バンガロールに来ちゃったの(実録亞細亞とキネマと旅鴉) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

24-02-2008 (Sun) 彌太郎三昧

[]『彌太郎笠 前篇 後篇』(マキノ雅弘)[C1952-17] 『彌太郎笠 前篇 後篇』(マキノ雅弘)[C1952-17]を含むブックマーク 『彌太郎笠 前篇 後篇』(マキノ雅弘)[C1952-17]のブックマークコメント

所用で渋谷に寄ってから有楽町へ。Meal MUJIで昼ごはんを食べて、今年初めてのフィルムセンターへ行く。始まってすでに2ヶ月近く、パート2に突入してやっと「生誕百年 映画監督 マキノ雅広」(公式)に行けた。

1本目は『彌太郎笠 前篇 後篇』(goo映画)。のちに錦ちゃん主演の『弥太郎笠』[C1960-37]としてリメイクされているもので、そちらは観ている。詳細は憶えていないが、マキノ流メロドラマとしてなかなかよくできていると思った記憶がある。実は昨日、今日の鑑賞に備えて錦ちゃん版を復習しようとしたのだが、実はうちにないということがわかってはげしくショックを受けた(知らなかったが『彌太郎笠 前篇 後篇』はあった)。気をとりなおして調べたところ、DVDが出ていたので早速注文。明日あたり届くと思うので、比較評価はまた週末にでも。

『彌太郎笠 前篇 後篇』は1952年の映画で、ストーリーはリメイク版とたぶんほとんど同じ。1952年といえば『次郎長三国志[C1952-08]と同じ年だけれど、なるほどそういう感じの映画である。ここ数年、『次郎長三国志』シリーズ再評価の気運がものすごく高まっていて、わたしも嫌いではないけれど、正直言ってそれほどとも思わない。そのいちばんの理由は、展開がまだるっこしく、泣いたり感情を吐露したりするシーンがえんえんと続くから。この『彌太郎笠 前篇 後篇』も、まさしくそういう映画。だいいち長すぎる。お祭りの踊りや歌を書いた灯籠をうまく使って展開していくところなど、いまいちの出来で終わらせるには惜しいアイディアがたくさん詰まっていて、だからこそマキノもあとでリメイクしたんだろうなと思う。

主演は鶴田浩二。鶴田浩二に時代劇は似合わないとかねてから思っているのだが、やっぱり…。この時代、東宝系の時代劇に出ている鶴田浩二はばっちりメイクしていて、二枚目なだけに決まりすぎというか不自然というか、わたしのイメージでいうと「牛若丸」という感じである。それでまあ、それらしいきらびやかな衣装ならまだしも、股旅姿や浴衣にこのメイクはどう見てもヘン。観ていてはずかしい。『お茶漬の味』[C1952-06]のノンちゃんのノリでやれば、時代劇といえどもけっこうはまると思うのだが、どうにも湿っぽくていけません。

メロドラマとしての演出も、これまたまだるっこしい。やたらくるくる回ったりして、芝居っぽくてやりすぎ。立ち回りでもくるくる回っていて、鶴田浩二がくるくる回りながら横に移動し続け、キャメラもそれについて横に移動し続け、移動し終わったと思ったら立ち回りシーン終わり、みたいな感じ。これはこれでユニークでおもしろかった。

[]『りゃんこの弥太郎』(マキノ雅弘)[C1955-26] 『りゃんこの弥太郎』(マキノ雅弘)[C1955-26]を含むブックマーク 『りゃんこの弥太郎』(マキノ雅弘)[C1955-26]のブックマークコメント

BLESS COFFEEで急いでお茶を飲み、ふたたびフィルムセンターへ。2本目は『りゃんこの弥太郎』(goo映画)。りゃんこの弥太郎を演じるのは小泉博。さっきは鶴田浩二目当てと思しきばあさまたちを多数お見かけしたが、今回は行列に女性が皆無(一人を除く)。「小泉博の魅力がわからないなんて」と、なぜかJ先生憤慨。

