バンガロールに来ちゃったの(実録亞細亞とキネマと旅鴉) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

01-05-2008 (Thu) マレーシア旅行第六日

[]怡保(Ipoh)→吉隆坡(Kuala Lumpur) 怡保(Ipoh)→吉隆坡(Kuala Lumpur)を含むブックマーク 怡保(Ipoh)→吉隆坡(Kuala Lumpur)のブックマークコメント

  • カヤ・トーストが食べたいので、旧市街へ朝ごはんを食べに出かける。コーヒーショップの並ぶJl. Bandar Bijih Timahは、夕方の静けさが嘘のように賑わっている。適当に入った亞洲茶室(下左写真)で白咖啡(上左写真)とカヤ・トースト(上右写真)を注文。あいかわらずの広東語の世界で、「カヤ・トースト」(広東語じゃ言えない)と言ったとたん、年配のおばさんから若めのおばさんにバトンタッチする周到さ。久しぶりにカヤ・トーストが食べられて満足だが、ほかの客はみんな麺を食べていたのが気になる。コーヒーショップにはもう行けないかもしれないし、量も少なめだったので、「もうちょっと何か食べようか、どうしようか」と悩む。行列のできているコーヒーショップ(下右写真)もあるし、ちょっとだけインド人街もあってロティ・チャナイも食べたい。しかしウジウジ悩んでいるうちにホテルに着く。

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  • ホテルに戻るとみんなが朝食を食べている。「せっかくの朝食券だから、コーヒーだけでも」と言いつつ、しっかりごはんも食べる。今日はバイキングで、nasi goreng(ナシ・ゴレン)と目玉焼きがあったのだ。食後はヴェランダ(写真)でまったりして名残りを惜しむ。昨日Syuen(シュエン)という高級ホテルの前を通ったら、J先生が「今度来たときはぜったいここに泊まる」とリキんでいた。だけどやはりここのヴェランダは捨てがたい。

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  • フロントのかっこいいおにいさんは、結局初日しかいなくて残念でした。Kuala Lumpur(クアラ・ルンプール)に向かうため、チェックアウトしてイポー駅へ。イポー駅はとてもさびれている。構内の売店スペースやカフェスペースはことごとく空で、かろうじて外にマッサージ店が一軒、ホームに食料品店が一軒(左写真)あるだけ。駅舎の中はまるで空き店舗で、‘租’の貼り紙がないのが不思議なくらいだ。改札もなしでホーム(右写真)に行ける。30分前に行くとすでにかなりの客が来ていた。掲示板の表示時刻は、勝手に予定の10:48より遅くなっていたが、列車はそれよりも早く来た。

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  • 一日に上下2本ずつしかないマレー鉄道(Keretapi Tanah Melayu)(公式)は発展のしようもなく、車両も古いままで自動ドアはことごとく壊れている。わたしたちはそのドアの前の端っこの席で、通る人がドアを開けっぱなしにするのが気になってしかたがない。通路の反対側の席は家族そろって青い服を着たマレー人親子で、そのおとうさんがかなり根気よく、通る人ごとに「閉めといで」と言ってくれたので助かった。一度ドアを開けたいのに開けられないかわいいマレー人の女の子(推定7歳)がにっこりと微笑むので、J先生が鼻の下をのばして開けてあげたら、お礼も言わず閉めもせず、一目散に駈けて行った。
  • 約3時間でKuala Lumpurに到着。以前はKuala Lumpur駅に停まっていたのに、知らないあいだにKL Sentral(Sentral Kuala Lumpur)という巨大ターミナル駅ができ、こちらに停まるようになっていた(左写真)。空港と同様、中国語やタミル語の表示がないのに、日本語が書かれているのに激しい違和感。KTM KomuterでKuala Lumpur駅まで戻る(右写真)。PenangもIpohも電車は走っていないので、今回初めての電車。乗客のマナーが悪くてうんざりしたが、向かいの席に座っていたマレー人女の子三人組の民族衣装がとてもシックだったので、(顔はひとりだけしかかわいくなかったが)「かわいいな、女の子っていいな、若いっていいな」と、完全におじさんモードになる。

