バンガロールに来ちゃったの(実録亞細亞とキネマと旅鴉) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

09-10-2009 (Fri) 台湾(高雄)旅行第二日

[][]高雄 高雄を含むブックマーク 高雄のブックマークコメント

昨夜遅かったので、遅めの6時半すぎに起床。テレビは、阿扁の保釈が認められなかったニュースでもちきり。今回のホテルは朝食つきなので、素直にホテルで食べる。例によってバイキングだが、前回よりも悪くなっているような気がする。全体のバラエティは保ったまま経費節減しようとしているので、細かいところでの選択肢が減り、ひとつひとつの品質が落ちている。

9時ごろホテルを出て、紅毛港へ向かう。紅毛港というのは、南西部の高雄第二港に面した、旗津と向かいあうように突き出た部分にある漁村である。『百年恋歌(最好的時光)』[C2005-20]の“戀愛夢”は旗津が舞台だと思われるが、ロケ地は紅毛港らしい。詳細はわからないが、『壁を抜ける少年(穿牆人)』[C2007-07]や『ビューティフル・クレイジー(亂青春)』[C2008-05]も撮られているようだ。まわりは工業地帯で、『壁を抜ける少年』に出てくる台灣電力大林發電廠も近くにある。しかし紅毛港の漁村はすでになく、住民は引っ越して民家も取り壊されたらしい。バスもずっと手前までしか行かなくなっているが、Googleマップでは民家らしきものがたくさん見えるし、ビリヤード場はなくなっていても、映画のなかの空気の痕跡くらいは見つかるかもしれない。そう思って、とにかく行くだけ行ってみるつもりである。

まずは捷運で紅線の南側終点、小港まで行く。駅でトイレへ行ったら、‘衛生紙請直接投入馬桶内’(トイレットペーパーは直接便器に捨ててください)という貼り紙があり、びっくりして3回くらい読んだ。ほんとうに捨てていいものか、手が震える。小港からは高雄市公車の紅2路で鳳北路口へ向かう。駅のまわりを離れるとすぐに、バスは工場地帯に突入。通りの両側には、とにかく工場しかない。高雄が工業の街であることを実感する。そういえば、『風櫃の少年(風櫃來的人)』[C1983-33]でも『深海 Blue Cha Cha(深海)』[C2005-14]でも主人公は工場勤めで、こことは少し違うけれども工場地帯が出てきた。

永遠に続くかと思われた工場地帯を抜けるとすぐ、バスは鳳北路口(↓左写真)に着いた。紅毛港がたとえすっかり更地になっていても、行くことは行けるだろうと思っていた。ところが道路の拡張工事が行われており、ここから北へは行くこともできなかった。外海路は工事中、海汕路は工事車両しか通れない(↓右写真)。見えるものは工事用の囲いと樹木だけ。発電所の煙突もここからは見えない。

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どうしようもないので帰ることにする。終点の鳳鼻頭港から引き返してきた同じバスで小港に戻り、捷運で三多商圈へ。ここは大きなデパートがいくつも集まっている、高雄の商業的な中心である。高雄のガイドブックをもっていないので、まずは高雄大遠百の中の誠品書店へ。“高雄捷運漫遊”というガイドブックと、“眷村菜市場”という本を買う。眷村菜がブームなのか、レシピ本なども出ていて平積み状態。それから隣のLEON'S COLLECTIONという店でハゲ(蔣介石)Tシャツを買う。ちょうどセールで、2枚で499元と超お買い得。誠品書店の中にもハゲグッズコーナーがあり、ちょっとしたブームという感じ。蔣公大好きのJ先生は興奮気味。

大遠百を出て、高雄でいちばん高い高雄85大樓(↓左写真)の74樓觀景台へ。J先生は高所恐怖症のくせに、高いところへ上りたがる。展望台は、客がほとんどおらず閑散としている。遠くに霞んで見える旗津のほうを眺めたり、これから行くロケ地を確認したりする(↓右写真)。今回の旅行の準備で高雄の地理がけっこうわかったこともあり、なかなか楽しい。

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上からよく見えた陳中和紀念館(↓左写真)を見に行く。日據時代の実業家である陳中和の住居で、1923年竣工。それから中山二路と興中路の交差点で『ヘルプ・ミー・エロス(幫幫我愛神)』[C2007-17]のロケ地をチェック。李康生(リー・カンション)が尹馨(アイビー・イン)にバイクで送ってもらうところ(↓右写真)。実は大遠百を出てからずっと、昼ごはんを食べるところを探していたが、適当なところがないので太平洋SOGOの美食街へ。師傅滷味でやっと昼ごはんにありついたのはほとんど15時。排骨飯を食べて桂花酸梅湯を飲む。

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おなかが満たされたところで、本格的に『ヘルプ・ミー・エロス』のロケ地探し。中央公園をまわり、五福三路を高雄橋へ向かっていると、高雄女中の前で突然、『ヘルプ・ミー・エロス』に出てくる地下道入口に出くわす(id:xiaogang:20091009#p2)。高雄橋のたもとには、1931年竣工で三級古蹟の玫瑰聖母聖殿主教座堂(前金天主堂)(↓左写真)。左手には西臨港線跨河鐵橋(↓右写真)が架かっており、台灣鐵路の臨海線が廃止されたのに伴い、西臨港線自行車道の一部になっている。これらふたつの橋の周辺では、『ヘルプ・ミー・エロス』のいくつかのシーンが撮られている(id:xiaogang:20091009#p3, id:xiaogang:20091009#p4)。