鶴田浩二、中村錦之助と並べるといかにも地味な小泉博だが(だいいち名前が地味だ)、なかなかのはまり役。少なくとも鶴田浩二よりずっといい。これは1955年の映画で、キャスト的にはやはり『次郎長三国志』を思わせるが、かなりテンポもいいし、泣きも入らない軽快な進行で、安心して観られる。

ストーリーは『彌太郎笠 前篇 後篇』とは違っており、リメイクではない。しかし、やはりお祭りが出てきたりして共通点も多い。絹織物をめぐって桐生と足利が争っている話なので、『人のセックスを笑うな』(id:xiaogang:20080216#p1)に続いて桐生が舞台かと思ったが、その手前の川股宿というところが舞台だった。ストーリーだけみれば、どちらかといえば『彌太郎笠 前篇 後篇』のほうがおもしろいかもしれない。メロドラマとしての魅力は、やはりちょっと乏しい。ヒロインが水原真知子というのも地味すぎだが、誰かと思ったら大阪夫人だったのね。田中春男が悪代官に出世しているのが笑えた。

ひさしぶりに天龍で餃子を食べて帰る。

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23-02-2008 (Sat) Très Bien, Merci.

[]L'ENTRATAのランチ L'ENTRATAのランチを含むブックマーク L'ENTRATAのランチのブックマークコメント

休日にランチを食べるお店もほぼ一巡し、これがほとんど最後の初エントラータ。スタッフも増え、お客さんもかなり入っていて、たいへんけっこうである。

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今日はAランチとBランチをひとつずつ注文。Aランチのパスタはアンチョビ、ブロッコリー、大根のスパゲッティ、Bランチのメインは骨付鶏モモ肉のダッチオーブン蒸し焼き(左写真)。自称エントラータ名物。ついつい誘惑に負けて、デザートにカタラーナ(右写真)も頼む。

[]atelier VANILLEのキャラメルロール atelier VANILLEのキャラメルロールを含むブックマーク atelier VANILLEのキャラメルロールのブックマークコメント

今日のおやつは、アトリエ・バニラのキャラメルロール。バニラの一番人気ということで、ずっと気になっていたもの。カット売りがないのが難点だが、たしかにうまい。

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キャラメルロールを食べながら観たのは『アルファヴィル』のDVD。

アルファヴィル [DVD]

アルファヴィル [DVD]

はづかしながら初見だが、これはぜひスクリーンで観なくては。それに、王家衛(ウォン・カーウァイ)、梁朝偉(トニー・レオン)、陳湘(チェン・シャンチー)でリメイクしてもらいたい。この映画の魅力の80%はアンナ・カリーナでできている。アップが多く、静の魅力。好きな中華女優はたくさんいるが、これが出せそうなのは陳湘くらいしか思い浮かばない。たぶん、『女と男のいる舗道』[C1962-20]のアンナ・カリーナと、『楽日』[C2003-03]の陳湘のあいだに連想が働くせいなのだけれど。

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18-02-2008 (Mon) 満洲の温泉に行きたい

[]『温泉文学論』(川村湊)[B1272] 『温泉文学論』(川村湊)[B1272]を含むブックマーク 『温泉文学論』(川村湊)[B1272]のブックマークコメント

『温泉文学論』読了。

温泉文学論 (新潮新書)

温泉文学論 (新潮新書)

紹介されている文学作品の中で、読んでいるのは『雪国』と『満韓ところどころ』だけ。映画化されたものを観ているのは、『金色夜叉』、『雪国』、『秋津温泉』、『大菩薩峠』。紹介されている温泉で行ったことがあるのは熱海、湯ヶ島のみ。

漱石で『満韓ところどころ』を取り上げているのは超渋いけれど、やっぱり『明暗』も取り上げてほしかった(川端康成だって二つ取り上げているからねえ)。これを読んで作品を読んでみたくなったのは『秋津温泉』。再読したくなったのは『雪国』。わかったことは『ゲンセンカン主人』の「ゲンセンカン」が下部温泉ではないこと。

