コミュニケーションと意思決定
「提案力を身につけよう」
皆さん,どんな願いごとも聞いてもらえる力が手に入ったらどうしますか?
相手に自分の思うことを伝えて,行動してもらう.あるいは何らかの意思決定をしてもらう.
一見,小難しいことのように感じてしまいますが実は日常的にありふれたことなのです.
サークルの仲間に何かをお願いしてやってもらう.
会社内で上司に業務改善案を提案して了承してもらう.
小さいとき,お父さんやお母さんにおもちゃをねだったり,お小遣いの増額をお願いしたりしたことはありませんか.
これも立派な提案です.
さて,皆さんがこれまで行なってきた提案,一体どれくらい受け入れてもらえたでしょうか.そもそも良い提案とはなんなのでしょうか.
今回の企画は良い提案について話し合い,そのことを踏まえて実際に模擬プレゼンを行なってみました.
簡潔に言うと,良い提案とは自分の思うことを余すことなく相手に伝え,疑問を残すことなく何らかのアクションを起こしてもらうことです.
なんだ,当たり前のことではないかと思うかもしれません.しかし,相手に納得してもらい意思決定してもらうというのは考えている以上に大変なことなのです.
「提案」の各段階で求められること
1.現状把握段階
ー聞き手のニーズ,バックグラウンド,客観的データを的確に把握する.
2.準備段階
ー必要な情報を全て揃え,新しい価値のある案を作成する.
3.プレゼンテーション段階
ー提案の内容など伝えるべきものを効果的に伝える.
4.実行段階
ーアフターフォローを行う.
「実際にプレゼンをしよう!」
「提案」といっても様々な形がありますが,今回はその手段を「プレゼン」という形にしました.
言い切り型のほうが,会話型よりも提案内容に対する準備がシビアになり,振り返り評価も行いやすいためです.
提案の形は『誰が』『誰に』『何を』(+制約条件) としています.
プレゼンテーション1 大学進学 発表者:中上
『高校教諭(or Xmajor の一人)』が『高校生』に『海外大学への進学』を提案する.
(高校2 年の春に.金銭的にはギリギリOK.合格したら行く.海外=アメリカ)
プレゼンテーション2 新勧 発表者:木下
『Xmajor の一人』が『新入生』に『Xmajor の活動に参加する』ことを提案する.
(何かサークルには入ろうと思っている文系新入生に.(女の子限定ww 冗談です))
プレゼンテーション3 トランスサイエンス 発表者:中村
『Xmajor』が『京大総長』に『博士号取得条件の変更』を提案する.
(今後トランスサイエンスから生じる問題の解決のために,博士号取得者へ教育の一貫として何らかの取り組みを義務付ける内容.その際,学校法など制度的には各大学での独自の取り組みが可能であるとする.)
※このお題については,事前の議論もあったので策についても考えるものとした.
前述しましたように,「提案」の目的は,『聞き手』が「最終的に確実な意思決定をすることができたか」ということです.
そのため,このプレゼンを行う前に事前ワークとして,提案対象(『誰に』)の意思決定における判断軸を共有する回も設けました.
プレゼンを実際にしてみて初めて感じたこと,聞き手になりきってみて感じたことが各々出てきました.
それぞれのフィードバックを得てより深めたコミュニケーションと意思決定を次回お伝えできればと考えています!
今回,「良い提案」に関して詳しいところまでご紹介することはできませんでした.
そこで現在,このプレゼン企画を経て2012年1月にオープンなイベントを企画しています.告知を楽しみにしていてください.
ありがとうございました.
(文責:清水)