バンガロールに来ちゃったの(実録亞細亞とキネマと旅鴉) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

25-12-2011 (Sun) 香港旅行第三日

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★香港でのツイート時間は日本時間(現地時間は-1時間)。

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5時半すぎに起床。今日はクリスマスなので枕元に靴下を置いて寝たが、サンタさんは来ていなかった。家のほうに来ていることを期待。朝食は茶餐廳派のわたしも一度くらいは飲茶に行きたいので、朝ごはんは中環の蓮香樓へ行く。もっと近くて、『香港四重奏』[C2010-70]のロケ地でもある蓮香居も気になるが、どちらも未体験なので老舗のほうに惹かれる。

蓮香樓(↓上左写真)は、オヤジが新聞を読んでいるような庶民的なお店で、點心はワゴンで運ばれる。どのテーブルも埋まっていて、わたしたちはおばさんが兵藤ゆきみたいな香港人夫婦と相席になった。地元民っぽい人が多いけれど、日曜日なのに一族飲茶の人は見かけず、若い人や旅行者らしいグループもいる。

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無事に普洱茶を頼んでほっとしていたら、ほかの人は急須ではなく蓋碗にお湯を注いでもらっている。あれは茶杯に注ぎにくくて面倒だけど、ちょいとうらやましい。ふたり別々のお茶を注文しないといけなかったのかな。點心は、馬拉糕(↑上右写真)、腸粉(↑下左写真)、牛肉燒賣、沙翁(↑下右写真)を食べてHK$78。久しぶりの飲茶はなかなか楽しかった。チェックアウトするためホテルに戻る。

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尚豪酒店をチェックアウトし、MTRで中環へ。機場快綫の香港站でインタウン・チェックインをする。荷物は預けない主義なのだが、身軽になって直前まで遊ぶため、今回はしかたがない。しかし、この時点で荷物を預けると、iPadを持ち歩かなければならないという罠があった。

天星小輪で尖沙咀へ。中環天星碼頭が移転してからはじめての香港。『東京ギャング対香港ギャング』[C1964-21]にも出てきた第三代中環天星碼頭がなくなって残念だ。新しい第四代の碼頭は第二代を模したものだということで、デザインはクラシックだが実は新築ピカピカ(↓左写真)。また上層に乗ってしまったせいか、クリスマスの朝のフェリーはガラガラだった(↓右写真)。

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尖沙咀では、まず前九廣鐵路鐘樓へ。1915年竣工、香港法定古蹟。『東京ギャング対香港ギャング』でもちょっとだけ映るが、『ならず者』[C1964-31]では、冒頭、健さんがこの鐘樓のそばでターゲットを待っている。2番めのショットが鐘樓と健さんのツーショットだ(↓左写真)。当時はただの鐘樓ではなく、尖沙咀火車站である。

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ターゲットを殺した健さんは、白い車を追って梳士巴利道を彌敦道方面へ。このとき、基督教青年會(YMCA of HK)梳士巴利道中心と九龍消防局が見える(↑右写真)。基督教青年會の建物は建て替えられており、九龍消防局は1881 Heritageの一部になって上海灘が入っている。前九龍消防局は、1920年竣工、香港二級歷史建築物。

彌敦道を北上し、佐敦あたりから廟街に入る。『ならず者』で、逃走中の健さんがコインを投げるゲームをするシーンには、‘上海街’の標識が見えるショットがある。そのショットの左手奥には赤く装飾した低い建物が見えていて、もしかしたら天后廟かもしれないという安易な予測をして来てみたら、やはりそうだった(↓左写真)。‘上海街’の標識はなくなっているが、意外なことにその標識があった建物は残っていた。この建物は街市街公廁。なんと、トイレの前でゲームが行われていたのだ。ちなみにここは、香港で最大の公廁だそうだ。

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天后廟(↑右写真)は煉瓦の塀で囲まれているが、これは当時はなかったものと思われる。『ならず者』の撮影時期は春節のころだったということなので、赤い装飾はそのためかもしれない。天后廟周辺も大きく変わっていて、映画では前を車が走っていたり、まわりにごちゃごちゃと建物があったりするが、いまは油麻地社區中心休憩花園という公園である。『つきせぬ想い(新不了情)』[C1993-37]に出てきたころと比べても、緑が多くなってゆったりした雰囲気に変わっている。

油麻地あたりはもっと再開発されてしまったかと思ったら、まだまだ古い街並みが残っていた。交差点ごとに角の丸い唐樓があるのがうれしい。↓左写真は有名な美都餐室、右写真は通りすがりの建物。

