TOKYOハンドクラフトギターフェス2007

手工品はやはりすごい

今日は、体調いまいちながら、
「せっかくの休日、心のリフレッシュ」
と思い、TOKYOハンドクラフトギターフェス2007
というのをみに、北区王子の「北とぴあ」まで、いってきた。


楽しかった。


忘れていた「試弾のたのしさ」
思い出した。


40のブースがあり、
自分がいけたのは、3時間程度だったので、
すべては弾けなかったのだが、
それでも十分堪能した。


いくつか、感動したギターについて


Yokoyama Guitar
もちろん、自分は知っていたが、
モーリスのSシリーズのメイン製作者で
あった方だ。
この方のギターは、
「どんどん強く弾くことを薦めて来るギター」
だった。
音がつぶれない。強く弾くと強く弾いただけ、
音がついてくるような感じで、
ダイナミックレンジが非常に広く感じる。
ある意味、金棒的ギターで、
鬼が持つとものすごいことになるギター
と感じる。
一方、右手が鬼になりきれない方に
とっては、「重い」と感じてしまうのでは
なかろうか。
ちなみに自分は大好きなタイプ。


シーガルギター
マーチンのOO−18かOOO−18のコピーと
思われるギターがすごいなりだった。
「オールドマーチンのあたりもの」
そのものといった感じ。
ギター自体もった瞬間軽く、ネックがちょっと
太いかな、と感じるところまで、
オールドそのものを弾いているような
感覚に陥った。
すごい技術だ。
もう一本のギターも1弦のなりがすばらしく、
本当にすごい。
こちらは、Yokoyamaギターとは違って、
弾き心地が「極軽」。
「乾いた感じ、枯れた感じですごいなり」
という感じ。


クラフトM
ここでは、3本のナイロン弦ギターが
飾ってあったのだが、
そのうち1本にはまった。
3本とも、なりは十分なのだが、
2本は、ウクレレみたいなニュアンスをもっていて
1本は、それがなくどっしりした感じ。
自分は、このどっしりした感じの
1本がつぼ。
とにかく音だしにストレスがなく、
直球で素の音が出てくる感じ。
こういうギターで練習すると
うまくなりそう。


夢弦堂
とにかく音のバランスがすばらしい。
ファンブレイシングのギターとのこと。
自分は、鉄弦でファンブレイシングというと
オベーションをイメージしてしまい、
独特の中域がでた、ブーミーといえる感じの
音を想像してしまうのだが、、
さにあらず。
きちんと高音の倍音まできれいにでていて、
音のまとまり方が上品。
しかも数本材質の違うギターが
あったのだが、この”上品”といえる
キャラクターがすべてのギターにでている。
本気でほしくなるギター。


Hiramitsu Guitars
ギターを弾いて思った感じを
言葉にしたら、
作り手のモットーそのものだった。
とにかく、
「ストレス無く」音がでる。
そういう感想をいったら、
「懸命に弾かないと音がでないという
 感じを極力なくす。そこがまずスタートと
 思っている」
とのお言葉。
特に1弦のなりがすばらしかった。
倍音が小さく弾いても、大きく弾いても
きちんとついてきて、とても気持ちいい。


Shirai guitar
倍音がついてくる」のが
1弦でだけでなく、1〜3弦すべてで独特の
倍音がある。
ある意味ジャリっとした感じがあって、
これもすごい。
12フレットジョイント、洋ナシみたいな形も
自分としては好み。


Sakata Guitars
すごくシンプルなOOO系のデザイン。
音もそのデザインそのもので、とてもすっきりした
弾き心地。こういうのもいいなと思う。


ほかにも、いろいろ弾いて、いずれも楽しい。


できれば、朝一とかにきて、静かなうちに
じっくり弾くのがいいのかもしれない。


なお、ずっと人がいて弾けなかったブースも
いくつかあった。
その1つが、ウォーターロード。
いつか手にしてみたい。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20060527