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  • KLの宿は、クアラ・ルンプール鉄道駅にあるThe Heritage Station Hotel Kuala Lumpur(公式)。若いスタッフで明るい雰囲気だったIpohとは違い、薄暗いロビーにいきなりスタッフ不在のフロント、怪しくうろつく案内係のおじさん…といかがわしさ満開である。クラシックなエレヴェータに乗り、3階の部屋にも2階の部屋にも行ける廊下(左写真)を奥深く入って行ったところに部屋はあった。一見クラシックな雰囲気だが、枠だけあってカーテンのついていないベッド(右写真)とか、どうも中途半端である。設備はIpohより整っているが、窓も開かずヴェランダもないので、やっぱりIpohのほうがいいかもしれない。

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  • 出かけるついでにStesen Keretapi Kuala Lumpur(Kuala Lumpur Railway Station/クアラ・ルンプール鉄道駅)を見る。まず、廊下の途中からヴェランダに出て眺め(左写真)、それから外に出て眺める(右写真)。Stesen Keretapi Kuala Lumpurは1910年竣工。マレー鉄道の駅として使われたのは2001年までらしい。

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  • 今度はKL Monorailに乗ってImbiへ。電気系ショッピングセンターPlaza Low Yatにある記得食でおやつを食べてから(id:xiaogang:20080501#p2参照)、旧プドゥ刑務所附近へ。『黒い眼のオペラ(邊齋)』[C2006-27]のロケ地探索をしてから(id:xiaogang:20080501#p3参照)、1895年竣工のプドゥ刑務所(Pudu Prison)を外から眺める(左写真)。もう刑務所としては使われていないようだが、救急車が来て職員がうろうろしているのが見えたので、何かには使われているらしい。そのままSTAR LRT沿いに歩いて、Hentian Puduraya(Puduraya Bus Terminal)(右写真)へ『Rain Dogs(太陽雨)』[C2006-17]のロケ地探索に行く(id:xiaogang:20080501#p4参照)。

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  • さらにSTAR LRTに沿ってDataran Merdeka(Merdeka Square)へ。広場のまわりには、多くのコロニアル建築が建ち並んでいる。Panggung Bandaraya(Old City Hall)、Old High Court( 上左写真)、Sultan Abdul Samad Building、Mahkamah Perusahaan(Industrial Court)、Old Kuala Lumpur Post Office(上右写真)、Muzium Tekstil(Textile Museum/旧鉄道事務局)(下左写真)、National History Museum(旧Chartered Bank)(下右写真)、Kuala Lumpur Memorial Library(旧Government Printing Office)、Royal Selangor Club、Cathedral of St Mary the Virginなど。Old High CourtはA. B. Hubback設計、1915年竣工。Old Post OfficeはA. C. Norman設計、1907年竣工。旧鉄道事務局はA. B. Hubback設計、1905年竣工。旧Chartered Bankは1909年竣工。これだけ並べばかなり壮観なはずだが、Merdeka Square自体が広すぎて、かなり雑然とした印象しか感じられない。([AE Kuala Lumpur Heritage Tour 1](LINK)を参考にさせていただきました。)

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  • チャイナタウンへ向かう。このあたりにはけっこう古い建物もある(上写真)。途中、Central Marketでトイレに行こうとしたら50Senだったので、あまりの高さにJ先生と対応を協議する。結局行ったのだが、高いだけあって比較的きれいだったし、個室の外には共用のトイレットペーパーもあった。それにしても高すぎる。チャイナタウンの牌楼(下左写真)をくぐると、いきなりニセモノ時計の世界。チャイナタウンにも古い建物がけっこう残っていて(下右写真)、ついそちらに吸い寄せられて行くのだけれど、J先生が「たてものよりたべもの」とうるさい。