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愛河を渡るとホテルが近いので、買ったものなどを置きにいったん帰る。このあとは愛河の上流方面へ行く予定だったが、これから行くと暗くなってしまうので、変更して哈瑪星方面へ行くことにする。まずはホテル近くの阿婆仔冰でかき氷(id:xiaogang:20091009#p5)。暑い季節に来るのは久しぶりなので、今回はかき氷を食べようと気合いが入っている。食べ終わって店を出るとすでに暗いが、このあたりは建築の宝庫なので、1947年竣工の大舞台大戲院(↓左写真)など古い建物を見ながら、捷運西子灣站方面へぶらぶらと散歩。壹貳樓古蹟餐廳(↓右写真)で晩ごはんを食べる。ここは、1920年竣工の山形屋書店の建物を利用したレストラン。しかしレストランとしてはダメで、湖南辣子雞は期待したものと違っていたし、古早味金瓜米粉は食べるのが辛かった。外から眺めるだけにしておいたほうがいい。

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たった一駅を捷運で帰ろうと言うJ先生の意見は無視し、高雄港へ行ってみる。以前、澎湖行きの船を探しに来たときは、あまり立ち入れない雰囲気だったが、今はすっかり観光地化されている。漁人碼頭というレストランが並ぶ地域もあるし、臨港線の線路だったところは、上述の西臨港線跨河鐵橋から続く西臨港線自行車道となっており、時おり自転車の集団が通り過ぎていく。その脇に並ぶ倉庫は、改装されて駁二藝術特區という展示施設になっている。暗くてよく見えないが、台糖の倉庫(↓左写真)など再利用されていない渋い建物も残っている。自行車道を愛河沿いの真愛碼頭まで歩き、それから愛河に沿って北上。愛河の西岸も、愛河連接蓮池潭自行車道として整備されている。愛河に架かる橋はライトアップされ、美しいが少しケバい。中正橋(↓右写真)近くまで行ってホテルに戻る。今日の歩数は33976歩。最後の洗濯のあと、帰りに買った猫熊燒なるものを食べる(id:xiaogang:20091009#p6)。

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[]『ヘルプ・ミー・エロス』の地下道入口 『ヘルプ・ミー・エロス』の地下道入口を含むブックマーク 『ヘルプ・ミー・エロス』の地下道入口のブックマークコメント

『ヘルプ・ミー・エロス(幫幫我愛神)』[C2007-17]で、阿杰(李康生)が采詩(周采詩)を待ち伏せしている場所は、高雄市立高雄女子高級中學の前にある地下道の入口。地下道を渡った反対側には國軍英雄館がある。

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左写真は、采詩が向こうから歩いてきて階段を降りていくところ。右写真は、阿杰が手前の階段で待ち伏せしていて、降りてきた采詩をつけて行くところ。

采詩の家を知った阿杰がここで待っているということは、采詩の家の近くという想定だと思うが、実際にはすごく離れている。

[]『ヘルプ・ミー・エロス』の高雄橋 『ヘルプ・ミー・エロス』の高雄橋を含むブックマーク 『ヘルプ・ミー・エロス』の高雄橋のブックマークコメント

『ヘルプ・ミー・エロス(幫幫我愛神)』[C2007-17]で、小欣(尹馨)とドライブしていた阿杰が采詩を見かけるのは、高雄橋の西側、五福四路から高雄橋へ入るあたりである。

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左写真は、采詩を見かけて車を停めるところ。右写真は、采詩を追って高雄橋方面へ進んだあとのショットで、逆に東側から高雄橋を撮ったもの。前面の巨大な広告が印象的なビルは大元國際大樓。

[]『ヘルプ・ミー・エロス』の西臨港線跨河鐵橋 『ヘルプ・ミー・エロス』の西臨港線跨河鐵橋を含むブックマーク 『ヘルプ・ミー・エロス』の西臨港線跨河鐵橋のブックマークコメント

『ヘルプ・ミー・エロス(幫幫我愛神)』[C2007-17]で、阿杰が采詩をオフィスまでつけて行くシーン(上述の地下道のシーンとは別の日)で出てくる橋は西臨港線跨河鐵橋。かつての高雄臨港線の線路が西臨港線自行車道として整備されており、ここは愛河を渡る鉄橋の部分。

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左写真は、ついてくる阿杰から逃げるように采詩が早足で歩いてくるところ。右写真は、阿杰があとを追っていくところ。

[]阿婆仔冰の芒果牛奶冰 阿婆仔冰の芒果牛奶冰を含むブックマーク 阿婆仔冰の芒果牛奶冰のブックマークコメント

台湾へ行ったら毎日かき氷を食べたい。今日のかき氷は、阿婆仔冰の芒果牛奶冰(左写真)。J先生は鳳梨冰(右写真)。

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芒果牛奶冰70元、鳳梨冰30元。芒果牛奶冰はマンゴーとキウイと書いてあったのに、キウイはなくてマンゴーアイスが載っていた。氷とマンゴーはおいしかったが、アイスはいまひとつ。だいたいかき氷にアイスが載っているのは邪道だと思う。鳳梨冰は、パイナップルが氷に埋まっていて見た目が寂しい。

[]義美食品の貓熊燒 義美食品の貓熊燒を含むブックマーク 義美食品の貓熊燒のブックマークコメント

たくさん歩いたらおなかがすき、ホテル近くの義美食品に入ったら、貓熊燒なるものを見つけてしまった。ぜんぜんうまそうに見えないが、やはりこれは買わねばなるまい。3個入り30元。

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人形焼もどきだが、中身はあんこではなくチョコレートクリーム。ほとんどタヌキにしか見えないので、わざわざ裏にPANDAと書いてある。味は想像以上にまずかった。

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