バンガロールに来ちゃったの(実録亞細亞とキネマと旅鴉) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

01-05-2010 (Sat) オーストリア旅行第二日

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6時ごろ起床。今回、オーストリアのホテルはすべて朝食つきなので、ホテルでブッフェの朝ごはんを食べ、9時前に出かける。

今日はメーデーで祝日。リンクでパレードがあるらしく、国立オペラ座(Staatsoper)(↓左写真)附近では参加グループがかたまって出発準備をしている。そのなかにおそろいの赤い帽子をかぶった中国人がいたので、「中国系住民の団体か?」と思ったら、パレード参加者と記念撮影に興じる中国人ツアー客だった。パレード(↓右写真)はけっこうお祭りっぽい雰囲気。トラックの荷台で歌を歌ったりして(いや、ビキニのおねえさんではなく、ギター弾き語りのおじさんだが)、デモ行進というより台湾の葬式行列を連想させる。

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午前中はリンクを半時計回りに回り、市立公園(Stadtpark)とオーストリア応用美術館(MAK/Österreichisches Museum für Angewandte Kunst)を見る予定。ホテル・インペリアル(Hotel Imperial)、コンツェルトハウス(Konzerthaus)(↓左写真)などの建物、『第三の男』[C1949-17]の冒頭に出てくるべートーヴェン広場(Beethovenplatz)(↓右写真)などを見ながら市立公園へ。

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アルトゥール・シュニッツラー(Arthur Schnizler)の小説にも登場する市立公園は、1862年にオープンした広大な公園。入口前にあるかっこいい駅舎は、オットー・ヴァーグナー(Otto Wagner)設計のU4 Stadtpark駅(↓上左写真)。公園の門や隣接するウィーン川の散策路(↓上右写真)は、フリードリッヒ・オーマン(Friedrich Ohmann)とヨーゼフ・ハックホーファー(Josef Hackhofer)の設計。公園を入ってすぐのところにあるクーアサロン(Kursalon)(↓下左写真)は、『春のワルツ』でチェハがコンサートを開くところ。公園内で最も有名なのは金色のヨハン・シュトラウス2世像で、『第三の男』にも出てくるが(↓下右写真)、このときは金色ではなかったらしい。中国人ツアー客が一人ずつ記念撮影をしていて、なかなか近づけなかった。

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ウィーン川畔を散策しながらMAKへ向かう。ウィーンに美術館は数多あるが、絶対にはずせないところと言ったらここ。土曜日はタダだが、観光客はほとんどおらず、開館を待っているのはアート系っぽい若者たち。MAKの建物(↓左写真)は、ウィーン万博に先立って建設された、ハインリッヒ・フェルステル(Heinrich Ferstel)設計の旧・オーストリア芸術産業美術館。アーケードに囲まれた吹き抜けのホール(↓右写真)がすばらしい。ウィーン工房の部屋、ユーゲントシュティルとアール・デコの部屋、椅子コレクションなどをまわる。

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もう少し北上し、『恋人までの距離[C1995-09]に出てきた橋、Zollamtssteg(↓左写真)を見てから、路面電車(Straßenbahn)の2番(↓右写真)でSchwarzenbergplatzまで戻る。

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昼ごはんは、オーバーラー(Kurkonditorei Oberlaa)のテラス席でサラダ2種。ここでは、いい意味でウィーンらしくないおいしいサラダが食べられる。念願のシュパーゲル(↓左写真)が食べられて満足。デザートのトプフェンクヌーデル(↓右写真)がまたおいしい。ウィーンの定番珈琲、メランジェもはじめて飲む。

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午後は王宮(Hofburg)を見る予定。『第三の男』でオーソン・ウェルズのアパートとして使われたパラヴィツィーニ宮殿(Palais Pallavicini)(↓上左写真)などを見ながら、王宮のあるミヒャエル広場(Michaelerplatz)へ。ここに面してミヒャエル教会(Michaelerkirche)(↓上右写真)やアドルフ・ロース(Adolf Loos)設計のロースハウス(Looshaus)(↓下左写真)も建っていて、建築的にもおもしろいところ。王宮のミヒャエル門は、『愛の嵐』[C1973-02]のタイトルバックに出てきた(↓下右写真)。

