写真とスケッチ

今日は日帰りで福島出張。
移動時間が異様に長い出張だ。
ということで読書をしようと
思ったが、先日の「密息」は、
すでに土日で読了。(面白かった!!)
かつ、風邪が完全には抜けきっていない
ことから、移動中は、概ね寝て過ごした。


とはいえ、片道3時間くらいあるから、
すべて寝ていることは不可能。
時々起きて、本を読んだ。


今日読んだのは、新書で、
「スケッチは3分」 (山田雅夫著)
というスケッチについてのハウツウ本。


自分の趣味ギターだが、スケッチ、
しかも、
「極ラフに要所だけを抜き取ったスケッチ」
がなんとも好きなのだ。
同じようなもので、
「一生懸命とったノート」
とか、
「推敲を重ねたことがわかる原稿用紙」
なんかも好きだ。


読んでみて、やはりと思うのは、
自分の視点は
写真よりスケッチにに近いということだ。


写真はみたようにしかとれないが、
スケッチは伝えたかったことを
伝えるように描ける。


実はギターも、
『技術的に難しくなく、
 伝えたいことだけ、シンプルに伝えるような演奏』
をしたいものだと思っている。
(そんなの理想だし、できないかも・・・とは思うが)
これは絵でいうと、
写真でなくて、スケッチなのだろうなと思うのだ。


著者は、 都市設計家なのだが、
その設計家ならではの視点で解説されていて
面白い。


自分はこれを音楽に翻訳みたいなことを
頭でしながら読んでいるのだが、
音楽としては、
「音の出だしの味付け」
「和音の響きの部分(塗りの部分)」
が、シンプルに示すには利くよ!
というように読める。
(どうするとまで書き始めると長くなりそうなので割愛)
面白い。


ちなみに、
「密息」の方の内容とも、自分の頭のなかでは、
「インフォーカス・アウトフォーカス」
という節と繋がった。


読書は楽しい。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20051225