昭明余韻で用いる本

 このサイト「昭明余韻」では、『文選』を味わってゆくつもりですが、そのために、いくつかの書物が要ります。

 もちろんまず読む本が必要です。読むための底本です。李善注本『文選』のうち、下記のどちらか。

『文選』蕭統編、李善注(中華書局、1977)
『文選』蕭統編、李善注(上海古籍出版社、中國古典文學叢書、1986)

 なお中華書局から1977年にはじめて影印された胡刻本『文選』は、その後も繰り返し影印されていますし、台湾などからも同じく胡刻本は影印されていますから、それらを用いてもまったく問題ありません。

 また、それら胡刻本の影印本以外に、中華書局からは1974年、北京国家図書館に蔵する尤袤本を影印したものもありますが(線装本で高価)、今回は「考異」付きのものを使いましょう。

 次は辞書です。

  • 『新華字典』(商務印書館)。こまめに中国語音と意味を確認するために用います。
  • 『辞源』(商務印書館)。正確に音と意味を調べるために用います。
  • 『古代漢語虚詞詞典』(商務印書館)。虚詞を調べるために用います。

 この3種類の辞書を利用して『文選』を読みます。とてもシンプルです。三種の辞書については、リンク先をご参照下さい。漢和辞典、古い訓点や日本語訳は極力、参照しないこととします。