ちょっと散漫な感じがするが、読んだり観たりしているものに関してはそれなりにおもしろかった(ぜんぜん読んだことのない作家で知らない温泉で…というのはさすがにきびしい)。「どういうわけか、漱石先生の温泉浴には、「若い女」が付きものである」(p. 103)とか。でももう少し堅いというか、ひとつの方法論で語られたものを期待したのだが。章末に、ブックガイドや温泉の紹介が載っているのはよかった。

この本とは直接関係ないけれど、その温泉が舞台になった映画や小説をできるだけ網羅した温泉図鑑を誰か出してくれないだろうか。わたしにとっては、温泉や宿を選ぶ最大の基準がそれなのだが、旅館のサイトなどを見ると、そんなことに全く言及していないところがけっこう多い。旅館の歴史や建築(の古さ)も重要なポイントだが、それにも言及していない旅館も多い。そんなことで旅館を選ぶ人は案外少ないのだろうか。

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17-02-2008 (Sun) 二巡目突入

[]TRATTORIA Fossettaのアラカルト TRATTORIA Fossettaのアラカルトを含むブックマーク TRATTORIA Fossettaのアラカルトのブックマークコメント

今日の昼ごはんは西鎌倉のフォセッタ(公式)。

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ジンダの唐揚げ、鎌倉野菜のにんにくソース(左写真)、ペペロンチーノ、豚バラの煮込み(右写真)。鎌倉野菜のにんにくソースは、定番メニューながら季節によって野菜が変わり、色合いも変わる。今日の目玉は通称・西瓜。メインは、豚バラのバルサミコ風味の煮込み。ここで肉料理を食べるのはたぶん初めてだが、たまには肉もいい。

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16-02-2008 (Sat) はじめての映画

[]『人のセックスを笑うな』(井口奈己)[C2007-20] 『人のセックスを笑うな』(井口奈己)[C2007-20]を含むブックマーク 『人のセックスを笑うな』(井口奈己)[C2007-20]のブックマークコメント

今日は歯医者に行ってから(今年から歯医者通いをする羽目になってしまったのが、なかなかおでかけできない原因のひとつである)出京(信じられないことに、羽田空港を除くと東京も今年初めてなのだ)。サイゴンでフォーをすすり、エクセルシオールでラテをすすってからシネセゾン渋谷へ。今年の初映画は『人のセックスを笑うな』(公式/映画生活/goo映画)。井口奈己監督は、『犬猫』がよかったので(id:xiaogang:20060721#p2)(映画館で観ていないのでどこかでやってください)、次回作に期待して、原作も、どんな内容なのかも知らずに観に来た。

ファーストショットのロケ地からして絶妙。坂道で車を拾おうとしている永作博美が、ロングショットの長回しでとらえられているのを観ただけで、この映画は絶対にいいぞと思ってワクワクした。すごくいい感じのロケ地が多く、ちょっと古っぽい日本家屋の家の中のたたずまいもいい。といっても、びしっと決まったきれいな場所とか、文化財みたいな家とか、特別おしゃれな家とかではなく、ふつうの地方都市の街角だったり、ちょっと古いふつうの民家だったり、とてもさりげない。若いスタッフ中心で撮っていると思われるなかで、美術が木村威夫なのがすごすぎる。

ロングショット気味の外景に、フィックスの長回し。松山ケンイチと永作博美がキャンプ用のマットに空気を入れようとするところを長回しでえんえんと撮っていたりして楽しかった。このようなロケ地や、キャメラや、俳優たちのナチュラルな演技といったものによって形作られるふわふわした空気感は、『犬猫』もそうだったように、井口監督独特のものである。

内容的には、恋愛に悩む美大生三人組はリアルでナチュラルな、等身大の青春映画っぽいのに対して、人妻講師の永作博美は、家庭の不満といった不倫に走る理由があるわけでもなく、人を振り回して楽しむ悪女というわけでもなく、反省したり悟ったりするわけでもなく、とにかく明るく突き抜けているのがユニークでよかった。