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いますぐ抱きしめたい(旺角卡門)』[C1988-46]のロケ地である油麻地戲院や市場も健在。油麻地戲院は1930年竣工、香港二級歷史建築物で、現在改装中で営業はしていない(↓左写真)。市場は以前は九龍蔬菜批發市場だったが、現在は九龍水果批發市場のようだ(↓右写真)。

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旺角まで歩いて中國冰室(↓上左写真)で遅めのおやつ。ここは『PTU』[C2003-27]のロケ地だが、今回は画像をチェックしてきていないので、純粋にレトロな雰囲気(↓上右写真/下左写真)とお茶を楽しむ。菠蘿油(↓下右写真)、奶茶などでHK$36。実はこれが菠蘿油初体験だが、想像どおりの味でおいしかった。

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より大きな地図で 映画に登場する香港 を表示

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奇趣餅家で紅豆燒餅(1個HK$3)を買ってから、MTRで尖沙咀へ。柯士甸路の金巴利大廈(Kimberley Manshon)へ(↓左写真)。『神火101 殺しの用心棒』[C1966-49]で吉村実子が住んでいるところ。この建物も、 アラカンが訪ねてくるシーンで映るまわりの建物(↓右写真)も健在だ。吉村実子の部屋は6Aとのことだが、香港式に数えるのか日本式に数えるのか不明。すぐ前に公廁があって「ラッキー」と思ったら、またも男子トイレのみだった。しかもJ先生によれば、小用しかなかったらしい。

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漆咸道南を下る。『ならず者』で健さんが泊まっていたのは帝后酒店(Empress Hotel)。このホテルはすでになく、跡地には帝后廣場というビルが建っている(↓左写真)。石井輝男はなぜか、やがてなくなるホテルばかり選んで使っている。しかし、隣のビル、海景大廈はまだ残っていた(↓右写真)。パトカーのサイレンの音を聞いて、健さんが部屋の窓から顔を出したときに映るビルである。

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すっかり遅くなったが、雞記潮州麺食で昼ごはん。看板(↓左写真)に「地元で評判の潮州食堂」という日本語を見つけて脱力したが、これからほかを探す時間もないので入り、炸紫菜墨魚丸黒鼓油王撈麺(↓右写真)を食べる。麺はいまひとつだが、炸紫菜墨魚丸がすごくおいしかった。香港といえば檸檬がこれでもかと入った檸檬茶だが、ふだんレモンティーを飲まないせいかすっかり忘れていて、ここで急に思い出し、最後のチャンスなので注文したが、ガラスのカップではなくて残念でした。

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今回の香港旅行は実質これで終了。今度こそ下層に乗って、天星小輪で中環へ渡る。

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香港站から機場快綫で香港國際機場へ。奇華餅家で少しおみやげを買う。口紅やクリームが液体とみなされるならあんこも液体のはずだが、紅豆燒餅はJ先生のポケットの中で無事にセキュリティチェックを通過。まだ時間に余裕があると思ってゲートでゆっくりトイレに行っていたら、最後のお客様になってしまって恥ずかしい思いをした。

帰りの便はJL028(定刻15:45-20:25)。まずい夕食を少しだけ食べて、デザートのハーゲンダッツ・アイスクリームはしっかり食べて、それから奇趣餅家の紅豆燒餅を食べる。こんなにおいしいものがHK$3で買える香港は天国だと思う。あとは映画も観ずに、買った本をパラパラ読んだりしているうちに羽田空港に到着。やはり羽田着は楽で、荷物を預けられるのも羽田だからこそ。などと思っていたら品川まで停まらない京急に乗ってしまい、遠回りして帰宅。今日の歩数は28020歩。

二泊三日と短期間だったけれど、行く場所やテーマを絞って予定を立てたので、思いのほか充実した旅ができた。「石井輝男で歩く香港」は、こころゆくまでとはいかなかったものの、そこそこ歩き回れたし、それなりに成果もあってまあ満足である。西環方面に行けなかったのが心残り。飲食に関しては、いろいろ調べる時間がなかったので、『香港女子的裏グルメ』、『香港路地的裏グルメ』にたいへんお世話になった。飛行機代を日割りにして「もったいない度」を計るわたしとしては、クリスマスに三日間はやはりもったいないが、当面長い旅行もできそうにないので、この経験を生かしてちょいちょい行けたらいいと思う。

今回はあまり繁華街に行かなかったので、どこにでも公廁があって“香港街道地方指南”で簡単に調べられる香港のすばらしさを見直した。香港島側の公廁はトイレットペーパーもあってけっこうきれいだったが、九龍側はトイレットペーパーは共同(適当に取ってから個室に入る方式)でそれほどきれいではなく、10年前とあまり変わっていなかった。しかし、きれいなビルでトイレが汚いと心がすさむけれど、公廁だとわりときれいというだけで得した気分になる。香港はもう公廁でいいやと思った。公廁萬歳。

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