作品441 中島 九七式三号艦上攻撃機

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中島 九七式三号艦上攻撃機

日本海軍   ハセガワ   1/48

日本海軍の空母に搭載された艦上攻撃機で、緒戦となった真珠湾攻撃ではアメリカ太平洋艦隊に艦爆隊や雷撃隊が大打撃を与えたほか、ソロモンや南西太平洋、インド洋などで大活躍しました。

 

 

第2289話 九七式艦攻完成

前作のゼロ戦に引き続いて製作した真珠湾攻撃で活躍した航空機「中島 B5N2 九七式三号艦上攻撃機」が完成しました。

今回完成した機体も1941年12月8日の真珠湾攻撃の第1次攻撃隊として参加した 空母 加賀 搭載機で、魚雷による攻撃を行う雷撃隊所属機になります。

真珠湾攻撃では停泊中の米海軍戦艦などに対する航空機攻撃として800Kg徹甲爆弾を水平飛行で投下する艦爆隊と、超低空飛行で魚雷を船腹に向けて投下する雷撃隊があり、いずれも「九七式三号艦上攻撃機」が使われていました。

その他に目標上空から急降下して爆弾を投下する急降下爆撃隊があり、こちらは「九九式艦上爆撃機」が使われていました。

 

組立塗装が終了した機体にキット付属のデカールを貼り、機体塗装と同じようにデカールの表面にも汚しを加え、全体のバランスをとりました。また、全体にスーパークリア半つや消し(Mr.COLOR#181)を吹いて全体の統一感を整えてあります。

 

風防は搭乗員パーツが無いことから、駐機中で搭乗待ちの状態にしたため、風防を開いたパーツを取り付けました。

 

主脚のブレーキパイプは、実機の状態が判る資料が無いため、取り付けませんでした。

 

キットの評価としては、パーツの成形も良好で合いも問題がありませんでしたが、もう少しスジボリ部分を深くしていただいた方が良いと思いました。

組立説明書の中で機体内部の使用塗料が消されて分からなくなっています。これは当初三菱系のコックピット色(Mr.COLOR#126)を指定したものの、中島系のコックピット色(Mr.COLOR#127)の誤りだったことに気が付き、消したものと思われますが、訂正の塗料が明記されていないのは不親切です。

 

その他魚雷に自作して取り付けた着脱式の大型木製安定板は、製作途中で度々脱落して取り付けるのに苦労しました。

また、機体に取り付けられたアンテナケーブルが多く、取り付けるのに苦労しました。

 

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第2288話 九七式艦攻製作9

機体に取り付ける魚雷を製作しました。

この魚雷のことを調べると、真珠湾攻撃の為に技術的に優れた仕組みが組み込まれていることが判りました。

この魚雷は「九一式魚雷」と呼ばれる航空機搭載型魚雷で、真珠湾の浅い水深に停泊する米海軍の艦船を攻撃するために航空機から投下後、水中深く潜らず、且つ進行方向も安定する様に改良が加えられている優れものと判りました。

 

キット付属の魚雷を組み立てた状態です。

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スクリューは2個あり、互いに逆転する方式ですが、スクリューパーツは、上面側は角度を持たせてありますが、下面側は平面のままで、断面を見ると直角三角形になっています。そこで、下側を削り断面が板状に加工しました。

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スクリューを魚雷に取り付けた状態です。

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前記の真珠湾攻撃に合わせて改良を加えた部分を自作することにしました。

参考となる資料を調べたところ、この魚雷は尾部の小さな安定板に着脱式の大型の木製安定板を取り付けています。これは航空機から投下後水中に突入するまでの安定翼で、水中に突入すると脱落するそうです。(改1)

この着脱式の木製安定板を取り付けても空中で数回転ロールする為、内部にジャイロスコープを組み込み、ロールの傾きを検知し、左右に取り付けられた小さな木製ロール安定板を動かしてロールを抑える制御を追加しており、この部分も水中に突入すると脱落するそうです。(改2)

これらを板厚0.3mmのプラバンでそれらしく切り出しました。

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 追加した自作パーツを魚雷本体に取り付けた状態です。

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魚雷全体をタミヤカラー アルミシルバー(TS-17)を塗り、弾頭部はフラットブラック(Mr.COLOR#33)を塗りました。

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追加した木製の着脱式安定板とロール安定板は明灰白色三菱系(Mr.COLOR#35)を塗り、魚雷が完成しました。