主な舞台・ロケ地は群馬県桐生市。ぜひぜひロケ地探しに行きたい。今度、どこかの温泉の帰りにでも行こう。美大のシーンは女子美術大学(公式)のようだが、女子美は桐生にあるわけではないんだね。

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上映終了後、井口監督とあがた森魚(永作博美の夫の猪熊さん役)がゲストで登場(メインはあがた森魚の歌)。そのためだと思うけれど、この回の来場者には桔梗信玄餅のプレゼントがあった。まだ食べていないけれど、猪熊さんのレクチャーどおりに食べようと思って楽しみにしている。このレクチャーのシーンがめちゃめちゃおもしろかったけれど、ここは、松山ケンイチとあがた森魚が向かい合って座って信玄餅を食べようとしているところを横から撮っていて、猪熊さん推奨の食べ方がいまいちよく見えないのがポイントである。はたして正しく食べられるだろうか。

[]『ラスト、コーション(色|戒)』(李安)[C2007-21] 『ラスト、コーション(色|戒)』(李安)[C2007-21]を含むブックマーク 『ラスト、コーション(色|戒)』(李安)[C2007-21]のブックマークコメント

今日の2本目は、ル・シネマで『ラスト、コーション』(公式/映画生活/goo映画)。李安(アン・リー)の新作で、原作が張愛玲(アイリーン・チャン)で、主演が梁朝偉(トニー・レオン)で、舞台が上海で、ロケ地がイポー。観なくていい理由がない。一方で、監督が李安だからそれほど期待はできないとも思う。観ていない映画のレビューは読まない主義だが、ちらちらと目に入ったところでは、中華系の人たちは大絶賛、シネフィルには不評という感じだった。観終わって感じたのは、常々思っていたように、やはり李安は欧米を舞台に撮ったほうが出来がよく、中華圏を舞台に撮るといまいちだということ。でも正直言ってもうちょっといいのかと思っていた。

この映画にいちばん欠けているのは、陰影と色香だと思う。日本占領時代の上海が舞台で、スパイや密会が描かれているのだから、もっと陰影に富んだ映画だと思っていたのだが、なんだか明るくて平板である。原作がこだわって描いている洋服やアクセサリーはかなり忠実に再現されているが、再現すればいいというものではない。そこに付随する意味や、あるいは張愛玲的世界とかいったものは、再現されているとは言いがたい。カメラワークや編集も含め、とにかく画が全然よくなくて、印象に残るショットがなかった。要するに、時代の空気みたいなものが全然醸し出されていなくて、テーマパークみたいな映画だ。

原作(id:xiaogang:20080115#p2)を読んでしまったからには、どうしても比較せざるを得ない。映画は一見原作に忠実に作られているが、実は全く異なっている。原作は、ある日の午後3時前から10時過ぎくらいまでの、約半日のドラマである。背景やそこに至る経緯は、登場人物(主にヒロインの王佳芝)が考えたり感じたりしていることと関連させて示されている。この部分をどう表すかがいちばんのポイントだが、映画では単純に、序盤で時間が4年前に戻り、王佳芝たちが広州から香港に疎開するシーンになる。ここから、終盤にまた当日に戻るまで、過去が時間順に語られていく。つまり映画の大半は長い長い回想シーンみたいなものである。この構成は全くいただけない。

原作は、あくまでも数時間の出来事であり、その間に王佳芝の頭や心に去来する様々な事情や出来事や思考や感情が、現在の彼女を取り巻く緊迫した状況に作用した結果、化学反応のように予期せぬ行動が導出される。ところが映画では、長い回想シーンが、最後の行動の動機づけを説明するためのものになってしまっている。彼女の中にある義務感や役を演じる喜び、肉欲や愛、女たちのあいだでの、あるいは男と女のあいだでの見栄や面子(それはダイヤモンドの指輪に象徴される)。そういった矛盾を含む重層的なものが、映画ではかなり平板になってしまった。おそらくそれは、材料を提示して結果を見せるという方法ではなく、筋道を考えてそれがわかるように語ろうとしているからである。