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  • 晩ごはんは適当に南香飯店に入り、クレイポットポークと芥蘭の炒め物。もっと食べたかったのに、明らかに人手不足の店で、店員がつかまらず頼めなかった。Tigerにありつくのにも一苦労。食後はフルーツ屋台でドラゴンフルーツを買ってみるが、キウイみたいなうすい味でいまひとつ。適当なカフェなども見当たらないので、いくつかお店をひやかしたりしながら歩いてホテルに戻る。ホテルの前には夜だけインドレストランがオープンしていたので、teh ais(テ・アイス)を飲んでくつろぐ。
  • 『グブラ(Gubra)』[C2005-49]にPensonicといういかにも怪しげな名前のメーカーが出てきたが、本当にあるらしい(公式)。お風呂にこのメーカーの湯沸かし器がついていた。しかしお湯の蛇口をひねっても、特に作動する様子もないし、熱いお湯も出てこない。例によって「水と〜思えば水で〜なし〜♪」という微妙な温度なので、「熱帯のお湯はこのぐらいで十分」という温度なのだと思うことにする。だけど水しか出ない洗面所の蛇口からも「お湯と〜思えばお湯で〜なし〜♪」という水が出ることを考えれば、やはりこれは水シャワーだと結論せざるを得ない。

[]記得食の芒果撈 記得食の芒果撈を含むブックマーク 記得食の芒果撈のブックマークコメント

午後のおやつはPlaza Low Yatにある記得食。

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わたしは芒果撈(Mango Loh)(左写真)を、J先生は蜜瓜撈(Honey Dew Loh)(右写真)を食べる。タピオカ入りフルーツソースのかかったかき氷で、冰館などに比べるとマンゴーが少ないが、わりにボリュームがあって満足した。ここでも多くの客はごはん系のものを食べており、ほかにおやつを食べていたのは日本人の疑い度90%の女子四人組だけ。

[]『黒い眼のオペラ』の廃墟ビル 『黒い眼のオペラ』の廃墟ビルを含むブックマーク 『黒い眼のオペラ』の廃墟ビルのブックマークコメント

蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)の『黒い眼のオペラ(邊齋)』[C2006-27]の主な舞台である廃墟のビルは、旧プドゥ刑務所のそばにあったらしい。附近に建築中のまま放置されているビルは見当たらなかったが、現在建築中の写真のビルがそうではないかと思う。あそこまでできているものを取り壊したら膨大なお金がかかるし、映画の撮影以降に建築を再開したとすれば、まだ完成していない可能性が高い。現在建築中のそれらしいビルはほかにないし、何より丸い部分(右写真)があるのがそれっぽい。

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建築中のこのビルはTaragon Puteri KLというもので、ホテルやマンションを含むかなり大きな建物になりそうだ。The Starの記事(LINK)に、‘Taragon Puteri KL was formerly Menara Li Foong, which had been left uncompleted for more than a decade.’とあることからも、ここに間違いないように思われる。

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旧プドゥ刑務所の周囲の通り(上写真)は、マットを運んでいた通りに似ているような気がする。

[]『Rain Dogs』のHentian Puduraya 『Rain Dogs』のHentian Pudurayaを含むブックマーク 『Rain Dogs』のHentian Pudurayaのブックマークコメント

何宇恆(ホー・ユーハン)の『Rain Dogs(太陽雨)』[C2006-17]で、Kuala Lumpurにいる兄を訪ねた主人公の少年は、バス・ターミナルから長距離バスで家に帰る。このバス・ターミナルは、半島部主要都市への路線が発着するKL最大のHentian Puduraya(Puduraya Bus Terminal)に違いないと推測して訪ねてみた。

映画に映っているのはPLATFORM 22の標識。この標識は新しいものに替わっていたが、まわりの様子から考えて、このバス・ターミナルと考えていいと思う。写真は多少アングルが異なるが、少年が見送りに来た兄とバス・ターミナルにいるシーン。PLATFORMへ下りる階段の上で切符をチェックするシステムのため、PLATFORMへ行くことはできなかった。

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メーデーで祝日だからかかなり人が多く、空気がムッとしている。マレー系の人が多いように思われるのは、華人は車をもっている人が多いということだろうか。

Hentian Pudurayaから帰ったとすれば、当然到着したのもHentian Pudurayaだと考えるのが自然である。そこで、冒頭、KLに到着した少年が兄に電話をかけようとする公衆電話を探してみる。

それらしき場所は、Hentian Pudurayaの向かいの7-ELEVENの前にあった。残念ながら公衆電話は移動していたが、柱にははっきりとそれとわかる跡がある(左写真)。右写真は電話がつながらなかったあとのショットで、Hentian Pudurayaから7-ELEVENの方向を撮ったもの。

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