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王宮として公開されているのは、銀器コレクション、皇帝の部屋、シシィ博物館の三箇所。建物より展示が中心なのでそれほど興味はないが、ウィーン観光の定番として見ておくことにする。シェーンブルン宮殿に待たずに入れるメリットに惹かれてシシィチケットというセット券を買い、銀器コレクションから順番に見てまわる。音声ガイドで日本語の説明が聞けるのは便利だが、見る量に比べて説明が長すぎて疲労困憊した。

疲れ果て、「ザッハートルテ、ザッハートルテ」とつぶやきながらホテル・ザッハー(Hotel Sacher)へ向かう。途中、『第三の男』に出てくるミヒャエル門附近(↓左写真)や、『愛の嵐』に出てくるヨーゼフ2世像(↓右写真)などを見る。

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ぜったい行きたいカフェのひとつ、カフェ・ザッハー(Café Sacher)(↓左写真)に瀕死でたどり着き、ザッハートルテ(↓右写真)で簡単に生き返る。

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ホテル・ザッハーは、『第三の男』(↓左写真)にも『春のワルツ』(↓右写真)にも出てくる。『第三の男』ではジョゼフ・コットンが、『春のワルツ』ではイナが泊まっていた。

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すぐ近くのアルベルティーナ(Albertina)へ。アウグスティーナー教会(Augustinerkirche)、アルベルティーナ、アルベルティーナ広場(Albertinaplatz)のあたりは、『春のワルツ』に何度か出てくる(↓上写真、中左写真)。アルベルティーナの屋上が広場のようになっているところは、『恋人までの距離』に出てくる(↓中右写真、下写真)。イーサン・ホークジュリー・デルピーは夜と朝、2回もここに来ていた。映画にも映っていたように、ここからは国立オペラ座や新王宮(Neue Hofburg)、ブルク公園(Burggarten)の温室が見える。フリードリッヒ・オーマン設計の温室は、鉄とガラスを組み合わせたかなり好きな建物。

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朝からいい天気だったのに、ここで雨が降りはじめたので、傘を取りにいったんホテルに帰る。ふたたび出かけるとちょうど雨も止んだ。ブルク公園に入って温室を間近で見てから(Palmenhausというレストランになっていた)、シュトラーセバーンのBurgring駅へ。ここは、『春のワルツ』でフィリップがウニョンを見つけたところ(↓写真)。

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さらにマリア・テレジア広場(Maria-Thelesien-Platz)まで足を延ばし、『恋人までの距離』 に出てくる美術史博物館(Kunsthistorisches Museum)(↓写真)と自然史博物館(Naturhistorisches Museum)を外観だけ見る。ガイドブックによれば、美術史博物館は最も見るべき美術館だが、世紀末美術が好きなわたしにはあまり興味のないところ。この広場の先がミュージアムクオーター(MQ/Museunsquartier)で、ここにあるレオポルト美術館はMAKと同じくらい行きたかったが、今回は残念ながら行けそうにない。

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今日の散策はここまで。晩ごはんのため、U3でStephansplatzへ移動。今日の晩ごはんは、ウィーン初心者は必ず行くフィグルミュラー(Figlmüller)。行列に並んで支店に入る。ヴィーナー・シュニッツェル(↓左写真)を一人一枚食べるのが基本だろうが、小食な東洋人のわたしたちは軟弱に三人で一枚。サラダやほうれんそうのクヌーデルも食べ、はじめてスプリッツァ(↓右写真)を飲む。

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ここ(↓左写真)がフィグルミュラーの本店。満員で入れなかったが、ほんとうはここに行きたかった。ピンクのパッケージがかわいいお菓子屋さん、マンナー(Manner)でおみやげを物色し、ケルントナー通りをぶらぶら歩いて帰るうちにまた雨が降ってきた。ホテル近くのカフェ・モーツァルト(Café Mozart)のテラス(↓右写真)で珈琲を飲み、21時すぎにホテルに戻る。今日の歩数は21451歩(J先生の万歩計では29951歩)。

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