最後に視点が易先生に変わるのも原作の魅力のひとつだが、映画はこのあたりも曖昧。この映画ではモノローグは使っておらず、たしかにモノローグは安易な手法ともいえるが、モノローグ好きのわたしとしてはモノローグを使ったほうがよかったような気がする。人物を必要以上に動かしてみたり(易先生は、最後にあんな不用意に彼女の部屋へ行ったりしないと思う)、下品なほどに視線の芝居をするというのもいかがなものか。

どこがイポーロケなのかはよくわからなかった。イポーだけでなくペナンロケもあったようで、DVDを丹念に見ればわかるかもしれないが、そういう情熱がわかない。セットのシーンもセットでないシーンも、外景は全部セットみたいで全然魅力が感じられなかったから。

梁朝偉は、『傷だらけの男たち』[C2006-31]にこれと、チャレンジングな役が続いているが、どうもいまひとつに感じられる(だいたいこの役にはいい男すぎだろう)。湯唯(タン・ウェイ)は、わたしとしてはこれといって惹かれるところのない女優だった。王力宏(ワン・リーホン)は嫌いだと言いつつ動くのを見るのは初めてだったが、やっぱり嫌いだと強く再認識した(原作に比べて出番が大いに増えていて大顰蹙)。最大の不覚は、呉先生が庹宗華(トゥオ・ツォンホァ)だと気づかなかったことだ。

今年初めてのとんきへ行き、ひれかつを食べて帰る。

いつもいつも 2008/02/18 21:06 私が、私が。知ってる知ってる。幸せなのか不幸なのか。

14-02-2008 (Thu) 金獅樓へ行こう

[]『台湾の食堂ゴハン』(山田やすよ)[B1273] 『台湾の食堂ゴハン』(山田やすよ)[B1273]を含むブックマーク 『台湾の食堂ゴハン』(山田やすよ)[B1273]のブックマークコメント

『台湾の食堂ゴハン』読了。

台湾の食堂ゴハン

台湾の食堂ゴハン

レストラン紹介本なんて、写真がきれいで、おいしそうなお店が何軒か載っていて、今度ぜひ行ってみようと思えればそれでOKなのかもしれない。そういう意味では、この本はいちおう合格なのかもしれない。だけど内容の信憑性にもかかわるから、やはりそうも言っていられない。とにかく、つっこみどころの多い本なのである。

まず食べ物とは関係ない話から。「はじめに」に「立国してから日が浅いこともあり」(p. 7)とあり、「台湾はいつ立国したんだ?」と思ったし(別に一国論とか二国論とかの話をしたいわけじゃない)、そもそも「立国」ということばが使われているのに違和感をもった。読み進むと、「中華民国として建国してから日の浅い台湾で」(p. 46)とか意味不明なことが書いてあってのけぞった。かと思うと、「台湾は第二次世界大戦までの約50年間を日本に統治されていた」(p. 60)とも書いてある(ビミョーに変ですが)。中華民国が建国されたとき、台湾は日本の植民地だったのだが、そのことと上に引用した箇所との関係はどのように説明していただけるのだろうか。

また、本文中の食べ物やお店の名前、住所が繁体字表記なのには好感をもったが、繁体字と日本の漢字が入り混じった巻末の地図を見てはげしくがっかりした。

次に食べ物の話。まず、龜苓膏は仙草ゼリーではないと思います。魯肉飯を「どんぶり」と言い、叉燒包を「蒸しパン」と言い、油條を「麩」と言う著者の言語感覚にもついていけない。それに花蓮のニセ小籠包について批判的に言及されていたが、いいじゃないですか、肉まんだって。ねえ。

