バンガロールに来ちゃったの(実録亞細亞とキネマと旅鴉) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

24-12-2011 (Sat) 香港旅行第二日

[][][]上環→半山區 上環→半山區を含むブックマーク 上環→半山區のブックマークコメント

6時すぎに起床。ホテルにはいちおう朝食がついているみたいだが、外で食べたいのでパス。出かける準備をして、近くの海安[口架]啡室へ行く。赤いベンチや天井の扇風機や店内の‘海安[口架]啡’の文字がレトロでかわいいが(↓左写真)、ことさらに小綺麗にしたりかわいさを強調したりしていないため、オヤジもふつうに馴染む冰室である。そして香港の朝食といえば早餐(モーニングセット)。火腿通粉、牛油餐包、咖啡または茶でHK$21。通粉を麺に変えるとプラスHK$2。もちろん火腿麺(↓右写真)に変え、咖啡を選ぶ。通粉(マカロニ)のほうがいかにも香港の朝食だけど、わたしはこのインスタントラーメンスープを食べたくて香港に来ているといっても過言ではない。

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ラーメンとパンとバターで過剰にエネルギー補給したあとは、さっそくロケ地探しを開始。今日は、上環から中環の坂道、石段、路地を歩き倒す予定である。まずは西環方面の『神火101 殺しの用心棒』[C1966-49]ロケ地候補へ行ってみたが違っていたので、荷李活道の文武廟へ(↓左写真)。ここは『東京ギャング対香港ギャング』[C1964-21]でも、健さんがタクシーで通り過ぎるときにちらっと映るけれど、もっとはっきり出てくるのは『神火101 殺しの用心棒』。

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ほかでも書いているように、『神火101 殺しの用心棒』の序盤の竹脇無我高松英郎の追跡劇は、逃げる竹脇無我が灣仔→中環→上環→香港仔を駈けぬけるという無茶さ加減。実際の位置関係は無視しているのだろうが、灣仔と香港仔は地名が登場している。上環のシーンではっきりわかるのは文武廟で、竹脇無我は脇の樓梯街を山側から走ってきて(↑右写真)、荷李活道を文武廟のほうに曲がる。追って来たはずの高松英郎は、逆に樓梯街を山側へ走って行く。ここまでのシーンでも、竹脇無我と高松英郎はそれぞれ違う場所を走っていて、追えているのかいないのかよくわからないが、ふつうに考えるとここでまいたことになる。しかしそれなら、竹脇無我はわざわざ香港仔まで逃げることもあるまい。文武廟の次のショットはもう香港仔で、追っ手は出てこないけれど竹脇無我はまだ走っており、しきりにうしろを気にしている。かなり不思議な追跡シーンである。

上環では文武廟しかわからないので、逆にここから逆行してみようと思い、竹脇無我が走って来たはずの樓梯街を上る。樓梯街は『東京ギャング対香港ギャング』のロケ地でもある。健さんが龍を訪ねるシーンの最初のショットで、健さんが下りてくる石段が樓梯街(↓左写真)。文武廟から少し上ったところで、右側に香港中華基督教青年會(YMCA)必列者士街會所(中央會所)の煉瓦が見えている。ここは、樓梯街から見ると、突き出した塔のような部分や、‘基督教青年會’の文字が書かれた煙突が特徴的だが、正面にまわるとかなり大きな建物(↓右写真)。1918年竣工、香港一級歷史建築物。ちなみに樓梯街も香港一級歷史建築物である。

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樓梯街をさらに上る。老沙路街と交差した少し上のあたりが、煉瓦塀からみて高松英郎が石段を上っているところではないかと思われる*1(↓左写真)。やがて樓梯街は堅道に突き当たって終わる。樓梯街の隣の城皇街も堅道に突き当たって終わるが、ここはもしかしたら高松英郎が石段を上りきるところかもしれない(↓右写真)。なんとなく地形の感じからそう思うのだが、まわりの建物がすべて変わっているので確証はない。

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ここから衛城道の、『欲望の翼(阿飛正傳)』[C1990-36]のトンネルに向かう。このあたりの建物はほとんど高層マンションに建て変わっていて、オールド香港的な風情はまったくない。まずはロケ地近くの公廁を目指したが、なんと男子トイレしかなかった。公廁の位置が全部書いてあるのが“香港街道地方指南”のありがたい点だけれど、こういうことも明記されているとうれしい。

衛城道は、複雑な弧を描いて干徳道、羅便臣道と立体交差している。ロケ地のトンネルは干徳道の下をくぐっているが、この公廁のあたりから見ることができるというのが新たな発見(↓左写真)。干徳道から衛城道を下り、ロケ地のトンネルを13年ぶりに訪れる。わたしにとっては、香港映画のロケ地のなかで最も魅力的な場所のひとつ。干徳道の、映画のなかでバス停があったあたりは工事が行われており、トンネルの部分も工事中(↓右写真)。

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『欲望の翼』でここが出てくるシーンは4回あり、このトンネルの両側が似たようなアングルで数回ずつ出てくる。南側は、映画のなかでは電話ボックスが置かれていた半円形の路肩部分が右手に見えるアングルが多く、俯瞰のショットが多かった(↓左写真)。北側からトンネルを捉えたショット(↓右写真)では、左手に張曼玉(マギー・チャン)や劉徳華(アンディ・ラウ)が立っていた。また、ここは『密告・者(綫人)』[C2010-31]にも出てきたはず。映画からはわからないけれど、ここは一方通行の自動車道なので、見通しがきかないにもかかわらず車がスピードを出してどんどん下ってきて、なかなかのんきに写真撮影などしていられない。

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より大きな地図で 映画に登場する香港 を表示

*1:ここはあとで写真を見て気づいたので、アングルなどは異なっている。

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