蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

ダンゴムシの迷路

ダンゴムシについて、30分程度のお話をした。博物館の入り口付近に机を出して、興味を持った人に足を止めてもらい、飽きたらいつでも抜けられる緩いスタイルの無料イベント。連休で来館者自体が多かったこともあり、かつてないほど多くの方に参加していただいた。

まずは分類の話、外来種と在来種の話、食べるものとうんちの話などをした。ダンゴムシのうんちは長方形をしているのを、お肌スコープをテレビモニターに接続して観察した。

次は迷路。ダンゴムシは右、左、右、左と交互に曲がる性質を持っていて(交替性転向反応)、それを利用して迷路をゴールまで通り抜けさせるのだ。迷路はこちらを参考にさせていただいた。残念ながら100%の成功率とはいかなかった。個体によって成功率の高低がありそうだったので、あらかじめ成功率の高い個体を選んでおくべきだった。また、間違える場所は決まっていたので、迷路の方も改良の余地がありそうである。

ちなみに通路の幅は1cm程度でないと、途中でUターンしてしまったりするらしい。ところが、そのサイズだと小さすぎてたくさんの方に見ていただけない。今回は、ちょうど自由研究展のために実物投影機を借りてきていたため、テレビモニターで拡大して見ていただくことができた。

見ていた子どもが「浜団子虫でもやってみて」というので試してみたが、浜団子虫は通路の壁を平気で登ってしまった。やはり丘団子虫の方がこの実験には適しているようだ。

これ、参加者に迷路をつくってもらうワークショップにしても面白いかも。ただ、ボンドを使うと乾くのに時間がかかるので、ボンドを使わない方法を考えないといけない。