わたしは台湾へ行って飲茶をしようとは思わないので、台湾のレストラン紹介本に飲茶屋が載っていると「うーん」と思う。案の定、この本にも載っていたのだが、なんと金獅樓だった。『河』[C1996-41]で陸筱琳(現・陸弈靜)が働いている、獅子林にあるレストランだ。大勢で円卓を囲むような店かと思っていたので行こうとは思わなかったが、飲茶屋なんだったら今度行ってみよう。

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13-02-2008 (Wed) うすくなってしまった…

[]Air來了 Air來了を含むブックマーク Air來了のブックマークコメント

家に帰ったらMacBook Air(公式)が来ていた。

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11-02-2008 (Mon) 初ピッコロ・ヴァーゾ

[]PICCOLO VASOのアラカルト PICCOLO VASOのアラカルトを含むブックマーク PICCOLO VASOのアラカルトのブックマークコメント

今日の昼ごはんは、今年はじめてのピッコロ・ヴァーゾ。

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鎌倉トマトとルッコラのサラダ、ジンダのフリット、怒りのムール貝(左写真)、キノコのピッツァ(右写真)。今日の怒りのムール貝は、いつもよりマイルドだった。

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10-02-2008 (Sun) 下賀茂旅行第二日

[]下賀茂温泉→松崎→沼津→鎌倉 下賀茂温泉→松崎→沼津→鎌倉を含むブックマーク 下賀茂温泉→松崎→沼津→鎌倉のブックマークコメント

朝起きると雨は上がっている。まずは男女入れ替わった大浴場へ。ほかにも客はいたが、なぜか誰も露天風呂に入らないので、また露天を独り占め。朝ごはんを完食したあと、今度は山頂露天風呂・銀河の湯へ。昨夜は暗くて何も見えなかったが、今度は景色を堪能した。今は眺めが寂しい季節だが、それでも少しだけ河津桜が咲いているのが見えて、四度のお風呂のなかでいちばんよかった。朝食をいちばん早い7時半にして、食後すぐに駆けつけたので、またしても誰もいなくて温泉を独り占め。チェックアウトの前には館内を散歩して、私たちの部屋へ行くときには通らない、本館と別館をつなぐ回廊(下左写真)などを歩いてみた。

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今日は西海岸を回って帰る予定なので、国道136号を西へ向かう。西海岸へ出たあたりにある妻良や子浦は、呉清源と川端康成もハイキングに来たらしい。草原で弁当を食べているふたりの写真が残っているが、『呉清源 極みの棋譜』[C2006-42]にも、すすきの草原で語らうシーンがあったように思う。このあたりがモデルかもしれないが、車で走っているとすすきの草原などはわからない。

西海岸を北上して、今日の目的地、松崎へ。まずは、静岡県道121号(南伊豆松崎線)に寄り道して、郊外にある岩科学校(上右写真)を見に行く。岩科学校は、1881年竣工の伊豆地区最古の小学校で、国指定重要文化財である。重要文化財というところが重要で、道中の案内板にはいちいち「重文岩科学校」と書いてあるし、トイレの汚物入れにも「重文」と書いてあって唖然。

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松崎町中心部に入り、3時間無料の町営駐車場に車を停める。松崎はなまこ壁の町並みが有名で、古い建物がたくさん残っている。昼ごはんを食べるところを探しながら、明治商家中瀬邸を外から眺めたり、その前に建って景観を乱している妙な時計塔を見たりする。なまこ壁の建物だけでなく、リハツセキ(上左写真)みたいな渋い建物もある。

観光客はそこそこいるのだが、飲食店が全然なく、地図に載っているところもこの時期はやっていない。松崎港まで歩いて、やっと民芸茶房という店に入る。みんながここにやって来るうえに今日は法事の予約が入っているとかでかなり待たされたが、まるまる二匹載っている焼魚定食をおいしくいただく(ひじきに髪の毛のようなものが入っていたんですけれども…)。

満腹になったあとはふたたび町を散策。伊豆文邸(上右写真)やなまこ壁通り(下左写真)、近藤平三郎生家、松崎町観光協会(下右写真)などを見る。松崎町観光協会は、洋風の意匠を取り入れた、ステンドグラスが印象的な建物。

