ていない。余守恆役の子が大きくなって張孝全になるとはとても思えない。康正行役の子はまだマシだが、この子は張睿家(ブライアン・チャン)になるというよりは王力宏(ワン・リーホン)になると思う(ついでに言うとわたしは王力宏が嫌いだ)。

[]杏林醫院 杏林醫院を含むブックマーク 杏林醫院のブックマークコメント

『花蓮の夏(盛夏光年)』[C2006-17]の冒頭に出てくる病院は、富源火車站(花蓮縣瑞穗郷)のそばの杏林醫院。この病院のシーンは、時間順ではラストシーンのあとに来るもので、短いながらこれから始まる映画に期待を抱かせる印象的なシーンである。

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左写真が病院の外観。右写真は、アングルは逆だが、映画に出てくる入口のドアと廊下。廊下の椅子は映画に出てくるものとは違っている。門が閉まっていて、近づくと犬に激しく吠えられたが、門の格子の隙間からなんとか撮った。

この病院のシーンから小学校時代へと時間が戻るのだが、張孝全が回想を始めたようにみえるのに、次のシーンが張睿家のモノローグで始まるのが不思議。

[]玉里高中 玉里高中を含むブックマーク 玉里高中のブックマークコメント

『花蓮の夏(盛夏光年)』[C2006-17]で、張睿家、張孝全、楊淇が通う高校は花蓮高中、すなわち國立花蓮高級中學(公式)。しかし、ロケ地は玉里高中、すなわち國立玉里高級中學(公式)である。

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上左写真は正門で、張孝全がバスで試合に向かうとき、窓の外に映っていた。上右写真の司令台は、全校集会で楊淇が前に出され、髪の毛を切られたところ。

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張孝全が校庭の籃球場でバスケットをしているシーンは二回。一回目は、高校時代の冒頭の朝のシーン。二回目は、張孝全がバスケットをしているのを図書館から見ていた張睿家と楊淇が、校庭に見に行くシーン。二回とも、使っているのは上左写真の手前側のコート。横から見た司令台が何度か出てきている。張睿家が張孝全を見ていた、籃球場のほうを向いたサッカー・ゴールは見当たらなかった。映画の中の図書館は、上右写真の手前の建物にあると思われる。

[]『夢遊ハワイ』の白桑安 『夢遊ハワイ』の白桑安を含むブックマーク 『夢遊ハワイ』の白桑安のブックマークコメント

『夢遊ハワイ』[C2004-10]の主な舞台である海岸は、2006年に花蓮から台東へ向かうバスの中から見て、台東縣長濱郷の白桑安あたりだろうと推測していた。玉長公路から花東海岸公路に出たあたりが白桑安で、ちょうど駐車場があったので、車を停めて海岸へ下りてみる。

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両サイドの陸地の形などをチェックし(写真)、ほぼこのあたりであることを確認。映画では花東海岸公路上にバス停があって、その部分は樹木も少なくガードレールもない。バス停の標識は撮影用だったかもしれないが、樹木もガードレールもない場所は見つけることができなかった。もっと南にあるのかもしれない。ほかのロケ地探しもしたかったが、時間がないので断念。車さえあればまた来られると思うと、ちょっと気が楽である。

[]周家蒸餃の蒸餃と小籠包 周家蒸餃の蒸餃と小籠包を含むブックマーク 周家蒸餃の蒸餃と小籠包のブックマークコメント

昨日の夜、街をうろついているときに、二軒並んでお客さんがあふれた餃子屋を見かけた。今日の晩ごはんは、その一軒の周家蒸餃。

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蒸餃(左写真)、小籠包(右写真)、酸辣湯を頼む。小籠包といってもいわゆる小籠包とは違い、プチ肉まんである。たれも黒酢+生姜ではなく、にんにくバリバリのもの。しかし、皮が破れるとか一口で食べるとか気にしなくていいし、ぱくぱく食べられてこれはこれでおいしい。蒸餃は水餃のような一口サイズ。

一人で麺を食べている高校生くらいの女の子が、やけにたそがれた様子なのが目を引いた。全身から「あたしに構わないでよ」というオーラを発しながら、気怠く麺を食べていた。