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第2287話 九七式艦攻製作8

機体にエンジンを組み込み、機首部分も完成して九七式艦上攻撃機の機体がほぼまとまりました。

 

機体にエンジン部分を取り付け、プロペラの塗装も終わりました。

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カウリングとプロペラを取り付けた状態です。

前作のゼロ戦のようなスピナーがプロペラに付かないため、エンジン部分が見えるようになりました。

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機体の組み立てと塗装が終わった状態です。

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第2286話 九七式艦攻製作7

風防の枠塗装と機体の剥がれと汚し加工を加えました。

 

風防は一体化された物と風防を3か所とも開いた状態の物がセットされており、どちらにするか悩みます。

とりあえず、どちらも使える様に枠塗装を行うことにし、枠に合わせてマスキングしました。

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枠部分に下塗りとしてコックピット色中島系(Mr.COLOR#127)を塗りました。

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更に機体上面色の暗緑色中島系(Mr.COLOR#15)を塗りました。

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マスキングを剥がし、風防の枠塗装が終了しました。

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次に機体の剥がれと汚し加工を行いました。

 

機首部分や翼の前縁や後縁部分などを中心にヤスリで表面の機体上面色を落として下地のアルミ色を出し、汚しは薄めたスモークグレー(Mr.COLOR#101)やフラットブラック(Mr.COLOR#33)、シルバー(Mr.COLOR#8)などを使用して表現しました。

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 脚を取り付け、エンジンカウル部分と風防を仮組すると全体がまとまってきました。

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第2285話 九七式艦攻製作6

エンジンの製作を行いました。

 

エンジン部分は前作のタミヤゼロ戦に比べ、パーツ数が増えより精密にできています。

前後のシリンダーパーツに変速機部分の内部にはプロペラ軸を受けるポリキャップ製の軸受けを組み込みであります。これら全体にタミヤカラー アルミシルバー(TS-17)で下塗りしました。

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シリンダー部分の塗装は、シリンダーの下部分には黒鉄色(Mr.COLOR#28)を塗り、シリンダー上部はパネルライン・アクセントカラーのブラックを塗り、表面を拭き取りました。

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各シリンダーの点火プラグへプラグコードを束ねるC型のプラグコード収納チューブ?は、別パーツ化されており、且つ細いためプラグコードを取り付けるが大変です。

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プラグコードは前作のハセガワ製ゼロ戦で使用した直径0.2mmの真鍮線が無くなり、近所の模型店にもありませんでした。そこで100円ショップで見つけた0.28mmの銅線を使用することにしました。

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C型のプラグコード収納チューブ?にプラグコード取り出し部分に浅い溝を掘り、その部分に適当な長さに切った銅線を瞬間接着剤で取り付けました。

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C型のプラグコード収納チューブ?をエンジンの変速機部分に取り付けました。

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各シリンダーの点火プラグ部分には予め0.3mmの穴を貫通させてあり、この穴に銅線を取り付けました。この銅線を曲げるときにC型のプラグコード収納チューブ?に取り付けてあった銅線が外れ、再接着作業を行う地道な作業となりましたが、一応組み立てが終了しました。

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C型のプラグコード収納チューブ?はシルバー(Mr.COLOR#8)を塗り、プラグコードはメタルプライマーで下地処理を行ってからウッドブラウン(Mr.COLOR#43)を塗りました。

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エンジン部分が完成しました、プラグコードが太く感じますが、全体の大きさは10円硬貨より若干小さい程度です。

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第2284話 九七式艦攻製作5

機体の塗装を行いました。

 

尾部を除き、機体上面に暗緑色中島系(Mr.COLOR#15)を塗りました。

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水平尾翼上面と垂直尾翼に艦底色(Mr.COLOR#29)を塗りました。

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コックピット前部とエンジンカウルなど機体の前部にフラットブラック(Mr.COLOR#33)を塗りました。

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主要な機体塗装が終わりました。

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機体塗装の剥がれや、汚れを表現する作業は、あとの作業で行います。

第2283話 九七式艦攻製作4

機体の塗装を始めました。

 

機体塗装を始める前にコックピット部分や覗き窓部分にマスキングを行いました。

機首のカウリング部分は仮止め状態です。

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全体にサーフェーサーを塗り、整形箇所などの細かな傷を埋めました。

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 全体にタミヤカラー アルミシルバー(TS-17)を塗りました。

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機体上面を塗装する前に下面に塗料が広がらないようにマスキングしました。

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