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松崎を出ると、ふたたび国道136号を走る。堂ヶ島を通り、土肥まで北上。天気はいいし、海は美しく、睡眠も十分で眠くなるはずはない。しかしエコ意識が強く、使わないカーナビは5分でスリープさせることにしたため、魔法にかかったように寝てしまう。

本当はずっと西海岸を回って沼津まで行くはずだったが、所要時間や、昨日の雪による通行止めやチェーン規制を考慮して断念。土肥から土肥峠を超えて国道414号(下田街道)へ出る。途中で雪が積もっているのを見た。修善寺で休憩しようと思ったら修善寺道路に入ってしまい、伊豆中央道を通るはずが海沿いの国道414号へ行ってしまって、渋滞しながら沼津へ。通りすがりのケーキ屋さんで休憩し、沼津ICから東名に入る。途中足柄SAで、雪があるのにビビりつつスタバで休憩し、秦野中井ICで下りて帰る。晩ごはんは、稲村ヶ崎に最近できたらしいマレーシア料理屋Chilli Padi。メニューはかなり本格的だが、味はちょっと期待と違った。でももう少しいろいろ試してみようと思う。8時すぎに帰宅。

[]双頭の熊猫 双頭の熊猫を含むブックマーク 双頭の熊猫のブックマークコメント

双頭の日和見熊猫を岩科学校前、というか隣の岩科小学校(廃校になったらしい)前の路上で捕獲。

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鎌倉でも時々見かけるし、たしか熱海にも生息していて珍しくはないが、これはかなりお気に入り。路上に貼る(?)前のをどこかで市販していないだろうか。うちの前にもつけたい(怒られるけど)。

09-02-2008 (Sat) 下賀茂旅行第一日

[]鎌倉→伊東→石廊崎→下賀茂温泉 鎌倉→伊東→石廊崎→下賀茂温泉を含むブックマーク 鎌倉→伊東→石廊崎→下賀茂温泉のブックマークコメント

今年初めての温泉旅行は、南伊豆の下賀茂温泉。1939年2月、呉清源が川端康成と伊豆旅行をしたときに泊まった旅館、伊古奈(公式)に泊まるのが今回の目的である。

今週の日曜、大雪のために今年初めての出京を取り止めさせられたばかりなのに、今週末の予報も雪。降らないうちに到着しようと朝から出かける。雪できれいになったはずの車は、うしろのドアにド派手に鳥の糞がついていたが、(J先生が)ウェットティッシュでざっと掃除して出発。国道134号、西湘バイパス、国道135号(真鶴道路、熱海ビーチライン)と比較的順調に進む。熱海あたりで雪がちらつく。お昼前に、道の駅伊東マリンタウン(公式)に到着し、インドネシア料理スラバヤで昼ごはん(id:xiaogang:20080209#p2)。

国道135号、国道136号、静岡県道16号(下田石廊松崎線)と伊豆半島東海岸を南下し、最南端の石廊崎へ。途中、陽が当たったりもしたが、石廊崎に着いたときには今にも降り出しそうなお天気。駐車場のおじさんに「あそこで撮影しているのは氷川きよしさん」と言われたので、『アキラのズンドコ節』を大音量でかけてやろうかと思ったが(たまたま持っていたんですね)、やめておいた。

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灯台があるというので歩いて南端を目指すが、石廊埼灯台(上左写真)は公開されていなかった。南端の石室神社まで行って駐車場へ引き返す。石廊崎は、お店は駐車場のそばにお店がちょっとあるだけで(上右写真)、その先はジャングルパークの残骸が残る侘びしいところ。猫もやる気がなさげである(下左写真)。それでもそこそこ観光客がいる。河津桜がちょっとだけ咲いていた(下右写真)。

