あべ静江、エモやんに各党から出馬打診 Qちゃんは辞退

夏の参院選に向け、各党が相次いで芸能人やスポーツ選手などの有名人を擁立するなか、国民新党が野球解説者の江本孟紀氏(62)に出馬を打診したことが分かった。江本氏も前向きに検討する意向だ。また、自民党がヒット曲「みずいろの手紙」で知られるあべ静江氏(58)の擁立を最終調整していることも明らかとなった。

 江本氏は14日朝、夕刊フジの取材に対し「党本部から出馬の要請は受けている」と明らかにしたうえで、「要請を受けて『今すぐ出ます』と言うわけにはいかない。いろいろ準備が必要で、6月初めにははっきりしたことが言えるのではないか」と述べ、前向きに検討する意向を示した。

 江本氏は高知県出身で「エモやん」の愛称で南海や阪神で投手として活躍した。1992年の参院選スポーツ平和党から出馬して当選。その後、一時民主党入りしたが離党した。2期12年の議員生活の末、2004年に大阪府知事選へ立候補して落選。現在は野球解説のほか、法大スポーツ健康学部の非常勤講師も務めている。

 一方、あべ氏出馬の動きはスポーツ報知が報じた。

 あべさんは約550人のプロ歌手が加入する日本歌手協会の常任理事を務め、著作権の保護や新人育成に力を入れている。歌手活動を通してチャリティー活動を行うなど、積極的に社会貢献する姿が買われ、選挙のたびに自民党が出馬を打診していた。

 次期参院選では比例代表からの出馬で調整しており、選挙戦では小池百合子元防衛相(57)にバックアップをさせることも検討中だという。

 ただ、あべ氏の事務所は14日朝、「本人から話は聞いていない。来年に還暦を迎える上、8月まで地方でのコンサートの予定が決まっている。出るとは思えない」と話した。

 こうした中、女子マラソンシドニー五輪金メダリストの高橋尚子さん(38)が3月に民主、自民両党から出馬の打診があり、辞退していた事を明らかにした。ツイッター上では、「決断に拍手を送りたい」と支持する声が広がっている。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100514/plt1005141613004-n2.htm