コメント欄に書かれている事は信じない


「ekken♂:そもそも他人のブログのコメント欄では誰もが「匿名」かもしれない」を読んで。


私のこのブログもコメントは拒否設定にしている。もし、私の書いた物で対話したいと思う人がいればトラックバックを送って記事立てしてくれればいいと思っている。だからトラックバックは受付可能にしているのだ。
だが、私の書くものは当たり障りのない物ばかりになるだろうし、トラックバックが送られてくることもほとんどないのではないかと思っている。
勿論、書いた物が否定的な内容であれば、書かれた相手側が反論としてトラックバックを送ってくるだろうから、全くないとも限らないが。
しかし、私は自分の書く物が的を得ているとは思っていないので「何かとんでもない勘違いをしているぞ」と呆れられて放置される可能性もないわけじゃない。


 極端な話、「えっけん」というハンドルと「http://ekken.blog1.fc2.com/」というURLがあれば、コメンテーターのIPアドレスを確認できるブログ主以外にとっては、誰が書いても‘「ekken♂」を書いている「えっけん」という人物のコメント’とみなされる可能性もあるわけで、考えてみたらコレ、結構恐ろしいことかもしれない。
筆者はこう言っているが、IPアドレスを確認出来たからといって、書き込んだ人が「IPアドレスが違う。あの人じゃないようだ」とならない場合もあるかもしれない。
私が以前ホームページで掲示板を持っていた時に「同じ名前とURLを書き込んでどちらもIPアドレスが違う」という人がいた。
その人にメールで問い合わせたところ、二つのプロバイダと契約をしているのでIPが違うが、どちらも自分であると言っていた。
何もプロキシを使ってIPアドレスを偽装しなくても、複数のプロバイダでアクセスすることでも偽装することも出来るわけだ。
つまり、もし自分が相手に自分であると知られたくない、別の人間として名前も変えてアクセスして別人として書き込みをしたい場合に、プロキシのIPアドレスは分る人間には「これは串を刺してるな」と分ってしまうので、複数のプロバイダで書き込みをすれば「これは別人のようだ」と信じ込ませることも出来るということだ。わざわざ複数のプロバイダと契約するような酔狂な人もそんなに多くはないと私は思っているので。
そう考えると、矢張りもらったコメントは本当にその人が書いた物なのだろうかと疑心暗鬼に囚われてしまう。
とすれば、コメントに書かれた物をそのままのコメントと信じないほうがいいという事か。たとえどのような良いコメントだったとしても、今の私はコメントに書かれている事は半分信じていない。それは他人のブログに書かれた誰かのコメントでもそうだ。


だから、私は今ではもう他人のブログにコメントを残す事はない。私の書いたコメントもそんな風に誰かに胡散臭い目で見られている可能性だってあるのだから。こんな考えもひねくれているのだろうか。私と同じように考える人はいないのだろうか。