車に戻るとちょうど雨が降り始め、下賀茂温泉目指して走り始めるとあっという間に大降りに。4時すぎに伊古奈に到着。『呉清源とその兄弟 呉家の百年』[B1187](asin:4000228560)には、「…下田に到着すると、そこからタクシーに乗り換えて、さらに南の下賀茂温泉へ……。目的の旅館まではさらに三十分ほど細い山道を走った。」(p. 203)とあるがそんなことはなく、下賀茂温泉からすぐだった。

到着早々、まずは大浴場へ。狭いながら露天もついているし、シャワーなどの数も多い。そのあとは食事処の都殿で晩ごはん。内容はそれほどいいわけではなかったが、ほぼ食べきれる量だったのがよかった。食後は、雨の中をいったん外に出て山頂露天風呂・銀河の湯へ。露天といっても半分くらいまで屋根があるのに、ほかに客はいなくて温泉を独り占め。

部屋は別館の離れというところだったが、本館からそのまま行けるので離れという感じはしない。食事が部屋ではないことを除けば、部屋も広くてよかったが、けっこう寒くて困った。雪が降っているはずの東京や鎌倉に比べたらずいぶん暖かいはずだが、暖房効率の悪い日本旅館であるうえに、暖房自体が古いせいではないかと思う。食事処や廊下も寒かった。

[]スラバヤの揚げバナナ スラバヤの揚げバナナを含むブックマーク スラバヤの揚げバナナのブックマークコメント

渋谷にジュンバタン・メラ(公式)があったころは毎週のようにインドネシア料理を食べていたが、なくなってからはとんとごぶさた。好物の揚げバナナもとんとごぶさた。インドネシア料理スラバヤ(公式)で昼ごはんを食べたら、デザートメニューに揚げバナナがあったので、即頼む。

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03-02-2008 (Sun) 雪ごもり

[]かたつむりのとん平焼き かたつむりのとん平焼きを含むブックマーク かたつむりのとん平焼きのブックマークコメント

今日は、フィルムセンターのマキノ雅広特集へ行って、それから『ラスト、コーション』へ行って…という計画だったのに、先に起きたJ先生が「今日は出かけられないんじゃない?」と言いに来た。結局うちで雪ごもりで、初映画は延期。

お昼前にかたつむりに電話したら、「やります」という返事。開店してすぐに行ったら「お電話いただいた方ですか?」と言われてしまう。帰るまでほかに誰も来ず、電話したために開けさせてしまったのではないかと、ちょっと申し訳ない気分。

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今日はネギ焼きにネギ載せと決めていたが、ネギが入っていないということで断念。とん平焼き(左写真)というのを頼んでみたら、なかなかうまかった。これにいつものそば入りを食べる。

右写真は、帰りにR134から見た逗子方面の雪景色。帰ってから、マキノに行けなかった腹いせ(?)に『鴛鴦歌合戦』[C1939-05]のDVDを観る。何度観ても完璧な映画。夜までアタマの中はディック・ミネだった。

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02-02-2008 (Sat) 値上げ反対

[]PaPa Noelのランチ PaPa Noelのランチを含むブックマーク PaPa Noelのランチのブックマークコメント

2ヶ月ぶりにパパノエル(公式)へ行ったら、ランチコースが2100円(魚または肉)と3200円(魚と肉)に値上がりしていた。フレンチはパスタがなくておなかにたまらないし、この値段だともうお得感はない。

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オードブルは、わたしがめじマグロのカルパッチョ・オレンジ風味のソース、J先生が岩手いわい鶏とベーコンのテリーヌ。メインはわたしがほうぼうのポワレ・渡りガニ風味ソース、J先生が仔羊肩肉のシチュー(左写真)。デザート(右写真)は、左上のケーキがおいしかった。

[]PATTISSERIE葉山庵のキャラメルポワール PATTISSERIE葉山庵のキャラメルポワールを含むブックマーク PATTISSERIE葉山庵のキャラメルポワールのブックマークコメント

夜のおやつは、パティスリー葉山庵のケーキ。

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別のも食べたが、写真のキャラメルポワールがおいしかった。ここは層になったケーキがうまいんじゃないかと思う。

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